インハウスSEO体制を構築する4ステップと実現できる組織の特徴

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インハウスSEO体制を構築する4ステップと実現できる組織の特徴

インハウスSEOとは、自社内でSEO業務を実施することを意味します。インハウスSEOは、ウェブ担当者であればぜひ実現したいものでしょう。しかし、「どうやって進めればいいのかわからない」という人も多いはず。

ここでは、インハウスSEOのメリットや体制づくりのポイントを解説するほか、具体的にナイルでインハウスSEOの体制を構築していく手順をご紹介します。

また、ナイルのSEO相談室ではインハウスSEO(内製化)の進め方やスケジュール感についてまとめた無料の資料をご用意しております。

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インハウスSEOのメリットは?

インハウスSEOとは、すべてのSEO業務を自社内で内製化して実施すること。そもそもインハウスには、「組織内」「内製化」といった意味があります。

まずは、インハウスSEOの体制づくりを進めるにあたって、どのようなメリットがあるのかを確認していきましょう。

インハウスSEO体制

メリット1 ノウハウを社内に蓄積できる

インハウスSEOのメリットとして、SEOのノウハウを社内に蓄積できることが挙げられます。SEOを現場で実践してみることで習熟度が増していきますし、自社ならではの方法が確立していくでしょう。

また、人材育成にもつながるため、長期的にSEOの施策を実行しやすくなります。

メリット2 外注費の削減になる

SEOを外部に委託する場合、どうしても大きな費用が発生します。また、外注費が安いところがあったとしても、SEOの成果が出ないのであれば、まったく意味がありません。

インハウスSEOならば、外注費を気にする必要はなくなり、外注先を探す手間もなくなります。もちろん、インハウスSEOを実現するために、社内の人件費は考えておくべきですが、SEOの知見が溜まっていくことで、人件費に対するパフォーマンスは上がっていくはずです。

メリット3 コミュニケーションコストが下がる

SEOを外部に委託している場合、どうしても関係者が増えるためコミュニケーションの負荷が高くなる可能性があります。インハウスSEOならば、社内調整のみとなりますので、コミュニケーションコストは下がり、プロジェクトの推進や改善がしやすくなります。

ただし、注意しておきたいのは、社内調整はいずれにしても必要だということ。SEOはサイト設計やリンク構造の最適化、記事制作といった施策が考えられます。営業や広報といった部署との連携が発生した際には、社内の各部署との調整を行う必要があります。

インハウスSEOの体制を構築するための4つのステップ

インハウスSEOを実現するためには、具体的にどうすればいいのでしょうか。最も確実な方法としておすすめしたいのは、外部のSEOコンサルに協力を依頼することです。ナイルでは、SEOの外部委託だけではなく、インハウス化の支援も行っています。

インハウスSEOを実現するために、ナイルでは4つのステップに分けて進めていますが、各ステップについて簡単にご説明しましょう。

インハウスSEO体制

STEP1 スケジュールを設定する

まずは、いつまでにインハウス化を実現するかというスケジュールを設定します。曖昧に

「そのうち内製化したい…」だと、いつまで経ってもインハウスSEOは実現しません。

なお、ナイルのSEOのインハウス化支援の期間は、最短で6ヵ月程度となります。採用・教育体制づくりをじっくり行いたいケースですと、1、2年かけてインハウス化を実現していきます。

STEP2 インハウス化の課題を明確にする

インハウス化に向けた課題を明確にするため、社内の状況を確認します。SEO専任の担当者を置けるか、リソースが不足していないか、SEOの知見はあるのかといった点をチェックしていきましょう。

これらの中から、インハウス化の障壁となる課題を明確にしていきます。

STEP3 予算を確保する

現状での課題を洗い出し、それを解決するプランができたら、インハウス化するまでのスケジュールと照らし合わせて予算を算出します。

インハウス化するまで、どこまでの作業を自社で行うのか、外部委託するのかによって、予算が変動します。社内の状況や今後の見通しに合わせて、予算を調整してください。

STEP4 担当者をアサインする

予算がクリアできたら、各施策の担当者をアサインし、業務を割り当て、作業範囲と責任範囲を確認します。メンバー間で連動する領域も出てきますので、その点も確認しておきましょう。

どんなツールを使い、どのように業務を進めていくかも、具体的にすり合わせていきます。

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インハウスSEOを実現できる組織の特徴

インハウスSEOを実現できる企業には、4つの共通点が見られます。

これらの共通点を把握しておけば、インハウスSEOへの移行がよりスムーズになりますので、押さえておきましょう。

インハウスSEO体制

SEOで実現したいことが明確になっている

SEOで実現したいことが明確かどうかは、インハウスSEOの導入・移行にあたり、とても重要なポイントです。SEOで何をどのようにしたいのかがはっきりしていれば、それに合わせてアクションを絞り込めますし、効率良く成果を導き出すことができるからです。

SEOは、ユーザーの「検索」という行動が起点になります。SEOでユーザーの流入数を増やしたとしても、自社のビジネスに貢献していなければ、ただの慈善事業になってしまいます。問い合わせや商品・サービスの購入といったように、流入からの導線を明確にして、ビジネスへの貢献を目指しましょう。

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SEO専任者がいる

SEOは、非常に専門性の高い業務です。Googleの検索アルゴリズムは常に変化していて、それに対応できる十分な知識や経験が求められます。多くの企業では、リソースやコストの兼ね合いから、ほかの業務とSEOの業務を兼務しているケースが多いようですが、これではなかなかうまくいきません。ですから、インハウスSEOで成果を出すなら、SEOの専任者を置くことが重要です。

SEOの専任者となると、コストの面でなかなか踏み切れないという事情はあるでしょう。しかし、自社のビジネスを知ってもらうきっかけとして、自然検索からの流入を考えるならば、費用対効果を検討した上で、可能な限りSEO専任者を置くべきです。

また、SEO専任者を自社で育てるか、外部から採用するかという点も、考えなくてはなりません。SEOの人材は、市場での母数がとても少ない上、即戦力を期待できる人材はほとんどいません。幸運にもそうした人材がいたとしても、人件費を考えると、費用対効果が見えないということになりやすいものです。

社内で人材を育成していくとなると、今度は育成期間がネックとなります。SEOは、必要充分なノウハウを現場で身につけるまで、およそ2、3年の実務経験が必要です。

インハウスSEOのためにSEO専任者を置こうとするなら、まずこれらの条件をクリアすることが求められます。

SEO施策用のリソースを確保している

企業規模やサイトの規模によって異なりますが、インハウスSEOをうまく回していこうとすると、その業務負荷は大きなものになります。そのため、規模の小さな企業では、人手、時間、予算が不足してしまい、満足のいく施策を打てなくなりやすいものです。

実際のところ、SEOの実務は多岐にわたります。まず、ターゲット層のペルソナの設定を行い、競合調査やキーワードの選定を済ませたら、その結果を踏まえてサイトの構造や操作性を改善していきます。コンテンツの制作ではライターの選定や、出来上がった記事の校正を行い、サイト内外とのリンクも適切に設定しなくてはなりません。コンテンツを実装したら、順位動向をチェックしてアクセス解析を行い、さらなる改善のためにコンテンツやキーワードの精査も必要です。SNSの運用も並行して行うとなると、かなりの作業量です。

しかし、必要な作業を省略してしまうと、想定した成果につながらないということも事実です。

SEO施策を実行する上で、どれほどのリソースを割いて、どのような成果が期待できるかを精査する必要があるでしょう。自社の現状を把握した上で、どのように調整すればインハウスSEOのリソースを確保できるか、考えてみてください。

SEOの重要性が社内で理解されている

SEOで実現したいことが明確になっていて、SEO専任者がいたとしても、その重要性が社内で認識されていなければ、インハウスSEOで成果につなげることが難しくなります。エンジニアやデザイナー、営業、広報など、社内での協力を取りつけることでSEOの施策スピードが上がり、成果につながっていくのです。 SEOで何ができるのか、どのような仕組みで、どんな利益をもたらしてくれるのかを、社内で正しく理解してもらうところから始める必要があるでしょう。

サイト運営をしていればインハウスSEOに移行しやすい

サイト運営は自社で行っているけれど、SEOまでは手が回らない――規模の大小にかかわらず、このような企業は多いのではないでしょうか。サイト運営を外注して丸投げしているよりも、自社でサイト運営しているほうが、インハウスSEOに移行しやすくなります。

具体的には、サイトの運営機能に、アウトソースによるSEOをつけ加えるとスムーズです。まずはアウトソースを活用して、SEOの施策が打てる土壌を作り、そこから知見を蓄えてインハウスSEOに移行していきます。

自社でサイト運営を行っているならば、「サイトの制作・改善」「インフラ整備」「コンテンツ管理」といった機能は、すでに社内にあるはずです。ここにSEOの要素をプラスすれば、ゼロからインハウスSEOへと舵を切るよりも、はるかにスムーズな移行が可能です。

ただし、オウンドメディアを新たに立ち上げるような場合には、初期だけではなく、その後も継続的なコンテンツ制作のためのスタッフが必要です。編集者やライターなども確保しなくてはなりませんから、それだけのリソースを用意しなくてはなりません。

自社の状況に合わせてインハウスSEOを目指そう

インハウスSEOの実現は、難しく見えるかもしれません。確かに、SEOの機能を自社で完結できるようになるには、やるべき作業もクリアすべき課題も多くあります。しかし、自社の状況に合わせてステップを踏んでいけば、スムーズな移行が可能です。

ナイルでは、SEOを委託していただくことはもちろん、セミインハウス、さらにインハウスSEOへ向かうためのサポートも行っています。状況をヒアリングした上で、インハウスSEOの実現に向けて何が必要なのか、どのように進めればいいのか、ご提案させていただきます。ぜひ一度、ご相談ください。

またインハウスSEO(SEO内製化)についてまとめた無料のPDF資料もご用意しております。

  • インハウスSEO実現ロードマップ
  •  SEOに成功しているとはどんな状態?
  • インハウスSEOを実現できる組織の特徴
  • セミインハウス、アウトソースが向いている組織の特徴

等について資料内で解説しており、インハウスSEOの準備に役立つ内容です。

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編集者情報

ナイル編集部
ナイル編集部

2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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