【改善事例つき】SEOのリライトとは?やり方と検索順位を上げるコツを解説
SEO効果を最大限に活かすためには、リライトは重要な施策です。既存記事の順位が下がってきた場合も、リライトによって検索順位を向上し、流入数増加を目指せます。
本記事では、リライトのコツや効果的なタイミング、注意点までわかりやすく解説しています。ナイルでは直近3ヵ月で70%の記事をリライトで順位上昇させています。その実際のノウハウを知りたい、相談したいという方は、ぜひ以下から資料をダウンロードしてご確認ください。
自社サイトのGoogle検索順位を改善したい方へ
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目次
リライトとは
リライトとは、すでに公開している記事を修正し、検索順位向上を図ることです。リライトすることで、検索順位向上のほかに以下の効果も見込めます。
- CTR(クリック率)向上
- CVR(問い合わせ率)向上
- ユーザー行動の改善
CTRは、クリックスルーレートの頭文字を取った言葉です。記事内に設置した広告やリンクの表示回数に対して、クリックされた回数の割合のことを指します。
次に、CVRは、コンバージョンレートの頭文字を取った言葉です。ユーザーがWebサイトを訪問した数のうち、どれだけ問い合わせや資料ダウンロードなどの目標アクションを起こしたか示す割合を表します。
記事を公開しても順位が低い場合は、ユーザーの検索ニーズを満たすために適切なリライトをすると検索順位が向上する可能性があります。
SEOでは、新規記事の公開と並行して、既存記事をリライトしていくことも大切です。情報は少しずつ古くなっていくため、リライトでの情報更新や最新情報の追加によって、ユーザーが知りたい情報を届けられます。
SEOにおけるリライトの効果と重要性
そもそも、SEOでは新規で公開した記事が必ずしも上位表示されるわけではありません。
たとえ、上位表示した場合でも、アルゴリズムのアップデート等で順位が下落してしまう可能性があります。上位表示されている記事と比べて、新しい情報や独自の情報が盛り込まれた記事が投稿された場合、検索エンジンは新しい情報が盛り込まれた記事の方を評価する傾向があるためです。
順位が上がらない記事や下落してきた記事は、ユーザーにとって最新で有益な情報にリライトすることで順位を上げることが可能です。リライトによる流入数増加や導線改善によってCVRを上げることで、コンバージョン数を増やす効果もあります。
ナイルでは、実際に「広告代理店」という月間検索数27,100回のキーワードでリライトを実施。2023年12月にリライトしてから順位が上昇し、安定して上位表示を維持しています。
リライトは検索順位に直結する重要な施策です。CVR向上やコンバージョン数上昇なども期待できるので、適時リライトを行って記事の品質を高めましょう。
リライトの効果的なタイミング
リライトを効果的に行うタイミングは、以下の4点を考慮しながら判断するのがおすすめです。
- サイトのジャンル
- 記事数
- ドメインパワー
- リソース状況
新しいサイトの場合、新規記事を50〜100記事投稿した後がリライトに適したタイミングだと考えられています。公開された記事数が増えることで一定のドメインパワーが蓄積され、検索エンジンからの評価も上がってくるため、リライトの効果が出やすくなるからです。
また、リライトに適したタイミングはサイトのジャンルによっても異なります。例えば、ニュース系のサイトは情報の鮮度が重要なため、リライトよりも新規記事の公開に注力することが必要です。
さらに、リライトの実施には十分なリソースの確保が欠かせません。現状分析や構成、執筆など、多くの時間と人員が必要となるため、リソース状況を確認した上でリライトに取り組むことが重要です。
サイトの立ち上げ初期は、新規記事の公開に注力してドメインパワーを向上させ、徐々にリライトの割合を増やしていくのが効果的です。自サイトの特性を理解して、適切なタイミングでリライトに取り組むことが、サイトの成長につながります。
リライトするべき記事の選び方
リライトには、主に「流入数を増やすためのリライト」と「CVRを上げるためのリライト」の2種類があります。
リライトする際は、自サイトの状況に合わせて流入増加とCVR向上の優先度を決めることが重要です。以下では、目的別に記事の選び方を解説します。
流入数を増やすリライトの記事選定
流入数を増やすリライトは、以下の条件に該当する記事から選ぶと効果的です。
検索順位が10~30位以内の記事
検索順位が10〜30位以内の記事リライトは、特に新興サイトでキーワード流入数を拡大したい場合に有効です。検索順位が10~30位以内の場合はすでに記事がGoogleからある程度評価されていると考えられます。
上位表示されている記事と比較して、不足している情報を追加したり最新情報を盛り込んだりすることで、検索順位の上昇が見込めるでしょう。
記事構成や本文だけではなく、タイトルやメタディスクリプションもユーザーが関心を持ちやすい内容にリライトするとクリックされやすくなります。検索順位が10〜30位以内の記事は、すでに一定の評価がありリライト効果が出やすい状態なので、優先的にリライトすることをおすすめします。
月間検索数が多く、検索順位が低い記事
すでに多くの記事から流入のあるサイトの場合、月間検索数が多く、検索順位が低い記事のリライトでも効果が見込めます。サイトそのものが検索エンジンから評価されているため、難しいキーワードや月間検索数が多い記事でも上がりやすいためです。
GA4やGoogleサーチコンソールなどの分析ツールを用いて、月間検索数は多いが自社の掲載順位が低い記事に対してリライトを行うと流入数を大きく増やせる可能性があります。
GA4はユーザー属性やコンバージョンの計測ができる無料の分析ツールです。ユーザーの性別や年齢を分析することで、リライトの方向性を決める判断材料になります。
Googleサーチコンソールは、検索結果での表示回数や表示順位、クリック率などGA4ではできないキーワード単位の分析ができるのが特徴です。
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昨対比で流入数が大きく落ちた記事
サイトの規模に関わらず、昨対比で流入数が大きく落ちた記事のリライトは重要な施策の1つです。
昨対比で流入数が大きく落ちてしまった記事は、アルゴリズムのアップデートなどの影響が考えられます。また、アルゴリズムの変化だけではなく、情報が古くなってユーザーのメリットが少なくなってしまっている可能性もあります。
昨対比で流入数が大きく落ちた記事を調査することで、最新のアルゴリズムの動向を理解することも可能です。現在上位表示されている記事と流入数が落ちた記事を比較し、どのような要素が今のアルゴリズムで評価されているか分析することから始めましょう。
競合サイトに比べて流入数が少ない記事
分析ツールを使うことによって、競合サイトに負けている記事(検索キーワード)を見つけることができます
競合サイトとの流入数の差分を分析するには、各種の分析ツールが役立ちます。ツールを活用することで、自社サイトと競合サイトの検索順位やトラフィック量、使用しているキーワードなどを比較し、競合に負けている記事や検索キーワードを特定できます。
ベンチマークしている競合サイトと比較して検索順位が低い記事を見直し、内容を充実させることで、競合サイトに優位な順位を獲得できます。
CVRを上げるためのリライトの記事選定
CVRを上げるためのリライトは、以下に該当する記事を優先します。CVRは売上にも関わる重要な指標なので、解説に沿って記事を選定しましょう。
すでに流入数がある記事
すでに一定の流入数がある記事は、コンバージョン導線の調整、購入や問い合わせといったユーザーへの具体的な行動を促す文章の調整によってコンバージョン数を伸ばすことが期待できます。
CVRを上げるためには、これまで設置していたコンバージョンの前にマイクロCV(マイクロコンバージョン)を設置する方法もあります。マイクロCVとは、最終コンバージョンより手前に設置するハードルの低いコンバージョンのことです。
例えば、問い合わせをコンバージョンに設定することは、ユーザーにとって行動する心理ハードルが高いので、離脱される可能性が高いです。そこで、最終コンバージョンとなる問い合わせの前に無料の資料請求やメールマガジン登録などのボタンを設置すると、ユーザーに行動しやすいと感じてもらいやすくなります。
マイクロCVの設置によって自サイトに興味があるユーザーの傾向を掴み、より根本的な問題解決につなげられます。
コンバージョンに近いキーワードを狙った記事
コンバージョンに近いキーワードを狙った記事のリライトもCVR向上に有効です。
コンバージョンに近いキーワードの例には以下のような種類があります。
- 「〇〇 おすすめ」
- 「〇〇 比較」
- 「〇〇 評判」
また、会社名やサービス名での指名検索も、コンバージョンに近いキーワードと考えられます。しかし、記事内容がユーザーの知りたい情報を提供できていなかったり、わかりにくい構成になっていたりすると、ユーザーは離脱してしまい、コンバージョンに至りません。
指名検索でアクセスしたユーザーを取りこぼさないためには、ユーザーの検索意図を満たしたリライトが重要です。コンバージョンに近いキーワードを狙った記事は、ユーザーの購買意欲が高い状態でアクセスしているため、リライトによる大きな改善効果を見込めます。
リライトする際の6つのコツ
リライトする際は、以下のようなコツを抑えることが大切です。
それぞれのコツを取り入れることで、検索順位やCTRが向上しやすい記事へとリライトできます。
検索意図を理解する
リライトする際は、ユーザーの検索意図を理解する必要があります。その理由は、ユーザーの検索意図を満たした記事が上位表示されることが多いためです。
ユーザーの検索意図を理解するためには、現在の検索結果を確認しましょう。検索意図を確認する際のポイントとして、顕在ニーズと潜在ニーズ両方の把握が必要です。
顕在ニーズはユーザーの表面的な需要で、潜在ニーズはユーザー自身も気づいていない内面的な需要です。顕在ニーズと潜在ニーズの違いを理解するために、以下の画像に具体例をまとめました。
ユーザーの潜在ニーズを満たすことでユーザーは記事に満足し、コンバージョンにもつながりやすくなります。
また、ニーズを掴むには再検索キーワードの確認も重要です。再検索キーワードは、ユーザーが検索結果に満足できずに再度検索をしたキーワードのことです。再検索キーワードの内容を記事に取り入れることにより、ユーザーが求める情報を一度の訪問で得られるようになります。これにより、検索意図を満たすことができるので、サイトからの離脱を防止できます。
再検索キーワードを確認する際は、「再検索キーワード調査ツール」がおすすめです。また、必ずしも再検索キーワードに対しての対策が必要なわけではありません。再検索キーワードは別ページで対応しなければならない場合があるので、その場合は内部リンクを設置するなど、ユーザー行動を促す方法も有効です。
潜在ニーズや再検索キーワードを考慮し、他社が満たしきれていないユーザーの検索意図を的確に捉えてリライトを行うことで、記事の順位上昇を目指せます。
E-E-A-T対策を行う
E-E-A-Tは、以下の頭文字を取った言葉です。現在の検索アルゴリズムでは、E-E-A-Tを満たした記事が上位表示されやすくなっています。
E-E-A-Tを満たすリライトをする際は、以下のような内容を盛り込むことが重要です。
項目 | 内容 | 例 |
---|---|---|
Experience(経験) | 実際に経験した人の意見を集める | インタビュー、アンケート、体験談など |
作成者自身が実際に経験する | 商品やサービスの利用、現地取材など | |
Expertise(専門性) | 自社の専門性を活かせるテーマにする | 得意分野、独自の知見や技術 |
公的情報や専門家の情報を記載する | 統計データ、研究結果、専門家のコメント | |
専門家に監修を依頼する | 業界の権威、学術関係者、経験豊富な実務者 | |
Authoritativeness(権威性) | 記事の制作者や監修者の情報を明確にする | プロフィール、経歴、実績 |
公的機関やサイトに掲載される | 新聞、雑誌、テレビ、ラジオ | |
公的機関の被リンクを獲得する | 政府機関、教育機関、著名な団体 | |
権威ある賞の受賞歴を示す | 業界賞、資格、学会員 | |
Trustworthiness(信頼性) | 引用元や参照元を明記する | リンク、書籍名、論文名 |
運営者の情報や連絡先を明確にする | 会社概要、住所、電話番号、メールアドレス | |
最新情報にアップデートする | 定期的な見直し、情報の追加や修正 | |
適切なセキュリティ対策を施す | SSL証明書の導入、個人情報の保護など |
競合サイトにない独自の実体験や体験談を記事に取り入れることで、経験の要素を強化できます。また、自社の専門分野の知識や技術を活用し、統計データや専門家の監修を取り入れることで記事の専門性を高めることが可能です。
記事の制作者や監修者の情報を明確に示し、経験豊富な実務者が記事を制作していること、専門家による記事の監修を明示することで、権威性の向上が期待できます。ユーザーは、専門家が制作した記事をより有益だと判断する傾向があります。
信頼性を高めるには、運営者情報を公開し、引用元を明記することが重要です。また、セキュリティ対策を施すことで、ユーザーが安心して記事を閲覧できる環境を整備できます。
E-E-A-Tを意識したリライトを行うことで、検索エンジンからの評価を見込めるため、上位表示される可能性が高くなります。
E-E-A-Tについては、以下の記事で詳しく解説しているのでご覧ください。
内部リンクを調整する
内部リンクとは、サイト内の記事同士をリンクでつなぐことです。内部リンクを効果的に設定することで、ユーザーの利便性を高め、サイトの滞在時間を増やすことができます。関連する情報を内部リンクで結ぶと、ユーザーがサイト内を回遊しながら深い知識を得ることが可能です。
また、内部リンクの調整は、検索エンジンのクローラーに対してもサイト内の記事の関連性を明確に示すことができます。関連性の高い記事同士が適切にリンクされることで、検索エンジンはサイト全体の構造と記事同士の関連性をより理解しやすくなります。これにより、サイト全体の専門性が向上し、検索エンジンからの評価も高まります。
内部リンクは個々の記事のSEO対策としても有効ですが、サイト全体のSEO戦略においても重要です。
適切な内部リンク構造を構築することにより、サイト内の各記事がどのように関連しているかが明確になります。結果的に、ユーザーが効率的に情報を探索できるようになります。
またリライトの際には、内部リンクの調整も考慮に入れ、記事同士の関連性を強化することが求められます。これにより、サイト全体の価値を高め、検索エンジンからの評価を向上させることが可能です。
内部リンクについては、以下の記事で詳しく解説しています。
オリジナル情報を入れる
リライトを行う際、自社オリジナルの情報を記事に盛り込むことで、競合他社にはない独自の価値を提供することができます。記事に取り入れやすいオリジナル情報としては、以下のようなものが挙げられます。
- 自社で撮影したオリジナルの写真
- 開催したセミナー資料
- 顧客の導入事例や成功事例
- 独自に実施したアンケートや調査の結果
オリジナル情報は検索エンジンからの評価が高まる可能性もあるので、SEO対策としても取り入れたい内容です。リライト中の記事に合致するオリジナル情報がある場合は、積極的に記事に盛り込むことで、コンテンツの価値を高められます。
しかし、オリジナル情報を追加することを目的にしてはいけません。あくまでもリライトの目的は、既存の記事をユーザーの検索意図に沿った記事に改善することです。無理にオリジナル情報を詰め込みすぎると、かえって記事の質が低下してしまう恐れがあります。
リライトのポイントは、競合記事には記載されていない情報かつユーザーの検索意図に役立つ情報を提供することです。自社ならではの知見を活かしながら、ユーザーにとって有益な情報を適切に取り入れることが重要です。オリジナル情報を効果的に活用することで、他社との差別化を図り、ユーザーに満足度の高い記事を提供できます。
適度なタイミングで適切なCTAを置く
リライト時にはCTAの設置も見直しも重要です。コンバージョン数向上につなげるためには、闇雲に設置するのではなく文脈に合致するCTAを設置しましょう。
実際にナイルでは、記事内に以下のようなCTAを設置しています。
上記のように、誰に向けた内容かがひと目でわかると、ユーザーは「自分に役立つ情報だからダウンロードしてみよう」と感じやすくなります。
CTAの設置場所は、記事内の複数の位置で試行錯誤し、最も効果の高い場所を特定することが重要です。最適な位置が把握できたら、ほかの記事にも同様の配置を展開していくことで、サイト全体のコンバージョン率の向上が期待できます。
リライトの際には、適切なCTAの設置も考慮に入れ、ユーザーがコンバージョンに至りやすい記事の作成を目指しましょう。
競合分析をする
リライトを行う上では、事前の競合分析も重要です。ベンチマークしている競合サイトや狙ったキーワードで上位表示されているサイトの戦略を分析することで、効果的なリライトの方向性を見出すことができます。
競合サイトの記事に執筆者や監修者のプロフィールが掲載されている場合は、自サイトの記事にも同様にプロフィールを記載することが有効です。また、文献や公的機関の情報を多く引用している記事が目立つ場合は、自社の記事でも信頼性の高い情報源を活用できます。
競合分析では、上位表示されている記事がどのようなユーザー属性を対象としているかを確認することも欠かせません。同じキーワードやテーマでも、ターゲットとなるユーザーの属性によって、記事に盛り込むべき情報が異なるためです。
例えば、「ファッション」というテーマでは、男性向けと女性向け、20代向けと50代向けで、求められる情報が大きく異なります。上位表示されている記事がどのユーザー属性を意識しているかを把握した上で、記事内容を精査することが重要です。
競合分析の結果を踏まえ、自社の強みを活かしてユーザーに価値を提供する記事へリライトしましょう。単に競合サイトの真似をするのではなく、自社ならではの視点や情報を盛り込むことで、他社との差別化を図ることが重要です。
リライトする際の4つの注意点
リライトする際には、以下のような注意点があります。
リライトを行ったら必ず効果測定を行って結果を確認し、ほかの記事のリライトにそこから学んだことを反映させることが重要です。
必ずサーチコンソールでチェックする
リライトする前は、必ずサーチコンソールのメニューにある「検索結果」でリライトする記事の分析を行います。サーチコンソールで分析したときに、予想していなかったキーワードから流入していたなどのケースがあるためです。
上記に気づけないままリライトしてしまうと、狙ったキーワードで順位が上昇しても元々取れていたキーワードで下がってしまい、結果として流入数が減ってしまう可能性があります。サーチコンソールでリライト記事の検査パフォーマンスを確認する手順は以下のとおりです。
①メニューから「検索パフォーマンス」をクリックします。
②「ページ」のタブをクリックし、記事一覧からパフォーマンスを確認したい記事URLをクリックします。
③記事に絞り込むと平均CTRや平均検索順位などの情報を確認できます。
④「クエリ」タブを押すと、検索キーワードごとのデータも確認できます。
サーチコンソールの使い方がわからない方は、以下の動画で詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。
文字数や網羅性ばかりを気にしない
すべての検索キーワード(クエリ)に共通していますが、リライトの際に文字数や網羅性を必要以上に気にする必要はありません。近年、Google検索アルゴリズムは大きく変化しており、ユーザーの検索意図を的確に満たす高品質な情報を提供することがより重要になっています。
Googleは年に数回大規模なコアアップデートを行っており、その度にユーザーが検索しやすいように品質維持や検索結果の改善を図っています。
以前は、文字数が多く網羅的な情報を含む記事が上位表示される傾向がありましたが、2017年3月の「フレッドアップデート」では低品質コンテンツの大量生成が、同年12月の「医療・健康アップデート」では信頼性の低い医療・健康関連コンテンツが、それぞれ評価を下げる対象となりました。
現在も、アップデートの度にユーザーの検索意図を満たす記事が上位表示されるようなアルゴリズムに変更されているため、なぜそのキーワードで検索したのか、何を知りたいのかを常に深掘りしたコンテンツの提供が大切です。
キーワードを詰め込みすぎない
本文にキーワードを詰め込むことは避けるべきです。キーワードを不自然に多用すると、記事の読みやすさが損なわれてしまいます。その結果、ユーザーが離脱する可能性が高くなり、SEO評価に悪影響を及ぼしてしまうでしょう。
スマートフォンの記事でユーザーがスマートフォンの特徴や利点を知りたいと想定した場合を例に解説します。「スマートフォンは、通話やメールだけではなくインターネット閲覧やアプリの使用など、多様な機能を持つ携帯電話です」といった形で「アプリ」や「機能」のキーワードを自然に取り入れることができます。
このように、ユーザーの検索意図に応える内容を提供すれば、キーワードを自然に組み込むことが可能です。そのため、無理にキーワードを詰め込む必要はありません。
効果測定を行う
リライトを実施した後は、効果測定を行うことをおすすめします。リライトした記事は、早ければ数週間で検索順位が変動し、上位表示される可能性があるためです。
効果測定を早期に実施することで、ほかの記事のリライトを進める際に、検索エンジンのアルゴリズムの傾向を踏まえた対策を検討しやすくなります。重要なキーワードについては、検索順位だけではなく、セッション数やページビュー数も確認することで、リライトの成否を総合的に判断できるでしょう。
検索順位や流入キーワード、クリック率などの変動は、Googleサーチコンソールで確認できます。一方、セッション数などの効果測定にはGA4を使用するのが効果的です。
リライト前後で順位や流入数の変動を確認し、上位表示された記事の傾向を次のリライト記事に反映させることで、サイト全体のパフォーマンス向上につなげられます。
リライトで実際に成果がでた事例 | 検索流入700%に改善
freee株式会社の事例では、コンテンツのリライトによって検索流入を700%改善し、月間検索ボリューム5万から100万のビッグキーワードで上位表示を獲得するなど、大きな成果を上げました。
同社は、これまで自社でSEOコンテンツを1,000記事ほど構築してきましたが、原稿のチェック面やコンテンツの質に課題を感じていました。キーワード選定やユーザーニーズの把握など、よりSEOに最適化された高品質なコンテンツ制作を目指すためにナイルがコンテンツのリライトを担当しました。
ナイルでは、出版社レベルのトリプルチェック体制を構築し、正確な原稿チェックや細かい進捗管理に対応しています。また、SEOの知見を活かし、検索流入の増加を目的とする記事のリライトに対応しています。
当プロジェクトの主な流れは、以下のとおりです。
- 対象記事の選定とキーワード設定
- リライト実施(執筆・編集)
- CMSへの登録
上記の流れで、1,000記事の中から厳選した109記事を優先してリライトした結果、検索流入の向上だけではなく、コンバージョンも改善しました。
近年、質が担保されていない記事は検索エンジンから評価されにくくなっています。そのため、実績に基づいたコンテンツSEOやコンテンツマーケティングがより重要になっています。この事例は、リライトによる成果を示した成功事例です。
この案件・類似案件を担当したメンバー
富江 弘幸(とみえ ひろゆき)
・英字新聞社在籍時のプロジェクトで、自社を含む3社でのコラボレーション企画の立ち上げを経験
リライトを行いSEOの効果を最大化しよう
検索順位が下落傾向にある記事は、リライトによってSEO効果を最大化できます。競合サイトの記事内容の充実、自サイトの記事内容の陳腐化によって、自サイトの順位が下がってしまうことがあります。
自サイトの記事をリライトすることで、ユーザーへ価値のある情報を提供し、検索順位の改善へとつなげましょう。リライトに取り組む前は、競合サイトを入念に分析し、ユーザーの検索意図や検索エンジンのアルゴリズムの傾向を把握しておくことをおすすめします。
検索エンジンは、アップデートを重ねるたびにユーザーにとってより有益な検索結果を提供できるよう進化しています。アップデートの影響を受けずに上位表示を維持するためには、ユーザーの顕在的なニーズを満たすだけではなく、潜在的なニーズも記事に反映させることが必要です。
競合サイトの調査や分析ツールを活用しながら、ユーザーが求めているニーズを汲み取り、それを反映したリライトを提供していくことが重要となるでしょう。
ナイルでは、リライト施策で実際に順位を上昇させた実績とノウハウを蓄積しています。実際のノウハウを知りたい、相談したいという方は以下から資料をダウンロードしてご確認ください。
自社サイトのGoogle検索順位を改善したい方へ
本資料では、Google検索でページを上位表示させる方法や検索エンジンが順位を決める判断基準について解説しています。「リライトしているが、一向に順位が上がらない」「サイトやコンテンツを診断して欲しい」といったお悩みやご要望がありましたら、お気軽に無料相談をご利用ください。