検索順位はどうすれば上がる?順位変動の仕組みとやるべきことをチェック!

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検索順位はどうすれば上がる?順位変動の仕組みとやるべきことをチェック!

検索エンジンにおける検索順位は日々変動しています。検索結果の何番目に表示されるのかはウェブサイトやサービスのアクセス数に大きな影響を与えますから、できるだけ高い順位を保てるほうが良いことは間違いありません。

では、どうすれば順位を上げることができるのでしょうか。Googleはそのロジックを開示していませんが、ヒントとなる指針は示されています。また、ウェブサイトの動向を追うことで何が検索順位に影響を与えているのかを予測することができます。

ここでは検索順位が決まる仕組みについて説明すると共に、順位を上げるための施策についても具体的に紹介していきます。

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検索順位はアルゴリズムによって決定されている

Googleの検索順位は大きく2つの要因によって左右されます。

1つ目は検索順位決定ロジック(アルゴリズム)です。Googleではロボットがウェブサイトの内容を頻繁にチェックしており、ウェブサイトをアルゴリズムに基づいて評価しています。この評価が検索順位に影響を与えているのです。

Googleは通常、検索順位をユーザーにとって少しでもより良いものにするためアルゴリズム調整をを毎日行っています。ただ、こうした日々のアルゴリズム調整はあくまで微調整であり、順位に大きな変動をもたらすことはほとんどありません。

ロボットのイメージ画像

もう1つの検索順位を左右する要因は、年に数回行われる大規模アップデートです。「コアアルゴリズムアップデート」と呼ばれており、アップデートの前後で検索順位ががらりと変わることも珍しくありません。過去には「パンダ・アップデート」や「ペンギン・アップデート」と名付けられたコアアルゴリズムアップデートが実施され、質が低いとみなされたウェブサイトが大きく順位を下げるなどの現象が確認されています。

【SEO担当者向け】アルゴリズムアップデートの歴史と対策

Google Search Console

もっとも、コアアルゴリズムアップデートを意識して一喜一憂する必要はありません。アルゴリズム調整やコアアルゴリズムアップデートの目的は、検索キーワードに対して関連性が高く、ユーザーにとってより有益な情報を検索上位に表示することです。決して恣意的に検索順位が操作されているわけではありません。

Googleが考える「ユーザーに有益なコンテンツ」をしっかりとつくることさえできれば、検索エンジンに評価され、上位に表示される可能性が高くなるのです。

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Googleが評価するコンテンツに必要な3つの要素

では、Googleが評価する有益なコンテンツとはどのようなものでしょうか。具体的には、「コンテンツ内容」「使いやすいUI」「技術要件」といった3つの要素が考えられます。それぞれについて確認していきましょう。

3つの要素

1.ユーザーニーズをとらえたコンテンツ作りをしよう

1つ目は、コンテンツの内容そのものです。ユーザーが検索をするとき、そこには必ず目的があります。そのニーズを満たせる内容になっているかどうかをGoogleは評価しています。

Googleが公式に公開している評価点は、主に次のようなものです。

・コンテンツは独自のものか(単なるコピーになっていないか)

・トピックに対して十分な説明がなされているか

・タイトルや見出しがユーザーに不快感を与えたり誇張したりしていないか

・情報源が信頼に足るものか

・誤った情報が入っていないか

 

ほかにもコンテンツを自己評価するための質問がありますので以下サイトを参照してください。

Googleウェブマスター向け公式ブログ

こうした点を満たしているコンテンツは高品質と評価され、検索順位が上がる可能性があります。

ここで言う「品質」は流動的です。

なぜなら、情報の価値は時代と共に変わるからです。現時点では十分でも、時が経てば正確性が不足することもあります。たとえば何かしらのトレンドについてまとめたコンテンツが5年後も同じ価値を保つでしょうか。現在のトレンドについて知りたいユーザーにとって、数年前のトレンド情報は価値が高いとはいえません。

こうしたコンテンツはアップデートで順位を下げる可能性があります。

これはあくまで一例です。検索順位を上げたい場合は、ほかにもさまざまな観点から「本当にユーザーニーズを満たすコンテンツなのか」という点について考えてみると良いでしょう。

2. ユーザーにとって使いやすいUIを心がける

扱いやすいUI

検索順位を高める2つ目の要素は、ウェブサイトのUIがユーザーにとって使いやすく見やすいものになっているかどうかです。ユーザーにとって使いやすいページであるとGoogleが判断すれば、検索順位に好影響を与えることが期待できます。

では、「使いやすいUI」とはどのようなものでしょうか。

まずは、ページがすばやく読み込まれ表示されることです。ユーザーにしてみれば表示速度は遅いより速いほうがいいに決まっていますから、これは当然の評価といえます。ユーザーはほんの数秒でも待たされると離脱してしまう傾向があります。そうしたページは仮に内容が良くても評価されにくいのです。

Google Webmaster Central Blog

読み込みが遅延する原因にはさまざまなものがあり、コンテンツ側ではなくサーバなどに問題があることも考えられます。しっかりと原因を洗い出し、改善しましょう。

フォントや文字の大きさ、行間や余白のサイズ、ボタンやバナーのデザインなどもコンテンツの見やすさに影響する重要な要素です。現在はスマートフォンやタブレット、PCなどデバイスが多様化しており、ユーザーごとに環境は大きく異なります。なるべく、どんな環境でも見やすいようにデザインを整える必要があります。

なかでもGoogleが重要視しているのはスマートフォンなどのモバイルデバイスです。

モバイルデバイス

数年前からGoogleはスマートフォンで表示したときの表示をもとに品質を決定するモバイルファーストインデックスという考え方を導入しています。PCでは見やすくてもスマートフォンで見づらいページは評価を落とす可能性があります。ウェブサイトのUIを改善する際はレスポンシブデザインを取り入れるなど、スマートフォンでの表示に気をつけましょう。

SEOとUIの関係性については注意する点がいくつかあります。UIを改善したからといって、順位が直接的に上がるわけではありません。詳しく知りたい方は以下の記事を読んでみてください。

UIやユーザビリティという問題とSEOは「別物」として切り離して考える

 

3. 検索エンジンにコンテンツの内容を伝える技術要件

検索順位を高める3つ目の要素は「コンテンツの内容をしっかりとGoogleに伝えることができているか」です。どんなに優れたコンテンツであっても、そのことがGoogleに伝わっていなければ意味がありません。

検索エンジンの順位は、クローラーと呼ばれるロボットが世界中のウェブサイトをまわってコンテンツを収集することで決定されます。このとき、クローラーが見るのはウェブサイトのHTML(ソースコード)です。ソースコードを適切に記述していなければ、コンテンツが良いものであってもGoogleがその価値を理解できないのです。

具体的には下記の点に注意しましょう。参考記事があるものについては、参考記事をつけていますので、そちらを確認しながら、実装してみてください。

・title、meta descriptionタグ
title、meta descriptionのタグはそのページの内容を表す重要なものです。この部分にキーワードが含まれているか、逆に過剰すぎないかなどをしっかりチェックしましょう。

【2019年決定版】タイトル改善が唯一無二にして最強のSEO対策である3つの理由

 

・内部リンク最適化
ウェブサイト内のリンクが適切かどうかもポイントです。リンク切れを起こしていたり、リンク先が適切でなかったりする場合は評価を下げる原因になります。また、パンくずリストなどのナビゲーションも確認しましょう。
SEOで本当によく見る”もったいない”内部リンク設計

 

・URLの正規化
wwwの有無やindex.htmlの有無でウェブサイトがアクセス不可になっていないかどうか、あるいは正しくリダイレクトできているかどうかなどについて確認しましょう。
URL正規化とは?正規化されていない場合のSEOへの影響と対処法について

 

・XMLサイトマップの設置
ページ数が多い場合、XMLサイトマップを適切に運用することで、検索エンジンにクロールしてほしいページを適切に伝えることができます。
XMLサイトマップとは?sitemap.xmlファイルの作成とGoogleへの登録方法

 

・JavaScriptリンク
JavaScriptを利用したサイト内リンクは、クローラーが正しくたどれない可能性があります。JavaScriptを無効にした時に、たどれないリンクがないかチェックしましょう。

その他検索順位が落ちた時の対策を動画でも解説しています!

一時的に上位表示されるGoogleハネムーンとは

公開されたばかりの新規サイトが、しばらく検索結果の上位に表示されやすくなる現象があります。通称、「Googleハネムーン」と呼ばれていますが、正式にGoogleから公表されている仕組みではありません。

しかし、過去にGoogle社員もその存在を認めるコメントを残しているので、新規サイトを優遇する何らかの仕組みがある可能性は高いといえます。

Googleはなぜ新規サイトの順位を上げるのでしょうか。その理由はGoogleの収益構造にあります。Googleの事業は広告収益が主であり、良質な情報を上位に表示することで多くのユーザーを獲得し、広告収益を上げることを狙いとしています。

より良質なサイトを評価するためには、ユーザーにニーズがあるかどうかを確認するのが確実です。そこでGoogleは、新規に生まれたサイトを一時的に検索上位に表示し、そのサイトに対するユーザーの行動を見て良質かどうかを確認するのです。これがGoogleハネムーンです。

原稿01_SEO順位(新規)_⑤PPTでGoogleハネムーンとエイジングフィルターの解説を簡単に書いた絵

GoogleハネムーンはいわばGoogleによる審査期間です。一般的にGoogleハネムーン終了後はウェブサイトの順位は適切な位置に戻りますが、審査期間内に良質なサイトであると認められることで、上位にランクインし続けられることがわかっています。

Googleハネムーンは新規サイトにとって大きなチャンスです。期間中にユーザーが求めている良質なコンテンツを頻繁に更新し、滞在率を高めることで評価を上げることができます。たとえばユーザーの目を引くようなフレーズや画像を用いたり、検索結果に適した正確な内容のコンテンツを提供したりしましょう。新規にサイトを公開する際には、Googleハネムーンのことも考えて作り込むことで良いスタートダッシュを切れる可能性があります。

また、Googleハネムーンに関連した現象として、エイジングフィルターというものがあります。エイジングフィルターは、新規サイトのすべてのページが検索結果において一時的に圏外になってしまうことを指します。なぜそんなことが起きるのか理由は不明ですが、一般的に3ヵ月から半年がすぎると適切な順位に回復するといわれています。Googleはこの現象を公式には認めていませんが、SEO業界では広く知られています。

なお、Googleハネムーンにしろエイジングフィルターにしろ、すべてのサイトに起こるわけではありません。どのような条件で発生し、どれくらいの期間続くのかといった詳細もはっきりしていません。結局のところ、順位変動に惑わされることなく、ユーザーにとって有益な情報を提供し続けることがSEO対策の基本であり、もっとも大切な考え方なのです。

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2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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