株式会社ニチレイフーズが運営する、カロリーや塩分など、ユーザーの健康にまつわる悩みに合わせた食事を宅配する「ニチレイフーズダイレクト」。
Webサイト経由の商品購入を伸ばしていきたいという課題があり、ナイルでSEOとコンテンツ制作、コンバージョン改善を実施しました。
サイト内にコラムカテゴリを新設し、そこでさまざまな記事を公開しながら商品の購入につなげる取り組みを続けたことで、流入数がぐっと増え、商品購入も促進されています。
<お知らせ>
ナイルでは、事例ページをご覧の方向けの無料相談会、壁打ち会を実施しております。
ご相談の背景等をお伝えいただくことで、最適な非公開事例のご案内も可能です。
お悩みや課題が明確でない、ふわっとした内容に思えるご相談でも大丈夫です。
押し売りや手抜きはありませんので、お気軽にご活用ください。
目次
集客媒体をオフラインからオンラインへシフトしていくにあたり、運用型広告が中心になっていた。
広告からほかの手法での集客を視野に入れようと分析を進めたところ、自然検索流入が減少傾向にあることがわかった。
2022年4月~2024年9月
お客様にご提案した初期調査の内容、実施した施策を紹介します。
商談のタイミングで、お客様の課題に対し、Webサイト内にメディア(コラムカテゴリ)を新設し、集客を目指すことを提案。
テクニカル面での調査やキーワード調査を通常どおり行いつつも、初めてSEOに取り組むお客様だったことから、ニチレイフーズダイレクトの強みと、ユーザーの課題を整理する作業をより丁寧に行いました。
マーケットやターゲットの調査、競合との差異を明らかにする作業をじっくり行うことで、お客様と共通の認識を持ち、納得感のある戦略の方向性をご提示できるようにしています。
<初期調査資料の一部>
また、技術要件調査の説明は、知見がないと理解が難しい部分が多く出てくるため、用語の解説を都度入れるなど、特にわかりやすい説明を心掛けました。
サイト内に「お役立ちコラム」カテゴリを新設するにあたり、ワイヤーフレームを作成。
Web制作会社とのミーティングなどにもすべて参加し、お客様が困ることがないようフォローしました。
初期調査の上で定めた「手軽で美味しい“食生活”を通して、ユーザーの健康を助けるメディア」というコンセプトのもとで対策キーワードを選定し、コラム記事の制作を開始しています。
健康に関連するテーマのコンテンツであることから、ナイルでアサインした管理栄養士の監修のもと、厚生労働省や文部科学省などの官公庁が公開している資料をエビデンスにして制作を実施。
初稿提出後は、ニチレイフーズ様社内の審査を経て、適宜修正を行った後に公開されています。
コラム記事を10本ほど公開したタイミングでユーザー行動調査を実施。
その上で、コンバージョンを増やす取り組みを開始しました。
コラムからの離脱が多いという課題があったため、CTAを適切に設置して、商品ページへの遷移を促すようにしたほか、遷移先である商品ページの改善提案も併せて行っています。
コラムでは、記事ごとにCTAの設置場所や、訴求する商品やコピーの文言を調整するなど、まめな改善をはかりました。
<ユーザー行動調査資料の一部>
上記の施策を行った上で、どのような成果が出たのかを紹介します。
メディア(「お役立ちコラム」カテゴリ)を立ち上げて約2年で、サイトへの自然検索流入数が約20倍増加しました。
お役立ちコラムの自然検索セッション数の推移(2022年10月~2024年9月)
コラムへの流入数が増加したことで、商品ページへの遷移数やコンバージョン数も着実に増加。
計測した最後の月(2024年9月)は、コンバージョン数が前月比230%増となるなど、大幅な改善が見られました。
お役立ちコラム経由のコンバージョン(商品購入)数の推移(2022年12月~2024年9月)
石原翔太郎(SEO担当):
お客様がSEOに取り組むのが初めてだったこともあり、特に立ち上げ前の調査や戦略策定時は、調査結果のご説明や方向性のすり合わせを丁寧に行うことを心掛けたほか、制作会社さんとのやりとりも積極的に関与することで、スムーズに進行できるよう努めました。
また、顧客理解を深めるために、実際に自分でニチレイフーズダイレクトの商品を購入し、自宅に届けられてから食べるまでを体験することを通じて、SEOに限らずお客様にご提案できる施策を検討するなどしていました。
守田奈々(コンバージョン改善担当):
ナイルとしてはメディア(「お役立ちコラム」カテゴリ)の立ち上げから集客~商品購入につなげるのがミッションでしたが、メディアに限らず遷移先である商品ページ側のCTA改善等を行うことで、よりコンバージョン数が伸ばせると考えてご提案をしました。
また、コラム記事を「糖質を気にする人向け」や「ダイエット関連」などテーマに分けて、コンバージョンにつながりやすい記事を可視化することで、お客様がそれまで気づいていなかったユーザーニーズの掘り起こしができたことも良かったと思います。
樋口千春(コンテンツ制作担当):
コンテンツ制作にあたっては、栄養関連のエビデンスの確認については、管理栄養士やライターを交えて厳しく行っていました。
初稿ご提出後のニチレイフーズ様社内での審査でいただいたご指摘を踏まえて、より効率的な進め方を模索し、原稿執筆前の要件(構成案)をご確認いただくタイミングで懸念点や代替案等を提示。
そうすることで、原稿チェック時のお客様からの修正を最小限にし、ご負担が少なくなるよう意識しました。
また、実際に商品を試食させてもらったところ、とてもおいしかったんです!
健康にも良くておいしい商品であると、自信を持っておすすめできることがうれしく、コンテンツ制作者としてのモチベーションにつながりました。
――ナイルによる調査や施策のご提案内容について、どのような印象をお持ちになりましたか?
立ち上げ時には、弊社の商材や狙いたいターゲットの理解を深めてくださった上で、複数の方向性をご提案いただきました。
双方でのコミュニケーションを通じ、我々の意向をベストな形で戦略に反映いただいたと感じています。
――弊社で制作したコンテンツの仕上がりについてはいかがでしょうか?
弊社の品質保証上の観点から、多くの制約下でコンテンツ制作をお願いしておりました。
制作の過程では、エビデンスを踏まえた構成提案、具体的な表現方法などについて柔軟に対応くださり、コンテンツ品質としてはかなり高いものをご納品いただくことができ、社外からの評価も高いです。
――自然検索流入数はもちろん、コンバージョン数も順調に増えていきましたが、成果に対してのご感想をお聞かせください。
当初の課題であった集客については期待以上の成果を出していただき大変満足しております。コンバージョン改善についても専門的な視点でご提案いただき、多くの気づきが得られました。
――お取り組みにあたり、ナイルの担当者の対応はいかがでしたか?
担当いただいた方それぞれが各領域のプロフェッショナルであり、とても真摯に対応してくださったと感じております。
専門的な領域についての技術的なフォローはもちろんのこと、我々の知見を広げてくださるような情報提供など、支援パートナーとしての姿勢には感銘を受けました。
弊社都合で一旦お取組みは終了いたしましたが、ぜひまたいっしょにお仕事をしたい!と思うご支援をいただいたと感じております。
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最後に
ナイルは成果を追求するのはもちろん、「会社ごとの事情を理解したプロジェクトの伴走者であること」を心掛けております。
「プロの知見を活かしオウンドメディアを運営したい」「自社だけではリソースが足りない」という課題をお持ちの方は、こちらよりお気軽にお問い合わせください。
さまざまな事例をもとに、貴社に最適なお取り組みをご提案します。
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守田 奈々(もりた なな)
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谷口 桃子(やぐち ももこ)
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