2006年にプレゼントサイト「ハッピープレママ」を立ち上げ、広告事業・メディア事業を展開してきた株式会社Visual Innovation。
長年運営してきたサイトであるキーワードにて検索順位の低下が見られるようになり、SEO施策の見直しを図りました。
ナイルではSEO施策に加え、サイト改善を支援。
その後も定期的なミーティングを通じて、ウェブマーケティングに関する疑問や相談に対応しています。
<お知らせ>
ナイルでは、事例ページをご覧の方向けの無料相談会、壁打ち会を実施しております。
ご相談の背景等をお伝えいただくことで、最適な非公開事例のご案内も可能です。
お悩みや課題が明確でない、ふわっとした内容に思えるご相談でも大丈夫です。
押し売りや手抜きはありませんので、お気軽にご活用ください。
目次
まず、本事例の概要をまとめていきます。
・運営する「ハッピープレママ」のあるキーワードでの検索順位の低下が見られた。
・サイト制作を依頼している会社にも解決できない問題だったため、SEOコンサルティングの会社を探した。
2022年11月~2024年5月
2024年9月~
お客様にご提案し、採用された施策を紹介します。
メディアのターゲットである「妊婦」や、主要キーワードの「サンプル」「懸賞」が含まれたタイトルタグに変更しました。
タイトルタグ・H1タグに、プレゼントの詳細をはじめとした対策できる可能性があるキーワードを入れるなどして最適化しました。
タイトルタグの修正案
インデックス関連の問題が発見されたため、サイト制作会社と連携して解決に努めました。
そのほか、コンバージョン調査、Google Analytics設定なども行っています。
上記の施策を行った上で、どのような成果が出たのかを紹介します。
「妊婦 無料 プレゼント」:18位→7位
「プレママ サンプル」:6位→2位
「妊婦 サンプル」:33位→3位
そのほか、複数の「プレゼント内容×プレゼント」キーワードで上位を獲得。
検索流入数 3.2倍(2023年6月→2024年9月 月間のクリック数で計算)
「プレゼント内容×プレゼント」のタイトルタグフォーマットを決めたことで、検索回数の多いプレゼントで高順位を取れているものが出てきています。
ハッピープレママの検索流入数の推移(2023年6月~2024年9月)
株式会社Visual Innovation代表・味間正富氏、ナイルからSEOとサイト改善を担当する西脇遼平と柿原太亮に、お取り組みの内容について話を聞きました。
――まずは御社の事業内容について、概要をお聞かせください。
Visual Innovation 味間正富氏:妊娠・育児中の皆様を応援するというコンセプトのもと、広告事業およびメディア事業を行っています。
具体的には、妊娠・育児中の方々にアプローチしたい企業様を取りまとめて、全国400ほどの自治体をネットワークし、各自治体の窓口で広告を展開しています。
また、メディア事業としてプレゼントサイト「ハッピープレママ」を運営し、広告主が商品の訴求や顧客情報の収集を行う場を提供しています。
――今回、支援会社に声をかけるにあたって、どのような課題があったのでしょうか。
味間:「ハッピープレママ」は2006年から運営しているのですが、近年、あるキーワードでの検索順位の急な低下が見られるようになりました。
サイト制作を依頼している制作会社に問い合わせても、SEOについては専門外で、有効な手立てがわからない。
そこで、SEOを専門とするコンサルティング会社にお願いしようと考えました。
当社は少数精鋭を意識して、コア業務のみを自分たちで担い、Webや印刷といった周辺業務はそれぞれ外部のプロに依頼するというスタンスをとっています。
複数のプロ集団といっしょに仕事をする、いわば「バーチャル組織」のような体制です。
ですので、SEOについても、バーチャル組織の一翼として外部に依頼をするのは自然な流れでした。
――SEOコンサルティングを扱う会社の中から、ナイルを選ばれた決め手はどこにありましたか。
味間:これまでの経験上、外部企業への依頼は「やってみなければわからない」という部分が大きいと思っています。
最初は良いことを言っていたのに結局できなかった、ということもありましたので、SEOについても一定の期間は試させてほしいと考えていました。
ナイルさんはこの条件に同意して受けてくださり、その取り組み方にも納得がいきましたので、引き続きお願いすることにした次第です。
――それでは、具体的な施策について伺えればと思います。Visual Innovation様が抱えるSEOの課題について、ナイルではどのようにアプローチしたのでしょうか。
ナイル株式会社 西脇遼平:当初、味間様からは「サイト構造が最新ではないから順位が下がったのでは?」「ページスピードの遅さに原因があるのでは?」「全面的なリニューアルが必要なのでは?」と、たくさんの疑問をいただきました。
検索順位が低下した原因がわからず、大きな不安に駆られていたのではと思います。
そこで、改めてサイトを調査し、必要最低限のページスピードは確保できていることや、全面リニューアルまでは必要ないことなど、現状の分析結果について報告しました。
その上で、考えられる施策についていくつかご提案し、その中から味間様が費用や工数をかける価値があるとお考えになった施策について実装を行っています。
例えば、大きな費用がかかるような記事コンテンツを使った集客拡大は実施せず、現状のサイト構成での対応に留める、といったことですね。
ナイル 西脇遼平
――具体的に、どのような施策を行いましたか。
西脇:プレゼントの景品ページがGoogleから評価されづらい状態になっていましたので、タイトルタグへのキーワード追加などタグの最適化をはじめ、基本のチューニングを行っています。
ただ、チューニングの効果が思ったほど認められず、改めて調査をしたところ、サイト内部の仕様に技術的な問題があり、Googleが適切に認識できない状態であるとわかりました。
そこで、解消に向けて制作会社さんと直接お話しさせてもらったんです。
サイト内部の技術的な問題があることを受けてのご提案
味間:本来なら、ナイルさんと制作会社のあいだに当社が入るところなのですが、内容が専門的すぎることもあり、私はただメールを転送するしかできなかったんです。
そこでナイルさんが主導して、私を挟まずに制作会社と直接お話してくれたのは、とてもありがたかったですね。
西脇:制作会社の方も快く対応してくださり、すごくやりやすかったですね。これまでの経緯を丁寧にご説明いただいたおかげで、スムーズに解決できて助かりました。
――まさに「バーチャル組織」として、ひとつのチームのような動きをされていたわけですね。一方、柿原さんが担当したサイト改善はいかがでしょうか。
ナイル株式会社 柿原太亮:そうですね。西脇が流入キーワードの調査をして、私は流入してきた人たちがコンバージョン行動を起こしているのか、どこにボトルネックがあるのかなどの調査を担当しました。
その中で、広告流入が自然検索流入としてGoogleアナリティクスに認識されていることがわかり、両者を切り分ける作業を行っています。
また、味間様が広告関連の作業を深堀る時間が取れないので、私からも広告運用のアドバイスをさせていただきました。
そういえば、紙のチラシについてもご相談くださいましたよね?
ナイル 柿原太亮
味間:そうでしたね。トップページに飛ぶQRコードを、チラシのどこに掲載するのが一番いいのか、柿原さんに相談しました。
本来のナイルさんの仕事ではないので恐縮ですが(笑)、意図としては第三者の意見を聞きたかったんです。
これはサイトについても同じですね。
例えば、制作会社から「システム構造から改善をするにも制約がある」とは聞いていたのですが、以前はそれがどれくらい本当なのか私たちでは判断できなかった。
そこでナイルさんにコンサルティングに入っていただくことで、第三者の意見が生まれて意思決定がしやすくなったと感じています。
――その後、2024年5月に一連の取り組みが終了いたしましたが、2024年9月より再びご契約をいただきました。この背景についてお聞かせいただけますでしょうか。
味間:当時は弊社の新規事業の立ち上げにリソースを割きたい思いがあり、契約を一旦終了しました。
ただ、その後もサイトを運営していく中で、「SEOをどうしたらいいのか?」という疑問がたびたび湧いてくるんですね。
そこで、普段から気軽に質問ができ、もし大きな課題があれば改めてプロジェクト化するという形で、月次契約を再度結ばせてもらいました。
今は、気になったことをすぐに相談できる「町医者」のような存在ですね。雑談も多いですし(笑)。
西脇:確かに。味間様が私と同様に車が好きだということがわかってからは、毎回その話でミーティングが始まりますよね(笑)。
味間:オンラインミーティングはいきなり本題から始まりがちですけど、雑談があったほうがチーム感も生まれますからね。
なにより「町医者」は、質問しやすい雰囲気も大事じゃないですか。
西脇:その通りですね。これからもぜひ、どんどん雑談してください(笑)。
――今のお話からも、良い雰囲気が伝わってきますね!ほかにも、ナイルがVisual Innovation様のご支援をする際に意識していることはありますか?
柿原:ご要望に対してイエス・ノーだけ答えるのでなく、なぜこういう回答になるのかをご説明するようにしています。
また、ご相談の意図をくみ取って、先回りして回答を用意することも心掛けていますね。
味間:ナイルさんは「こういう分析結果なので、この施策が有効です」「こういう理由でこの施策はおすすめしません」と、データを付けて丁寧に説明してくれます。
率直に意見をいただいたほうが、こちらも素直に疑問を返せますし、目的を同じとするチームとして非常に良い関係性にあると感じています。
――それでは最後に、御社のWebマーケティングにおいて、今後注力したいことをお聞かせください。
味間:一番の課題は、検索順位をいかに上位に保てるかだと認識しています。検索順位は一度上位を取れば終わりではなく、常に変動するものですから。
また、特定のキーワードで上位を目指すのに加えて、順位が下がったときの対策についてもご相談したいです。
そして、弊社の新規事業の立ち上げについても、サイト制作やSEOなどでナイルさんにご支援をいただけたらと思います。
引き続き私たちの「町医者」として、伴走していただけるとうれしいですね。
ナイルは成果を追求するのはもちろん、「会社ごとの事情を理解したプロジェクトの伴走者であること」を心掛けております。
「プロの知見を活かしオウンドメディアを運営したい」「自社だけではリソースが足りない」という課題をお持ちの方は、こちらよりお気軽にお問い合わせください。
さまざまな事例をもとに、貴社に最適なお取り組みをご提案します。
この案件・類似案件を担当したメンバー
西脇 遼平(にしわき りょうへい)
この案件・類似案件を担当したメンバー
柿原 太亮(かきはら たいすけ)
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