UU(ユニークユーザー)とは?カウント方法やPVとの違いを解説
UU(ユニークユーザー)とは、サイトに訪問したユーザーの数のことです。
1人のユーザーが複数ページを閲覧しても、UUの数値は1ですので、サイトの純粋な人気度を調べる指標となります。
「UU(ユニークユーザー)とは何か知りたい」「UUのカウント方法や調べ方について知りたい」
この記事ではこのようなお悩みを持つ方に向けて、UUの調べ方や注意点について解説します。
目次
UU(ユニークユーザー)とは
UUとは、決まった集計期間内にウェブサイトに訪問したユーザーの数を表す数値です。
集計期間内なら同じウェブサイトに同じユーザーが何度も訪問した場合でも、1UUとしてカウントされます。
以下の図をご覧ください。
この例でいえば、Aさんは昨日と今日の2回サイトを訪れて、合計8ページの閲覧をしました。Bさんは今日だけサイトを訪れて3ページだけ閲覧しました。この場合のこのサイトは、UU数が2UU、セッション数は3、PV(ページビュー)数は11PVというアクセス数値になります。
セッション数やPV数と違い、UU数は集計期間内であれば同じユーザーが複数回訪問した場合も1UUと数えるため、自社のウェブサイトにどれだけの人が興味を示しているかがわかります。つまり、「サイトの人気度」を判断する際に重要な指標となるのです。
※ここでご提案です。UUの基本的な意味を理解された方へ。本当にUUが貴社サイトにおいて重要な指標か考えてみませんか?
UUのカウント方法
UU数の集計方法は、アクセス解析ツールによって違いがありますが、基本的には以下の3つです。
アクセス解析ツールの定番であるGoogleアナリティクスは、Cookieで判別しています。
通常ウェブサイトに訪れた人にはCookieが発行され、ユーザーを特定することにより重複されないようにUUがカウントされていきます。
そのため、ユーザーがCookieの受け入れを拒否している場合などは、正確なUU数を計測できません。
ほかにも、パソコンを2台持っているユーザーがそれぞれのパソコンでウェブサイトに訪問した場合は、2UUとカウントされます。また所持パソコンが1台であっても、異なる2つのブラウザを使用してウェブサイトへ訪問した場合には、2UUとカウントされます。
スマートフォンなどの端末とパソコンからアクセスした場合も同様です。それぞれでUU数がカウントされるため、同一ユーザー(人間)であってもUU数が増えるということは十分考えられます。
したがって、「UU=正確な人数ではない」ということを理解しておきましょう。
GoogleアナリティクスでのUU数の調べ方
Googleアナリティクス上で、UU数を調べる方法を確認しておきましょう。
いくつか方法がありますが、「ユーザー」→「概要」で数字を見ることができます。表示される「ユーザー」という指標が、UU数にあたります。右上のバーで期間を設定した上で、数字を確認しましょう。
デフォルトでの折れ線グラフはセッション数の推移を表示しているため、サマリーで「セッション」から「ユーザー」に切り替えることで、ユーザー数の推移を確認できます。
UUと混同しやすい指標との違い
UUと混同しやすい指標は、以下の5つです。各指標とUUの違いについて、詳しく見てみましょう。
1. PV(ページビュー)とUUとの違い
PVとは、「Page View」の略で、ウェブページが閲覧された回数のことです。
例えば、Aさんが5回、Bさんが3回サイトを訪れた場合のPVは「8」です。しかし実際に訪れた人数は2人であるため、UUでカウントすると「2」になります。
「ページが何回閲覧されたか」を確認する場合は、PVを見てみましょう。一方で「実際のところ何人がサイトを訪れているのか」を見る場合は、UUをチェックします。
2. セッションとUUとの違い
セッションとは、サイト全体の訪問回数のことを指します。
例えば、Aさんが一日のうちの午前と午後にサイトを訪れた場合、セッションは「2」です。しかし実際に訪れた人数は1人のため、UUは「1」になります。
「サイトを訪れた回数」を見るときは、セッション数が重要です。一方で「実際にサイトを訪れている人数」を調べるときは、UU数をチェックしてみましょう。
3. リーチとUUとの違い
リーチとは、マーケティングにおいて「広告の到達率」のことです。
広告にふれた人数、もしくは割合を示す指標として活用されます。リーチはFacebookで使われている用語で、コンテンツの閲覧数や「いいね」の数を伸ばすことを「リーチ数を増やす」と表現しています。一方のUUは、サイト(コンテンツ)に訪れた人数を表す指標です。
4. AU(アクティブユーザー)とUUとの違い
AUとUUとは、基本的に同じ意味合いで使用され、「一定期間の間に、どれだけのユーザーがサイトを訪れたのか」という訪問者の人数を表す指標のことです。
ただし、スマートフォン向けアプリの場合は「ダウンロードした後、実際に利用しているユーザー」を意味することもあります。またAUは「集計期間を設定している」に対し、UUは「集計期間を設定していない」場合もあります。
しかしGoogleアナリティクスにおいては、AUとUUの明確な違いを明らかにしていません。Googleアナリティクスを利用する限りにおいては「AU≒UU」(ほぼ等しい)という認識で問題ないでしょう。
5. UB(ユニークブラウザ)とUUとの違い
UB(ユニークブラウザ)とは、ウェブサイトを訪れた人数を表す数字のことです。
UUと同じ意味ですが、「あるサイトを訪れたブラウザの数」という意図でユニークブラウザと表現することもあります。
UU数を増やすための3つのポイント
ここからは、UU数を増やすためのポイントを3つ紹介します。
【ポイント1】 さまざまな経路からの流入を増やす
UU数を増やすためには、流入経路を増やすことが有効です。
SNSや各種媒体向けの広告など、SEO以外にもあらゆる流入経路が挙げられます。さまざまな方法で読者を連れてくることができれば、SEOからの流入に加えてさらにUUを増やすことが期待できるでしょう。
まずはTwitterやFacebookなど、基本無料で利用できるSNSの活用がおすすめです。
もちろん、SEO対策を実施することで、自社ウェブメディアへの流入数増加が期待できますので、「まずは記事でSEOの知識を深めたい!」という方は、以下記事も併せてご一読ください。
【ポイント2】 定期的に新しいコンテンツを発信する
UU数を増やすためには、定期的にコンテンツを発信することが大切です。
例えば毎日1時間ごとに発信されるニュースサイトと、2〜3日に1回しか発信されないメディアがあると仮定します。この場合、読者が「見てみたい」と思うメディアは、おそらく前者ではないでしょうか。
定期的なコンテンツの更新は、UUの増減を大きく左右します。コンテンツを定期更新できるよう、あらかじめコンテンツの企画を考えておくことが大切です。
内容については、自社サイトでしか読めない有益な情報発信がUU数の増加につながります。そこで大切なのは、ユーザー目線でコンテンツの企画を立てることです。オウンドメディアでは自由な情報発信ができるため、独りよがりな内容にならないよう注意しましょう。ターゲット層が関心を持つコンテンツを発信することが大切です。
【ポイント3】 根気強くウェブサイトの運営に取り組む
UU数を増やすためには、「根気強くサイト運営に取り組むこと」です。
サイト運営を長く続けることは、意外と大変なものです。例えば毎月、更新する記事の企画を考えたり、過去に制作したコンテンツの更新を実施したりすることは労力を伴います。ウェブサイトを数年、数十年と長期間にわたって運営する中で、下記のような問題に直面することも少なからずあるでしょう。
「頑張って運営しているのに成果が現れない」
「更新するコンテンツの企画がでてこない」
「毎回こまめにメンテナンスする時間を捻出できない」
しかしサイト運営を根気強く続けることこそが、UUの増加やサイト運営の成果につながる重要なポイントといえるのです。
良質なコンテンツとして、Googleが公開している「Googleが掲げる10の事実」を参考にしてみるのもいいでしょう。
参考:Googleが掲げる10の事実(Google について)
UU数に関する2つの疑問
最後に、UU数に関するよくある疑問を2つ解説します。
1. UU数の有効とされる目安は?
UU数の目安は、サイトの目的によって異なります。
セッション数やPV数だけを計測し、UU数は参考程度にするというサイトもあるでしょう。一方で、同じ人がいくつも購入するのは難しいコンサルティングサービスなどを扱うサイトであれば、UU数が重要な指標になる場合もあります。
いずれにしても必要な数は、目標から逆算されることになります。例えばサイトから1個1万円の商品を100個売って、月100万円の売り上げを発生させることが目標で、CVR(コンバージョンレート)が2%前後のサイトがあったとします。その場合、目安となるUU数は以下のように計算します。
- 商品1個を売るのに求められるUU数:1個÷2%=50人/個
- 月100万円を売り上げるのに必要なCV数:100万円÷1万円/個=100個
- 月100万円を売り上げるのに必要なUU数:50人/個×100個=5,000人
UU数の目安を求めるときは、「サイトの目標を明確にする」「目標を達成するために必要なUU数を計算する」ことを心がけましょう。
2. UU数とPV数との理想的な比率とは?
UU数とPV数との比率は、運営しているメディアによって大きく異なります。
例えばニュースメディアの場合、UU数と比較してPV数が多くなる傾向があります。一方で弊社のような専門サイトの場合、UUとPVとの比率は1:1に近くなるのです。
「自社メディアのコンテンツを1人のユーザーにたくさん閲覧してもらう」ことを目標にする場合、UU数に対してPV数を多くすることを目指してみるのもよいでしょう。
一方で「商品を販売して収益を上げる」ことを目標にする場合、UUとPVとの比率よりも、CVRなど他の指標に注目したほうがよい場合もあります。
UU(ユニークユーザー)は、サイトを訪問したユーザー数
UUとはサイトに訪れた人数を表す指標であるため、メディアの人気や認知度を測定する上で参考になります。
UUを増やす対策として、読者を流入させるSEOやSNSなどに取り組んだり、定期的に良質なコンテンツを発信していく必要があります。お困り事や気になる事がございましたらお気軽にナイルまでご連絡下さい。
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