strongタグとは
strongタグとは、HTMLタグの一種でテキストを太字にして重要な意味を持っていることを示すために用います。しかし、類似するタグも存在するため、使いどころを迷っている人も多いのではないでしょうか。
ここではstrongタグの概要と類似タグとの違いについて、詳しく解説していきます。
ちなみにこのサイトもstrongタグを使用しています。
この記事のポイント
- strongタグとはそのテキストに重要な意味があることを示すために用いるHTMLタグのこと。
- 使用した箇所は太字になるため、ユーザーの読みやすさを向上させるために、適切に用いることが大切。
- 常識の範囲内で使用すればペナルティになることはないが、逆に順位向上の効果もない。
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目次
strongタグとは
strongタグとはHTMLのタグの一種です。囲んでいるテキストが意味的に強く重要であることを示すために用います。ブラウザ上では該当箇所が太字で表示されます。記述方法は<strong> ~ </strong>で該当テキストを囲むだけです。
strongタグの使い方・記述方法
記述方法ですが、<strong> ~ </strong>で該当テキストを囲むだけとなります。
<strong> 強く重要であるテキスト </strong>
ブラウザ上では、強く重要であるテキストと、太字で表示されます。
strongタグのSEO効果
結論から話すと、順位向上のようなSEO上の効果はないと考えています。このように多用(悪用)できるものに、Googleがランキングの要素に使用しているとは考えにくいからです。
ただし、ユーザーが読みやすい、重要なポイントを理解できるような文章は、検索エンジンが判断する上でも良いコンテンツなはずで、そういった意味では「適切にstrongタグを使用できているコンテンツはSEO上評価される可能性が高い」とは言えるかもしれませんね。
逆に言うとstrongタグを多用している、太字だらけの文章は、重要な箇所がわかりにくいページになってしまい、単純にページの質は低いと考えられます。
また、ブラウザ上で同様に太字で表示されるbタグは、SEO上strongタグと同等に扱うと2013年に公式に発表しているので、そこに関しては特に意識する必要はありません。
類似タグとの違い
類似しているタグとして、<b>タグ、<em>タグ、<mark>タグがあります。
<b>タグは囲まれているテキストをほかと区別したい際に用います。囲まれている箇所は太字で表示されます。また、意味的に重要であることや、強調する役割をもっていません。記述方法は<b> ~ </b>で該当テキストを囲むだけです。
<b> 他と区別したいテキスト </b>
ブラウザ上では、他と区別したいテキストと表示されます。
<em>タグは強勢するテキストを表す際に用います。囲まれている箇所は一般的にイタリック(斜字)で表示されます。アクセントをつけるために用いられます。記述方法は<em> ~ </em>で該当テキストを囲むだけです。
<em> アクセントをつけたいテキスト </em>
ブラウザ上では、アクセントをつけたいテキストと表示されます。
<mark>タグはテキストをハイライトし、ユーザーが見やすいように目立たせる際に用います。囲まれている箇所は一般的に黄色でハイライトされます。重要度といった意味的な役割はありません。記述方法は<mark> ~ </mark>で該当テキストを囲むだけです。
<mark> ハイライトしたいテキスト </mark>
ブラウザ上では、 ハイライトしたいテキストと表示されます。
このように、意味的に重要なテキストにはstrongタグ、他と区別したいテキストにはbタグ、アクセントをつけたいテキストにはemタグ、ハイライトしたいテキストにはmarkタグを用いてください。また、見出しにはh要素を用いてください。太字の表現を多用する必要があるのであれば、意味をもたせないCSSでの設定を推奨します。
参考:HTML5から意味の変わる要素-HTML5リファレンス
参考:h要素とは
厳密に考えるstrongタグ
bタグとstrongタグは見た目は同じですし、SEO上の優劣もありませんので、どちらを使っても特に問題はないのですが、一方で「セマンティックウェブ」の考えに基づくと両者には違いがあることがわかります。
セマンティックウェブとはものすごく簡単に説明すると、「Web上の情報流通に、背景や文脈などの情報を含めた”意味”が加わるようにする」ものくらいで捉えていただきたいのですが、意味の面で考えると上記で紹介したように、bタグとstrongタグには違いがあることがわかります。
bタグは特に意味を付与することなく違いを示すもの、strongタグは強い重要性を示すものになりますので、しっかりと使い分ける必要があります。
しかし、区別したい時は「重要だから強調する」ことが多いのではないでしょうか。そう考えると、strongタグを使用することはそんなに違和感はなく、こういった微妙な差でGoogleがペナルティをするとはやはり思えません。
最後にこれは小話ですが、SEOスターターガイドにstrongタグが言及されている箇所があります。
避けるべき方法:
(中略)
<em>や<strong>のような他のタグのほうが適している場所で見出しタグを使用する。
SEOスターターガイドより引用
そもそも禁止もされていませんが、使いすぎるとペナルティになるようなものが、このような形で紹介されるとも思えず、やはりそこまで気にする必要はないと思います。
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まとめ
strongタグは上記の通り、重要なテキストを示すタグです。
順位が上がるなどのSEO効果はないため、読み手に対し強調することで、内容理解が深まるように設定してください。
なお厳密にはbタグ、emタグなどとは意味が異なりますので、必要に応じ使い分けてください。
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