SEO激戦区「保険業界」で絶望している方は「検索行動の推測」から始めよう
SEOの世界には「保険」や「クレジットカード」「脱毛」など、検索のレッドオーシャンが存在します。
今回は「保険業界」のSEO戦略の考え方について解説します。
この記事では、
- SEO施策を行う前に考えておくことは、「保険に入る前のユーザーの動き」
- 「保険に入る前のユーザーの動き」ごとにSEO対策の考え方が変わる
についてお話します。もっと具体的な内容が知りたい方は、お問い合わせいただくか、メルマガでQ&Aも実施しているので、そちらからご質問ください。
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目次
保険契約前のユーザーの動きから考えよう
当たり前のことを書いてしまいますが、保険の種類によって対策の方向性は大きく変わります。
まずは保険契約前のユーザーの動きから、保険を大きく2つの種類に分けてSEO対策の方向性を考えてみましょう。
大きく分けると、保険は「ちゃんと検討したい保険」と「手軽に申し込みたい保険」があります。
①ちゃんと検討したい保険
ユーザーが申し込みする前に、自分できちんと本、ネット、周囲の評判などを調べる行動をとる保険です。
たとえば生命保険などがそうですよね。
- 簡単に申し込まない保険
- 一度申し込めば、ずっとその保険と付き合ってくことが多い
- 契約期日が長い保険
などが当てはまる保険は、ユーザーはかなり真剣に保険の情報を集めます。
②手軽に申し込みたい保険
一方で、保険の中には、あまり深くは考えずに、手軽に申し込みたいものがあります。
海外旅行保険はその最たるものです。
旅行に行く前に空港ですっと申し込んで、海外旅行から帰ってきたらもう契約は終わりです。
保険を申し込む前のユーザーの動きは大きく上記の2つに分かれますが、はっきりと分かれるわけではなく判断が難しいものもあります。
たとえば自動車保険の場合は、普段使いの車で保険に入る場合は①ちゃんと検討したい保険ですが、旅行先などでレンタカーになると②手軽に申し込みたい保険になります。
このように同じ種類の保険でもユーザーの保険申し込み前の動きは異なるので、自社がターゲットとするユーザーがどのような心理で申し込みまでの動きをしているのかはきちんと考える必要があります。
①ちゃんと検討したい保険のSEO対策(生命保険など)
これらの保険は、①ちゃんと検討したい保険 に当てはまります。
こういった保険には、いろんな種類の検索キーワードがあります。実は特定のキーワードの順位の話だけでいえば、ちゃんと検討したい保険は大手のドメインではなくてもSEOで勝ち目があることも多いです。
「ちゃんと自分で調べて入りたい」ので、ユーザーはさまざまなキーワードで検索をして情報を集めています。
しかし、そのキーワード1つ1つに、正しい情報や、ユーザーが知りたい情報を記載しているページは意外となかったりします。
たとえば、生命保険の場合、以下のようなキーワードが検索されています。
生命保険 うつ病 ばれる
生命保険 精神疾患
生命保険 タトゥー
入会前にユーザーは様々なキーワードで検索をするけれども、大手サイトでも、そこまで細かいニーズを拾うようなコンテンツは用意されていないことがあるのです。
こういったキーワードを押さえていくと、「これこれ!この情報が知りたかったんだ!」とユーザーが思えるコンテンツを提供できます。
考え方として大切なのは、順位を取ると言うよりは「検索キーワード」に対して接客をする、というアプローチです。
検索キーワードに丁寧に答えるコンテンツを作っても、大手のドメインの方が評価されることはよくあります。
しかし、興味深いのは、真剣に調べているユーザーは求めている答えを見つけたいので、多少順位が下方でも検索結果をクリックして情報を集めようとしている傾向があることです。
これまでの経験からいっても、生命保険や、医療保険のようなサービスの場合、検索結果1位のサイトの内容だけをみて、契約を決めることは、かなり少ないと考えられます。
そのため、もし大手のドメインのサイトではないとしても、検索キーワードを1つ1つ分析していき、ユーザーの不安を取り除けるように丁寧に接客をするイメージでコンテンツをつくるところから行うことが多いです。
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②手軽に申し込みたい保険の場合(海外旅行保険など)
②手軽に申し込みたい保険 に分類するものは、検索キーワードの対策の優先度は下がります。もちろん重要ではありますが、上記の保険ほど投資対効果はよくないです。
海外旅行保険は、もう旅行行く前になんなら空港で申し込んじゃえ、ぐらいの勢いではないでしょうか?そのため、上記に比べると検索をされる機会が少ないのです。
ちゃんと調べて選ぼうか、というユーザーはいるので、そのような人に向けてコンテンツを作っておくことは賛成です。
しかし、生命保険などに比べると、検索される機会が少ない分、企業としての投資対効果を考えると優先度は下がります。
では、どのような施策が最重要なのかといえば、メインワードをとることになります。
メインワードに対応するランディングページの内部リンクの整理、コンテンツの精査、回遊をしやすくする、など、特定のぺージを徹底的に磨いていく方が、投資対効果は高まる傾向があります。
まとめ
今回はSEOのテクニックの話ではなく、保険の業界に絞ってSEOにおける重要な考え方を記載しました。あくまで経験による話にはなりますが、
- 保険加入前のユーザーの行動をよく考える
- ユーザーの行動が「よく調べるもの」ならば、調べる際に検索を活用する場面が多いはず。よって、その検索キーワードに対して1つ1つ接客するコンテンツを作成する
- ユーザーがよく調べずに入会する傾向がある保険の場合は、保険のメインキーワード「〇〇保険」での上位表示をとことん狙っていく
ことが、SEOでお問い合わせを獲得するまでの投資対効果が高いのではないかと考えます。
当然例外はあるかと思いますが、この考え方がこれから保険業界でSEOを強化していきたい企業のご担当者さまの参考になりましたら幸いです。
またナイルでは保険業界やクレジットカードなど金融業界の事例が多くあります。よろしければこちらも参考にしてみてください。
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