水族館や展望台、プラネタリウム、ショッピングセンターなどから成る、池袋の大型複合施設「サンシャインシティ」。
2019年に公式Webサイトをリニューアルしたところ、主要なページの自然検索流入数が減ってしまいました。
そこで、ナイルではSEO、コンテンツ制作、GA4研修といったWebマーケティング支援を実施。
すると、関連キーワードでの検索順位が大幅に上昇してセッション数が向上するなど、着実に課題をクリアしています。
<お知らせ>
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押し売りや手抜きはありませんので、お気軽にご活用ください。
目次
・サイトリニューアルをしたが、主要なキーワードを中心に自然検索流入数が落ちてしまった。
・サイトの表示スピードが大幅に低下してしまった。
2019年9月~
お客様にご提案し、実施した施策を紹介します。
サンシャイン水族館で見られる生き物の名前(ペンギンやカワウソ、クラゲなど)で検索するユーザーに向けた、水族館の生き物たちページを制作。
その後さらに、ペンギンやカワウソ、アシカといった既存コンテンツのリライト、深海魚やサメをはじめとする4記事のコンテンツ制作を新規で行っています。
「池袋 デート」「池袋 レストラン」をはじめとした、家族やカップルにニーズの高い非指名キーワードで対策。
さまざまなシーンで楽しめる、サンシャインシティのモデルプランを提案するコンテンツを制作しました。
Googleアナリティクスが、ユニバーサルアナリティクス(UA)からGA4へ移行して仕様が大きく変わったため、社内でGA4を活用する機会が減る懸念がありました。
そこで、サンシャインシティのWeb担当者様向けにGA4の勉強会を実施。 さらに、各部署で閲覧したいデータがすぐに見られるようにLooker Studioの構築を行っています。
上記の施策を行った上で、どのような成果が出たのかを紹介します。
SEOでは、サンシャイン水族館の生き物にまつわるコンテンツ制作を行い、「ペンギン」「クラゲ」「カエル」「深海魚」などのキーワードで検索上位を獲得。
「サンシャイン水族館の生き物たち」ページの総流入数が、コンテンツ公開前と比較して約8倍アップしています。
<主なキーワードの順位変動>
「ペンギン」 22位 → 6位 「カワウソ」 12位 → 6位 「クラゲ」 5位 → 2位 「アザラシ」 5位 → 3位 「カエル」 圏外 → 2位 「深海魚」 圏外 → 5位 「トカゲ」 圏外 → 3位
カップルや家族にニーズの高い、池袋での池袋での観光関連のキーワードで、サンシャインシティのページが検索上位に複数ランクイン。
また、最近はイベント関連のキーワードでも検索上位を獲得できています。
<主なキーワードの順位変動>
「池袋 ファミリー」 93位 → 3位 「池袋 レストラン」 10位 → 3位 「池袋 夜景」 46位 → 3位 「池袋 子供 遊び場」 圏外 → 7位 「池袋 デート」 圏外 → 14位 「池袋 子連れ」 63位 → 14位 「池袋 ハロウィン」 52位 → 2位 「池袋 イベント」 4位 → 2位
今回は、株式会社サンシャインシティの栗原剛氏と、ナイルで本プロジェクトを担当する遠山直人、柿原太亮に、お取り組みの内容について話を聞きました。
――ナイルにご依頼いただいたきっかけは、サイトリニューアル後の自然検索流入数の落ち込みだったそうですね。
株式会社サンシャインシティ 栗原剛氏(以下、栗原):2019年3月にオフィシャルサイトをリニューアルしたのですが、オープン3ヵ月後に効果測定をしたところ、自然検索流入数が落ちていることがわかったんです。
特に水族館ページでは、検索流入数が前年比で5%も減っている状況でした。 当館の目玉であるペンギンやカワウソといった生き物関連のキーワードでも、他館に検索順位で負けてしまっていたんです。
当館は複合施設ということもあり、サイトに載せる情報も多岐にわたります。 そのため、サイトリニューアルにあたっては、それらの情報をどのように整理するかに注力していて、SEOは後手に回っていたのが実際のところです。
また、1ページに情報を多く詰め込んだため、表示スピードも大幅に低下していました。
リニューアル時は、「これだけサイトが見やすくなったのだから成果が出るだろう」と考えていたので、数値を見たときは愕然としましたね。
そこで上長と解決策を探り、SEOに力を入れることにしました。
株式会社サンシャインシティ 栗原剛氏
――そこで、SEOコンサルティング会社への依頼をお考えになったのですね。ところで、ナイルのことはどのような経緯でお知りになったのでしょうか。
栗原:ナイルさんにお声掛けしたのは、御社の取締役の土居さんが書かれた書籍(土居健太郎 著「10年つかえるSEOの基本」)を上長が読んだことがきっかけなんです。
――なんと!ありがとうございます。ほかにも候補は何社かあったかと思いますが、ナイルを選ばれた決め手もうかがえますか。
栗原:一番は、ナイルさんの提案資料がとてもわかりやすかったからですね。
サイトの弱点や、SEOによって伸びる見込みがある部分が整理されていて、対策していくにあたってのロードマップも具体的に書かれていました。
SEOに詳しくない私たちでも腹落ちする内容で、ナイルさんにお願いすれば、今弱いところを伸ばせる気がすると私も当時の上長も感じ取って、ご依頼した次第です。
――では、具体的な施策について聞いていきます。サンシャインシティ様のサイトの課題に対して、ナイルではどのようなアプローチを行ったのでしょうか。
ナイル株式会社 遠山直人(以下、遠山):まずは、ペンギンやカワウソ、深海魚といった水族館の生き物に関するキーワード施策から着手しました。
併せて、ほかの水族館の生き物のページを新たに11本制作して、水族館関連のキーワードでの流入強化を図っています。
また、水族館の魅力をもっと伝えたほうがいいんじゃないかと感じていたので、SEOに限らない施策の提案もさせていただきました。
ナイル 遠山直人
栗原:それまでだと、水族館のページはイベントの情報がメインになってしまっていたので、SEOに限らず、施設の魅力をどう訴求すれば良いかについてアドバイスをいただけたのは、非常にありがたかったですね。
それに、水族館の飼育担当は当然生き物たちにとても思い入れがありますから、生き物たちを紹介するコンテンツを通じて自分たちの思いを伝えることができるのは、彼らのモチベーションアップにもつながったと思います。
―――いわゆる数値的な成果だけじゃなく、スタッフの方々の士気も上げられたのはうれしいですね!
遠山:そうですね、うれしい声をいただけました。
あと、水族館関連だけでなく、「池袋 デート」「池袋 レストラン」といった、家族やカップルで池袋を楽しみたい人が検索するキーワードで順位を上げる取り組みもしています。
そのために、サンシャインシティで楽しむモデルコースを紹介するコンテンツを、新規で数本制作しました。
ナイルで制作したサンシャインシティを楽しむモデルコースコンテンツの例
――では、こういった一連の施策によって、どのような成果が生まれたのでしょうか。
遠山:水族館の生き物たちページは、「ペンギン」「カワウソ」などのキーワードで検索上位を獲得できたことで、この4年間で流入数が約8倍になりました。
また、サンシャインシティの楽しみ方のページでは、家族やカップルにニーズのある非指名キーワードや、ハロウィンなどイベント関連のキーワードで検索上位を獲得できています。
栗原:期待以上の成果を出していただいていると感じています。
レポートを見ても、対策したキーワードの順位があきらかに上昇して、サイトへの流入数にもその影響が顕著に表れていますよね。
流入数推移のグラフが右肩上がりなので、社内でも報告がしやすくて助かっています(笑)。
また、実際にお問い合わせも増えているんです。 例えば、水族館の「パーティープラン」のページは、公開後にお客様からのお問い合わせが増え、受注にもつながりました。
さらに、生き物のキーワードで検索上位に表示されるようになったからか、メディアからのお問い合わせも多くいただいています。
――サンシャインシティのWeb担当者様向けに、GA4の研修も実施しています。これはどのようなきっかけでご依頼いただいたのでしょうか。
栗原:当社では、以前からGoogleアナリティクスでサイトの状況を確認していたのですが、ユニバーサルアナリティクス(UA)からGA4に移行して仕様が大きく変わったことによって、自分たちが見たいデータにアクセスしづらくなってしまったんです。せっかく各部署の担当もアナリティクスを見るようになってきたところだったので、このままGA4を展開すると、状況が後退する懸念がありました。
そこでナイルさんに、Web担当者を対象としたGA4の勉強会と、各部のニーズに応えたLooker Studioの構築をお願いすることにしたんです。
ナイル株式会社 柿原太亮(以下、柿原):Looker Studioでは、UA版で使われていたレポートの内容が確認できるように、必要なデータだけを整理してダッシュボードにまとめています。
「どこから流入してきたのか」「どういうページがよく見られているか」といった、普段よく見る情報が中心ですね。
もちろん、環境を一度作って終わりではなく、各部のご担当者から要望をいただいて、現在もブラッシュアップを続けているところです。
ナイル 柿原太亮
――GA4研修を実施してみてのご感想をお聞かせいただけますか?
栗原:弊社の都合で恐縮なのですが、研修の期間中に担当替えなどがありました。
そうしたイレギュラーな事態にも柔軟に対応いただいたほか、段階を踏んでわかりやすく教えていただいたので、非常に助かりましたね。
柿原:ありがとうございます。
やはり、分析にまつわる専門用語に馴染みのない方がほとんどですし、専門用語のままお伝えしても意味がつかめないはずですので、なるべくわかりやすい言葉で説明するように心がけました。
実際に水族館のページを使って課題に取り組んでいただくなどして、どのようにすると知りたいデータが得られるのかを肌で感じ取っていただけるようなカリキュラムを意識しましたね。
――ナイルによる一連の施策において、成果以外に価値を感じていただいているところがありましたらお聞かせください。
栗原:施策の成果が如実に表れていることに加えて、各施策で私たちのレベル感に合わせてご対応いただいているところに価値を感じています。
弊社はWebを専門にしている会社ではないので、Webの知識はあまりありません。
そんな中、こちらのリテラシーに合わせて説明していただけるので、各担当者も「こういう対策をする必要があるんだ」と意識が変わったように思います。
特にSEOに関しては、各営業の担当者も打ち合わせに同席して、いっしょに学ばせていただいていますので、ナイルさんに伴走いただいて良かったです。
――ありがとうございます!では最後に、今後注力したいことや、ナイルへ期待することについて教えてください。
栗原:今後は、いかにWebサイトが、お客様にとってサンシャインシティにお越しいただくきっかけになるかが大事になると思っています。
休日にどこかに出かけようかとなったとき、サンシャインシティを候補に挙げていただくためにも、Webマーケティングは切っても切り離せないものだと考えています。
そして、サンシャインシティにお越しいただくために、池袋という街自体を活性化させることは大事な取り組みです。
遠山さんに「池袋 食事」「池袋 デート」といった池袋へのお出かけにまつわるキーワードの対策をお願いしたのには、そういった背景があります。
遠山:池袋へのお出かけにまつわるキーワードは、水族館の生き物などに比べると競合の多いキーワードなので、検索上位を獲得するハードルは高いです。
それでも実施する価値はありますので、鋭意取り組んでいます。
池袋にはさまざまなカルチャーがあって、近年は外国人観光客も増えていますよね。
池袋という土地、そしてサンシャインシティ様の魅力をもっと引き出すために、しっかり対策していきたいです。
――それぞれの施策について、さらにPDCAサイクルを回していかないといけませんね。
栗原:そうですね。その意味でも、もっと社内に分析ツールの活用を浸透させていきたいです。
GA4のスキルアップも大きなテーマだと思いますので、今後もぜひ伴走してください!
柿原:私たちも、Web上だけにとどまらず、オフラインも巻き込んだ取り組みにワクワクしているところです。
引き続き、どうぞよろしくお願いします。
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最後に
ナイルは成果を追求するのはもちろん、「会社ごとの事情を理解したプロジェクトの伴走者であること」を心掛けております。
「プロの知見を活かしオウンドメディアを運営したい」「自社だけではリソースが足りない」という課題をお持ちの方は、こちらよりお気軽にお問い合わせください。
さまざまな事例をもとに、貴社に最適なお取り組みをご提案します。
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