【速報】2024年8月度 Google検索アルゴリズム コアアップデートが開始、9/4に終了

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SEO
【速報】2024年8月度 Google検索アルゴリズム コアアップデートが開始、9/4に終了
西脇 遼平(にしわき りょうへい)

著者情報

コンサルティングユニット|西脇 遼平
・YMYL領域である金融業界での支援事例では、選定したキーワードの約7割が検索順位トップ10入り
・BtoB、BtoCで幅広くプロジェクトを経験しており、主にメディア型サイトにおけるSEO施策や導線改善を担当

(9/4追記)2024年8月のGoogleコアアルゴリズムアップデートは9月4日に完了しました。

本記事では速報記事として、現時点で判明していることやナイルの見解についてまとめていますのでぜひ最後までご覧ください。

2024年8月度 Google検索アルゴリズム コアアップデートについて

日本時間8月15日24時ごろ、X(旧twitter)Google Search Centralアカウントより、2024年8月の検索アルゴリズムのコアアップデートが開始されたことが発表されました。

「本日、2024年8月のコアアップデートをリリースしました。このアップデートは、検索結果の質を向上させるための取り組みを継続するもので、人々が本当に役に立つと感じるコンテンツをより多く表示し、検索で良い結果を出すためだけに作られたようなコンテンツをより少なく表示します。」

※翻訳は DeepL翻訳による

今からおよそ1ヶ月前の時点で「数週間のうちに(in the coming weeks)」次回のアップデートが開始されるのではないか、というコメントがGoogleから出されていましたので、SEO関係者の間ではおよそ8月の中旬~下旬あたりが開始時期のターゲットであろうことはなんとなく予想されていたと思います。

このアップデートの3週間前にあたる7月26日から既に大きな変動が生じており、コアアップデート前のテストを実施しているのではないかという見方もあります。

また、今回のコアアップデートに関していくつかの事前情報がありました。

日本では2023年に実施された「ヘルプフルコンテンツアップデート」によって導入されたヘルプフルコンテンツシステム(検索結果に表示させるためだけに作られたようなコンテンツではなく、ユーザーにとって有用で独自性の高いコンテンツが優先表示されやすくなる仕組み)により、いまだに多くのトラフィックを失ったままのサイトは少なくありません。

これまでにそうしたサイトの関係者とのディスカッションを行ったり、その他数多く寄せられたフィードバックを受け、その内容を一部考慮した調整が入ること、次回までにサイトの改善が見られているとシステム判断されれば(一連のコアアップデートによって失われた)トラフィックも回復する場合もあるだろうということなどが示唆されていましたので、一部これまでの「揺り戻し」のような動きが見られるのかもしれません。

前回のコアアップデートは2024年の3月に実施が発表され、およそ1ヶ月半もの長い期間を経て4月19日にロールアウトが完了しました。

今回のコアアップデートに関するGoogle検索ステータスダッシュボードには「ロールアウトが完了するまでには、最大1カ月かかる可能性があります。(The rollout may take up to a month to complete.)」と記載されています。この表現は前回と同様であり、長い期間を要する可能性がありそうです。

8月16日午前7時の時点で複数のテーマ、サイトタイプで大まかに順位変動を確認しましたが、いくつかのビッグワードで上位陣の入れ替えが観測できました。また、SEOサードパーティツール「SEMRUSH」の変動グラフでは高い変動値が観測されていますが、7月26日から継続している変動によるものではないかと推測しています。

SEMRUSHによるSEPRの変動を表すグラフ。2024年8月16日はコアアップデートの影響を受けて変動値が9.4に

 

【9/4追記】2024年9月4日にアップデート完了

今回のコアアップデートは、日本時間の2024年9月4日にアップデートが完了しました。

2024年8月15日から開始され、約3週間でアップデート完了となりました。Googleのリリース文から「完了には1ヶ月以上かかるのではないか」と予想していましたが、思ったより早い完了でした。

Google検索ステータスダッシュボードにおいても、完了されている旨が記載されています。

2024年8月16日のコアアップデートは完了した旨を告げるステータス

 

過去の実績では、コアアップデートの終了後の数週間は順位変動が続く可能性があるので、担当者の方は自社サイトの順位状況を注視して下さい。

今回のアップデートについて、現時点でのナイルの見解

小規模サイトや独立サイトに焦点が当たった今回のアップデートですが、実際に23年9月アップデートの打撃から回復した個人運営ブログが多数見られる結果となりました。

海外では大幅な回復が見られる一方、国内では以前の水準まで回復していないケースが多く見受けられます。(本画像はサイト運営者に公開了承頂いたものです)

某サイトのGoolge Search Consoleのデータ。23年9月のアップデートで大きくクリック数と表示回数が減少し、直近で若干戻ったことが分かる。

 

一方、ビッグキーワードで上位を占めていた大手企業サイト間においても変動は生じています。

認知度が高く利用者シェアが高いと見られる企業・事業サイトでも、ユーザーに必要な情報が少なく不便さがあるサイトでは下落が見受けられており、いわゆる「ドメイン重視」の傾向が薄れているのではないかと考えています。

Google検索セントラル「コアアップデートに関するヘルプ」ページが更新

前述のコアアップデートの告知と並行し、Google検索セントラルの「コアアップデートに関するヘルプ」ページが更新されました。

現在は英語版のみ更新されており、日本語版は古いままとなっています。(URLが異なるため閲覧の際はご注意ください)

主な変更箇所

見出し内の追記項目

  • 追記:「一般的に、ほとんどのサイトではコアアップデートについて心配する必要はなく、アップデートが行われたことに気づかないかもしれません。」
  • 追記:「コアアップデートは、全体として、検索者に有益で信頼できる結果を提示するという使命を確実に果たすためのものです。ウェブ上のコンテンツが変化するにつれて、私たちはシステムを評価し、アップデートして、全体として歩調を合わせていきます。」
  • 変更:コアアップデートがどのように動作するかの例え話が「映画のトップ100」から「自分にとってのお気に入りのレストラン20軒」に変更。(自分ごとの表現になったことでイメージしやすくなったのではないでしょうか?)

大見出しの追記:Search Consoleでトラフィックの低下をチェックする

  • 順位が下がったことがコアアップデートと関係していると思う場合、Googleサーチコンソールを使って以下の手順で調べ、サイトに変更が必要か考えましょう。
  • 検索ステータスダッシュボードを見て、開始日と終了日を確認。開始日から一週間経過した時点で、今週の数値とコアアップデートが始まる1週間前の数値を比較しましょう。
  • 1~2位の下落は心配する必要はないでしょう。一方、順位が大きく下がった(4→29位とか)場合は深い評価(考察)が必要です。

大見出しの追記:大幅な順位下落の評価

大見出しの追記:変更を加える際に注意すべきこと

  1. 手っ取り早い変更は避ける。SEOに悪いと聞いたからページ要素を削除するようなことではなく、ユーザーにとって意味のある、長期的に持続可能な変更を行うよう推奨。
  2. 有意義な方法でコンテンツを改善する方法を考える。コンテンツの書き直しにより読者が読み進めやすくするなど。
  3. コンテンツの削除は最終手段。そのセクションが検索エンジンのために作られたもので、人のために作られたものではないのであれば、削除によってサイト内の優れたコンテンツ(他のコンテンツ)のパフォーマンスを向上させられる。

大見出しの追記:検索結果に反映されるまでの期間

  • いくつかの変更は数日で反映されるが、長期的に有益で信頼できユーザー第一だとシステムが学習するには数ヶ月かかる場合があります。それは次のコアアップデートかも知れません。

上記の変更に伴い、既存の内容の一部も削除されています。

今回のコアアップデートで悪影響を受けた方へ

今回は速報として、2024年8月15日開始のGoogleコアアップデート(August 2024 core update)とナイルの現時点での見解、コアアップデートに関するヘルプページの更新についてお届けしました。

ナイルのSEO相談室では、引き続き2024年8月のコアアップデートの分析を続けてまいります。

分析結果に応じて、随時本記事を更新しますので、ぜひリリースをお待ちください。

また、今回のコアアップデートで悪影響を受けてしまったという企業様向けに、ナイルでは無料相談を実施しています。自社サイトの流入数・順位が下がってしまった方は、お気軽に下記よりお申し込みください。

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編集者情報

大澤 心咲
大澤 心咲
新卒でアクセンチュア株式会社を経て、2018年ナイル入社。
コンサルタントとして大手企業SEO戦略策定・コンテンツマーケティング支援を担当。
現在はナイルのマーケティングとセールスの統括マネージャーとして従事。
著書:「ひとりマーケター成果を出す仕事術

監修者情報

ナイル編集部
ナイル編集部

2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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