指名検索とは?対策するメリットや方法、普通の検索との違いを解説

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指名検索とは?対策するメリットや方法、普通の検索との違いを解説
早川 晃輔(はやかわ こうすけ)

著者情報

コンサルティングユニット|早川 晃輔
WEBシステム開発会社にて受託開発・SaaS製品の営業及びマーケティングを担当。自社サービスサイトの流入・CV改善施策等にも従事。その後新規事業チームを立ち上げ、複数のWEBメディア運営・ブロックチェーン関連事業の戦略立案・マーケティング等を行う。
ナイルでは、メディア運営やマーケティングの経験を活かし、SEO・WEBマーケティングのコンサルティング業務に従事。

指名検索とは、ユーザーが特定の企業名や商品名を使って検索エンジンで情報を探すことをいいます。

一般検索と異なり、すでにブランドや製品に興味を持っているユーザーからの検索のため、SEOにおいて重要な意味を持ちますが、指名検索への対策は後回しにされがちです。

ここでは、指名検索の重要性や一般的な検索との違い、指名検索を増やすための具体的な方法について詳しく解説します。

ナイルでは、指名検索の増やし方を含めたSEOのコンサルティングサービスを行っております。
これまでに2,000社以上の企業をご支援してきた実績をもとに、効率的な対策方法をご提案しますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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指名検索とは固有名詞を含むキーワードで検索すること

指名検索とは、ユーザーが企業名・店名・商品名・サービス名・ブランド名といった固有名詞を含むキーワードで、検索することです。

「企業(サービス)の認知度」と強い関連性があり、指名検索を行うユーザーはすでにその企業や商品に興味を持っている重要な見込み顧客といえます。

指名検索対策をする際は、正式名称だけを対応すればいいわけではありません。
ユーザーが企業名やサービス名を正確に理解していないことも多く、さまざまな表記について対策する必要があります。

指名検索ついて、対策しておきたいキーワードの例を見ていきましょう。

<指名検索の例>

分類 表記
企業名
  • ナイル株式会社
  • ナイル
  • ナイル(株)
  • NYLE
メディア名
  • ナイルのSEO相談室
  • SEO HACKS
  • ナイル相談室
店名
  • ナイル相談所 品川店
  • ナイル 品川
  • 東京のナイル
商品・サービス名
  • カルモ
  • カルモくん
  • カルモ カーリース
  • カルモ 車
商品に関連する検索
  • カルモ メリット
  • カルモ 評判
  • ナイル カーリース
  • ナイル seo 本
  • カルモ メンテナンスプラン なし
  • カルモくん メンテナンス どこで
  • カルモくん 試乗
型番
  • NL-SE07
  • Ki-nx75 ki-lx75 違い

 

普通の検索(一般検索)との違い

指名検索と普通の検索(一般検索)には明確な違いがあります。

指名検索は、特定の企業名などの固有名詞を用いて行われる検索ですが、一般検索とは指名検索以外の検索のことで、商品やサービスのカテゴリ名など、より広範囲の情報を得るために行われます。

例えば、「ナイル株式会社」や「カルモ カーリース」が指名検索であるのに対し、「カーリース 比較」や「カーリース おすすめ」などは一般検索となります。

指名検索と一般検索の違い

指名検索対策をするメリットは多い

指名検索対策をすることは、どのようなメリットがあるのでしょうか。

ユーザーの取りこぼしがなくなる

指名検索から流入するユーザーは、すでに自社の商品やサービスに興味を持っていると考えられます。
そのため、いざユーザーが指名検索をしたときに上位(1位)にないと、せっかく興味を持ってくれたユーザーを取りこぼすことになりかねません。

ユーザーがどうしても自社関連の情報を知りたいとなれば、検索結果をじっくり見たり、別のキーワードで検索したりして見つけてくれるかもしれませんが、大概のユーザーは自社のサイトを見つける前にあきらめてしまうでしょう。

ユーザーが求める情報を間違いなく届けられる

指名検索対策をしていないと、ユーザーが求めている情報とは異なるページが1位に表示される可能性があります。

なぜそのようなことが起こるかというと、指名検索をしたユーザーが求めている情報を満たしたページが存在しないからだと考えられます。

そもそも、検索結果で表示されるページは検索エンジンが決めるため、自社でコントロールすることはできません。
しかし、指名検索を踏まえたページを制作することで、検索エンジンが最適なページを選んで表示してくれるようになり、ユーザーが求める情報にストレスなくアクセスしてもらうことができます。

指名検索に対応するページのCVRが高くなる

指名検索から流入するユーザーは、すでに自社の商品やサービスに興味を持っていると判断できるため、一般的な検索キーワードからの流入と比べてCVR(コンバージョンレート)が高くなると考えられます。

CVRとは、サイトの訪問者のうち、成果につながる行動(CV、コンバージョン)を起こした件数の割合のこと。
CVRが高いと、同じ流入数でもより多くの成果を得られることになります。

また、指名検索ユーザーは、商品やサービスについてある程度の知識を持っていることが多いため、購買までの意思決定プロセスが短くなる傾向があります。

ただし、コンバージョンにつなげるためには、指名検索から流入してきたユーザーへの適切なアプローチが必要です。

例えば、商品の詳細情報、価格比較、ユーザーレビュー、簡単な購入プロセスなどの整備が当てはまります。
ユーザーのニーズに合致した情報を提供し、スムーズな導線を設計することで、高いCVRを維持できるでしょう。

検索アルゴリズムの変動に強い

指名検索は、検索アルゴリズムの変更に強いというメリットも持っています。

一般的なキーワードでのSEOでは、アルゴリズムの変更によって上位表示されていたページの順位が突然大きく下落するリスクがあります。

しかし、指名検索の場合、自サイトとキーワードの関連性が非常に高いため、アルゴリズム変更の影響を受けにくく、高い順位を維持しやすい傾向にあるのです。

下記の記事では、指名検索から売上やコンバージョンに結びつける考え方について、詳しく解説しています。

SEOに強いサイトになる

Googleは検索結果において“ブランド”を重視していると考えられています。
そして、「Four Reasons You Can’t Ignore Branded SEO in 2025」によると、Googleがブランドの強さを理解する要素のひとつが、指名検索の多さなのだとか。

指名検索の数を増やすことによって検索エンジンにおけるブランド力が高まり、検索順位で上位表示されやすくなる――つまりSEOに強いサイトになると考えられます。

自社の指名検索キーワードの確認方法

指名検索について対策する際は、まず自社がどのようなキーワードで指名検索されているか確認する必要があります。
ここでは、指名検索キーワードの具体的な確認方法について解説しましょう。

<自社の指名検索キーワードの確認方法>

  • Googleサーチコンソールで確認
  • サジェストで確認
  • 検索結果の「関連する質問」で確認

Googleサーチコンソールで確認

ユーザーが実際に使用している指名検索キーワードを正確に把握するには、Googleサーチコンソールがおすすめ。
各キーワードのクリック数や表示回数、CTR、平均検索順位が確認できます。

使い方は次のとおりです。

<Googleサーチコンソールで指名検索キーワードを調べる手順>

1. Googleサーチコンソールにログインする。

2. 左側のメニューから「検索パフォーマンス」を選択し、「検索結果」をクリックする。

Googleサーチコンソールの検索結果

3. 表示された画面の「クエリ」タブで、各指名検索キーワードのクリック数や平均検索順位が確認できます。

Googleサーチコンソールのクエリタブ

4. 上位に表示されているクエリ(検索キーワード)の中から、自社に関連する指名検索キーワードを次の手順で確認する。

  • 画面上部の「+ フィルタを追加」から「検索キーワード」を選ぶ

Googleサーチコンソールの検索キーワード

  • 「キーワード」に指名検索キーワードを入れて「適用」をクリック

「キーワード」に指名検索キーワードを入れる

サジェストで確認

指名検索キーワードの確認では、サジェストも活用可能。
サジェストとは、検索エンジンが提案する関連キーワードのことで、ユーザーの検索傾向を反映しています。

ラッコキーワード」などのキーワード調査ツールを使用すれば、一度に多くのサジェストキーワードを確認可能です。

ラッコキーワードTOP

参考:ラッコキーワード

また、Googleの検索窓で自社名や商品名を入力し、表示されるサジェストキーワードの確認も行いましょう。検索窓でしか表示されないサジェストキーワードが存在するケースがあるためです。

<Google検索窓でのサジェストキーワードの確認イメージ>

Google検索窓でのサジェストキーワードの確認イメージ

検索結果の「関連する質問」で確認

指名検索キーワードの分析において、検索結果ページに表示される「関連する質問」(People Also Ask)も重要な情報源です。
このセクションは実際の検索クエリではありませんが、ユーザーが持つ興味や関心を反映しています。

<「関連する質問」の確認イメージ>

<https://www.seohacks.net/cms/wp-content/uploads/2024/10/2024-10-15_17h36_18.png" alt="「関連する質問」の確認イメージ" class="alignnone wp-image-6443" width="680" height="440" />

指名検索の対策方法

指名検索対策には、体系的なアプローチが効果的です。
ここでは、指名検索対策をする際の手順を紹介しましょう。

1 キーワードの調査・選定

まずは、自社に関連する指名検索キーワードの調査・選定をしましょう。

自社の指名検索キーワードをリスト化し、次の要素を盛り込んだリストを作ります。

<指名検索キーワードの調査に必要な要素>

  • 検索ボリューム
  • 順位
  • 各キーワードの検索結果に表示されているページのURL

その上で、次の基準を参考に、優先的に対策すべきキーワードを選定しましょう。

指名検索キーワードの選定基準

また、対策する優先度をつけるにあたっては、「CVの価値」について考えるといいでしょう。

例えば、
「(自社サービス名)タイヤ交換」
「(自社サービス名)ワイパー交換」
というキーワードがある場合、タイヤ交換とワイパー交換とで売上・利益が上回るほうを優先して対策するのもおすすめです。

2 選定キーワードに表示されるページの確認

キーワードの調査・選定が完了したら、各キーワードで検索した際に表示されるページについて確認します。

たとえ検索順位が1位であっても、表示されているページの内容がユーザーの検索意図と合致していなければ、クリック率は下がってしまいます。

表示されるページを確認する際は、次のポイントをチェックしましょう。

ページの内容を確認するときのポイント

キーワードの意図と表示ページの内容にギャップがある場合は、その原因を分析します。
適切なページが存在しない、既存ページの最適化が不十分、内部リンク構造の問題など、考えられる要因をすべて洗い出しましょう

3 コンテンツの制作・リライト

検索結果に表示されるページを確認した後は、ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツの制作、またはリライトを実施します。

検索意図に沿うページがない場合は、新規でコンテンツを制作しましょう。
その際、検索キーワードに対する直接的な答えを提供するだけでは不十分。ユーザーの潜在的なニーズまで考慮して情報を盛り込む必要があります。

一方、既存のページがあるにもかかわらず上位に表示されていない場合は、ユーザーが求める情報が不足している可能性があるため、リライトを行いましょう。

リライトの際は、コンテンツの構成や読みやすさに注意を払い、ユーザーが求める情報に素早くアクセスできる内容にするのが重要です。
適切な見出し、段落の整理、図表の挿入などを工夫して、ユーザーフレンドリーなコンテンツを目指しましょう。

4 検索結果の最適化

コンテンツを制作したにもかかわらず、意図しないページが検索結果の上位に出てきてしまう場合には対策をする必要があります。

具体的には、検索結果に表示させたくないページにnoindexを設定したり、重要な記事に内部リンクを集めたりしましょう。

5 サイトリンクの最適化

自サイトのページを上位に表示させることに成功したら、サイトリンクの表示も確認しましょう。

サイトリンクとは、次のように検索結果でページタイトルの下に表示されるリンクのことを指します。

サイトリンク

意図したリンクが表示されるためには、Googleが認識しやすいサイト構造にする、グローバルナビゲーションに表示させたいリンクを設置するなどの工夫が必要になります。

ただし、サイトリンクは検索エンジンが決めるため、完璧に表示項目をコントロールすることはできません

6 効果測定

指名検索対策を実施した後は、その効果を測定します。

効果測定で見る指標と確認のポイントは次のとおりです。

<効果測定で見る指標と確認するポイント>

指標 確認するポイント
検索順位 最適化したページの順位が上昇したかを確認する
クリック率(CTR) 順位が変わらなくても、ユーザーのニーズに合わせた最適化によりCTRが改善されたか分析をする
コンバージョン率(CVR) ページの性質によってはCVRに変化がない場合もあるが、全体的な傾向を把握する
コンバージョン数 コンバージョン数の変動を確認する
社内フィードバック 営業チームなどから新しいコンテンツの内容について、意見を集める

 

これらの指標の測定には、次のようなツールが役立ちます。

<効果測定で役立つツール>

ツール名 特徴
Googleサーチコンソール 検索パフォーマンスの詳細データを提供している
Googleアナリティクス4 サイト訪問者のデータ計測や行動分析ができる
AhrefsSEMRUSHなど 競合サイトのオーガニック流入やキーワードを確認できる

 

指名検索を増やす方法

指名検索を増やすには、自社の名前や自社商品・サービスの認知度を高めることが重要です。
ここでは、効果的に認知度を向上させ、指名検索数の増加につながる5つの方法をご紹介します。

SNSを活用する

指名検索を増やすために効果的な手段のひとつが、SNSの積極的な活用です。
SNSを活用すれば、ユーザーが会社名やサービス名を知るきっかけを作ることができます。

自社の商品・サービスに興味・関心を持ってもらえれば、詳しい情報を得るために検索エンジンで会社名やサービス名を検索する可能性が生まれるでしょう。

SNSでの存在感を高め、指名検索数の増加につなげるためには、質の高いコンテンツを継続的に制作して投稿することが必要です。

広告を出す

広告を出し、多くのユーザーに自社やサービスの存在を知ってもらうことも、指名検索の増加にはおすすめ。
広告の種類には、「Web広告」「新聞、雑誌広告」「テレビCM」などが挙げられます。

それぞれの広告媒体で特性や訴求できる対象が異なるため、自社の目的や予算に合わせて選択することが大切です。

例えば、Web広告のひとつであるリスティング広告では、自然検索結果よりも上部に自社の情報を掲載することができるため、認知度の拡大が期待できます。

広告の品質と入札単価が適切であれば、すぐに上位表示できる点が大きな特徴です。

プレスリリースを出す

プレスリリースとは、自社の情報を文書にまとめて公表すること。

自社の新サービスや新商品の発表、事業拡大、業績発表など、話題性のある事業展開に際しプレスリリースを出すことで、メディアに取り上げられるのが主な目的です。

大手のメディアで紹介されれば、認知度や信頼性が高まりやすくなるため、結果として指名検索の増加につながると考えられます。

展示会に出展する、セミナー(ウェビナー)を開催する

展示会は参加者と直接交流できる機会。
自社の製品やサービスについて詳しく説明して納得してもらうことができる上、直接的なコミュニケーションであることから印象に残りやすく、指名検索につながる可能性を高めます。

また、自社の専門分野にまつわるセミナー(オンラインなら“ウェビナー”でも)を開催するのも手。
セミナーのテーマに興味を持って参加した見込み顧客に、自社の製品やサービスを知ってもらうことができるでしょう。

また、展示会やセミナーといったオフラインでのイベントでは名刺交換などを通じて、オンライン施策のウェビナーでは参加フォームに自社の情報を入力してもらうことで、参加者の連絡先を得ることができます。
それによって後日、参加者へメールマガジンの配信や、興味を惹きそうな関連コンテンツの提供などを行えば、継続的な関係を構築できるでしょう。

一般的な単語と混同しない、検索しやすいサービス名をつける

指名検索のためには、一般的な単語と混同されやすい名前や、読み方に困るような名前は避けたほうがいいでしょう。

<一般的な単語と混同されやすい名前、読み方に困るような名前の例>

一般的な単語と混同されやすい名前、読み方に困るような名前

ネーミングの際は、商品に込めた思いやこだわりを名前に反映させたいと考えるかもしれません。
しかし、名前が複雑すぎたり、読み方がわかりにくかったりすると、潜在的な指名検索の機会を逃してしまう可能性があります。

ユーザーに社名や商品・サービス名を覚えてもらわなければならないため、ネーミングの際には覚えやすさと検索のしやすさも考慮することが大切です。

指名検索対策を効果的に行うポイント

指名検索対策を行う際は、ユーザーの意図を適切に理解し、効果的にサイトへ誘導することが重要です。

指名検索対策を成功させるための重要なポイントについて、見ていきましょう。

コーポレートサイトからサービスサイトへの導線を作る

指名検索対策を効率的に行うには、コーポレートサイトからサービスサイトへの導線づくりがポイントです。

企業のサイトは、コーポレートサイトとサービスサイトを別々に運営しているケースも多く、会社名での指名検索では、一般的にコーポレートサイトが検索結果の上位に表示されやすい傾向があります。

しかし、ユーザーが求めている情報が特定のサービスに関するものである場合、コーポレートサイトだけでは十分な情報を提供できない可能性が高いです。
そのため、コーポレートサイトにたどり着いたユーザーが、サービスサイトへアクセスできる導線を設置することが重要となります。

具体的には、次のような方法が挙げられます。

コーポレートサイトサイトからサービスサイトへ誘導する方法の例

指名検索キーワードの掛け合わせ対策を行う

指名検索対策では、企業名やサービス名だけでなく、関連キーワードとの掛け合わせにも注目する必要があります。

掛け合わせキーワードを調査する際は、サジェストキーワードなどを活用すると効果的です。
例えば、「カルモくん」という指名検索に対しては、次のようなサジェストキーワードが表示されます。

<掛け合わせキーワード調査の例>

  • カルモくん 審査
  • カルモくん 中古車
  • カルモくん 車検

これらのキーワードは、ユーザーが「カルモくん」に関して知りたいと思っている情報を示しているため、掛け合わせキーワードに対して適切なページが用意されているかどうかを確認することが大切です。

例えば、「カルモくん 審査」というキーワードに対してトップページが表示されるよりも、カルモくんの審査に関する詳細なページが表示されたほうが、ユーザーの満足度は高いと考えられます。
また、探している情報をすぐに見つけられることで、コンバージョンにつながる可能性も高くなるでしょう。

ユーザーの属性を意識する

新規顧客、既存顧客、そして両方の顧客が検索するキーワードや求める情報は、それぞれ異なります。

「カルモくん 料金」というキーワードを例に、ユーザーが求める情報について考えてみましょう。

このキーワードは、新規顧客と既存顧客の両方が検索する可能性があります。

新規顧客は「サービスの価格を知りたい」と考え、既存顧客は「料金プランの変更や詳細を確認したい」と考えているかもしれません。
しかし、もしこのキーワードで検索した結果、会員専用ページのみが表示され、新規顧客向けの料金情報や申込みへの導線がない場合、機会損失につながってしまいます。

このような問題を回避するためには、ユーザー属性ごとのニーズを分析し、適切なコンテンツを用意しなければなりません。
すべてのキーワードに対して手を打つのは現実的ではないため、優先度をつけて対応する必要があります。

「よくある質問」を最適化する

「よくある質問(FAQ)」は単なる補足情報ではなく、指名検索において効果的なランディングページとなる重要なコンテツです。
そのため、「よくある質問」を最適化することで、指名検索したユーザーのニーズに的確に応えることができます。

「よくある質問」を効果的に活用するためには、よくある質問をひとつの長いページにまとめるのではなく、トピックごとに個別のページを制作しましょう。

例えば、「料金に関する質問」「使用方法に関する質問」「サポートに関する質問」などのように分けると、ユーザーが必要な情報にすぐアクセスできるようになります。

ページの分割を行うことで、各ページの内容をより詳細に掘り下げられるようになり、情報の質も向上します。

指名検索の対策をしないことで起こるデメリット

指名検索の対策をしていないと、次のようなデメリットが生じる可能性があります。

ユーザーが他社(他者)のサイトに流れてしまう

指名検索で1位を獲得できていないと、自社の情報を求めていたユーザーが他社(他者)のサイトに流れてしまう可能性があります。
公式の情報ではない外部のサイトをユーザーが見たことで、もしかしたら誤った自社の情報を受け取ってしまうかもしれません。

自社の正しい情報を提供する意味でも、指名検索の対策は非常に重要になります。

意図しないページが1位に表示されてしまう

指名検索の対策をしていないことで起こるデメリットは、自社の意図とは異なるページが1位に表示されてしまう可能性があることです。

ユーザーが求めている情報がまったく載っていないページが1位になっていると、中身を読んでもらえずにすぐ離脱されてしまいます。
また、せっかく検索1位が獲得できているのに、成約への導線がなければ機会損失になりかねません。

そのため、指名検索で1位に表示されるページをコントロールする工夫が必要になります。

指名検索されるためには、しっかりとしたコンテンツマーケティング設計が鍵になりますので、こちらの資料も併せてご覧ください(ダウンロード無料)。

 

\コンテンツマーケティングを成功させるために必要なポイントをまとめています!/

指名検索の対策をして、効率的に成果をあげよう

指名検索は、ブランド認知度の高いユーザーからの検索であり、高いCVRと安定した流入が期待できます。

しかし、「当然1位になるだろう」と思い込み、適切な対策を怠ると大きな機会損失となってしまいますので、今回ご紹介した手順で指名検索の現状を分析し、効果的な対策を行いましょう。

もし、指名検索を売上や問い合わせ獲得につなげたい、具体的な課題を相談したい場合は、ぜひナイルの無料相談をご活用ください!

指名検索をコンバージョンに繋げたい方へ

企業名や商品名などで検索される「指名検索」が重要な理由、コンバージョンに繋げる対策の進め方を解説しています!指名検索を見直したい方は、無料相談よりご連絡ください!

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編集者情報

加藤 直子(かとう なおこ)
加藤 直子

編集プロダクションで一般情報誌の記事制作、各種ムック本の制作などを担当したのち、音楽情報マガジン、ウェブメディアの編集部に所属。 ナイルに勤務後は、主に女性向けメディアのコンテンツ制作を担当。 ユーザーが「そうなんだ!おもしろい!」と感じられる企画を通して、事業としても成果の出る記事づくりを心がけている。

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