SEO分析とは?押さえておくべき10項目と成果を上げるポイントを紹介
SEOで成果を上げるためには、競合サイトや自社サイトを分析し、改善していくことが重要です。そこで本記事では、具体的なSEOの分析方法をお伝えします。
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目次
SEO分析とは
SEO分析とは、SEOの観点から自身が運営しているサイトの状況を点検することです。そもそも検索結果の順位は、自社サイトの価値だけで決まる「絶対評価」ではなく、競合サイトとの比較による「相対評価」で決まります。
つまり、「自社がどれほどSEOに取り組んだか」に加え、「他社がどれほどSEOに力を入れたか」によって、検索順位は大きく変動します。以上のことから、SEOは「競合サイトの状況」と「自社サイトの状況」の2つの視点で分析することが重要です。
「競合サイト」のSEO分析でチェックする項目5選
SEO分析ではまず、「競合サイトがどのような施策を行っているのか」を確認します。その際のチェックポイントは、以下の5つです。
それぞれの項目について、詳しく見ていきましょう。
項目1 トラフィック流入数
トラフィック(traffic)とは、ユーザーがウェブサイトに訪問した回数やセッション数などを含む「アクセスの全体数」のことです。自社サイトのトラフィックは、Googleアナリティクス 4で、「表示回数」「セッション数」「経路ごとの流入数」などが確認できます。
また、競合サイトのトラフィックを把握すると「人気の記事」や「流入の多い経路」がわかり、自社サイトを改善するヒントが得られます。競合サイトの分析ツールには「Similarweb(シミラーウェブ)」のように、無料で利用できるものがあります。ただ、詳細を把握するためには基本的に「Ahrefs」のような有料ツールを用います。
なお、トラフィックとSEOの関係については、下記の記事をご参照ください。
項目2 被リンク数 / 参照ドメイン数
外部のページに自社サイトへのリンクを貼ってもらうことを、被リンクと呼びます。
自然な被リンクを集めているコンテンツに対して、検索エンジンが下すのは「ユーザーから支持されている・役に立っているコンテンツ」という評価です。このため、被リンクの多いサイトは、検索順位で上位を獲得しやすい傾向があります。
競合と比較した際「コンテンツの質は負けていないのに、検索上位を獲得できない」という場合は、被リンク数に差があるケースが考えられます。なお、自社サイトの分析はGoogleサーチコンソールで可能です。
一方、競合サイトの被リンクは「被リンクチェッカー」のように無料で分析できるツールがありますが、詳細な分析は、前述のAhrefsや「Majestic」などの有料ツールを用いるのが一般的です。
項目3 サイト設計
SEO分析では、競合サイトの「カテゴリの作り方」や「トップページのデザイン」などのサイト設計もチェックしましょう。サイト設計が適切であれば、ユーザーは「自身が知りたいこと」が記載されている箇所を探しやすくなるからです。
ユーザビリティの高いサイトは、検索エンジンからも高評価を受けやすく、特定の記事だけではなくサイトそのものの評価アップにつながります。そのため、競合サイトを分析した際に、ユーザビリティの改善につながる良いアイデアを見つけたら、積極的に自社サイトへ取り入れましょう。これによって、検索順位の向上が見込めます。
なお、オウンドメディアのサイト設計については、下記の記事も併せて参考にしてください。
この記事もチェック
項目4 コンテンツの内容
競合サイトを分析する際は、「図解・写真の活用状況」や「言葉選び」など、細かい要素までチェックしましょう。SEOでは、専門性や独自性の高いコンテンツが評価されます。
【確認するコンテンツの要素例】
- 写真や図解が使われているか?その数は何枚か?
- 一次情報がどのくらい含まれているか?
- どのような文体で語られているか?
- 構成される要素には何がありそうか?
内容が不十分だと思われたら、リライトや新規記事の制作を検討しましょう。ただし、コンテンツの内容が想定読者に合っていないと、「ユーザーが求める情報を提供できていない」とGoogleから判断されます。
ただ競合サイトを真似るのではなく、あくまで自社サイトのターゲットが求めている情報を提供しましょう。
なお、ナイルではコンテンツの制作代行を承っています。社内に制作ノウハウやリソースが不足していて、コンテンツの数をなかなか増やせずに悩んでいる場合には、ぜひ下記から弊社のサービス概要をご覧ください。
項目5 E-E-A-T対策の方法
E-E-A-Tは、Googleの「検索品質評価ガイドライン」で定義されているウェブサイトを評価する基準の1つで、下記の4つの言葉の頭文字を取った言葉を指します。
競合サイトと自社サイトを比較する際は、この項目ごとにチェックすると、検索上位を獲得するために「自社に不足している要素」が見えてきます。
ただ、品質評価ガイドラインは順位評価アルゴリズムとイコールではない点に注意が必要です。ガイドラインを満たせば、確実に順位が上がるというものではありません。
ですが、ユーザーに有益な情報を届けるために重要な指標なので、競合サイトの分析時はチェックしましょう。
【参考】「競合サイト」のSEO分析に活用できるツール4選
競合サイトのSEO分析に活用できるツールは、以下のとおりです。
無料のツールもありますが、基本は有料のものがメインです。有料ツールには、一定期間は無料で使えるものもありますので、いくつか試して、自社に必要なものを見極めてください。
「自社サイト」のSEO分析でチェックする項目5選
SEO分析で自社のサイトを点検する際は、下記の5つの項目で分析するのがおすすめです。
以下では、それぞれの項目について詳しく見ていきます。
項目1 検索順位
自社サイトのSEO分析で、まず確認するべき項目は「検索順位」です。上位に表示されている記事は、「読者や検索エンジンに評価されている(=SEOの効果が出ている)」と考えられます。
そこで、まずは順位を確認し、Googleから評価されている記事を見極めましょう。限られたリソースで最大の成果を上げるためには、すでに検索エンジンから評価されている記事からリライトするのがおすすめです。
リライトにより内容を深めて検索順位1位を目指したり、CVへの導線を強化しCVRアップを図ったりすることで、効率的に成果を上げられます。
また、Googleの検索順位は、コアアルゴリズムアップデートがあるたびに変動します。そのため、リライトが完了したら、あらためて順位を確認し効果をチェックしなければなりません。
自社サイトの順位に変動があった際は、新しく上位を獲得しているサイトをチェックしながら、「アップデートでどのようなサイトが評価されるようになったのか」を分析しましょう。
なお、自然検索の順位については、下記の記事もご参照ください。
項目2 セッション数
セッション数の推移を見ることで、自社サイトの「成長度」を把握できます。なお、セッション数とは、サイトのページが検索結果に表示され、それをユーザーがクリックした回数のことです。
セッション数を分析する際は、「サービス商品ページ」や「ブログページ」などのディレクトリごとに追うのがおすすめです。これによって、自社サイトのなかで「よく見られているジャンル」と「あまり見られていないジャンル」が見えてきます。
項目3 クリック率
自社サイトのSEO分析では、Googleサーチコンソールでクリック率を把握することも重要です。
自社のページが検索結果の上位に表示されているのに、セッション数が少ない場合には「クリック率(CTR)」が低い可能性があります。
なお、検索順位別に見たクリック率の平均値は、以下のとおりです。
- 1位:39.8%
- 2位:18.7%
- 3位:10.2%
- 4位:7.2%
- 5位:5.1%
参考:Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2024
自社のページの数値が低い場合には、対策が必要です。クリック率を向上させるための具体的な施策としては、以下があります。
- クリックしたくなる魅力的なタイトルをつける
- メタディスクリプションでターゲットを明示する
- リッチリザルトを実装する
それぞれの施策の詳細は、下記の記事をご参照ください。
項目4 直帰率
直帰率とは、サイトに流入したセッションのうち、最初の1ページしか閲覧されなかった割合のことを指します。
直帰率が高い場合は「ユーザーが自社のページを訪れても、すぐに検索結果ページに戻っているケースが多い」という状況を意味します。これではCVにつながらないため、自社のサイトのCV数が少ないときには、直帰率を把握しましょう。
なお、一般的な直帰率の平均は下記のとおりです。
【直帰率の平均値】
- 記事メディア:65〜90%
- ECサイト:20〜45%
- BtoBのサイト:25〜55%
自身のサイトの数値が平均を大きく上回っている場合には、以下の改善を視野に入れてください。
【直帰率の改善策例】
- キーワードとコンテンツの見直しをする
- 内部リンクを設置する
- 表示速度を改善する
- デザインや読みづらさを改善する
項目5 被リンク獲得数
SEO分析では、競合ページと自社のページで「被リンクの数」に差がないか、確認することをおすすめします。被リンク数が多いページは、Googleから「ほかのページが参考として挙げるほど質が高い」と判断され、検索順位が上がる傾向にあります。
分析により「被リンク数が少ない」と判断された場合には、以下の施策を実施しましょう。
【被リンク数をアップする施策例】
- 魅力的なコンテンツを作る
- ユーザーのニーズを理解する
- コンテンツの見せ方を工夫する
- 専門性を強化する
- コンテンツの届け方を意識する
- 事例記事などを作成する
これらの対策を見てわかるとおり、被リンクの数に大きな影響を与えるのは「記事の質」です。競合と比較して、自身のページに足りていない情報があれば、リライトや新規記事の作成を進めましょう。
【参考】「自社サイト」のSEO分析に活用できるツール3選
自社サイトのSEO分析に活用できるツールは、以下のとおりです。
基本的には、無料のツールでおおよその分析が可能です。ただし、SEOで大きな成果を出すためには、各ツールを活用する方法の「知識」と、分析結果をもとに改善をする「ノウハウ」が欠かせません。
もし、自社だけでSEO分析をするのに不安を感じる場合には、下記からお気軽にナイルまでご相談ください。
SEO分析を成果につなげる2つのチェックポイント
SEO分析を「集客強化」の観点からお伝えしましたが、多くの訪問者を集めても、CVにつなげられなければ、売上などの成果にはつながりません。
そこで以下では、SEO分析を成果につなげるためのポイントをお伝えします。
SEO分析を成果につなげる2つのチェックポイント
- ポイント1 自社のターゲットにコンテンツが届いているか?
- ポイント2 CVポイントは適切な位置にできているか?
では、それぞれ解説します。
ポイント1 自社のターゲットにコンテンツが届いているか?
SEO記事を制作する際は「キーワードの選定」が間違っていると、多くの場合、CVにつながりません。キーワードが適切でなければ、自社のターゲットから外れたユーザーが集まる可能性があるためです。
例えば、LINE公式アカウントの運用のコンサルティングを行っている企業が、「LINE スタンプ 買い方」というキーワードで、記事を制作したとします。
記事内に「LINE公式アカウントの運用方法」といった資料のダウンロードを促しても、クリックする人はごくわずかと考えられます。なぜなら、この記事を読むのはLINEスタンプを購入したい「一般ユーザー」が想定できるからです。
こうなると、「セッション数が増えても、CV数は増えない」という事態に陥りかねません。もし、セッション数がある程度あるのにCTRが低いときは、「そもそものキーワードの設定が間違っていないか」を疑いましょう。
【参考】キーワード選定におすすめのツール4選
ここで、キーワードを選定する際によく使われる4つのツールを紹介します。
- Google広告のキーワードプランナー:キーワードごとの検索ボリュームや、関連キーワードを調べられる
- ラッコキーワード:特定のキーワードを入力すると、膨大なサジェストキーワードが表示される
- Keywordmap:競合サイトが対策しているキーワードを調べられる
- Google トレンド:検索ボリュームが増えているキーワードを調べられる
なお、キーワードの選び方は、下記の記事でも詳しくお伝えしていますので、ご興味のある方は併せてご覧ください。
ポイント2 CVポイントは適切な位置にできているか?
CV数アップのためには、「CVポイントの設置箇所が適切かどうか」も重要なチェックポイントです。なお、コンバージョンにつなげるための、リンクやボタンなどのことを「CV(コンバージョン)ポイント」といいます。
サイトへの流入数が増えても、適切にCVポイントへ誘導できていないと、CV数は増えません。
例えば、CVポイントが記事の最下部に1つだけしか設置されていない場合、最後まで読んでくれた人の目にしか入らないので、CV数は増えづらくなります。
また、バナーのデザインを変更する選択も有効です。2パターンのデザインを用意しそれぞれの効果を検証する「A/Bテスト」を実施することで、ターゲットにより興味を持ってもらえるクリエイティブを見つけられます。
【参考】CV分析に活用できるツール「ヒートマップ」
CVポイントの分析でよく用いられるのが、「ヒートマップ」というツールです。ヒートマップを活用すると、下記のようにユーザーがページ内でよく見ている場所を映像で把握できます。
【ヒートマップの例】
有料で使えるツールはより正確に分析できますが、初めて活用するのであればまずは無料で使えるものからチャレンジしましょう。
よく見られている箇所にCVポイントを移動させると、クリックしてもらえる可能性を高めることが可能です。その上で、クリックを後押しするようなマイクロコピーを設置したり、バナーのデザインを工夫したりすると、さらなる効果アップが期待できます。
SEO分析に困ったらナイルまでご相談ください!
本記事では、SEO分析の具体的な方法をお伝えしました。正確なSEO分析をするためにはある程度の知識やノウハウを身につけた上で、複数の分析ツールを使いこなしていなければなりません。
なおナイルでは、2,000社以上のSEOサポートしてきた経験を活かして、無料相談を行っております。「自社だけで分析するのが難しい」と感じられた場合には、以下のバナーからお気軽にお試しください。
SEO対策の悩みをプロに相談してみませんか?
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