創業20年を迎えた株式会社鈴木ハーブ研究所は、天然ハーブに着目したスキンケアアイテムを販売。
中でも「パイナップル豆乳シリーズ」は、自宅で手軽にムダ毛&美肌ケアができると幅広い世代から高い支持を集めています。
ナイルでは、SEOとコンテンツ制作、GA4の設定やLooker Studioの構築と幅広く支援。
その結果、当初は競合他社に引き離されていた検索順位が上昇し、検索流入数が大幅にアップするなどの成果が出ています。
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押し売りや手抜きはありませんので、お気軽にご活用ください。
目次
まず、本事例の概要をまとめていきます。
広告を除くWebマーケティングに手をかけられていなかったため、ECの集客にフォーカスしてパートナーを探していた。
2022年3月~2024年8月
お客様にご提案し、採用された施策を紹介します。
特にキーワード「除毛クリーム」での検索上位表示を目指し、新規コンテンツ制作のためにキーワード選定を行いました。
「脱毛」「除毛」といった検索ボリュームの多いキーワードを最初から狙うことはせず、キッズや高校生といった比較的検索ボリュームの少ないキーワードから対策。
脱毛関連の専門性を高めていき、そこから徐々に検索ボリュームの多いキーワードに広げていく戦略をとっています。
脱毛関連という専門的でデリケートなテーマのため、美容ライターに取材・執筆を依頼。
鈴木ハーブ研究所のスタッフ様に取材対応いただき、制作を行いました。
現状調査という形でアクセスログ調査を実施し、サイトにおける課題を抽出。
また、GA4移管のタイミングでEコマース設定の対応をしたほか、Looker Studioの構築を行い、ウォッチしたい数値を簡単に見られるようにしました。
上記の施策を行った上で、どのような成果が出たのかを紹介します。
コンテンツ制作で対策したキーワードの半分以上が5位以内にランクインしています。
順位上昇によって流入数が大幅にアップしています。
ナイルで制作したコンテンツの順位別合計キーワード数と検索ボリューム(2023年9月時点)
ナイルで制作した記事のクリック数・表示回数の推移(2022年9月~2023年9月)
<主なキーワードの順位変動>
「中学生 脱毛」 圏外 → 2位
「高校生 すね毛」 圏外 → 1位
「毛が濃い人 女 特徴」圏外 → 1位
「毛深い 男性」 圏外 → 1位
最も上位を狙っていたキーワード「除毛クリーム」が、それまで2ページ目以降だったのが10位以内にランクインするように。
2024年10月現在は商品ページが最高で2位につけるなど、順位変動の多いキーワードながら常に上位をキープしています。
2024年10月現在は商品ページが最高で2位につけるなど、順位変動の多いキーワードながら常に上位をキープしています。
脱毛関連のキーワードを、検索ボリュームの少ないものから徐々に対策していった結果、検索エンジンに脱毛関連で専門性の高いサイトであると認識されたと考えられます。
キーワード「除毛クリーム」の順位変遷(2023年6月~2024年10月)
株式会社鈴木ハーブ研究所の高橋いずみ氏と千葉絢氏、そしてナイルから本プロジェクトを担当する大脇功暉、河嶋桂子、柿原太亮に、お取り組みの内容について話を聞きました。
――まずは鈴木ハーブ研究所様のサービス概要についてお伺いできますでしょうか。
株式会社鈴木ハーブ研究所 千葉絢氏(以下、千葉):弊社は、肌本来の美しさを目覚めさせるスキンケアの研究開発、販売を行っております。
除毛あるいは抑毛を目的としたムダ毛ケア商品「パイナップル豆乳シリーズ」をメインに、ほかにも保湿に特化したシリーズや、肌の自活力を高めるアイテムなどを取り扱っており、これらは主に自社のECサイトで販売しています。
――弊社とは2022年3月よりプロジェクトを開始しました。当時はどのような課題を抱えていたのでしょうか。
株式会社鈴木ハーブ研究所 高橋いずみ氏(以下、高橋):先程、千葉からECサイトでの販売がメインとお話ししましたが、ナイルさんにお世話になることにした当時は、ECサイトだけでなく自社のWebサイト全体に手をかけられていない状態でした。
というのも、弊社の販路は元々、新聞折り込みといった紙媒体を中心に行われていたんです。そのため、Webサイトも本当に「あるだけ」という感じで…。
そういった中で私がECサイト担当という形で入社して、本格的な運用を目指すことになりました。
――どのような流れでナイルにご依頼いただくことになったのでしょうか。
高橋:実は、ナイルさんの前に別の会社さんと契約をしていたのですが、そのときは思うような結果が得られなかったんです。
なので契約を終了していたものの、1年経ったくらいから徐々にサイトの集客数が伸び始めました。
それを弾みに、もう一段階勢いをつけたいという狙いで、パートナーを探していたんです。
まずは初期調査をナイルさんにお願いしたのが始まりだったかと思います。
ナイルさんのことは私が前職でご依頼していたこともあり、存在自体は知っていました。
――そうだったんですね!ご依頼いただく際は他社と比較検討されましたか?
高橋:そうですね、何社か検討しました。
ただ、SEOはもちろん、独自性のある情報を出すために、弊社のスタッフにインタビューして記事化したコンテンツも充実させたかったんです。
ナイル株式会社 大脇功輝(以下、大脇):鈴木ハーブ研究所様では、サイトのCV数が伸びないことが課題のひとつに挙がっていたので、まずはナイルでキーワード調査と選定を行わせていただきました。
なぜCV数が伸びないかを考えたとき、鈴木ハーブ研究所様の主力商品に関わる「脱毛」や「除毛」といったキーワードは、すでに多くの企業が対策をしている状態だったんです。
なので、最初から「脱毛」「除毛」といった検索ボリュームの多いキーワードを狙うのではなく、例えば「キッズ」「高校生」「メンズ脱毛」など、ターゲットが絞られていて検索ボリュームが少ないキーワードを狙って、コンテンツ制作をしていくことをご提案しました。
やはり検索ボリュームが少ないキーワードのほうが順位は取りやすいので、そこで着実に上位を獲得することで「脱毛」「除毛」関連のキーワードで評価される土台を作り、そこから徐々に検索ボリュームの多いキーワードに広げていく戦略です。
ナイル 大脇功輝
――「脱毛」「除毛」関連のテーマでの専門性を検索エンジンに理解してもらえると、検索ボリュームの多いキーワードでも順位が取りやすくなりますよね。こうした施策について、鈴木ハーブ研究所様はどのような印象を持たれましたか?
高橋:私が考えていたこととほぼ同じだったので納得しましたし、ナイルさんにお願いする決め手にもなりました。
――そうしてコンテンツ制作もナイルで請け負うことになったわけですが、制作にあたって気を遣った点はどういったことだったでしょうか。
ナイル株式会社 河嶋桂子(以下、河嶋):コンテンツ制作をするにあたっては、鈴木ハーブ研究所の方々にたくさんお話を伺ったのですが、その言葉の端々から、商品づくりをとても丁寧に行っていらっしゃること、中高生や小さいお子さんでムダ毛に悩んでいる方々に少しでも寄り添いたいという気持ちが伝わってきました。
なので、私たちもそこを丁寧に記事化したいと思い、美容専門のライターをアサインして、鈴木ハーブ研究所様の想いや企業理念を共有しながら制作を進めていったんです。。
ナイル 河嶋桂子
高橋:弊社のコンテンツは「除毛」「脱毛」といったセンシティブなテーマで、さらに薬機法のこともありますので、制作にあたっては一定以上の配慮が必要になるんですね。実は、ナイルさんの前にお願いしていた制作会社は、その点がちょっと不足していると感じて継続を断念したという経緯があるんです。
千葉:ムダ毛ケアのアイテムを販売しているからといって、毛深いことがネガティブに捉えられてしまうような内容には絶対にしたくないというのがありました。
ナイルの美容ライターさんは、ご自身でもいろんな美容法を取り入れられていて知識が豊富なのはもちろん、弊社の商品や考え方にもすごく共感してくださる方だったので、それが結果としていい記事につながったんじゃないかと思います。
河嶋:記事を制作する上で、鈴木ハーブ研究所様からいただく資料もすごく役立ちました。
購入者様の声やアンケート結果などをシェアしていただくことで、実際にお客様がどういうことでお悩みなのか、お客様からこういった要望が届いているといったリアルな声を知ることができ、それが独自性のある記事の制作に寄与したと思います。
――SEOのパフォーマンスという点ではナイルが狙った通りの結果が出せたと感じていますか?
大脇:想定以上の結果が出たかなと思っています。
お取り組みを始めた当初は、競合他社との順位はかなり開いていた状況でしたが、1年半が経った頃には同等、もしくはそれよりも上位になることも少なくない状態になりました。
中でも、「除毛クリーム」という主要キーワードに関しては、当初は検索結果の1ページ目(10位以内)に入っていなかったのが、現在では2位、3位など、日によって変わるものの確実に1ページ目に入っているので、成果という点では顕著に現れたかなと思います。
メンズ脱毛、脱毛クリーム関連キーワードは、競合を抜いて1位のスコアに(2023年9月時点)
―――コンテンツ制作は2023年までで一旦終了していますが、2024年に入って、Googleコアアルゴリズムアップデートを経て、また大幅にクリック数が増加しているそうですね。その要因は何だと思いますか?
大脇:一番は、展開されている商品内容とマッチした高品質の記事を作ることができているのが大きいかと思います。
今回のコアアルゴリズムアップデートでは、自サイトのサービスとマッチしないテーマのコンテンツ、品質が低いコンテンツの順位が下落するという傾向がありましたので、そこが影響していると考えます。
――鈴木ハーブ研究所様では、こうした一連の成果をどのようにお感じですか?
千葉:検索順位が上がったことは顕著に感じていますし、特にキーワード「除毛クリーム」に関しては、商品ページへの記事からの流入がものすごく増えているので、かなり変わったと感じています。
高橋:私はキーワード「除毛クリーム」で1ページ目に入ること、できれば3~5位以内にしたいと思っていたので、当初の目標は達成できたと思います。
――ナイルでは、CRO面でアクセスログ調査を行いつつ、GA4の設定やLooker Studioの構築といった、チェックしたい数値データをウォッチするためのお手伝いをさせていただいています。そのきっかけは何だったのでしょうか。
千葉:毎月、月初めに時間をかけてレポートを作成していたのが、Looker Studioを作っていただいたおかげで、自分でレポート化しなくてもボタンひとつで見られるようになったのはすごくありがたいです。
さらに、社内共有しやすかったり、月ごとじゃなくても好きな範囲を設定して結果が見られたりと、欲しいデータを効率良く見られるようになったので助かっています。
――GA4の設定にしても、Looker Studioの構築にしても、鈴木ハーブ研究所様がウォッチしたデータについてヒアリングをした上で、落とし込んでいるといったフローなのでしょうか?
ナイル株式会社 柿原太亮(以下、柿原):はい、その通りです。
千葉様は、GA4の管理画面データや基幹システム側のデータなどをローデータで集計し、毎月のご報告用の資料として作成されていたので、分析のための資料作成に時間がかかっている状況とお見受けしました。
そこで、グラフの描写などそれまでの資料のフォーマットをなるべく変えず、Looker StudioでGA4のデータや売上、会員種別などオフラインデータを統合し、ダッシュボードを作成しています。
ダッシュボードを構築することで毎月のデータ作成作業がなくなり、好きなときにデータを見ていただけるようになりました。
ナイル 柿原太亮
千葉:おかげで毎月のレポート作成にかかる時間がだいぶ減ったので助かっています。
――ナイルとのお付き合いが始まってから2年半以上が経ちますが、鈴木ハーブ研究所様にとってナイルはどういう存在ですか?
高橋:SEOだけに縛られず、Webサイトやマーケティング課題に対する疑問に対して積極的に提案をしてくれるので助かっています。
――では最後に、鈴木ハーブ研究所さまがマーケティングにおいて注力していきたいこと、その際にナイルに期待することがありましたら教えてください。
高橋:現時点では、コンテンツの面で壁にぶつかることがあります。
昨今、ムダ毛というものの概念が変わりつつある中、弊社が伝えていきたい情緒的な部分と、SEOの要素のバランスをどうしたらいいのかなと思っていて…。
SEOを意識すると、どうしても直接的な表現を使わないといけなくて、弊社が大切にしたい部分と相反する内容になってしまうときがあるんです。
ナイルさんにはそこをサポートしていただけるととても助かります。
千葉:今はコンテンツのリライトを少しずつ進めているんですが、そもそも弊社の想いが乗った内容だったとしても、SEOを意識して再構成すると、本来伝えたいことと乖離してしまうことがあって。
そうすると独自性も失われてしまうので、そのあたりは常に葛藤しています。
――今のお話から、ナイルではどのような施策を提供できそうですか?
柿原:今のお話を聞いて思ったのは、もうそこまでSEOを意識する必要もないのかなと。
鈴木ハーブ研究所様の場合ですと、メールマガジンやInstagramを運用されていますし、会員になってくれた方のリピートやクチコミを醸成していくなど、SEO以外のマーケティング施策も有効だと思うんですよね。
なので、そういったコンテンツの提案は弊社としても可能なんじゃないかと思います。
大脇:そこはまさに柿原の言う通りだと思います。
一方、従来のSEOコンテンツは、メールマガジンの登録などをコンバージョンポイントとして機能させつつ、情緒的な内容でユーザーに訴求するのも有効なのかなと。
直近のSEOの傾向でいうと、要件を押さえただけのありきたりな記事では、逆に上位が取れないこともあるんです。
最低限、各キーワードの検索意図を押さえるのは必要なのですが、プラスオンで追加の情報や情緒的な内容を入れた対策というのも考えられます。
柿原:弊社としてもまだまだやれることはたくさんありますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!
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最後に
ナイルは成果を追求するのはもちろん、「会社ごとの事情を理解したプロジェクトの伴走者であること」を心掛けております。
「プロの知見を活かしオウンドメディアを運営したい」「自社だけではリソースが足りない」という課題をお持ちの方は、こちらよりお気軽にお問い合わせください。
さまざまな事例をもとに、貴社に最適なお取り組みをご提案します。
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柿原 太亮(かきはら たいすけ)
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