【スライド付き】Webサイト分析と改善の基礎(前編)

【スライド付き】Webサイト分析と改善の基礎(前編)

こんにちは、ナイル株式会社の伊佐敷と申します。

当社では、昨年から今年に掛けて、無料動画のオンライン学習サイト「Schoo(スクー)」にて「広告に頼らないWebマーケティングの考え方と方法」というテーマで全8回に渡って講義させていただきました。改めて、ご覧いただけた方々にお礼申し上げます。

今回は、Web分析や改善に携わることになった入門者~初級者の方向けに、7回目と8回目の講座「Webサイト分析と改善」についてスライドをご紹介します。

本記事は、7回目の「Webサイトの分析と改善の方法(前編)」について簡単に解説させていただきます。

前編と後編にわけて公開いたしますので、是非お役立てください。

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講義内容

Index

0.はじめに
1.Webサイト改善の全体像
2.サイトコンセプトを考えよう
3.ユーザーシナリオを考えよう
4.KGI・KPI設定をしよう

0.はじめに

本講座で学んでいただきたいことは、「Webサイトを分析し、改善していくための考え方」です。

「Webサイトの担当者になったは良いけれども、具体的にどのように分析・改善すれば良いのかわからない」

「Google Analyticsをなんとなく見てはいるけれども、改善に繋げられていない」

こういった悩みを抱えている方は、是非スライドをご参照ください。

1. Webサイト改善の全体像

この章では、Webサイト改善の全体の流れを俯瞰的に説明しています。

Webサイトの運用をしていると、様々な雑務に忙殺されて、全体像を見失ってしまうことが多々あるのではないかと思います。そのようなことが無いように、常に全体の俯瞰図を頭に入れて、改善のサイクルを回していくことが重要です。

あくまで1つの考え方ではありますが、全体像を把握するために、私は次の図のような流れで、サイトコンセプト定義から考えるようにしています。

スライド20

それぞれの項目(今回は「目標の設定」まで)については、次の章から説明していきます。

2. サイトコンセプトを考えよう

サイトの運営に関わる皆さまは、次の「6つの質問」にスムーズに答えられるでしょうか。

スライド37

結構難しいと感じる人が多いのでは無いでしょうか。

こういった内容を、「サイトコンセプト(=サイトのビジネス上の目的や強み、ユーザーの利用目的、利用状況等)」としてしっかり策定&把握し関係者で共有しましょう、ということをお伝えしました。

なお、私がサイトコンセプトをまとめるときは、次の表を埋めるようにしています。

スライド41

参考書籍:ユーザ中心ウェブビジネス戦略

それぞれの項目についてしっかり考察し、策定することで、サイトをどのような方向性で改善していくか、どのようなユーザーのためにどのような施策を打っていくかなどが定めやすくなります。

さらに、Webサイトの方向性がブレたり、関係者内で施策方針が噛み合わず、前へ進めなくなるなどの事態を防ぐ、羅針盤的な役割を果たします。

3. ユーザーシナリオを考えよう

Webサイトの成果を上げるために一番重要となるのは、「いかにユーザーをゴールまで導くか?」というところです。

いくら商品が魅力的でも、いくらサイトのデザインがオシャレでも、ユーザーをゴールに導くまでの道筋が出来ていないと、結局そのサイトでは成果は上がりません。

そうならないためにも、「ユーザーシナリオ(=ユーザーがサイトで目的を達成するまでの、理想の行動と心理の流れ)」を考えることが非常に重要です。

サイトを設計するときも、改善するときも、ユーザーシナリオを意識するようにしましょう。

スライド57
不動産サイトの、簡易的なユーザーシナリオの例。ユーザーがコンバージョン(ここでは物件のお問い合わせ)に至るまでの、理想的な行動と心理の流れを想定している。

ユーザーシナリオを考えることで、どのような情報をどのように見せるべきか、どのようにユーザーを導くべきか、が見えてくるはずです。

4. KGI・KPI設定をしよう

何事も、目標がなければ改善のスピードは落ちてしまいますし、その改善度合いを測るべき指標がなければ、振り返りができません。改善サイクルを回すためにも、KGIとKPIの設定はしっかり行いましょう。

スライド82

よくある悩みとして、「主要なKGIやKPIとしてCV数や訪問数は見ているが、改善に繋げることができない」ということがあります。

その解決策として、ここでは、山登りを例に出して、「ユーザーシナリオに沿った、サイトの課題を把握しやすいKPI」を設定することを推奨しています。

スライド87

スライド95
ユーザーがゴールにたどり着くまでの道筋(ユーザーシナリオ)を考え、それらに対応する指標(ここでは、「登山口についた人」等)をKPIとして定めてしまう

KPIは細か過ぎても煩雑になってしまう欠点がありますが、ある程度細分化し、それぞれのKPIの重要度を定義した上で、サイトの状況を把握していくことをお勧めします。

講座前編のまとめ

本講座前編でお伝えした内容は、アナリストやマーケティング担当以外の方でも、Webやそのビジネスに関わる関係者の全員が考えておくべきことです。

是非、ご自身のWebサイトについても考えてみてください。

後編では、実際の分析手法について解説させていただきます。

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編集者情報

ナイル編集部
ナイル編集部

2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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