【順位計測ツールに影響あり】 Googleが検索結果のスクレイピング行為への対策を強化
Googleの検索結果画面に仕様変更が行われ、外部から検索結果画面をスクレイピングする行為(ウェブページの情報をプログラムで自動的に取得・解析する行為)がブロックされる事象が起きました。
これにより、各種SEOツールによるデータ取得もブロックされることとなり、一時的、あるいは現在も正常なデータが取得できない状況となっています。
日本国内で使用される事が多いSEOツールの中では、特に順位計測ツールでの順位計測ができなくなるという影響が多くのユーザーに対し生じています。
この問題について詳しく解説していきます。
目次
今回の事象の背景と経緯
そもそも、Googleはランキングの確認を目的としたスクレイピングをする行為を禁止しており、Google利用規約に対する違反となると述べています。また、自動システムでクエリを送る行為についても同様です。(自動で検索して検索結果を出させようとする行為をイメージしてください)
参考:
Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー
Google利用規約
各種SEOツールでアウトプットされる情報のなかには、そういった行為によって取得したデータも含まれていたと見られます。しかしながら、これまでGoogleは強く取り締まってはいませんでした。
このため、SEOツールでの順位取得や、競合サイトのトラフィック予測、順位データといったものは取得できていました。
しかし、この一週間ほどツールのデータに乱れが生じており、特に1/16~17にかけては「順位計測ツールでの計測ができなくなる」という事象が起きたことから異変が広く気付かれるようになったという経緯です。
Googleの検索結果に起きた変化
今回の変更で注目すべき点は、検索結果の取得がこれまで以上に難しくなったことです。Googleは、特定の技術(JavaScript)を使わないツールが情報を取得できない構造を導入しました。この背景には、検索エンジンの負荷軽減やユーザーデータ保護があると考えられます。
JavaScriptを使っての検索結果の表示
これまでGoogle検索はJavaScriptの実行を必須とはせず、htmlをそのままブラウザに返してくれる仕組みがありました。しかしながら、今回の仕様変更によってJavaScriptを動作させられない環境では検索結果を表示できない仕組みに変化しました。
これについてGoogleは「JavaScriptがないとGoogle検索の多くの機能が正常に動作せず、検索結果の質が低下する傾向がある」と述べています。
ここで触れられている「多くの機能」とは、例えば強調スニペットや”AIによる概要”が該当するものとみられます。
この結果、JavaScriptを動作させることができないSEOツールは検索結果画面を表示できなくなってしまい、データを取得できなくなってしまったということです。
影響について
多くのツールベンダーが継続して対応できるよう修正が完了したと報告しています。
中でもDemandSphere社による修正リリースは非常に分かりやすく、今回の件の参考となるかと思います。ぜひご一読ください。
参考:https://www.demandsphere.jp/observations-on-the-january-serppocalypse/
また、国産ツールとして利用者が多いGRCは現在も調査中とのことで、復旧にはまだ時間を要するようです。
GoogleSearchConsoleを代わりに使用するのも手
普段使用している順位計測ツールが使用できない場合は、GoogleSearchConsoleを代わりに使用するのも手です。
GoogleSearchConsoleで順位を確認する場合は、普段の計測ツールとロジックが異なる可能性があるため、一定の期間で表示させて、対象のページの順位変動がどうなっているのかを確認するとよいでしょう。
詳しい使い方は下記の記事で解説しているので、ぜひご覧ください。
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