100記事を超えたら要チェック!メディア運営の行き詰まりを防ぐ工夫

公開日:
100記事を超えたら要チェック!メディア運営の行き詰まりを防ぐ工夫
早川 晃輔(はやかわ こうすけ)

著者情報

コンサルティングユニット|早川 晃輔
WEBシステム開発会社にて受託開発・SaaS製品の営業及びマーケティングを担当。自社サービスサイトの流入・CV改善施策等にも従事。その後新規事業チームを立ち上げ、複数のWEBメディア運営・ブロックチェーン関連事業の戦略立案・マーケティング等を行う。
ナイルでは、メディア運営やマーケティングの経験を活かし、SEO・WEBマーケティングのコンサルティング業務に従事。
WEBシステム開発会社にて受託開発・SaaS製品の営業及びマーケティングを担当。自社サービスサイトの流入・CV改善施策等にも従事。その後新規事業チームを立ち上げ、複数のWEBメディア運営・ブロックチェーン関連事業の戦略立案・マーケティング等を行う。
ナイルでは、メディア運営やマーケティングの経験を活かし、SEO・WEBマーケティングのコンサルティング業務に従事。

メディアを成長させるために、記事本数を増やしていくのは良いことです。

しかし、記事が100本を超えるようなメディアなのにもかかわらず、記事の管理、現状把握ができていないために施策の検討に支障をきたし、メディア運営に行き詰まりを感じている企業は少なくありません。

そこで今回は、記事数が多いメディアの運営が行き詰まる前に、見直してほしいポイントや実行する施策を判断する方法を紹介します。

どれも基本的なことですが、安定したメディア運営や成果の最大化に役立ちますので、ぜひご覧ください。

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記事管理シートを整備して、メディアの現状を把握しよう

メディア運営において、施策の優先度を立てるためには「現状の把握」が何よりも重要です。

そのために欠かせないのが、すべての記事を一覧で管理することなのですが、それができていないケースは少なくありません。

それなりの記事本数がそろっているメディアを運営するクライアントから、今後の施策について相談されるケースはよくあるのですが、よくよく担当者の方にお話を伺うと、次のような状況になっていることが多くあります。

<記事本数が多いメディアのあるある>

  • 前任者から担当を引き継いだが、どんな記事があるかわからない
  • メディア全体の方針が不明瞭
  • 同じテーマの記事が複数存在していることに気づいていない

そうなると、適切な施策をコンスタントに打つことができませんので、まずはメディアにある記事を一覧にした「記事管理シート」を必ず作ってください

記事管理シートに盛り込む情報

記事管理シートには、最低でも下記の情報を整理しておきましょう。

<記事管理シートに盛り込む情報>

  • 記事タイトルとURL
  • メタディスクリプション
  • 公開日・更新日
  • 対策キーワード
  • セッション数
  • コンバージョン数
  • 検索順位

これらを一元管理しておけば、新規記事の制作や既存記事のリライト、記事の統合など、施策の方針を立てる際に役立つだけでなく、担当者が変わっても迷わずに運用を続けることができます。

もちろん、新規・リライト問わず、記事が更新された場合は、すぐに記事管理シートも更新することをお忘れなく。

セッション数やコンバージョン数、検索順位は月単位で更新するといいでしょう。
検索順位の確認は、Google Search Consoleのほか、順位取得ツールを活用してください。

なお、ナイルでは次のような記事管理シートのテンプレートを無料でご提供していますので、ぜひご活用ください!

<ナイルの記事管理シート テンプレート例>

記事管理シート見本

記事管理シートを見ればOK!実行する施策の判断基準

記事が100本を超えると、「次に何をやるべきか」で悩む場面が増えてきます。
そこで、記事管理シートがあることによって、次の3つの施策のうち、どれに手を付けるべきかがわかりやすくなるでしょう。

<記事管理シートによって実施判断ができる施策>

では、ナイルの記事管理シートを使って、各施策の判断基準を解説していきましょう。

新規記事を制作する場合

新しく記事を作る際は、記事管理シートを確認して「似たテーマの記事がないか」をチェックしましょう。

これから作ろうとしている記事に似た対策キーワードやタイトルのものがあった場合は、その記事を確認して、内容重複しないかを見ていきます。

例えば、クレジットカード関連のメディアで、新規で「クレジットカード おすすめ」というキーワードを狙った記事を作ろうとしているとします。

この記事だと、「初心者におすすめのクレジットカードのブランドや選び方」を紹介する内容になるのですが、記事管理シートで既存記事を確認すると、次のように「初心者向けクレジットカード」「おすすめクレジットカード」といったキーワードで、似たような内容の記事をすでに作っていることがわかります。

似たような内容の記事になっているキーワード

そのため、キーワード「クレジットカード おすすめ」を狙った新規記事は制作しないほうがいいという判断になります。

<内容が重複した記事になる対策キーワードの例>

重複記事になる対策キーワード

内容が重複した記事があると、検索エンジンからの評価が分散し、どちらも検索順位が伸び悩む原因になりますので、新規で作らないように気をつけましょう。

<参考記事>
重複コンテンツとは?SEOのペナルティ有無やチェック方法、対策を総まとめ
成果につながるコンテンツ制作とは?作り方や質を高めるコツを紹介

既存記事をリライトする場合

次のような記事は、優先的にリライトを検討しましょう。

<リライト対象になる記事>

  • 検索順位が下がっている
  • 公開から長期間経過している
  • 季節性のあるテーマの記事

季節性のあるテーマは、情報がアップデートされているケースがよくありますので、流入のピークとなる1~2ヵ月前には最新の情報にリライトしておくのが理想です。

また、記事管理シートを見て、タイトルに「2024年最新版」のように時期が限定された記事がある場合は、年が変わるたびにアップデートが必要
翌年には「2025年最新版」として、タイトルや記事内容をリライトしましょう。

<参考記事>
【改善事例つき】SEOのリライトとは?やり方と検索順位を上げるコツを解説
ブログ記事をリライトして検索順位を上げるには?

既存記事を統合する場合

記事管理シートをチェックして、類似するテーマの記事が複数ある場合は、統合するのがおすすめです。

記事タイトルやキーワード、ディスクリプション、さらに記事内容を見比べて、類似していると判断した場合は、1本にまとめて再構成することで、検索エンジンからより評価される記事に育つ可能性があります。

例えば、下記のように「還元率が高いおすすめのクレジットカード5選」「毎日の買い物におすすめのクレジットカード5選」というタイトルの記事があります。

記事内容が類似するキーワード

タイトルだけ見ると、異なる内容の記事かなと思うかもしれないのですが、ディスクリプションを見ると、いずれも「還元率の高いクレジットカード」について解説しているので、この2本は統合してもいいかなという判断になります。

なお、統合する際は、対象記事双方の検索順位や流入数を比較して、どちらの記事がより検索エンジンに評価されているかを見てみてください。
より評価されている記事をベースに、再構成していきましょう。

\ひとまず相談、それもアリです!/

記事管理シートが活用できるSEO強化施策

記事管理シートがあることで、ここまでに解説した新規記事制作や既存記事のリライト、統合だけでなく、Webサイト全体のSEO強化につながる施策を検討しやすくなります。

例えば、次のような使い方が効果的です。

内部リンクの設計

記事内に関連性のある内部リンクを入れて記事同士をつなげることで、ユーザーが知りたい情報が見つけやすくなるほか、検索エンジン目線でもWebサイト全体の評価向上に期待できます。

例えば、内部リンクが少ない記事がある場合や、同じカテゴリ内のリンク設計をしたいときは、記事管理シートから関連性のある記事を探して内部リンクを貼るのも手です。

<参考記事>
内部リンクとは?メリットやSEOに効果的な設置の仕方を解説

カテゴリの偏りチェック

記事管理シートを見ていると、制作している記事が特定のカテゴリに偏っているなど、バランスの悪さが見えてくることがあります。

これを整理することで、構成のバランスが整えられるほか、記事のテーマがメディアの方針からズレていないかないかをチェックすることもできるでしょう。

例えば、クレジットカードに関するメディアにもかかわらず、記事のテーマが「貯金」「税金」のように、お金関連とはいえ、クレジットカードからは遠いテーマの記事の割合が多くなると、メディアの方針からズレてきているといえます。

100記事超えのメディア運営は「記事管理」が大事

自社のメディアの記事が100本を超えたあたりからは、無計画に増やすのではなく、状況を正しく把握して適切な施策を選ぶことが大切です。そのためには、記事の管理を必ず行いましょう。

ナイルでご提供している記事管理シートを自社のメディアに合わせてカスタマイズし、課題の発見や施策の検討のために活用してください。
また、新規記事を制作したり、リライトをしたりした際には、すぐに記事管理シートを更新することをお忘れなく。

ナイルでは、こういった記事の管理や施策の判断はもちろん、メディアの全体方針の設計まで一貫したサポートを行っています。
メディアの運営にまつわるお困り事がありましたら、ナイルの無料相談をご利用ください。

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加藤 直子(かとう なおこ)

編集者情報

加藤 直子

編集プロダクションで一般情報誌の記事制作、各種ムック本の制作などを担当したのち、音楽情報マガジン、ウェブメディアの編集部に所属。 ナイルに勤務後は、主に女性向けメディアのコンテンツ制作を担当。 ユーザーが「そうなんだ!おもしろい!」と感じられる企画を通して、事業としても成果の出る記事づくりを心がけている。

編集プロダクションで一般情報誌の記事制作、各種ムック本の制作などを担当したのち、音楽情報マガジン、ウェブメディアの編集部に所属。 ナイルに勤務後は、主に女性向けメディアのコンテンツ制作を担当。 ユーザーが「そうなんだ!おもしろい!」と感じられる企画を通して、事業としても成果の出る記事づくりを心がけている。

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