ドメインパワーのチェックツール6選!平均値や強化するコツも紹介
SEOを考えるにあたって、「ドメインパワー」という言葉が使われることがあります。
「ドメインパワーが高いと検索エンジンに評価されやすい」といった話を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
本稿では、ドメインパワーの意味や、ドメインパワーをチェックするおすすめツール、さらにSEOにどのような影響があるのかについて、ナイルのWebマーケターである大澤が解説します。
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目次
ドメインパワーとは
ドメインパワーは「ドメインランク」「ドメインレーティング」などとも称され、そのドメインがどのくらい権威性があるか、検索エンジンから信頼されているかを数値化したものです。
Googleなどの検索エンジンが公式に使っている指標ではありませんが、ドメインパワーが強い程、検索順位において優位性が高いことはほぼ確実でしょう。
ドメインパワーをはかる際は、コンテンツの質や量、ドメインの運用年数、被リンク数をはじめ、そのサイトが持つ実績やサイト全体の品質が考慮されます。
ドメインパワーが高いことで検索エンジンに評価される「初速」が速くなり、検索結果での露出増加につながったり、被リンク獲得のチャンスが増えたりするなど、大きなメリットがあるのです。
(2024年6月追記)
Googleから流出した内部文書の中では、検索エンジンが見ている一項目として「SiteAuthority」というドメインパワーの概念と近しいシグナルが使用されていることがわかりました。
ランキング評価に関わっているかは以前不明なものの、SEOへの影響可能性は高いと考えられます。
無料もあり!ドメインパワーをチェックする方法6選
ではさっそく、ドメインパワーをチェックする方法を見ていきましょう。
ドメインパワーをはかる際は、チェックツールを利用してください。
なお、ツールによってドメインパワーを表す名称は異なります。
チェックツールは無料で利用できるものから、ドメインパワーの計測以外にもさまざまな機能を持つ有料のものまで数多くありますので、自社で求めている機能を踏まえて選びましょう。
ここではおすすめのツールを6つ紹介します。
ドメインパワーを確認できるツール6選
- 【無料】Moz
- 【無料】ウェブサイト "権威性 "チェッカー
- 【有料】Semrush
- 【有料】Ahrefs
- 【有料】Ubersuggest
- 【有料】Majestic
【無料】Moz
出典:Moz Free Domain Authority Checker
Mozは世界的に有名なSEOツールです(すべて英語)。
ドメインパワーをチェックできるDomain Authority Checker(ドメインオーソリティチェッカー)は、冒頭の入力欄に該当のドメインを入れるだけでOK。
そうしてチェックした結果がこちら。赤枠のDomain Authorityがドメインパワーを表す数値です。
なお、Mozではほかにも、各ページの信頼性を示す指標であるPage Authority(ページオーソリティ)をはかることもできます。
【無料】ウェブサイト "権威性 "チェッカー
こちらは、後に紹介するSEOツール・Ahrefs(エイチレフス)が運営する、ドメインパワーの計測に特化した無料ツールです。
このツールでは、ドメインパワーを「ドメインレーティング」と呼び、これはAhrefsで測定された数値になります。
ほかにも、被リンク数やリンク先サイト数も見ることが可能です。
【有料】Semrush
出典:Semrush
Semrushは、世界で1,000万人以上のユーザーが利用するSEOツールで、デジタルマーケティングに必要な分析機能をこれひとつでカバーしています。
ドメインパワーは「Authority Score(オーソリティスコア)」として表示されます。
Semrushでは、SEO関連であればキーワードリサーチや競合サイトとの比較など各種分析ができるほか、広告やSNSも競合との比較分析が可能。
14日間のお試し期間が設けられているため、登録さえすればその期間は無料で利用できます。
【有料】Ahrefs
出典:Ahrefs
Ahrefsは、世界中に約60万人のユーザーがいるSEOツールです。
世界最大といわれるバックリンクのデータベースを持ち、更新頻度も高く、15分に1回のペースでインデックスが更新されています。
Ahrefsではドメインパワーを表す「ドメインレーティング」のほかに、被リンクプロファイルの権威性と人気度を評価するための指標である「Ahrefs Rank(エイチレフスランク)」も測定されます。
なお、このツールでは自社サイトに限らず、競合サイトの被リンク分析や上位表示コンテンツ、ソーシャルメディアの反応を見ることが可能です。
【有料】Ubersuggest
出典:Ubersuggest
Ubersuggestは、キーワードのリサーチや競合サイトの分析などができ、キーワードの調査からコンテンツ作成まで、幅広くカバーしてくれる多機能ツールです。
ドメインパワーにあたる指標は「ドメインスコア」と呼ばれています。
Ubersuggestは同様のツールに比べて比較的費用も安く、使い方も簡単なため、SEOツールを手軽に利用したいという人におすすめです。
ただし、無料プランの場合は検索回数が限られますので注意してください。
【有料】Majestic
出典:Majestic
Majesticは、Webサイトの被リンクについて解析できるSEOツールです。
被リンクに関する膨大なデータベースを持っており、データを元にリンクの評価・解析などを行うことができるほか、調査データを元にした被リンクにまつわる戦略立案にも役に立ちます。
ドメインパワーに近い指標として、Majesticには「トラストフロー」「サイテーションフロー」がありますが、前者は被リンクの信頼性や品質、後者は被リンク数を踏まえた指標になるため、ほかのツールではかるドメインパワーとは若干異なるものと考えましょう。
ドメインパワーの数値の目安、平均値は?
自社のドメインパワーがわかったところで、それが高いのか低いのかがよくわからない…という方もいるでしょう。
そこで、数値の目安となる表を用意しました。
下記の指標と照らし合わせて、現状を分析していきましょう。
<ドメインパワーの数値目安>
数値 | 目安 | イメージ |
---|---|---|
10未満 | まだまだこれから | 検索エンジンにほぼ評価されない |
10以上30未満 | 駆け出し | 検索ボリュームの少ないキーワードなら評価される |
30以上40未満 | 軌道に乗り始め | 順調に検索順位がついてきて、上位表示されるキーワードも増えてくる |
40以上60未満 | 軌道に乗っている | ページがインデックスされる速度が早く、検索上位に表示されるキーワードも多い |
60以上90未満 | SEO強者 | どんなページでも検索上位に表示される |
90以上 | マスター | WikipediaやYouTubeのような、世界的に認知度の高いサイト |
企業が運営するサイトのドメインパワーの平均値は40~50くらいだと考えられます。
この程度のドメインパワーだと、ロングテールキーワードだけでなく、比較的検索ボリュームの多いキーワードでも上位表示されていることが多いサイトのはずです。
ただし、チェックするツールによって算出するためのデータや値が異なるので、あくまでも数値は「目安」だと思ってください。
ご覧いただいている「ナイルのマーケティング相談室」も、次のとおりツールによって違いがありました。
<「ナイルのマーケティング相談室」のツール別ドメインパワー(2024年5月現在)>
- Moz…45
- Ahrefs…61
- Semrush…44
ドメインパワーとSEOの関係
では、ドメインパワーが強いと、SEOにおいてどのように有利に働くのかを具体的に見ていきましょう。
検索エンジンに登録されるのが早い
検索エンジンにページが登録されることを「インデックス」と呼びますが、ドメインパワーが強いサイトは、インデックスされるのが早くなります。
インデックスされるためには、検索エンジンのクローラーが新しいコンテンツや、更新されたコンテンツを認識する必要があります。
ドメインパワーが強いサイトの場合はクローラーが頻繁に巡回してくれるため、認識されるのが早くなる――つまり、競合よりも早く検索結果に表示されることが可能になるのです。
検索順位が上がりやすくなる
Googleの評価が影響するのは、検索エンジンから評価される初速だけではありません。インデックス後の検索順位にも影響します。
ドメインパワーが強いということは、検索エンジンからの評価が高いことを意味します。
検索エンジンからの信頼度と検索順位の高さは比例しますので、ドメインパワーが強い程、検索順位も上がりやすくなるわけです。
例えば、同じ時期に、同じ内容・同じ品質のコンテンツが検索結果にインデックスされたとします。
このとき、ドメインパワーが強いサイトのほうが、短い時間で検索上位に表示される可能性が高くなるでしょう。
また、ドメインパワーが強いと、ページ内に書かれている関連するキーワードでも上位表示がされやすくなるのもメリットです。
さまざまなロングテールキーワードから流入が集められるため、サイトのセッション数を大幅に増やせる可能性があります。
ドメインパワーに影響する要素
では、ドメインパワーは具体的にどのような要素を踏まえて数値化されるのでしょうか。
コンテンツの品質
サイトが持つコンテンツの品質はドメインパワーに影響すると考えられます。
ユーザーにとって有益なコンテンツを作成し続け、ユーザーニーズを第一に考えたサイト運営をしていることが重要です。
どのようなものが品質の高いコンテンツといえるのかというと、Googleが公表している「検索品質評価ガイドライン」に記載されていることにもとづきます。
<Google検索品質評価ガイドラインの主な評価軸>
- ユーザーが必要とする情報を、適切な内容で提供しているか(Needs Met)
- E-E-A-Tを満たしているか、オリジナルで高品質なコンテンツになっているか(Page Quality)
- 知りたい情報にアクセスしやすいか(Usability)
被リンクの状況
ドメインパワーは、外部のサイトから自社サイトに貼られた被リンクの状況も関連があります。
中でも次のようなリンクが、ドメインパワーの強化につながるでしょう。
<ドメインパワーに影響する被リンク>
- 引用や紹介を目的に自然に貼られたリンク
- 関連サービスなどから貼られた関係性を示すリンク
- ビジネス上でつながりのある、ほかの企業や団体から貼られたリンク
- ドメインパワーが強いサイトから貼られたリンク
オリジナリティのある良質なコンテンツは拡散されやすく、被リンク獲得につながる可能性が高いです。
ユーザーにとって有益なコンテンツである程、外部からの被リンクは多いと考えられます。
被リンクについてはこちらの記事もご参考ください。
サイトの運営期間
ドメインパワーにおいては、サイトの運営期間が長い程有利になると考えられます。
しかし、単純にサイト運営期間が長いから評価されるのではありません。
サイトを開設してから良質なコンテンツを公開していくことで、ユーザーがサイトを認知し、役立てられるようになり、それによって被リンクを獲得できるようになることでドメインパワーが強くなる――つまり、このように評価されるまでには一定の時間が必要になるため、必然的にサイトの運営期間も長くなるわけです。
しかし、コンテンツの品質が低かったり、被リンクがまったくない状態だったりする場合は、サイトの運営期間が長かったとしても、ドメインパワーは弱いままでしょう。
ユーザーにとって有益なサイト作りを継続してきたかどうかが、重要な要素となります。
ドメインパワーを強化するポイント
ここからは、ドメインパワーを強化するためのポイントを5つ紹介します。
<ドメインパワーを強化するポイント>
- コンテンツの質を高める
- サイトを長期間運営し続ける
- 定期的にコンテンツを公開する
- 関連性の高いサイトから被リンクをもらう
- WebサイトやSNSに取り上げてもらう
1 コンテンツの質を高める
まずは、先程もお伝えしたとおり、コンテンツの質を高めることです。
E-E-A-Tを意識した有益なコンテンツを発信し続けることで、ユーザーからの信頼性の向上につながり、ドメインパワーが強くなります。
E-E-A-Tとは、「経験」「専門性」「権威性」「信頼性」というGoogleの「検索品質評価ガイドライン」で定義されている、Webサイトを評価する基準です。
Experience(経験) | コンテンツの作成者が実際に経験した内容か |
Expertise(専門性) | コンテンツの内容は専門的か、専門知識を持った人が書いた記事か |
Authoritativeness(権威性) | コンテンツの作成者はその分野で影響力があるか |
Trustworthiness(信頼性) | コンテンツの内容は信頼できるか、信頼性の高いソースを元にした記事か |
E-E-A-Tを満たすには、コンテンツの内容が優れているだけでなく、外部からの評価が高い(権威性がある)ことも必要になります。
それをわかりやすく示すのが、ドメインパワーが強いサイトからの被リンクや、SNSなどで言及されることです。
それによって、信頼のおけるページ、引いてはサイトであることが検索エンジンから認められれば、ドメインパワーの上昇につながるでしょう。
2 定期的にコンテンツを公開する
良質なコンテンツが必要とお伝えしましたが、それは1本や2本ではドメインパワーを強化することにはつながりません。
重要なのは、良質なコンテンツを増やし続けることです。
ドメインパワーは、長い期間に渡って良質なコンテンツを公開し続けることで高められます。
しかし、コンテンツの最終更新が何年も前だった場合は、古い情報と見なされて検索エンジンに評価されなくなり、ユーザーから信頼を得ることは難しいでしょう。
つまり、ドメインパワーを強化するためには、良質なコンテンツを制作し続け、定期的に公開・更新できる体制を作る必要があります。
自社内でその体制を作るのが難しい場合は、外注に頼るのも手です。
ナイルではコンテンツ制作の支援も行っています。
安定的に高品質なコンテンツを作り続けるのが難しい場合には、ぜひご検討ください。
3 関連性の高いサイトから被リンクをもらう
関連性の高いサイトから被リンクを受けると、ユーザーがリンクをたどって自社のサイトにアクセスしてくれるだけではなく、ドメインパワーも向上しやすくなるメリットがあります。
良質なコンテンツを公開すれば、自然に被リンクをもらえる可能性は高まりますが、ドメインパワーがまだ弱いサイトの場合は、ただ待っていても被リンクをもらえる機会は少ないといえます。
そのため、被リンク獲得は積極的に実施しましょう。
このとき特に意識したいのが、ドメインパワーの強いサイトからの被リンクです。
自社サイトよりもドメインパワーが強いサイトから被リンクをもらうと、その効果がさらに大きくなります。
具体的には、次のような方法が効果的です。
<被リンク獲得施策の例>
- 営業先企業のサービス紹介記事を作成し、営業先企業のサイトからリンクを貼ってもらう
- 権威性の高い人に記事の監修を依頼し、その人のサイトの実績ページなどからリンクを貼ってもらう
4 外部のWebサイトやSNSに取り上げてもらう
自社のサイト名・企業名などが、外部のWebサイトやSNSなどに掲載されることを「サイテーション」といいます。
例えば、X(旧Twitter)やInstagramで自社製品がバズることや、レビューサイトで自社サービス名がシェアされることなどもサイテーションです。
サイテーションを集めると、自社の認知度やアクセス数が向上し、権威性につながる可能性が高まります。
また、良質なコンテンツほど拡散されやすく、サイテーションも増える傾向があるため、高品質なコンテンツ作成も必須です。
サイテーションに関してはこちらの記事もご参考ください。
5 サイトへの流入数を増やす
多くのユーザーが訪問するサイトであるとGoogleに評価されることは、そのサイトは信頼できるとユーザーが認識することにつながります。
また、流入数の増加はサイトの認知度を高め、SNSでのシェアや被リンクの増加に発展する可能性も高いです。
一口にサイトへの流入数を増やすといっても、そう簡単なことではありません。
ここまで紹介してきたように良質のコンテンツを公開し続けること以外に、流入数を増やす近道はないといえます。
「良質なコンテンツ群によってサイトの信頼を集めること」「SNSでのシェアが増加し、権威性に影響を与えること」「認知度の向上により、被リンクが増加すること」など、さまざまな要因が合わさることで、ドメインパワーはさらに強化されます。
ドメインパワーを高める際の注意点
ドメインパワーを高めるにあたって、避けてほしい考え方や方法がありますので、見ていきましょう。
ツールの数値はあくまで指標に過ぎない
ドメインパワーを計測するツールは数多くありますが、その指標はGoogleと一切関係がありません。
Googleなどの検索エンジンが順位評価する指標と、各ツールが計測するドメインパワーの指標は、似て非なるものです。
このことは、2019年10月にイギリスで行われたカンファレンスにて、Googleのジョン・ミューラー氏は、Mozのドメインパワー(Domain Authority)の指標について「Domain AuthorityはMoz独自の指標であり、その指標はGoogleで使用していない」と発言されています。
先程もお伝えしたとおり、ドメインパワーはツールによっても数値が異なるものですので、必要以上にその数字に振り回されず、ユーザーにとって有益なサイトを運営することに注力してください。
有料の被リンクを購入しない
ドメインパワーにおける被リンクの影響について紹介しましたが、一方で自社とまったく関連のないサイトや、低品質なサイトからの不自然な被リンクは、かえってサイトの評価を下げてしまいます。
特に、有料の被リンクを購入するとこのようなことが起こりやすいため、購入してまで被リンクをもらおうとするのは避けましょう。
悪質な被リンク(自然に得られたリンクとは違う被リンク)は、スパム行為としてGoogleからのペナルティを受けやすくなります。
すると、検索順位が下がり、ドメインパワーも下がることになりますので注意してください。
有料リンクを含む、検索エンジンスパムについてはこちらの記事で詳しく解説しますので、併せてお読みください。
中古ドメインを利用しない
長くサイトを運用してきた実績のある中古ドメイン(オールドドメイン)を、関連のない他社(他者)が購入することでそのドメインの実績を引き継ぎ、SEOに有利な状況で新規サイトを立ち上げる手法は、これまで多く用いられてきました。
しかし、2024年に実施されたGoogleのコアアップデートで、中古ドメインを活用すること(寄生サイト、サイト貸し)は、サイトの評判を不正に利用するスパム行為と見なされ、該当するサイトのコンテンツは続々と順位が下落しています。
自社のサイトの評価を上げるには、地道に自力で努力するしかありません。
SEO目的で、中古ドメインを購入するのは絶対にやめましょう。
ドメインパワーにまつわるよくある質問
最後に、ドメインパワーに関連して、よくご質問をいただく項目をまとめました。
新しくサイトを立ち上げる際の参考にしてください。
Q. 新しくサイトを立ち上がるなら、新ドメインとサブドメイン、サブディレクトリ、どれが有利?
おすすめ順は次のようになります。
<新サイト立ち上げ時のおすすめディレクトリ>
- 1位 サブディレクトリ
- 2位 サブドメイン
- 3位 新ドメイン
サブディレクトリは、メインのドメインの評価を100%引き継ぐごとができます。
つまり、メインのサイトがすでに一定の実績があり、検索エンジンからも評価されている場合は、新しいサービスやメディアを始めるにあたってSEO面で有利になるでしょう。
2位のサブドメインの場合、メインのドメインから引き継げる評価は30%程度と考えるのがいいでしょう。
ただ、ゼロからスタートするわけではないので、コンテンツの質次第では早めに順位がつき始める可能性があります。
そして、最後の新ドメインの場合は、ゼロからスタートになるため、検索エンジンから評価されるまである程度時間がかかると思って、地道にサイトを育てていってください。
ただ、ここでは検索エンジンからの評価という視点でおすすめを挙げましたが、どのドメインにするかは新しく立ち上げるサイトの内容次第ともいえます。
その観点でドメインを選ぶなら、次のような考え方をおすすめします。
サブディレクトリ
メインドメインと地続きのサービスやメディアを立ち上げるときに利用
例:カーシェアリングサービスの会社が、自動車にまつわるメディアを立ち上げる
サブドメイン
メインドメインと扱うものは異なるが、まったく関連しないわけではないサービスやメディアを立ち上げるときに利用
例:不動産比較サイトが、株式の比較サイトを立ち上げる
新ドメイン
メインドメインとはまったく異なるサービスやメディアを立ち上げるときに利用
例:マーケティング会社が化粧品販売のサイトを立ち上げる
Q. 新しくサイトを立ち上げるなら、共有ドメインと独自ドメイン、どっちが有利
SEOを意識するなら、独自ドメインを利用しましょう。
最近では、広報にnoteを活用するなど、ブログサービスによる共有ドメインで発信をする企業も増えています。
SNSでのシェアを期待するだけであれば、書式のフォーマットもある程度決まっていて、すぐに立ち上げることができる共有ドメインを利用するほうがメリットは大きいです。
しかし、検索エンジンからの評価はドメイン側(ブログサービス側)にあるため、自社ならではの評価にはつながりません。
一方、独自ドメインは、文字通り自社のオリジナルなドメインになるため、初期のサイト制作には時間や手間がかかるものの、制作から運用まですべて自社の意志で行うことができます。
さらに、検索エンジンからの評価も自社だけのものになり、サイトへの信頼性が高まる程、ブランドの価値も高まるという意味で、SEO面でのメリットは独自ドメインがおすすめです。
Q. ドメインを変更したらどうなる?
ドメイン変更は、サイトリニューアルやサイト移転時にあるケースです。
もちろん、ドメインを変更すれば、当初の検索エンジンからの評価をそのまま引き継ぐことはできません。
ですが、301リダイレクトをかけて、当初のページが別の場所にあることを検索エンジンに伝える処理を行っていれば、ある程度の評価を引き継ぐことができます。
ただ、ドメイン変更をした当初は、301リダイレクトをかけていても順位が下落する傾向はあるものの、それも間もなく上昇する可能性が高いので、焦らずに見守りましょう。
ドメインパワーを強化するなら、ユーザーに有益なコンテンツを作ろう
ドメインパワーは、Googleなど検索エンジンによる公式な指標ではありませんが、検索エンジンの評価と比例するものであることは確かです。
そのため、ドメインパワーが強い程、SEO面では優位性があると考えられます。
継続してユーザーにとって有益なサイト作りをしていくことで、ドメインパワーは自然と高まっていきます。
検索エンジンからの評価のためにドメインパワーを高めるという考えではなく、ユーザーにとって有益であり、役に立つコンテンツを用意していくようにしましょう。
ドメインパワーや新規で立ち上げるサイトについてなど、SEOやコンテンツ制作でお悩みのこと、お困りのことがございましたら、ナイルにお気軽にご相談ください。
弊社のコンサルタントやコンテンツディレクターがサポートいたします。
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