外部リンクとは?SEO効果のある被リンクの集め方5選&避けるべき被リンク事例
外部リンクとは、自サイト以外の外部サイトから自サイトにつながるリンクのことです。外部リンクは、サイトの信頼性や権威性を示す重要な指標であるため、質の高い外部リンクを獲得できているかが、SEOの評価に大きく影響します。
本記事では、外部リンクの重要性や質の高い外部リンクを得るためのポイントなどについて解説します。サイトのSEO対策において、外部リンクの活用がいかに重要であるかを理解し、自サイトの検索順位向上にぜひ役立ててください。
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目次
外部リンクとは
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外部リンクとは、運営サイトと外部のサイトをつなぐリンクのことです。また、外部リンクは「被リンク(バックリンク)」と「発リンク(アウトバウンドリンク)」に分けられます。
被リンクとは、外部サイトから自サイトのリンクを指し、発リンクとは自サイトから外部サイトに向けてのリンクを指します。
例えば、A社のサイトでナイルの記事が紹介され貼られたリンクは、ナイルから見るとA社サイトから得た被リンクです。反対に、ナイルがA社のリンクを貼ったときは、被リンクではなく発リンクになります。
被リンクが多いほど「自サイトが他のサイトから信頼されている」と評価される傾向にありますし、発リンクの適切な設置は、ユーザーへの有益な情報提供につながります。このように外部リンクは、SEOにおいて重要な要素のひとつです。
SEO対策において外部リンクの獲得は重要
外部リンクのうち、SEOにおいて特に重要視されるのは外部のサイトから自分のサイトへの「被リンク」です。なぜ重要かというと、「被リンク」は検索エンジンが検索結果の順位を決定する際のひとつの指標になっているからです。
簡単に、Googleの検索エンジンが検索結果の順位を決定する方法についてご説明します。
検索エンジンは、コンテンツの質・内容(用いられているキーワード)・読みやすさ(サイト全体のHTMLの構成)を判別して、より良いコンテンツを発信しているページを評価し、検索結果に反映します。
しかし、仮にこれらの要素がほぼ同じコンテンツAとBがあった場合、果たしてどちらのコンテンツがユーザーにとって良いものなのか、その2つのコンテンツを見比べるだけでは判定できません。
そこで重要になってくるのが、外部のサイトから自分のサイトを紹介してもらう「被リンク」です。
検索エンジンは、「自然な被リンクを集めているコンテンツ」=「ユーザーから支持されている・役に立っているコンテンツ」として見なし、検索結果の順位を決める要素として評価します。
質の高い外部リンク
外部リンクはSEO対策において非常に重要ですが、すべての外部リンクが同じ評価ではありません。SEOで評価を得るためには、質の高い外部リンクを獲得することが肝心です。質の高い外部リンクとは、下記の4つが挙げられます。
質の高い外部リンクが得られれば、自サイトの信頼性や権威性が高まり、SEO上の評価も上がります。ぜひ最後までご覧ください。
例1 リンク元のページランクが高い
外部リンクの中でも、ドメインパワーが高いサイトからのリンクは、質の高いリンクといえます。
ドメインパワーとは、Googleのアルゴリズムに基づいて評価されるサイトの信頼性を示す指標です。ページランクが高いサイトからリンクを得られれば、自サイトの信頼性や評価が高まります。ページランクの確認方法については、下記の記事を参考にしてください。
例2 リンク元ページとリンク先のページの関連性が高い
リンク先ページの内容がリンク元のページの内容と密接に関連している場合、質の高いリンクといえます。なぜなら、関連するページのリンクを張ることで、ユーザーのニーズに応えられるためです。
例えばSEOの情報を扱うメディアを運営している場合、SEOに関連したページの外部リンクは関連性が高く、質の高いリンクとなります。
例3 ユーザー行動を起こしやすいリンク
ユーザー行動を起こしやすいリンクとは、ユーザーのクリックにつながるリンクです。
ユーザーがクリックするということは、リンク先のコンテンツがユーザーにとって価値が高いと判断されていることを意味しています。そのため、まったくクリックされないリンクと比較した場合、ユーザーがクリックしたくなるような魅力的なアンカーテキストは、質の高い外部リンクといえます。
例4 アンカーテキストに対策キーワードが含まれている
アンカーテキストに対策キーワードが含まれているリンクの質が高い理由は、「リンクレピュテーション」という概念が関係しています。
リンクレピュテーションとは、アンカーテキストの情報から、リンク先の内容や質を判断する仕組みです。アンカーテキストに対策キーワードが含まれていると、検索エンジンはリンク先のページが対策キーワードに関連する情報を提供していると判断し、ページの関連性や価値を評価します。アンカーテキストについて知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
外部リンクと似た用語との違い
ここからは外部リンクと似た用語とその違いについて解説します。外部リンクには「被リンク」「発リンク」にわけられるとお伝えしましたが、ほかにも似た用語があります。それぞれ詳しく解説するのでぜひ参考にしてください。
外部リンクと内部リンクの違い
外部リンクは自サイトに外部サイトへのリンクを、内部リンクは自サイト内の別ページにリンクを貼ることを意味します。自サイト内のページ同士をリンクで結んでいくのが内部リンクです。
外部リンクと内部リンクは、それぞれ独自の役割を持っています。
外部リンクの役割は、外部サイトとの関係性を示し、サイトの信頼性や評価に影響を与えることです。一方で内部リンクは、サイト内での情報の連携性を高め、ユーザーの滞在時間や閲覧ページ数の増加などを狙う役割があります。
外部リンクと被リンクの違い
被リンクとは、外部リンクの一種で、外部から自サイトへ向けて貼られているリンクです。
被リンクは、SEO上の重要な指標のひとつです。検索エンジンは、外部サイトからの被リンクを「投票」や「推薦」のようなものとみなします。そのため外部サイトから多くの被リンクが獲得できていれば、検索エンジンから「自サイトが信頼されている」と評価される可能性が高まります。
外部リンクとサイテーションの違い
サイテーションとは、外部サイトやSNSなどでリンクの有無に関わらず自サイトやコンテンツが言及されることを指します。
サイテーションを高めるためには、ユーザーにとって価値の高いコンテンツを発信することが有効です。質の高いコンテンツは、ユーザーに有益に感じてもらえるため拡散されやすくなります。
サイテーションを獲得することで間接的にSEOにも良い効果が得られます。サイテーションの獲得については下記の記事にて解説しているので併せてご覧ください。
外部リンクが獲得できる5つの対策
ここからは外部リンクを獲得するための対策を5つ紹介します。SEOにおいて外部リンクは非常に重要な要素です。ぜひ最後までご覧ください。
なお、下記の資料では外部リンク対策以外にも必要なSEO施策についてまとめていますのでぜひご活用ください。
対策1 質の高いコンテンツを作る
質の高いコンテンツを作成すれば、自然とそのコンテンツへの外部リンクが獲得できます。質の高いコンテンツとは、E-E-A-Tを満たしたコンテンツのことです。E-E-A-Tとは、Expertise(専門性)、Experience(経験)、Authority(権威性)、Trustworthiness(信頼性)で構成されている概念で、Googleの評価基準においても重要視されています。
特に、サイト自体の専門性が高いと認識されると、サイト内にある情報が正しいと評価され、ユーザーからの信頼も得やすくなります。例えば、以下の特徴を持つコンテンツは、ユーザーにとって価値が高く、外部サイトから参照されやすいです。
- 知見のある人が執筆している
- 監修者がついている
- オリジナリティが高い
- サイト全体のテーマが一貫している
- 独自の知見が含まれている など
実際にナイルのサイトにおいても、TOPページの次に参照ドメイン数が多いページは記事コンテンツであり、被リンクの大半もこれらのコンテンツで獲得しています。つまり、質の高いコンテンツを作成することで自然と被リンクが増えるため、SEO上の大きな効果につながるといえます。
質の高いコンテンツについては、下記の記事でも紹介しているのでSEOに力を入れたいと考えている方は、ぜひ併せてご覧ください。
「とはいえ、質の高いコンテンツを自社で作成するのは難しい」という方は、ナイルのSEOコンテンツ制作代行サービスもご利用ください。
対策2 引用されやすいコンテンツを作る
引用されやすいコンテンツを作成することも、外部リンク獲得の有効な手段です。引用されやすいコンテンツを作成すれば、多くの人に有用な情報や価値を提供できるため「ユーザーに役立つ情報を提供したい」と考えるサイト運営者からの外部リンクを自然に集められます。
例えば、コンテンツ作成の根拠として活用できるため、引用されやすいコンテンツとしてよく挙げられるのは、以下です。
- 調査結果や統計データなどの一次情報
- ニュース
- ツール紹介
- イベントレポート
- カオスマップ など
コンテンツが引用されることで、参照元サイトからの流入増加も期待できます。
実際にナイルでも、定期的に調査結果をまとめた記事コンテンツなどを公開し外部リンクを獲得しています。
参考例:デジタルマーケティング外注利用の実態調査|2024年1月実施
対策3 他社メディアに寄稿する
他社メディアへの寄稿は、自サイトの信頼性を高め、自然な被リンク獲得をもらうために有効な施策の1つです。
自サイトで扱っているものと同じテーマで記事を寄稿することで、専門家としてのイメージを確立できるほか、自サイトの紹介もできるので認知度アップとしても役立ちます。
寄稿を実現するためには、他社メディアからの声がけを待つだけではなく、自発的に問い合わせてみることもおすすめします。寄稿を歓迎するメディアも多く、そうしたメディアには窓口となる連絡先が掲載されています。
以下は寄稿を募集しているメディアの一例です。
【寄稿を募集しているメディア例】
- Web担当者Forum:Webサイトの企画・運営やマーケティングに関する情報サイト
- SalesZine:営業担当者向けのWebマガジン
- HRzine:人事担当者向けのWebマガジン
- 週刊BCN+:ITビジネス系の情報サイト
自社と関連の高い他社メディアへ掲載してもらうことで被リンクを獲得できれば、自社メディアの評価を高めることにつながります。
対策4 被リンク営業を行う
自社のコンテンツと親和性の高い記事を見つけた場合は、メディアの運営者に直接アプローチをして、自サイトへのリンクを置いてもらえないか交渉するのも対策のひとつです。
この際に、相互リンクを提案するのもおすすめです。相互リンクは、被リンク獲得などのメリットを相手方に提示できます。また、記事の具体的な掲載方法まで提案することで、相手方の工数を減らすことができ、被リンクを獲得しやすくなります。
相互リンクのSEO効果については下記の記事にて解説していますので、併せてご覧ください。
ほかにも、自サイトの情報を引用元として明記していないサイトに対して、きちんとリンクを明記してもらうよう依頼するのも有効です。また、自社の事例記事を作成し、相互リンクを結ぶという手段もあります。なお、事例記事については下記の記事を参考にしてください。
このように、さまざまな方法でリンク獲得を行うことで、SEO効果の向上が期待できます。
対策5 SNSで拡散する
次に、オリジナルコンテンツのURLを、X(旧Twitter)やFacebookなどSNS上で拡散することを試みてみましょう。
SNSでコンテンツのURLが記載されること自体には、直接的なSEO効果は期待できません。しかし、SNSでバズを起こしたコンテンツは、検索でも上位に表示される可能性が高まります。
実際にナイルでは、前述のオウンドメディアで公開したコンテンツを、以下のようにSNSで紹介しています。
▼ ナイルのSNS
毎日多くの投稿があふれるSNSで拡散されるためには、ユーザーに共感してもらう工夫が必要です。つまり、「拡散される=独自の魅力を持っているコンテンツ」と判断できます。
その結果、SNSでコンテンツを見た人の一部が、自身のサイトなどでコンテンツを紹介してくれる期待ができます。直接的な効果がないとはいえ、被リンク獲得につながる入り口のひとつとして、SNSでの拡散は大いに狙っていくべきでしょう。
低品質な外部リンクには要注意
「クラウドソーシングや生成AIで記事を大量に作成し、それらの記事からリンクを送ると、自サイトの検索順位が上がらないのか?」といった質問が弊社に寄せられることがあります。
しかし、そのような方法で作られた記事は、果たして「ユーザーからの支持」につながるでしょうか。自分で検索をしたときのことを想像すると、そういった「無理やり推されたコンテンツ」ばかりがヒットした場合を思えば、きっと支持につながらないと想像できます。
実際には、業者からリンクを買うことが有効だった時代もありましたが、2012年にGoogleのペンギン・アップデートによって対策がなされて以降、「低品質な被リンク(業者等による、意味の無いリンク)」を買ったサイトは軒並みペナルティを受けて、順位を大きく下げました。大きな会社では意図せずともスパムサイトなどからのリンクが無意識のうちに増えることがあり、評価に悪影響があったケースもあります。
一方で、業者から低品質な被リンクを買わずに、純粋なユーザーからのリンクや、企業間のリンクといった「意味のあるリンク」を持っていたサイトの順位は下落しませんでした。 このように、現在のSEOにおける「被リンク」の焦点は、その「質」にあります。低品質な被リンクは、それ自体がサイトの評価を下げる「リスク」になり得ます。
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低品質・悪質な被リンクの事例
ここで、実際に低品質なリンクの例について見ていきましょう。
以下にて詳しく解説します。
事例1 リンク集サイトからのリンク
↑サイト名+リンクの羅列が続く。
1つ目は、リンク集サイトからのリンクです。こういったサイトは、かつて「被リンク数」がSEOの重要な指標だった頃はよく作成されていました。ペンギン・アップデート以降、このようなサイトの多くは活動を停止していますが、リンクは残り続けています。
過去の担当者がリンクを購入していた場合や、悪質なサイト運営者によって、リンクを設置され、意図せず自サイトの評価が下がってしまったケースもあります。
事例2 SEO目的のリンクをただ羅列したコンテンツ
↑水色部分がリンク。文章の内容自体はとりとめのないもの。
2つ目は、SEO目的のアンカーテキストが設定されたリンクです。上の画像は、筆者の意図が不明確な文章の中に、「◯◯ 求人」や「居酒屋 東京」のようなアンカーテキストのリンクが埋め込まれています。1つ目で紹介したリンク集を少し工夫したバージョンといったイメージです。
こういったサイトから被リンクされている場合は除外するようにしましょう。
事例3 コピーコンテンツ
↑タイトル、本文ともにYahoo!知恵袋からコピーしただけの記事。
3つ目は、コピーコンテンツからのリンクです。リンク先のサイトからただテキストをコピーして貼り付けただけの、いわゆる「低品質サイト」からのリンクを放置しておくことは好ましくないでしょう。
低品質な外部リンクへの対策方法
さて、ここまで見てきて「自分のサイトは大丈夫だろうか?」と不安になった方のために、「低品質な被リンク」への対応策を以下の3つ紹介します。
重要なのは、質の高い被リンクがSEOに良い影響を与えるという事実です。そのため、「とりあえず被リンクを全部外してしまえ」という判断は軽率といえます。本項を参考に被リンクの質をしっかり分別しましょう。
対策1 自分のサイトへの被リンクのデータを取得する
まずは、Google Search Consoleと外部ツールを用いて、自分のサイトの被リンクを取得します。Google Search Consoleだけではすべてのリンクデータが抽出できるわけではないため(特にリンク数が膨大な場合)、外部ツールも併用してなるべく多くのリンクデータを取得しましょう。
代表的な外部ツールは、以下の3つです。
- Ahrefs(エイチレフス):https://ahrefs.com/
- Majestic:https://ja.majestic.com/
- MOZ(Open Site Explorer):https://moz.com/researchtools/ose/
それぞれ無料プランもありますが、取得できるリンク数に制限があり、すべての被リンクを確認できないことが多いです。しっかり調べたい場合は有料版をおすすめします。
※今回の記事では、それぞれのツールの使い方に関しては割愛します。
対策2 取得した被リンクのデータを精査する
上記のようなツールを使用して自分のサイトに向けられた被リンクのデータを取得したら、その内容を精査します。
主に見るべきポイントは、リンク元のページのタイトルやアンカーテキストです。
自社のコンテンツとまったく関連性がないもの、スパムのような文言、「◯◯ 求人」のようなSEO目的のアンカーテキストになっているものがあった場合には、そのリンク元のURLを控えておきましょう。
対策3 悪影響を及ぼす可能性のある被リンクは外す・否認する
低品質・悪質な被リンクを放置することは、SEO上好ましいことではありません。では、どのように対処すれば良いのでしょうか?まずは、それらのリンクをWeb上から削除することができないかを試してみましょう。
具体的には、過去にリンク業者へ依頼したことがあるならコンタクトをとって削除を依頼する、品質が低いサイトの場合は管理者に連絡して外してもらう、といった対処をしていきましょう。外せるものは外していくことが重要です。
しかし、残念ながら、削除しようとする試みがうまくいかないことは多いです。例えば、「担当が変わっているのでわかりません」「うちは知りません」「対応できません」などの返答を受けてしまうケースです。
こういった場合は、Google Search Consoleを用いてリンクを「否認」することができます。否認とは、特定のURLやドメインからの被リンクの影響を、Googleによるサイトの評価に含めないようにする措置のことです。
※リンク否認は効果的な対処法ですが、同時に、誤って「良い影響のある被リンク」を否認してしまった場合、損失も大きいです。利用する際はご注意ください。
外部リンクの正しい理解を深めSEO対策を強化しよう
SEO対策として質の高い被リンクを増やすためには、専門性の高いオリジナルコンテンツを1つずつ制作する方法が王道といえます。また、低品質・悪質な被リンクによって評価を下げるリスクを正しく認識し、すべての被リンクに対処しましょう。
なお、外部リンク獲得やサイトのSEO評価に課題がありました、専門家への相談をおすすめします。無料相談からお気軽にお問い合わせください。
新任担当者がSEOの落とし穴にハマらないために
これからSEOに取り組む新任担当者向けにSEOの基礎知識をまとめました。本資料では、やってはいけないNG施策、マーケティングから見たSEOなどを解説しています。後半ではSEO業務におけるChatGPTの活用法もご紹介しているので、興味のある方はお気軽にお申し込みください。