「Multitask Unified Model」略して「MUM」という言語理解技術の登場
こんにちは!ナイル株式会社の青木です。
本日は小話なしで、「MUM」を含む4つのニュースを早速お届けします!
※トピックは初級者~中級者くらいの方向けを想定して紹介します。
なお、本企画は取り上げるページを実際に読んでいただくことを想定しております。簡単なひとことコメントとお役立ち度(収集部隊の主観です)を参考に、該当ページを読んでみてください。
本日のSEOニュース
目次
①「Multitask Unified Model」、略して「MUM」という新しい検索技術
記事紹介:MUM: A new AI milestone for understanding information(The Keyword | Google)
お役立ち度:★★★★★
ナイルのひとこと
このMUMはまだ実装されていませんので、そこだけ誤解しないようにしてください。
記事などから読み取れる点を以下にまとめます。
MUM登場の背景
・現状のGoogleではかなり複雑な検索や言外の意味が含まれる検索に対して、適切な回答を出すのは難しい。(上記記事内の例など)
・そうした検索においてユーザーは平均して8つのクエリで検索を行い、情報を取得している。
MUMが可能にすること
・検索内容の意味、意図、各単語の理解を行い、そこから必要な情報を推測し、合わせて提供する。
・テキストだけでなく、画像を含めた様々な形式の情報を同時に理解できるようになる。
└靴の写真を撮って、これで富士山登れる?みたいな合わせ検索も将来的には可能になるかも。
・言語の壁を超えた情報提供が可能になる。
その他
・言外の情報も提供するため、バイアスがかかってはいけない。→調整中
・今後数か月および数年以内に、MUMを利用した機能と改善を製品にもたらす。
・BERTと同様に、MUMはTransformerアーキテクチャ上に構築されていますが、1,000倍強力です。
└理解だけでなく、生成できる点が大きな違い。
ナイルの所感
・導入されることによって、ユーザーの検索行動は変わるかもしれないが、検索意図自体が変わることはないので、コンテンツ制作においてはやることは変わらない。
・逆にその段階で思いついていない重要なポイントに関しても、MUMでユーザーに届けられるようになる可能性があるので、検索ボリュームに踊らされない本質的な情報提供を心がけたほうが良いと考えられる。
・とはいえ、実装されないとわからない部分が多いので、続報を待ちましょう。
②ページエクスペリエンスアップデート(ランキング)の対象をデスクトップに拡大する予定
動画紹介:Preparing for page experience ranking | Session
お役立ち度:★★★★☆
ナイルのひとこと
6月に導入が開始されるページエクスペリエンスアップデートは、スマホに範囲が限定されていますが、それに続いてデスクトップも対象になると発表されました。
スマホに限定せずUXは高い方がいいだろうという考えの元、デスクトップも対象に含まれるようになります。
明確な導入時期は未定ですが、スマホへの導入が完了した後に、実装されるものと思われるので、どんなに早くても夏以降と考えられます。
スマホと同様に順位への影響は大きくないと考えられますので、課題があるサイトは即座の対応ではなく、無理のないタイミングでの対応を推奨します。
③WebP(ウェッピー)に関する15の疑問
記事紹介:WebPってどうなの? すぐに役立つ問答集 2021年版(アイデアマンズブログ)
お役立ち度:★★★☆☆
ナイルのひとこと
WebPは同程度の画質のJPEGに比べ、圧縮率が高い画像のフォーマットです。
ただ、まだまだJPEGが主流なこともあり、実装となると不安な点もあると思います。そんな方はぜひこの記事を読んでWebPを正しく理解するところから始めましょう。
画像の枚数が多いECサイトやDBサイトでは表示速度改善などにとても有効に働く一方で、いくつか実装においては押さえておくべきポイントもあります。また、「データ転送量を減らすことにもつながるため、コストダウンに貢献する」というのは、とても参考になりました。
④リードを獲得するために
記事紹介:10 Lead Generation Tactics That Work (With Examples)(Ahrefs Blog)
お役立ち度:★★★☆☆
ナイルのひとこと
「コンテンツを作成したけど、一向に申し込みなどが増えない!」という場合には、ターゲットユーザーにリーチできていないケースも考えられますが、多くの場合は「適切にリードを生成する仕掛けが足りていない」ことの方が多いと個人的には考えています。
この記事ではそんなリード生成のヒントを紹介しています。
ポイントはユーザーとの接点を適切に広げることと、ユーザーの興味関心のレベルに合わせてコンバージョンポイントを調整するところにありますので、「コンバージョンが増えない!」という方は、この2点を中心に再検討してみてください。
まとめ
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