リッチスニペット(Googleリッチリザルト)とは?設定方法と注意点について
※本記事は、2016年公開当時の情報を基にした記事です。
リッチスニペットとは、ユーザーが視覚的にページの内容を把握しやすくなるように、検索結果に表示される情報のことです。例えば、画像やレビュー評価、Q&Aなどの表示が、リッチスニペットにあたります。検索流入数にも影響するリッチスニペットはどのようなものが対策可能なのでしょうか。
ここではリッチスニペットの設定の仕方や注意点を解説します。
この記事のポイント
- リッチスニペットとは、ユーザーが視覚的にページの内容を把握しやすくなるように、検索結果に表示される情報のこと
- 構造化データのマークアップを行うことで一部リッチスニペットは設定できる
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目次
リッチスニペットとは
リッチスニペットとは、通常テキストのみであるスニペットを発展させたもので、以下の例のように画像やレビュー評価などのテキスト以外の情報も表示されているものを指します。
「食べログ」のレストランのレビューページであれば、そのレストランの評価点。「クックパッド」のレシピのページであれば料理画像などが表示されるようになっています。
検索結果表示画面では、ヒットしたWebページのタイトルの下に数行のテキストが表示されており、これらのテキストがスニペットと呼ばれるものになります。スニペットはユーザーがページの内容や検索キーワードとの関連性を把握できるようにするために表示されています。
スニペットにはユーザーがWebサイトの概要を判断するための情報源であり、通常meta descriptionに設定したテキストが表示されることになります。ユーザーがクリックしてみたくなるようなテキストを設定し、CTRの向上を図ることはSEOにおける重要な施策の一つです。
リッチリザルト(リッチスニペット)の設定の仕方
これらのリッチスニペット(リッチリザルト)の多くは、構造化データマークアップを行うことによって検索画面に表示させることが出来ます。
構造化データマークアップとは、大づかみに言えば通常のテキストにHTML上のメタデータを設定していくことです。これにより、検索エンジンのロボットにページの内容をより正確に理解させることが出来ます。
たとえばページ内のコンテンツの「どのテキストがレビュー点数なのか」、「どの画像が料理の写真か」と言ったことをHTML上で設定していくことで、検索エンジンは「なるほど、これがレビューと写真か。それならスニペットにも掲載した方が、検索ユーザーがよりページの中身を正確に推測できるだろう」などと判断し、それらをスニペットに掲載してくれるようになります。
参考
構造化データやその具体的な設定方法をわかりやすく紹介しています。
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リッチリザルト(リッチスニペット)の注意点
全ての検索キーワードに対して、リッチリザルトが表示されるとは限らない
構造化データマークアップを適切に行ったとしても、検索結果画面にページが表示されるたびに、リッチスニペットが表示されるとは限りません。リッチリザルトが表示される主な条件は、以下の3つが挙げられます。
- 構造化データに関するガイドラインにそっていること
- クエリとの関連性
- クオリティ
ページのコンテンツやマークアップされた内容と、「クエリ(検索キーワード)との関連性」が高くなければ、リッチリザルトは表示されないこともあります。
構造化データマークアップによって、検索順位が向上するとは限らない
HTML上で適切なマークアップが施されているかは「ユーザーがブラウザを通して見る情報」とは関係ありません。構造化データのマークアップを行うことは、Googleに対してコンテンツの内容やパーツを認識しやすくするシグナルであると認識していただければと思います。
構造化データのマークアップによって、確かに検索エンジン側はページのコンテンツの内容を理解しやすくなり、間接的にページの評価が上がる(それまで不当に低かったものが、正当に評価される)可能性はありますが、リッチリザルトを表示するように設定したからといって検索順位の向上に直結するとは考えない方が適切です。
meta descriptionに設定するテキストなどと同様、CTR(クリック率)の向上によって検索流入を高める施策の一環として、リッチリザルトの設定は捉えるべきでしょう。
関連記事:クリック率 (CTR) とは?検索結果のクリック率を高める4つのポイント
テストツールで技術的(構文的)に正しいか実装前に確認しましょう
Googleはサーチコンソールでリッチリザルトのテストツールを提供しています。
リッチリザルト テスト - Google Search Console
構造化データの実装はエンジニアの工数が掛かかってしまうことが往々にしてあります。本番環境で実装してみて間違えてたのでやり直しになると、改めてエンジニアのリソースを確保する必要が出てきます。実装前に必ず確認しましょう。
テストツールでサポートされているタイプは13種類(2019/11/21時点)
- パンくずリスト
- データセット
- イベント
- FAQ
- ファクト チェック
- How-to
- 求人情報
- ロゴ
- 商品
- Q&A ページ
- レシピ
- サイトリンク検索ボックス
- 動画
品質が悪いとスパムと判定される可能性がある
構造化データのガイドラインは品質に関するガイドラインも存在しています。もし上記のテストツールで技術的(構文的)に正しい構造化データが実装されていても、品質に関するガイドラインを違反しているとリッチリザルトとして表示されなくなったり、スパムとして判定されることがあります。
Googleの「構造化データの品質に関するガイドライン」によると、
- ユーザーに一切表示されないコンテンツをマークアップする。
- 関連性がない、または誤解を招くコンテンツ(虚偽のレビュー、ページの内容と関係のないコンテンツなど)をマークアップする。
といったリッチリザルトを濫用し、ユーザーにページの内容を誤解させてクリックさせるように仕向けるような方法は禁止されています。
変に検索エンジンをだまそうとするよりも、ページ自体のユーザー・エクスペリエンスを高めて行く方が、最終的には近道になるでしょう。
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