YouTubeビジネス動画に関するアンケート調査|2023年10月実施
YouTube利用者の20代から60代男女1,763名に、ビジネス系動画の視聴有無、またビジネス系動画視聴時の行動に関するアンケート調査を行った結果を公開します。
目次
調査結果の概要
- YouTube利用者のうち、約4割がビジネス系動画を見ると回答
- ビジネス系動画の視聴割合1位「20代女性」、2位「30代男性」
- ビジネス系動画の視聴時間帯、年代で差
- ビジネス系動画を見る目的1位「ビジネススキル向上のため」
- ビジネス系YouTubeチャンネル登録数「2~5アカウント」が最多
- 視聴後の行動1位、動画が面白い時「高評価ボタンを押す」、面白くない時「特に何もしない」
- 視聴中の行動、半数以上が「ながら見」
- ビジネス系動画視聴後、約4割が「ウェブ検索をした」と回答
調査概要
・調査期間:2023年10月18日~23日
・調査方法:インターネット調査 fastask
・調査対象:YouTubeを利用している全国男女1,763名
YouTube利用者のうち、約4割がビジネス系動画を見ると回答
YouTube利用者1,763人のうち、約4割が仕事に関する学び、ノウハウ、スキルに関する動画を発信するビジネス系YouTubeチャンネルの動画を「視聴する(41.3%)」と回答しました。
ビジネス系動画の視聴割合1位「20代女性」、2位「30代男性」
ビジネス系YouTubeチャンネルの動画を視聴すると回答した729名のうち、年代別の視聴者割合を見ると、20代が37.4%で最も多く視聴していることがわかりました。次いで30代が30.3%、40代が22.2%でした。
また、男女年代別の数値を見ると、20代女性が24.1%(176名)で最も多く、次いで30代男性が16.9%(123名)でした。
ビジネス系動画の視聴時間帯、年代で差
ビジネス系動画を視聴する時間帯の1位は「22時~23時台(37.2%)」、2位「20~21時台(35.7%)」、3位「12時~13時台(23.6%)」でした。
一方で、年代別の視聴者時間帯を見ると、20代のユーザーは「12時~13時台(35.1%)」が最も多く、30代は「22時~23時台(41.5%)」、40代は「20時~21時台・22時~23時台(46.8%)」に動画を視聴していることがわかりました。
ビジネス系動画を見る目的1位「ビジネススキル向上のため」
ビジネス系YouTubeチャンネルの動画を見る目的を聞いたところ、44.1%が「ビジネススキルを向上させるため」と回答しました。次いで「市場や業界の情報収集(43.3%)」、「知らない言葉(専門用語、話題の言葉等)の意味を知るため(31.4%)」でした。
その他の理由として、「経営者の話を聞きたいから(18.4%)」、「ブランド、企業が好きだから(14.9%)」、「出演者が好きだから(14.7%)」といった回答もあがっています。
ビジネス系YouTubeチャンネル登録数「2~5アカウント」が最多
ビジネス系YouTubeチャンネルの登録数を聞いたところ、「2~5アカウント(33.6%)」登録している方が最も多く、次いで「6~10アカウント(24.2%)」、「0~1アカウント(22.5%)」でした。
視聴後の行動1位、動画が面白い時「高評価ボタンを押す」、面白くない時「特に何もしない」
ビジネス系動画を視聴した後の行動について、「動画の内容がためになった、面白かった」などのポジティブな感情になった場合と、「動画の内容がためにならなかった、面白くなかった」などネガティブな感情になった場合の行動を比較しました。
ポジティブな感情の場合、視聴後の行動としては「高評価ボタンを押す(43.3%)」、ネガティブな感情の場合は、「特に何もしない(41.8%)」が最も多い行動でした。
視聴中の行動、半数以上が「ながら見」
ビジネス系動画の視聴中にとったことがある行動として、半数以上が「ながら見をする(53%)」と回答しました。
また、「画面を見ずに耳だけで視聴する(32%)」、「倍速で見る(25.5%)」といった回答も多く見られ、約2割が「ミュートで画面だけ見る」、「動画を視聴しながら別の動画を見る」といった行動も起きていることがわかりました。
ビジネス系動画視聴後、約4割が「ウェブ検索をした」と回答
ビジネス系動画の視聴後にとったことがある行動では、1位「YouTube内で関連動画を検索した(43.1%)」、2位「Webで検索した(42%)」、3位「概要欄のURLをクリックした(28.6%)」と回答しました。
ナイルの見解
ビジネス系YouTubeチャンネルの動画に関するアンケート調査を実施した結果、YouTube利用者の約4割がビジネス系動画の視聴を行っていることがわかりました。最近ではエンタメ色の強い「単純にコンテンツとして面白い」ビジネス系YouTubeチャンネルも増えており、多くの人が動画を見ていることが数字に表れています。
また、視聴者層としては、20代が最も多く、性別で見ると差があることがわかりました。視聴時間帯は年代で差があり、20代は12時~13時のお昼休憩中にビジネス系動画を視聴する傾向が見られ、30代40代になるにつれて20時以降の時間帯に良く見られる傾向があることがわかりました。こうした年代における視聴時間帯の違いを踏まえて、動画の公開タイミングなどを調整しても良いでしょう。
視聴中の行動としては、ながら見が最も多く、その他にも耳だけで聞いたり、動画を見ながら別の動画を見る、といった行動も多く見られました。動画の内容を、テロップに頼りすぎず、音声だけでも内容を理解できるような工夫が必要だといえます。
視聴後の行動では、YouTube内の検索だけでなく約4割がウェブ検索も行ったと回答していることから、動画内で検索を促すような発言を追加する、検索でたどり着くページを用意するといった対策も検討すると良いかもしれません。
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