ユーザーエージェントとは?なぜ必要なのか、役割について解説
※本記事は、2018年公開当時の情報を基にした記事です。」
ユーザーエージェント(User Agent)とは、WebサイトにアクセスするWebブラウザの種別やバージョンなどをWebサーバーに伝える情報の1つです。
ここでは、ユーザーエージェントの概要や、robots.txtにユーザーエージェントを記載して検索エンジンのクローラーを指定する方法について解説します。
この記事のポイント
- ユーザーエージェントはWebブラウザの種別やバージョンなどを伝える情報のこと
- ユーザーが各自の閲覧環境に適したWebページを閲覧するために必要な技術
- ユーザーエージェントを指定することで、robots.txtで各検索エンジンのクローラーを制御することができる
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目次
ユーザーエージェントとは
ユーザーエージェントは、WebサイトにアクセスするWebブラウザの種別やバージョンなどの情報をWebサーバーに伝える役割を持ちます。
Webサーバーは、Webブラウザからの要求に含まれるユーザーエージェントの内容を基に、適切なWebページを選択して返します。
この技術により、ユーザーは各自の閲覧環境に適したWebページを閲覧することが出来ます。例えば、PCからアクセスしている場合はPC向けのWebサイトが表示され、スマートフォンからアクセスしている場合はスマートフォン向けに作成されたWebサイトが表示されます。
Webブラウザの種別やバージョンのみでなく、PCのOS種別などもユーザーエージェントにより伝えることが可能です。ユーザーエージェントの内容は、Webブラウザの設定により変更可能です。
ユーザーエージェントは、表示するWebサイトの選択のみでなく、Webサーバーのアクセス解析にも用いられます。
robots.txtへのユーザーエージェントの記載方法
robots.txtは検索エンジンのクローラーに対し、Webページへのアクセスを制限するためのファイルです。アクセスを制限することで、クローラにアクセスして欲しいページにアクセスを絞ることが出来ます。robots.txtではユーザーエージェントを指定して条件付けします。ここでのユーザーエージェントは、検索エンジンのクローラー種別を指します。
例えば、Googleモバイル用クローラー「Googlebot-Mobile」を指定して、全て「/」のページにアクセスさせない設定は以下のように記述します。
<User-agent: Googlebot-Mobile Disallow: / >
全てのクローラーに対して、「/private」ディレクトリにアクセスさせない設定は以下のように記述します。
<User-agent: * Disallow: /private/ >
参考:robots.txtとは
まとめ
ユーザーエージェントは、ユーザーの閲覧環境に応じて最適なWebページを表示するための技術であり、アクセス解析などにも利用されています。robots.txtでは検索エンジンのクローラーを指定して、クロールを制御することも出来ます。
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