【2024年最新】SERPs(サープス)とは?表示項目とSEOのポイントを解説
SERPs(Search Engine Result Pages)とは、ユーザーが検索エンジンで検索したキーワードの検索結果を表示するページのことです。
SERPsには、Webページのタイトルと説明文がアルゴリズムにもとづいて表示されます。
SERPsで上位表示を目指すための取り組みが「SEO対策」です。本記事では、SERPsの概要や表示される情報の種類について解説します。
下記の資料では、SERPsで上位表示を目指すために必要不可欠なSEO対策で抑えておきたいポイントをわかりやすくまとめています。
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目次
SERPsとは?検索結果が表示されるページのこと
SERPs(サープス)とは「Search Engine Result Pages」の略で、ユーザーが検索エンジンで検索したキーワードの検索結果(自然検索)を表示するページのことを指します。
▼「被リンク」で検索した際のSERPs
検索結果ページ(以降SERPs)は、大きく広告枠と自然検索枠に分かれており、各サイトにはページのタイトルとページの内容を表すメタディスクリプションがそれぞれGoolgeの検索アルゴリズムの評価順に表示されています。
SERPsの表示形式は変化している
そんなSERPsですがGoogleのアップデートにより表示形式が年々変わっています。
下記は2014年頃のSERPsと2024年のSERPsを比べた画像です。
2014年頃のSERPsはテキスト中心でしたが、現在は画像や強調スニペット、関連する質問など検索ユーザーが情報を得やすくするための要素が多く並んでいます。
SERPsの表示形式はこれからも変わっていきます。仕様変更よっては自サイトへの流入数に影響するのでしっかり押さえるようにしましょう。
SERPsに表示される11種類の情報を紹介
初期の検索エンジンのSERPsでは、アルゴリズムにもとづいてWebページを表示する「自然検索」の検索結果のみが表示されていました。
2002年にGoogleが検索連動型広告「Google Adwords」の提供を開始してからは、SERPsには広告と自然検索結果が表示されるようになったのです。
その後も、GoogleはSERPsに表示する情報の種類や表示の仕方を増やし、ユーザーの検索体験を改善しています。しかし、SERPsの種類の中には、設定しても表示されない場合があります。
そのため、ここからはSERPsで表示される10種類と表示されやすくなるコツを詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
SERPsに表示される11種類の情報
種類1 ユニバーサル検索
ユニバーサル検索とは、Webページ以外の検索結果を表示する機能のことです。
画像・動画・地図・ニュースなどが該当します。
▼ユニバーサル検索で表示されるSERPsの例
ユニバーサル検索に表示させたい場合は、画像にalt属性を設定したり、構造化データのマークアップを行ったりすると表示されやすくなります。
なお、ユニバーサル検索については、下記の記事にて紹介しています。さらに詳しく知りたい方は、併せてご一読ください。
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種類2 パーソナライズド検索
パーソナライズド検索とは、ユーザーごとにSERPsに表示するWebページをカスタマイズする機能のことです。
ユーザーの現在地や、過去に検索したキーワードなどからユーザーの興味関心を反映した検索結果を表示します。
▼五反田から検索した「ラーメン」のSERPs例
なお、パーソナライズド検索については、以下の記事にて解説しています。気になる方は、併せてご一読ください。
種類3 バーティカル検索
パーティカル検索とは、検索窓直下に出現する、検索対象を任意のカテゴリに指定できる検索機能のことです。
キーワードの検索意図によって、カテゴリの順序表示が変わります。
例えば、「ふるさと納税」のキーワードで検索した場合は、ニュース・ショッピング・画像の順番になります。
ところが、「ふるさと納税 おすすめ」で検索すると、画像・ショッピング・動画の順に並びが変わりました。
さらに、「ふるさと納税 やり方」で検索したところ、動画・ニュース・画像の順番に入れ替わっています。
このように、ふるさと納税に関する検索だけでも、検索意図によって表示されるカテゴリ―の順番が異なるのです。
なお、バーティカル検索で表示されるカテゴリは、下記のとおりです。
【バーティカル検索で表示されるカテゴリ】
- すべて
- 地図
- 画像
- ニュース
- 動画
- ショッピング
- 金融
- フライト
- 書籍
- ウェブ
2024年には「ウェブ」の絞り込みも出来るようになりました。以前のSERPsのようにテキストコンテンツのみ表示されるので、画像や地図などの余計な表示を無くしたい人におすすめの機能です。
種類4 アンサーボックス
アンサーボックスとは、SERPsの上部に検索キーワードに対する答えを表示する機能のことです。
Webページの一覧よりも上に表示されるため、ユーザーの注目を集めやすくなります。
▼アンサーボックスのひとつである強調スニペットの表示例
アンサーボックスに自社のサイトが表示されれば、続きが気になってサイトを訪れるユーザーが増えるでしょう。
アンサーボックスが表示される理由や種類については、下記の記事にて紹介しています。気になる方は、併せてご一読ください。
種類5 リッチスニペット
リッチスニペットとは、通常の説明文に加えて画像や動画、レビュー、商品情報などが表示されている状態のことです。
スニペットとは説明文のことを指し、従来の説明文よりも豊富(リッチ)に情報があることから「リッチスニペット」と呼ばれます。
▼動画のサムネイルが表示される例
▼画像が表示される例
▼画像や評価などが表示される例
リッチスニペットは文字だけではなく画像や動画などで視覚的にも訴えられるので、ユーザーへの訴求力が非常に高い施策といえます。
商品の提供をしていたり、口コミを読者にアピールする必要があるサービスを扱っていたりする場合には特におすすめの施策です。
なお、リッチスニペットについては、下記の記事でも紹介しています。設定方法や注意点も解説しているので、活用したい方はぜひ参考にしてください。
ここまででご質問のある方は、以下のバナーよりお気軽にお問い合わせください。
種類6 ナレッジグラフ
ナレッジグラフとは人物や作品、場所などのあらゆる出来事の基本情報について、検索結果上に表示する機能のことです。
機能としては、アンサーボックスに近いといえます。
▼ナレッジグラフの参考例
ナレッジグラフは必ず表示されるものではありませんが、表示されやすくするポイントがあります。
下記の記事では、表示されるためのポイントや注意点について解説しているので、気になる方はぜひご一読ください。
種類7 リスティング広告
リスティング広告とは、検索画面の最上部に表示されるWeb広告のことです。広告枠であることがユーザーに分かるように「スポンサー」の表記と共に表示されます。
キーワードの検索意図に該当する広告がある場合にのみ、出現する仕組みとなっています。
▼SERPsに表示されるリスティング広告の例
リスティング広告は課題を解決したいと考えている主体的なユーザーへ訴求する仕様上、クリック率が高い傾向にあります。
リスティング広告については、下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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種類8 「他の人はこちらも検索」
特定のページへアクセス後、検索結果に戻ったとき表示されるのが「他の人はこちらも検索」です。
過去に同一のキーワードで検索したユーザーが、次に検索する際に用いられることが多いキーワードが表示されます。
▼他の人はこちらも検索のSERPs表示例
「他の人はこちらも検索」で表示されるキーワードをクリックするユーザーの多くは、閲覧したページでニーズを満たせていません。
そこで、「他の人はこちらも検索」の表示キーワードで検索上位に表示されれば、多くのユーザー獲得が期待できるでしょう。
種類9 Googleショッピング
Googleショッピングでは、検索キーワードに関連する商品が表示され、検索結果から直接商品ページにアクセスができます。
表示されるショッピングサイトは、メーカー公式サイトや大手通販サイトなどです。クリックすると、販売元からの情報も得られます。
▼GoogleショッピングのSERPs表示例
金額も一緒に表示されるので、大まかな価格帯を知りたいユーザーにとっても嬉しい機能です。
種類10 Googleしごと検索(Google for Jobs)
求人や転職系のキーワードで検索したときに、表示されるのが「Googleしごと検索」です。
Googleしごと検索では、Googleアカウントに登録しているエリア近隣の求人情報を表示してくれます。
求人サイトへ掲載している企業は、Googleしごと検索も気にしておくと、応募者数の増加につながる可能性があります。
種類11 Ai Overview(旧:SGE)
AI Overview(旧:SGE)は、Googleで検索した際に、生成AIが回答を返す機能です。
2024年に米国で実装された機能で、日本では機能をONにしている一部ユーザーが使える仕様になっています。
▼「柔軟剤 使い方」で検索した際に表示されるAI Overview
すべての検索クエリで表示されるわけではなく、ナイルで調査した範囲ではPCで17.8%、iPhoneで20.1%、Androidで26.1%とデバイスによっても出現率に偏りがありました。
また、出現するキーワードの傾向としては、決まった答えを求めて検索するキーワードで出現率が高いという結果になりました。
アメリカで先行導入されていますが、生成AIが回答する内容に誤りがあるなど完璧な機能ではありません。今後日本でも展開される可能性が高いので動向をチェックしておくと良いでしょう。
SERPsの進化はSEO担当者にとって悪か?
SERPsの進化はユーザーの検索体験の質を向上させる反面、「ゼロクリックサーチ」を生む可能性があります。 ゼロクリックサーチとはあるキーワードを検索した際に、webページを閲覧せずにSERPs上の情報で満足し検索を終了する行動を指します。
AI Overviewの登場は特にゼロクリックサーチを生み、自社サイトの流入を減らすのではないかとSEO担当者は心配になりますよね。(私も心配です。)
Googleはこうした声に対して、「AI Overview 内に含まれたリンクは、通常の検索結果よりクリックされやすい。」と回答しています。
現在AI Overviewに掲載されるための明確な手法は明らかになっていません。
ここからは仮説になってしまうのですが、私はいかに「信頼性を高めるか」が対策として重要だと考えております。 先ほど生成AIが回答する内容に誤りがあるとお伝えしました。そういった問題の対策としてGoogleは信頼性の高いサイトの情報を出した方が正確性が高いと考えるのではないでしょうか?
Googleに信頼されるサイトになるには、E-E-A-T対策が重要になので、改めて自サイトが対策できているかを確認すると良いでしょう。
SERPsにサイトが掲載されるまでの流れ
SERPsにサイトが掲載される流れは、検索エンジンが順位を決めるプロセスに準じます。
検索エンジンは以下の3つのプロセスで成り立っています。
クロールとは、検索エンジンのクローラー(ロボット)が各Webサイトを訪れ、ページの内容を読み取る作業です。クローラーはリンクを辿りながら、新しいページや更新されたページを見つけ出しページ内の情報を収集します。
クローラーが収集した情報は検索エンジンのデータベースに保存されます。この過程をインデックスといいます。インデックスが完了するとGoogleは各ページを200項目以上の基準で評価し、それぞれのキーワードにおける検索順位を決めます。
普段何気なく目にしているSERPsですが、こうした仕組みで動いているのでぜひSEO知識として押さえておきましょう。もっと詳しく知りたい方は下記の記事をご参考下さい。
検索結果に表示されない場合の対処法
頑張って制作したコンテンツをWeb上にアップしても、SERPs(検索結果)に表示されない場合があります。
検索結果に表示されない場合は、下記2つの対策をとりましょう。
【検索結果に表示されない場合の対処法】
- 対処法1:検索エンジンに登録されているか確認する
- 対処法2:検索結果で上位表示されるようにする
Web上にアップしたコンテンツは、インデックスされて初めて検索エンジンへ登録されます。
インデックスされるまでの時間を少しでも早めるために、Googleサーチコンソールでインデックス登録をリクエストしましょう。
リクエストの出し方については、以下の記事をご参照ください。
また、検索結果に表示されないのではなく、上位表示されていないだけの可能性もあります。
情報過多の近年は、ただコンテンツを公開しているだけでは多くのサイトに埋もれてしまい自サイトが上位に来ない場合もあります。
検索してもサイトが表示されない原因と対処法は下記の記事でも解説しているので、併せてご覧ください。
SERPsに上位表示させるならSEOが重要
SERPsで自サイトを上位表示できるとクリック率が上がるため、流入数の増加が見込めます。
海外の企業が調査したレポートによると、SERPsの自然検索欄で1位のページは10位以下ページに比べ30倍クリック率に差が出るとされています。
【SERPs上の順位とクリック率】
-
- 1位 : 39.8%
- 2位 : 18.7%
- 3位 : 10.2%
- 4位 : 7.2%
- 5位 : 5.1%
- 10位 : 1.6%
SERPsでいかに上位表示を獲得できるかはサイト運営者にとって重要課題です。しっかり上位表示させるためにSEO対策を行いましょう。
世界最大の検索エンジンを運営するGoogleは、当初から一貫して「ユーザーの質問に対して的確な答えを返すこと、その検索体験をより良くすること」を追求し、日々アルゴリズムを改善しています。
参考:Google が掲げる 10 の事実(Googleについて/Google公式)
普段私たちが何気なく目にしているSERPsも、Googleがユーザー視点に立った改善を繰り返した成果物です。
企業がSEO対策を行い、自然検索による集客の最大化を目指すのであれば、「ユーザーの質問への的確な答え=コンテンツを用意する」だけでなく、「SERPs上でのユーザーからの見え方を工夫する」ことも重要です。
検索結果で上位表示させることだけを目指すのではなく、ビジネスの成果につながる本質的なSEOに取り組めば、継続的な成果が期待できます。
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