動画SEOとは?ウェブページに動画を埋め込む効果と成功のポイント

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動画SEOとは?ウェブページに動画を埋め込む効果と成功のポイント

※本記事は、2023年公開当時の情報を基にした記事です。

ビジネスに動画を活用する企業が増え、施策の1つとして「動画SEO」が注目されています。本記事では、その概要や成功させるためのポイントをまとめました。「SEOコンテンツに動画を埋め込んで検索上位を狙いたい」という場合は、ぜひお読みください。

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動画SEOとは

「動画SEO」という言葉は、使う人やシチュエーションによって意味合いが異なります。現状では、以下2つの意味で使われることが一般的です。

【動画SEOの一般的な意味】

  1. 記事系のSEOコンテンツに動画を埋め込んで、検索上位を狙う施策
  2. YouTube内の検索で検索上位を狙うための施策

本記事では、動画SEOを「記事系のSEOコンテンツに動画を埋め込んで検索上位を狙う施策」と定義し、その効果や取り組む際のポイントをお伝えします。

なお、YouTube内の検索で検索上位を狙う施策は「YouTube SEO」とも呼ばれます。YouTube SEOの詳細については、下記の記事でお伝えしていますので、興味のある方はご覧ください。

YouTubeのSEO対策で重要な全ポイントを一挙紹介

ページ内に動画を埋め込むことでSEOに及ぶ3つの効果

ページ内に動画を埋め込むことで、SEOにおいて下記の3つの効果が期待できます。


ページ内に動画を埋め込むことでSEOに及ぶ3つの効果,効果1:自然検索からの流入が狙える,効果2:ユーザー理解を手助けできる,効果3:ユーザーの滞在時間が長くなる

 

では、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

効果1 自然検索からの流入が狙える

1つ目に期待できる効果は、自然検索からの流入が狙えることです。ページ内に動画を埋め込むことで、下のようにGoogleの検索結果に動画が表示されるケースがあります。

オムライス レシピの検索結果のスクショ

 

動画のサムネイルが表示されて目立つため、ここからページに流入する期待ができます。

なお、Googleでは、下記の赤枠で囲まれた部分に表示されているボタンをクリックすると、特定の要素に絞って情報を調べられる「バーティカル検索機能」の利用が可能です。

バーティカル検索機能のスクショ

 

この機能を使って「動画」に絞り込むと、検索キーワードに関連のある動画が、以下のように表示されます。

seoの検索結果のスクショ

 

【バーティカル検索機能の「動画」で表示されるコンテンツの例】

  1. YouTubeやTikTokにアップされている動画
  2. 動画が埋め込まれているウェブページ

なお、ナイルでもYouTubeチャンネル「ナイルTV / WEBマーケティング相談室」に取り組んでおり、そこで公開している動画を記事コンテンツに埋め込んでいます。

以上のように、ページ内に動画を埋め込むことで期待できる効果の1つは、バーティカル検索での表示率アップです。結果的に、ページへの流入経路が増えることから、<ahref="https://www.seohacks.net/blog/976/"target="_blank">PV数アップを狙えます。

効果2 ユーザー理解を手助けできる

動画では「映像・音・テキスト」のすべてを活用できるため、ページに埋め込むことでテキストだけでは伝わりにくい部分を補足できます。また、ページ内に「テキストによる説明」と「動画による説明」の両方があることで、ユーザーが見やすい形式を選んで情報を得られることも利点です。

ユーザーの利便性が上がると、リピート率の向上や直帰率の低下につながり、結果としてSEOに好影響を及ぼすと考えられます。

なお、SEOに強みを持つナイルでは、ユーザーに伝わりやすい記事制作・SEOコンテンツ制作の代行サービスを強化しています。実際の経験を元にしたご提案が可能ですので「記事の品質を上げたい」「成果につながるコンテンツを作りたい」という方は、ぜひこちらからお気軽に無料相談をお試しください。

効果3 ユーザーの滞在時間が長くなる

ユーザーがページに埋め込まれた動画を視聴している間は、該当ページも閲覧している状態です。これにより、ユーザーのページ滞在時間が延びてエンゲージメント率が向上します。

なお、SEOの基本的な考え方が学べる無料資料を、以下からダウンロードしていただけます。SEOの基礎知識のほか、1問1答形式の問題集もあるので、SEOを一から学びたいという方はぜひご活用ください。

ページ内に動画を埋め込む際の5つのポイント

Googleは動画SEOについて、「動画のSEOベストプラクティス」で有効な施策を紹介しています。ここではその内容を踏まえ、ページ内に動画を埋め込む際のポイントを下記の5つお伝えします。

ページ内に動画を埋め込む際の5つのポイント,ポイント1 “YouTube”の動画を埋め込む,ポイント2 ページ内のどこに埋め込むかを検討する,ポイント3 テキストでも動画の説明をする,ポイント4 構造化データをマークアップする,ポイント5 動画サイトマップを送信する

 

ポイント1 “YouTube”の動画を埋め込む

Googleの「バーティカル検索」で動画に絞り込みをした際、検索結果で上位に表示されているコンテンツは、今のところYouTubeにアップされているものが多いです。これは、YouTubeがGoogleの傘下にあることと関係があります。

YouTubeの動画はクロールされやすく、Googleからも評価を受けやすいとされています。そのため、自社で作成した動画をページに掲載するのであれば、一度YouTube上で公開し、それを埋め込む方法がおすすめです。

ポイント2 ページ内のどこに埋め込むかを検討する

動画を埋め込む際は、「ページ内のどの位置に埋め込むのが最適か?」を、よく検討する必要があります。ウェブ記事の読者にとって邪魔になる場所に動画が埋め込まれていると、離脱を招きかねません。

また、文脈に合わない動画をとりあえず埋め込んでも、興味を持ってもらえない可能性が高いです。そこで、ページに動画を埋め込む際は、「ユーザーの邪魔にならないか?」「興味を引くのに最適な場所はどこか?」などを吟味しましょう。

ポイント3 テキストでも動画の説明をする

動画をページ内に埋め込む際は、何の説明もなしにただ埋め込むのではなく動画の内容をテキストでも説明することをおすすめします。これによって、検索エンジンは「動画」と「テキスト」の両方でページ内容を認識できるようになり、より正確に情報を理解してもらえます。

「検索キーワード」と「ページ内容」の関連性は、検索順位を決定づける要素の1つです。検索エンジンに自社のページを正しく認識してもらうことで正当な評価を受けられるため、検索順位の向上も期待できます。

ポイント4 構造化データをマークアップする

構造化データとは、検索エンジンが動画やウェブページの内容を理解しやすくするためのデータ形式のことです。Googleのクローラーにコンテンツ内容を理解してもらえるよう記述する(=マークアップする)ことは、SEOにおいて重要です。

動画を埋め込んだページも、動画タイトル・説明文・サムネイルなどをマークアップすることで、検索エンジンが適切に認識する期待ができます。Googleの「動画(VideoObject、Clip、BroadcastEvent)の構造化データ」のページを参考にしながら対応しましょう。

ポイント5 動画サイトマップを送信する

動画サイトマップとは、動画の情報を所定の形式でまとめたファイルのことです。これをGoogleに送信することで、検索エンジンが動画の内容を理解しやすくなる効果があります。動画サイトマップの詳細については、Googleが公開している下記のページをご確認ください。

参考:動画サイトマップとサイトマップの代替

ページに埋め込む動画を作る際の4つのポイント

ページに埋め込む動画を作る際のポイントとしては、下記の4つがあります。それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

<p>ページに埋め込む動画を作る際の4つのポイント,ポイント1 ページと動画の内容を合致させる,ポイント2 YouTube内での検索への対策もする,ポイント3 チャプターの設定,ポイント4 関連性のある動画を埋め込む

 

ポイント1 ページと動画の内容を合致させる

埋め込む動画は、必ずページと合致した内容にしましょう。ページと動画の内容が矛盾している場合、検索エンジンがページの内容を誤解してしまう可能性があるためです。

検索エンジンにページの内容を正しく認識してもらえないと、正当な評価を受けられず検索順位に影響します。また、ページと動画の内容に矛盾があるとユーザーの混乱を招き、離脱されやすくなります。

ワンポイントアドバイスとして、動画の台本を作る際は、動画を埋め込む予定の既存ページを活用することがおすすめです。これによって、埋め込み予定のページと動画の一貫性が保てます。

また、何もない状態から台本を作るとなると時間を要しますが、既存ページの内容を転用することで、作業時間が短縮されるメリットもあります。

ポイント2 YouTube内での検索への対策もする

作成した動画は、一度YouTubeにアップしてから、ページに埋め込むのが基本の流れです。このため、YouTubeに動画をアップロードする際は、「YouTube SEO」も意識して動画を作るのがおすすめです。

YouTube検索で上位を獲得するためのポイントとして、以下の3つがあります。

【YouTube検索で上位を獲得するためのポイント】

  • ポイント1 検索キーワードを調査してから動画作成をする
  • ポイント2 再生回数ではなく総再生時間を上げる
  • ポイント3 YouTubeアナリティクスを確認して、次の投稿動画に活かす

これらのポイントを押さえることで、YouTube内での露出が増え、より多くのユーザーに動画を見てもらえることが期待できます。

ポイント3 チャプターの設定

YouTubeの動画では、説明内容とその内容を説明している箇所の時間を示す「チャプター設定」ができます。

チャプター設定画面

 

チャプターは、見たい部分だけを視聴できるので、ユーザーの利便性アップに役立つ機能です。

また、チャプター設定をしておくと、下記のようにGoogleの検索結果にもチャプターが表示されることがあります。

動画検索でチャプターが表示されている例

 

検索結果でチャプターを確認できれば、ユーザーが動画の大まかな内容を予測可能です。そのため、動画のクリック率アップも目指せます。

ポイント4 関連性のある動画を埋め込む

ページ内容と関連性のない動画を埋め込んだとしても、検索結果には表示されません。そのため、無差別に動画を埋め込むことは避けましょう。

ただし、動画の検索タブでは動画を埋め込んだページのみが競合するため、現時点では競合が多くはなく上位表示されやすい印象があります。このため、ページ内容とある程度の関連性があるのなら、動画を埋め込む検討をしておくとベターです。

なお、ページに埋め込む動画がない場合は、新しく動画を制作するのも一手です。ただ、ユーザーから求められていない動画を、SEOのために無理に作ることはおすすめしません。

例えば、用語集のようなページの場合、ユーザーはパッとページを読んで、用語の意味をつかみたいと考えています。数分の動画をあえて視聴するメリットがなければ、せっかく作った動画が再生されません。

また、ページに動画を埋め込むことで、「動画を非公開にした場合は、ページからも削除しなければならない」といったメンテナンスの手間も生じます。以上のことから、ページに埋め込むための動画制作を検討する際は、「その内容をユーザーは動画で見たいか?」と考えて判断しましょう。

サーチコンソールで動画を埋め込んだページのインデックス数の確認が可能

Googleサーチコンソールでは、動画を埋め込んだページのインデックス数を確認できます。ナイルで運営している「ナイルTV / WEBマーケティング相談室」で公開した動画は、「ナイルのマーケティング相談室」にある関連記事へ埋め込んでいます。

この取り組みを2023年6月下旬から開始したところ、下のようにGoogleからはすぐにインデックスされ、「動画が埋め込まれた記事」として認識されました。

Googleからすぐにインデックスされ、「動画が埋め込まれた記事」と表示された例

 

検索タイプ:動画で「タブ検索」のデータも確認できる

記事内への動画埋め込みを始めたところ、バーティカル検索の「動画」での検索結果表示回数は、下で示すように急上昇しています。

サーチコンソール管理画面のキャプチャ画像

 

特に「GA4(Google アナリティクス 4)」の関連記事に関しては、動画に絞って検索してから、記事に流入される方が比較的多くなっています。これは、テキスト情報よりも「動画」を見ながら、実際の操作方法を確認したい方が多いためと考えられます。

サーチコンソール管理画面のキャプチャ画像

 

なかでも「ga4 使い方」での検索ケースでは、64回表示されたうち37回がクリックされており、CTRは50パーセントを超える結果となりました。

動画は数あるSEO施策の1つにすぎない

記事コンテンツなどのウェブページに動画を埋め込むことはSEOに効果があるものの、動画を埋め込んだからと言って必ず上位に表示されるわけではありません。

検索順位は、以下のように複合的な要素が複雑に絡み合って決定されます。

このため、「動画を埋め込むことは、SEO施策の1つにすぎない」ということを、忘れないようにしましょう。

なお、SEOの取り組み方については、「SEOとは?SEO対策の仕組み、技術対策、キーワード調査方法まで解説」で全体像をお伝えしていますので、ご興味があれば併せてご覧ください。

またナイルでは、「自社だけでは、どのようにSEO施策を進めていけば良いかわからない」という方のために、無料相談を実施しています。実際の運用経験をもとに状況に合わせたご提案をいたしますので、下記からお気軽にご活用ください。

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編集者情報

ナイル編集部
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2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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