SEO対策費用の相場は?見積もり依頼や、会社選びのポイントを解説

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SEO対策費用の相場は?見積もり依頼や、会社選びのポイントを解説
板津 直前(いたつ なおさき)

著者情報

コンサルティングユニット|板津 直前
金融系SIer、情報通信系商社、ベンチャー企業にて営業、企画、エンジニアと幅広い職種に従事。多角的な視点からの問題発見と改善・提案力に強みを持つ。美容クリニックのSEO支援では、YMYL領域にもかかわらず流入数を3.7倍、CV数を2倍に改善した実績も。
金融系SIer、情報通信系商社、ベンチャー企業にて営業、企画、エンジニアと幅広い職種に従事。多角的な視点からの問題発見と改善・提案力に強みを持つ。美容クリニックのSEO支援では、YMYL領域にもかかわらず流入数を3.7倍、CV数を2倍に改善した実績も。

SEO対策を外注すると、どの程度の費用がかかるものなのでしょうか。
また、見積もりを依頼する際は、どのような点をチェックすべきなのかも気になるところです。

この記事では、SEO対策にかかる価格の相場をはじめ、見積もり依頼や、SEO会社を選ぶ際のポイントなどを解説。
SEO対策を外注した企業の成功事例も併せて紹介します。

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この記事のまとめ

  • SEO対策の見積もり項目は、SEO総合コンサルティング費、内部対策費、外部対策費などがあり、各社で金額や作業範囲が異なるため、複数社への見積もり依頼が大切
  • 見積もり依頼時は、自社の目標や予算を明確にした上で、委託する業務範囲を決めていく
  • SEO会社を選ぶ際は、実績数やコンテンツの制作体制、料金体系などを比較した上で判断する

目次

SEO対策の費用相場と見積もり項目

SEO(Search Engine Optimization)対策とは、自サイトを検索結果ページの上位に表示させるための施策です。
SEO対策は、内部対策外部対策の2つに大別でき、前者の内部対策には、テクニカルSEOと、コンテンツSEOの2種類があります。

SEO対策の種類

<SEO対策の役割>

オーガニック検索の上位表示を目指すために必要なSEO施策

下表は、SEO対策にかかる費用の相場です。
記載された費用以外にも、キーワードリサーチやWebサイト分析といった作業への初期費用がかかるケースもあります。

<SEO対策にかかる費用の相場>

品目 予算目安
SEO総合コンサルティング費 月額10~80万円程度
内部対策費(テクニカル/コンテンツ) 1回10~50万円程度
内部対策費(記事制作) 月額5~40万円程度
外部対策費 月額1~15万円程度
サイト設計費 月額10~100万円以上

 

費用が発生する範囲はSEO会社によって大きく異なるため、必ず複数社に見積もりを依頼することをおすすめします。
まずは、各費用の詳細について見ていきましょう。

SEO総合コンサルティング費

SEO総合コンサルティング費は、Webサイトの調査・分析から、SEO戦略の立案と実行、効果測定までを支援するための費用です。

SEO総合コンサルティングでは、主に下記のような施策が実施されます。

<SEO総合コンサルティングの施策例>

  • SEO戦略の立案
  • SEO施策の進捗管理
  • 月次ならびに週次の分析レポート提供
  • 定例ミーティング

実施される施策の中には、目標設定のためのヒアリングや課題の洗い出し、検索結果の上位表示を狙うためのキーワード選定、SEO施策の計画作成なども含まれます。

費用相場は月額10〜80万円ですが、大規模なサイトであれば100万円を超えるケースもあります。

内部対策費(テクニカル/コンテンツ)

内部対策費は、大きくテクニカルとコンテンツに大別できます。
それぞれの相場を見ていきましょう。

テクニカルSEO

内部対策におけるテクニカルSEO対策費は、Webサイトの内部構造設計やコードの最適化などにかかる費用です。
Webサイトに存在する技術的課題を改善することで、最適な状態で自サイトの情報を検索エンジンのクローラーに提供し、検索結果の上位表示を目指します。

テクニカルSEO対策費には、主に下記のような施策が含まれています。

<テクニカルSEOの施策例>

  • Webサイト構造の最適化
  • 技術的SEO対策の実装指示
  • 内部リンクの適切な設置
  • 検索エンジンのクロールとインデックスへの最適化

検索順位は、クローラーと呼ばれるロボットがページ内のリンクをたどってWebサイト内を移動し、ページの内容を収集した上で決定されます。
そのため、テクニカルSEOでは、クロールとインデックスの最適化が欠かせません。

<検索エンジンが検索順位を決定する流れ>

Googleの検索結果に表示されるまでの工程

<参考記事>
Googleインデックスのプロセスとは

コンテンツSEO

内部対策におけるコンテンツSEO対策費は、キーワード調査や、競合サイトの分析などが該当します。
これらの費用は、実際に記事制作に入る前に「どのようなコンテンツが効果的なのか」を調査するために必要です。
SEO対策を行う際は、やみくもにコンテンツを増産しても効果は望めません。
事業の成長に貢献するようなコンテンツはどのような内容であるのか、慎重な検討が求められます。

テクニカルSEO/コンテンツSEO対策費用の相場は1回あたり10〜50万円です。
なお、内部対策の範囲は多岐にわたるため、どこまで施策を依頼するかは、契約時までに確認しましょう。

内部対策費(記事制作)

記事制作費は、SEOに適した高品質なコンテンツの制作にかかる費用です。

記事制作では、下記のような作業が行われます。

<記事制作の施策例>

  • ブログやオウンドメディアの記事制作
  • WordPressへの入稿
  • 図解の制作、掲載写真の選定

SEOではコンテンツの品質が年々重要視されており、どの企業も力を入れている対策です。
記事制作費用は、ライターや編集者の専門領域や実務経験のほか、「一次情報を扱うオリジナル性の高い企画」など、アサイン費や企画によって大きく変わります。

また、WordPress入稿や、記事内容に沿った図解制作、写真の選定などの作業には別途費用が発生します。
そのため、記事制作の作業範囲はSEO会社と明確な取り決めをしましょう。

費用相場としては1記事あたり数千円〜15万円、施策全体で5〜40万円以上はかかります。
コストのかかる施策ではありますが、相場価格より大幅に安いケースだと、品質の面で下図のような懸念が挙げられます。

品質が低いコンテンツの例

記事の品質が期待を大きく下回るといったトラブルを防ぐ上でも、SEO会社がこれまで手がけた記事には必ず目を通しておきましょう。

外部対策費

外部対策費は、ほかのWebサイトからの被リンクを獲得するなど、Webサイトの信頼性や権威性を高める施策にかかる費用です。
具体的には、下記のような施策が該当します。

<外部対策の施策例>

  • 被リンクの獲得
  • サイテーションの獲得

外部対策の費用相場は月額1〜15万円です。
対応範囲や実際の対策はSEO会社によって異なるため、どのような外部対策を行うかは必ず確認しましょう。

例えば「被リンクが多いほど検索エンジンからの評価が上がりやすい」というイメージを抱かれるかもしれませんが、低品質なWebサイトを増産し、自作自演で被リンクを増やしていくと、Googleからペナルティを受けるケースがあります。
そのような自作自演の被リンクを提案するSEO会社には、依頼を控えたほうが安全です。

SEOにおけるサイテーションとは「引用」「言及」を意味し、自社以外のWebサイトやSNSに「自社の企業名・サイト名・サービス名」などを掲載することを目指します。

サイト設計費

Webサイトの新規立ち上げやリニューアルの際には、調査、分析、企画といった業務が設計費としてかかります。
具体的には、下記のような業務が該当します。

<サイト設計の施策例>

  • キーワード調査
  • 競合調査
  • アクセス分析
  • コンテンツを分類ごとに整理するカテゴリー分け

サイト設計の費用相場は10〜100万円以上と金額の幅が広く、Webサイトの規模やデータベースのボリュームによって変動します。
複雑な調査や設計が必要な状態であれば、おのずと費用は高くなるでしょう。

SEO対策の見積もりパターン

SEO対策の見積もりは大きく2種類に分けられます。
ここからは、SEO対策の見積もりパターンについて紹介します。

<SEO対策の見積もりパターン>

固定報酬型

固定報酬型とは、あらかじめ決められた期間ごとに、一定の費用が発生する料金体系です。

なお、SEO対策を始めるにあたっては初期調査などに費用がかかるため、固定報酬型でも依頼後1〜2ヵ月目と3ヵ月目以降で費用が異なるケースも多々あります。
例えば、依頼後1〜2ヵ月目は初期調査やKPI設定の費用がかかり、SEO対策の運用が始まる3ヵ月目以降は費用が一定になる、というものです。

月額固定報酬制

固定報酬型の大きなメリットは、予算を立てやすいことです。
想定していたよりも大きな効果をSEOで得られた場合でも、費用が増えることはないため、予算計画や稟議に関わる時間的コストを抑えることができます。

また、後述する成果報酬型とは異なり、固定報酬型では、早期の成果を焦る必要がありません。
そのため、上位表示への即効性だけはあるキーワードでSEO記事を制作するといった、事業成長に貢献しづらい戦略を選択してしまうリスクが減ります

一方、固定報酬型のデメリットは、成果が出なくても必ず費用が発生する点です。
成果が生まれない時点から費用が発生するため、経営層の理解を得にくいケースも考えられます。

いずれにせよ、長期的にSEOに取り組めるという観点で、固定報酬型は優先的に検討したい費用体系だといえます。

成果報酬型

成果報酬型とは、SEO対策を実施し、成果を得られたときのみ費用が発生する費用体系のことです。
そのため「何をもって成果とするか」その定義を明確に決めておく必要があります。

成果報酬型(検索順位が10位以内)のSEO対策費用体系

成果報酬型のメリットは、成果を得られなかったときに無駄な費用が発生しない点です。
SEO対策を始めるにあたって必要な手数料や初期費用などはかかりますが、それ以降は成果を得るまで無駄な費用が発生しません。

なお、契約期間内は検索順位によって報酬が変動する点が、ときとしてデメリットとなることもあります。
例えば、事業への貢献が弱いキーワードで検索上位を獲得しても、費用対効果は見込めないでしょう。

また、成果報酬型を採用しているSEO会社は、自分たちが担当していないキーワードの検索順位が下落し、Webサイト全体の流入数が低下していても、すぐに対応をしてくれない可能性も考えられます。

検索エンジンのアルゴリズムの変動によって、自サイトの流入数がいつ落ちるかは誰もわかりません。
そうしたリスクがあることも念頭に置き、SEO会社がどこまで対応をしてくれるかについては、事前の確認が必要です。

SEO対策の見積もりを依頼する際のポイント

続いては、SEO対策の見積もりを依頼する際に気をつけたいポイントを紹介します。

1 SEOの基礎知識をつける

SEOに対する基礎知識を身につけておくと、SEOの仕組みや対策方法を踏まえた上で協議できるため、SEO会社とのコミュニケーションもスムーズになります。

特に重要な知識としては、下記の3つが挙げられます。

<押さえておきたいSEOの基礎知識>

  • SEOの基本的な用語
  • Googleアルゴリズムの概要(検索やSEOに関するルール)
  • Googleガイドラインの概要(Webサイトの評価基準や注意点など)

見積もりを依頼する前に、SEOにまつわる用語やGoogleアルゴリズムの概要、Googleガイドラインなどは優先的に調べておきましょう。

なお、SEOに関する基礎知識を習得したい方は、下記の資料もぜひご活用ください。

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2 上位表示させたいキーワードを事前に用意する

どのようなキーワードを検索結果の上位に表示させたいのかを事前に決めておくと、SEO会社が戦略を提案する際の効率と精度が上がります
また、検討するキーワードは事前にリサーチし、検索ボリュームや競合サイトのコンテンツなどを調べておきましょう。

キーワードによって検索結果の上位表示の難易度は変わり、とるべき施策や見積額も異なるため、複数のキーワード候補を用意しておくこともおすすめします。

例えば、そのキーワードがビッグキーワードか、ロングテールキーワードかによって、競争率や、コンバージョン率(CVR)などは下図のように異なってきます。

ビッグキーワード、ミドルキーワード、ロングテールキーワードの違い

狙いたいキーワードは、検索ボリュームや、CVR、リソース、予算などを総合的に判断した上で決めていきましょう。

3 目標を明確にする

SEOの目標が明確であると、SEO会社も具体的な見積もりを提案しやすくなります。

明確な目標の例としては、下記のようなものが挙げられます。

<SEOにおける目標の例>

  • 自サイトへの流入数の増加
  • 特定キーワードでの検索結果上位獲得
  • CV、CVRの向上

目標を明確にすると、進捗や成果が可視化されるため、行うべき対策の優先度が見えてきます。
なお、SEOは時間のかかる施策のため、短期目標と長期目標の2つを設定しておくこともおすすめです。

<参考記事>
SEOの目標・KPIを明確にする設定方法4ステップ!よく使われる8つの指標も紹介
【無料テンプレート付き】SEOの目標設定の方法をやさしく解説!

4 予算を明確にする

予算によって、SEO会社から受けられるサービスや期待できる成果は異なります。

予算が明確であれば、SEO会社もその範囲内で最適な施策の見積額を提案でき、具体的な工程やスケジュールも早期に決めることができます。

また、予算を決めておくと複数のSEO会社の見積もりについても、比較検討がしやすくなるでしょう。

5 対応範囲を確認する

SEO会社との認識の違いを防ぐ上でも、下記のような項目も、SEO対策の対応範囲として確認しましょう。

<SEO対策の対応範囲>

  • SEOを包括的にカバーしてくれるのか
  • 予算内で行える施策は具体的にどのようなものか
  • 施策によっては追加のオプション費用が発生するのか

対応範囲が明確になると、見積もりの精度が上がり、トラブルの回避にもつながります。

6 契約条件を確認する

SEO会社に対しては、見積もり依頼時に契約条件や支払い条件も確認しておきましょう。
特に、下記のような条件はしっかり押さえておくとトラブル回避につながります。

<確認すべき契約条件>

  • 契約期間はいつまでか
  • 解約条件や違約金に対する取り決めはあるのか
  • 支払い方法や時期、遅延時のペナルティに対する取り決めはあるのか

上記に加えて、プライバシーポリシーやキャンセルポリシーなども共有しておくとより安心です。

7 過去の実績や参考事例を確認する

SEO会社の実績や企業としての信頼性を評価するためにも、Webサイトやホワイトペーパーなどに記載された成功事例や、お客様の声などは確認しておきましょう。

成功事例を見ておくと、見積もりに見合った実績を持っているSEO会社なのか否かも確認できます。

事例で判断できないときには、支援実績で判断するのもおすすめです。
なお、ナイルには2,000社以上の支援実績があります。
SEOにまつわる無料のご相談もお受けしますので、お気軽にお問い合わせください。

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8 具体的なSEO対策の戦略や計画を確認する

達成すべき成果が定まっている際は、それに対してどのような戦略や計画を用意できるのか、SEO会社に確認をしましょう。
これらの戦略や計画の内容に納得する前にSEO会社へ依頼をすると、思うような成果を得られない可能性があります。

また、SEO会社の戦略や計画に実現性があるか否かを判断することは、リスクヘッジとなるだけでなく、SEOの知識を深めるきっかけにもなるはずです。

9 複数のSEO会社の見積もりを比較する

SEO会社に依頼する際は、複数社に見積もりの提出を依頼して、その内容を比較するようにしましょう。

サービス内容や費用の比較検討ができれば、コストに見合ったSEO会社を選べるだけではなく、ときとして料金交渉の材料にもなります。

依頼を検討しているSEO会社が信頼できるか否かを見極めたい場合は、ぜひ下記の記事をご覧ください。

<参考記事>
信頼できるSEO会社と悪質なSEO会社の見極め方!実績と見積もりを要確認

SEO対策を外部へ依頼する際の注意点

SEO会社の中には、Googleのガイドラインに違反する施策を行う会社もあります。
もし、そのような会社に依頼すると、検索結果の上位表示が難しくなるだけでなく、最悪の場合、検索エンジンからペナルティを受ける可能性も。
SEO会社を選定する際は、これから紹介する注意点もぜひ押さえておいてください。

成果報酬型を提案する会社には一定の注意が必要

SEO会社の中には、検索結果の順位が上がったときの成果に応じて料金が発生する、成果報酬型サービスを展開している会社もあります。

このサービスは上位表示させるキーワード数に応じて料金が異なるため、価格帯が非常に幅広くなります。
また、かつては成功報酬型サービスを提案する会社は数多く存在し、中には「ブラックハットSEO」を行っている会社もありました。

ブラックハットSEOとは、Google検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)に準拠しない、不正なSEO手法のことです。

仮にブラックハットで一時的に検索順位が上がったとしても、下記のようなリスクがあるため依頼はしないようにしましょう。

<ブラックハットSEOを行うリスク>

  • GoogleからのペナルティによってWebサイトの評価が下がる
  • インデックスが削除されて検索結果にWebサイトが表示されなくなる

検索結果の上位表示を狙うには、Googleのガイドラインに準拠した、適切なSEO手法である「ホワイトハットSEO」を行うことが重要です。

また、SEOにおける成果を「検索順位」に設定した成果報酬サービスの場合、自社の事業に貢献しないキーワードで検索結果1位を獲得したとしても、高額な費用を支払わなければなりません。
本来、自社が狙うべきキーワードとは異なるキーワードを提案する会社には、注意してください。

<参考記事>
“成果報酬SEO対策”のビジネスモデルの良し悪しと、これからの形

外部リンク施策はその内容と費用に注意する

近年のSEO支援サービスは、より質の高いコンテンツを制作していく「コンテンツSEO」や、検索結果でのクリック率向上、検索エンジンの正確なページ認識を目指す「テクニカルSEO」などの内部対策に注力する傾向があります。

なお、SEOには、被リンク獲得などを目指す、「外部対策」もあるのは前述のとおりです。

現在でも、「外部SEO施策費用」や「外部リンク費用」といった名目のサービス内容を展開しているSEO会社は存在します。
そのような会社と商談する際は、その施策内容がGoogleから禁止されている「有料リンク」であるか否かは必ず確認をしておきましょう。

有料リンクとは、料金に応じて外部リンクを提供する施策のことです。
もしそれが、自サイトと関連性のないWebサイトを使って大量にリンクを貼る施策である場合は、Googleからペナルティを受けるリスクがあります。

Googleはユーザーにとってより満足度の高いコンテンツを上位表示するために、Webサイトの評価基準やルールを変更しています。
掲載内容と関連性の低いWebサイトからの外部リンクを増やすだけの施策はペナルティの対象となり、検索結果の順位がかえって下がるかもしれません。

個人のSEO会社は、施策やサービスのクオリティが各社で大きく異なる

SEO会社の中には、個人で経営している会社もあります。
そういった会社のSEO対策は低価格な傾向がある一方、施策やサービスのクオリティは各社で大きく異なるでしょう。
特に、下記に該当するような会社の場合は注意が必要です。

<依頼を注意したいSEO会社>

  • SEO対策の実績が判別できない
  • 格安なことばかりを強調している
  • SEO対策の内容や範囲が明確でない

SEO会社に依頼する際は、どのような施策をどこまで依頼できるのか明確にした上で、価格だけに左右されず判断していきましょう

SEO会社を選ぶ際に注目すべき6つのポイント

ここからは、SEO会社を選ぶ際に押さえておきたいポイントを紹介します。
会社の比較検討に悩んだ際は、下記のようなポイントを軸に選定をしていきましょう。

SEO会社を選ぶ際に注目すべき6つのポイント

ポイント1 自社と同じ業界の実績が豊富にあるか

特定の業界の知見が深いSEO会社は、競合サイトの分析やコンテンツ制作の質が高いといったアドバンテージが期待できます。

SEO会社の実績は、成功事例の記事や、事例を紹介しているホワイトペーパーなどで確認しましょう。
また、問い合わせの際に直接、実績の一覧を提供できるか聞いてみることもおすすめです。

ナイルの実績・事例は下記で紹介していますので、ぜひご覧ください。

SEO対策のコンサルティング事例紹介

ポイント2 高品質なコンテンツの制作体制があるか

コンテンツSEOにおいて重要なのは、高品質なコンテンツを継続的に提供できる体制を持っているか否かです。

そのため、SEO会社を選ぶ際は、スキルのあるスタッフをアサインし続けられる体制であるかを確認しましょう。
例えば、下記のようなスタッフがいる会社だと安心といえます。

<高品質なコンテンツを生み出すスタッフの例>

  • 経験豊富なコンサルタント
  • 業界知識とライティング力のあるライター
  • Webだけでなく、紙媒体での実務経験もある編集者

ポイント3 料金体系が明確か

SEO対策の料金体系が不明瞭な会社に発注を進めてしまうと、想定外の費用がかかってしまうケースも考えられます。

とはいえ、SEO対策は施策の質や量によって費用が変動するため、SEO会社のWebサイトでも明確化されていないケースは多いでしょう。

そのため、依頼前には複数のSEO会社に見積もりを依頼して、最も適性価格であると納得できるSEO会社を選ぶことをおすすめします。見積もり項目が曖昧であったり、料金体系が明確でなかったりする際は、その会社への依頼は控えたほうがよいかもしれません。

また、単価が低いことばかりをアピールするSEO会社が提供するサービスは、値段相応である可能性が高いともいえます。

ポイント4 信頼できそうな担当者がアサインされているか

実績が豊富で費用が適切なSEO会社を見つけても、実際にやり取りをするのは実務担当者です。

SEOは成果が出るまでに時間がかかるため、その間に何度も実務担当者とやり取りを重ねます。
そのため、「こちらの質問に丁寧に答えてくれるか」「信頼できそうか」といった点にも注目してください。

実務担当者の信頼性が高ければストレスを感じることなく、スムーズかつスピード感をもって施策を実行できるでしょう。

ポイント5 Googleのコアアルゴリズムアップデートを常に注視しているか

Googleは常にアルゴリズムを更新しているため、検索順位は日々変動します。

特に、コアアルゴリズムアップデートと呼ばれる影響の大きいアップデートがあると、それまで検索順位1位を獲得していたコンテンツが圏外へと下落するケースすらありえます。

自サイトがGoogleのコアアルゴリズムアップデートの影響を受けた際は、スピーディな対応が必要ですが、Googleのアップデート動向を常にチェックしているSEO会社に依頼をしていれば安心です。
そのような会社は、仮に大きな順位変動があった場合でも、どのような施策を打つべきか具体的に提案してくれるでしょう。

検討しているSEO会社がGoogleのコアアルゴリズムアップデートに対して情報収集を行っているか否かは、発注前に確認しておきたい重要ポイントです。

ポイント6 SEOトレンドをキャッチアップしているか

SEO会社を選ぶ際は、SEOのトレンドをキャッチアップしているかどうかも確認しておきましょう。
海外のSEO最新情報を押さえた上で、今現在どのようなWebサイトやコンテンツが検索エンジンから高評価を得ているのかチェックできている会社を選ぶと安心です。

なお、SEO会社の中には、オウンドメディアでSEO関連の最新情報を発信しているケースもあるため、それらのコンテンツの品質を比較検討することも、会社選びに役立ちます。

SEOを外注した企業の成功事例

ここでは、ナイルにSEO対策を発注した企業の成功事例を紹介します。

ローンチから3年で月間200万セッション|株式会社トライアルカンパニー

株式会社トライアルカンパニーは、「あなたの生活必需品店」をコンセプトとしたスーパーマーケット「トライアル」を全国で展開している企業です。

同社は、広告宣伝のメインであるチラシに代わる宣伝媒体として、オウンドメディアの立ち上げを決めました。
また、プロジェクト開始時点での顧客のボリュームゾーンは60代以上のシニア層でしたが、LTVの最大化を狙い、オウンドメディアのターゲットを30〜40代の働く女性に設定しました。

ナイルはこの「トライアル」のコンテンツ制作とディレクションを行うにあたって、まずはオウンドメディア戦略を下記のように策定しています。

<オウンドメディア戦略の策定例>

上記の内容を踏まえた上でさらにユーザーをカテゴリー分けし、ユーザーの目的に合致するコンテンツ制作を行いました。

すると公開したオウンドメディア「トライアルマガジン」は、これまでリーチできなかった20代〜40代の層も取り込むことができ、獲得ユーザーの総数も増加。
ローンチから2年で100万セッションを獲得し、その数は3年で200万になるなど、メディアとして確かな成長と成果を生みました。
特に「数の子の塩抜き」という記事は、公開から半年足らずでGoogle検索で17万クリックを獲得
シーズンに合わせた記事であることやレシピ系記事の構造化データ実装などが功を奏しました。

本案件の詳しい支援内容は、下記の記事をご覧ください。

たった半年でCVが数3.4倍に|株式会社ライフワークス

株式会社ライフワークスは、企業向けのキャリア支援事業を提供する企業です。

同社は、「自サイトのセッションとCVRが横ばいで伸び悩んでいる」といった課題を抱いており、SEO、コンテンツ制作、サイト改善など一気通貫の支援が可能なナイルへのご依頼を決めました。

ナイルが同サイトを調査した結果、CVRやフォームへの到達率、完了率が低いことから、UIとUXに改善の余地があり、CRO(コンバージョン率最適化)施策が必要と判断。
その上で、CRO施策による戦略を下記のように策定しました。

<CRO施策による戦略例>

  • 問い合わせ/資料DLフォーム項目の精査
  • サービスページへのCVポイント追加
  • 会社概要ページへの導入事例コンテンツの追加

SEOの観点では、同サイトは情報量そのものや、競合との差別化につながる独自情報が不足していると考察し、初期調査から2つの方針を立てました。

ひとつは「CVを獲得できていたコラムや、商談の現場でよく出てくる言葉をもとに、顕在層に近いカテゴリーを狙ってCVを増やしていく」こと。
成約につながった商談で使われるキーワードは、Web上でもCVに高い影響をもたらす可能性があるためです。

もうひとつは「キャリア支援に悩む人事や管理職などの潜在層が検索しそうなキーワードを狙い、新たな接点の創出につなげていく」ことでした。

2つの方針が見えた上で、戦略は下記のように策定しました。

<具体的なSEO戦略>

  • 対策キーワード選定(キーワード調査、対策優先度の策定)
  • 対策キーワードのコラム記事作成

すると、ナイルの施策がスタートしてから2ヵ月でサイト全体の目標CV数を達成
半年後にはCV数を3.4倍まで伸ばすことに成功しました。

成果につながった要因は、仮説にもとづいた施策を週に2〜3個のペースで実行し、迅速にPDCAを回せたことです。

SEO施策も順調に成果が出ており、約3ヵ月で合計クリック数が1,900増加、合計表示回数が8万9000増加、平均検索順位の改善にもつながりました。

本案件の詳しい支援内容は、下記の記事をご覧ください。

オーガニック検索流入数を700%に改善|freee株式会社

freee株式会社は、バックオフィス業務を効率化するためのクラウドサービスを提供する企業です。

同社はナイルに依頼する以前の半年間で1,000記事ものSEO記事を作成していました。
しかし、下記の理由より記事のチェックに大変な労力がかかったそうです。

<社内リソースが不足となった要因>

  • 法律にかかわる情報が多いため、事実確認と編集の工数が想定よりもかかった
  • SEO要件を満たしたコンテンツになっているかどうかの確認が負担だった

ナイルは、ご依頼をいただいてから下記の施策を進めました。

<ナイル提供の施策>

  • 対象記事の選定とキーワード設定
  • リライト実施(執筆と編集)
  • CMSへの登録

まずは1,000記事の中から「事業に影響を与えるキーワード」を含んだ500記事を選定。
その中から検索ボリューム、ユーザーのニーズ、競合コンテンツを精査して、最終的に109記事まで絞り込みました。

加えてコスト最適化のため、全面的に修正する記事と一部修正する記事に分けた上で、リライトを進行。

記事の編集、執筆、進捗管理はすべてナイルにお任せいただいたため、同社の業務負担が大きく増えることなく、担当者1名でプロジェクトの進行が実現しました。
また、上記の施策の結果、高品質な記事が効果を発揮し、検索流入数の増加と、リライト記事のCVR向上も達成
オーガニック検索流入数は700%に改善しました。

本案件の詳しい支援内容は、下記の記事をご覧ください。

SEO対策の見積もりは複数社に依頼して、費用対効果を比較検討しましょう

SEO対策を外注すると、社内のリソースをコア業務に活用できたり、SEOのプロに任せることで成果が出やすくなったりするメリットがあります。
そのメリットを十分に得るためにも、見積もりは複数社に依頼し、費用対効果を比較検討することで、成果を出せそうなSEO会社を見極めましょう。

なお、ナイルではSEO対策に関するあらゆる相談や、支援を承っています。
新規顧客の獲得、売上拡大、SEOコンテンツの制作など、SEOを強化したいとお考えの際は、ぜひ下記の資料をダウンロードいただき、ナイルの特長をご確認ください。

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柿原 恒介(かきはら こうすけ)

編集者情報

柿原 恒介

 約20年、女性誌、男性誌、総合誌問わずさまざまな媒体の編集と執筆を経験。また、エンタープライズ企業のオウンドメディアへの執筆も多数。 難しい事柄をわかりやすく説明し、読者のアクションを誘う「高揚感のあるコンテンツ」の制作を心掛けている。

 約20年、女性誌、男性誌、総合誌問わずさまざまな媒体の編集と執筆を経験。また、エンタープライズ企業のオウンドメディアへの執筆も多数。 難しい事柄をわかりやすく説明し、読者のアクションを誘う「高揚感のあるコンテンツ」の制作を心掛けている。

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