アクセス解析とは?アクセス解析ツールの種類と解析からわかること
アクセス解析とは、サイトのアクセスを材料にユーザーの行動を分析し、より良いサイトにしていくための手段の一つです。
ここでは、便利なアクセス解析ツールの紹介と、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
この記事のポイント
- アクセス解析は、現状を把握し、より良いサイトへの改善を目指して行われる
- サイトごとに異なるコンバージョンに合わせ、アクセスの内容や改善点を見定めるべき
- アクセス解析には大きく3つの種類があり、それぞれメリット・デメリットが異なる
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目次
アクセス解析とは
アクセス解析とはサイト内のユーザーの行動を分析し、より良いサイトにしていくための手段の一つです。
サイトによってユーザーに達成して欲しい行動は異なりますが、ほとんどのサイトではサイト内でユーザーに達成して欲しい行動(コンバージョン)があり、このコンバージョンを増やすためにアクセス解析を行います。
コンバージョンは各々のサイトによって異なります。例えば、ECサイトでは「商品の購入」がサイト内でのコンバージョンになります。また、BtoBビジネスを行っている企業サイトでは「資料請求」や「お問い合わせ」といったユーザーの行動がコンバージョンとして考えられます。
こういったコンバージョンとなる行動を増やす事が、より良いサイトへの改善につながりますが、アクセス解析を行うにはアクセス解析ツールを設定する必要があります。
まずは、アクセス解析ツールの種類について説明します。
アクセス解析ツールの種類
アクセス解析ツールは大きく分けて、3種類のデータ取得方法があります。「サーバーログ型」「パケットキャプチャリング型」「Webビーコン型(タグ型)」になります。解析の要件にもよりますがそれぞれの解析ツールにはメリット・デメリットがありますので、それぞれのアクセス解析ツールの仕組みについて説明します。
サーバーログ型
サーバーログ型はサーバーに記録されたアクセスログファイルを基にデータを取得する方法です。サーバーにページのリクエストが行われた情報を「アクセスログファイル」としてサーバーに保存されます。保存されたWebサーバーのアクセスログファイルからアクセス解析サーバーがデータを取り込み、解析を行います。
サーバーログ型の仕組み
①ユーザーがWebサーバーにページ情報のリクエストを行います。
②Webサーバーにアクセスログファイルとしてデータが記録されます。
③リクエストを受けてWebサーバーがページ情報をユーザーに送信します。
④解析サーバーが一定の更新頻度でWebサーバーからアクセスログファイルのデータを取り込みます。
サーバーログ型のメリット・デメリット
サーバーログ型のメリットはWebサーバーに記録された情報を全て解析対象とするため、ユーザーのアクセスだけでなくクローラーなどによるアクセスも分析することが出来るので、クローラーなどのがどの程度サイトをクロールしているかも把握することも可能です。また、サーバーにログが残っていれば過去に遡ってアクセス解析を行う事が出来ます。
デメリットは解析サーバーが定期的にWebサーバーかデータを取り込ンでいるためリアルタイム分析は行うことが出来ません。また、Webサイトの規模も大きくなってきますと、アクセス解析に時間が掛かってくる事もあります。
Webビーコン型(タグ型)
Webビーコン型はブラウザでページが表示される際に、ページに設置されているjavascriptが動作して読み込まれたページ情報を解析サーバーに送信し、データを取得する方法です。サードパーティーツールか自社で構築した解析マシンに直接データとして保存され、解析を行います。
Webビーコン型の仕組み
①ユーザーがWebサーバーにページ情報のリクエストを行います。
②リクエストを受けてWebサーバーがページ情報をユーザーに送信します。
③ユーザーのブラウザで表示されたページのJavascriptが発動しアクセスデータを送信します。
④解析サーバーでアクセスデータが蓄積されます。
Webビーコン型のメリット・デメリット
Webビーコン型のメリットは、自社開発ツールではなくサードパーティーツールを使用すれば専用のサーバーを用意する必要が無く、導入が非常に容易な点です。また、少しのタイムラグはありますが、ページ情報が読み込まれた時点でアクセス情報が解析サーバーに蓄積されるので、リアルタイム分析も行うことが出来る点になります。
デメリットはページが読み込まれる途中でユーザーが次のページに遷移する事や途中で読み込みの中止ボタンをユーザーが押してJavascriptが発動しなかった場合、アクセスが把握できない点がデメリットになります。
パケットキャプチャリング型
パケットキャプチャ型はWebサーバーに置かれているネットワークに監視ツールを設置し、ユーザーのページリクエストに応えるWebサーバーからのレスポンスの際に発生するパケットデータを捕獲(キャプチャリング)し、パケットキャプチャマシンからアクセス解析サーバーにデータを蓄積し、解析を行います。
パケットキャプチャ型の仕組み
①ユーザーがWebサーバーにページ情報のリクエストを行います。
②リクエストを受けてWebサーバーがページ情報をユーザーに送信します。
③パケットキャプチャサーバーがWebサーバーからユーザーに送られるパケットをキャプチャします。
④パケットキャプチャサーバーかた解析サーバーにパケットデータを送信します。
⑤解析サーバーでアクセスデータを蓄積します。
パケットキャプチャ型のメリット・デメリット
パケットキャプチャ型のメリットはWebビーコン型同様リアルタイムのアクセス解析を行える点や、Javascriptなどが動作しないブラウザ・端末でのアクセス解析が行う事が可能で詳細なアクセス解析を行う際に優れています。
ただ、デメリットして専用の解析サーバーを導入する必要があるため、初期費用が高くなる点や、外部のASPサービスを利用している場合には、アクセスログが外部ASPサーバーに蓄積されるため、アクセス分析を行えない点がデメリットになります。
アクセス解析ツールの代表例
Google Analytics
Google Analyticsとは、Googleが提供しているアクセス解析ツールです。
基本的には無料(プレミアム版も存在します)で使うことができるので、導入しておくことをお勧めします。Google AnalyticsはWebビーコン型です。
Adobe Analytics
Adobe Analyticsとは、Adobeが提供するマーケティング製品群の「Adobe Marketing Cloud」の一つです。Adobe Analyticsはその中のWeb分析(アクセス解析)の役割を担っています。Adobe AnalyticsもWebビーコン型です。
アクセス解析ツールで分かること
アクセス解析ツールで分かることは「セッション(訪問数)」「PV(ページビュー)」「UU(ユニークユーザー)」といったアクセスに関するデータ。「滞在率」「直帰率」といったサイト内のユーザーの回遊に関するデータ。「コンバージョン」や「トランザクション」といったサイトの目標達成に関するデータなどを集計して分析をすることが出来ます。
また、「参照元」「メディア」といったユーザーの流入元に関するデータや、最近では「地域」「性別」「デバイス」といったユーザー属性に関するデータで分析を行う事で、より詳細なデータ分析を行う事が可能になります。
商用サイトを運用されている方は是非アクセス解析ツールを導入されることをおすすめします。
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