コンテンツマーケティングによる認知拡大はなぜ有効?期待できる効果や実施のポイント
コンテンツマーケティングとは、有益なコンテンツを発信するなかで売上向上を狙うマーケティング手法です。
その目的のひとつは「自社の認知を拡大すること」にあり、情報収集しているユーザーにコンテンツを通して自社のことを知ってもらえます。
本記事では、コンテンツマーケティングによる認知拡大で期待できる効果や、施策を実施する際のポイントなどをまとめました。
掲げている目的を達成するためにも、ぜひご一読ください。
なお、ナイルでは、コンテンツマーケティングを成功に収めるためのポイントをまとめた資料をご用意しています。ぜひ以下よりお気軽にダウンロードしてください。
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目次
認知拡大によって期待できる3つの効果
コンテンツマーケティングによって、認知を拡大することの強みを一言でいうと、自社のことを“知ってもらう”だけではなく、“プラスの印象を持ってもらえる”ことにあります。
例えば、何か困ったことがあってGoogleで調べ物をしていたとき、自分の悩みを的確に解決してくれる記事に出会ったら、その記事を公開しているメディアに好感を抱きませんか?
あるいは、X(旧Twitter)で有益なツイートを発見したら、そのアカウントをすぐにフォローした経験がある方もいるのではないでしょうか。
このように、コンテンツマーケティングに取り組む中で、コンテンツを公開し続けていると、自社の印象をアップできる可能性があります。
自社にプラスの印象を持つ人が増えると、以下の3つの効果に波及します。ここでは、それぞれの効果について詳しく見ていきます。
効果1 ブランディングができる
1つ目の効果は、コンテンツを通じて、「〇〇といえば、この企業」という印象を持ってもらうことで、自社のブランディングができる点です。
ナイルの場合は、「ウェブマーケティングならナイル」と思ってもらえるよう、ブランディングを図っています。
ウェブマーケティングに関するブログ制作をしながら、YouTubeでチャンネルを開設し「本当に必要?重要なサイトリニューアルの考え方」という動画を公開したところ、視聴者から「サイトリニューアルの相談がしたい」という問い合わせをいただきました。
このように、コンテンツマーケティングを通して自社の強みやノウハウを伝えることで、「この会社なら、自分の悩みを解決してくれそう」と感じてもらえれば、新たな出会いにつながります。
効果2 顧客のファン化を促進できる
顧客のファン化を促進できる点も、効果のひとつです。
コンテンツマーケティングで情報発信をしていると、コンテンツから情報を得たユーザーに興味を持ってもらうきっかけを作れます。
ユーザーは、軽い興味でコンテンツを見に来ただけというケースは十分考えられます。
ですが、コンテンツに共感してもらえたのであれば、自社に興味を持ってもらえるチャンスです。
回数を重ねるうちに信頼を得て「欲しい商品があるから、ここで購入する」から「この企業の商品だから、ここで購入したい」へ、ユーザーの心理が変化する期待ができます。
例えば、Apple製品愛好家のなかには、新型iPhoneが登場するたびに買い換えるユーザーがいます。
これは「新しい機能に魅力を感じている」というよりも、「Appleの新商品は必ず手に入れたい」というブランド愛があるからです。
このようにファンを増やすことで、価格が少々高くても購入のハードルを感じなかったり、リピート購入につながったりします。
効果3 優秀な人材の確保に役立つ
コンテンツを通じて、自社がどのような企業なのかを積極的に伝えていると、「一緒に仕事をしたい」と共感してもらえることがあります。
実際にナイルのスタッフに話を聞くと、弊社が運営している「ナイルのマーケティング相談室」の記事を読んだり、ウェビナーに参加したりして勉強していたという人が意外と多いです。
また、面接時に自社コンテンツを応募者に見てもらい、実際に働いている様子や上司・同僚の雰囲気など、社内のリアルな情報を伝える使い方もできます。
採用後に自分が働いている様子をイメージしてもらうことで、「実際に働いてみると、想像していたのと違った……」というミスマッチも防げるため、退職率のダウンも見込めます。
【ワンポイントアドバイス】コンテンツは本気で作ろう!
コンテンツマーケティングに取り組む際は、「本気で」コンテンツを作る心がけが必要です。
コンテンツマーケティングで認知拡大をするメリットは、「自社にプラスの印象を持つ人を増やせること」だとお伝えしました。
ですが注意したいのは、質の悪いコンテンツを作ってしまうと、ユーザーから信頼を失うということです。
当然のことながら、内容が薄かったり、間違いが多かったりするコンテンツは、それを制作した企業のイメージダウンにつながります。
一方で、ターゲットにとって良いコンテンツを作れば印象は自然にアップします。
SEO記事ひとつとっても、検索上位を獲得さえできればいいという意識ではなく、「ユーザーが本当に知りたいのは、どのような情報か?」と深く考え抜いた上で作成することが大事です。
コンテンツマーケティングを実施するまえに考えておきたいこと
コンテンツマーケティングを実施する際は、認知拡大を最終ゴールとせず、「いかにCVにつなげるか」という点も必ず検討しましょう。
どれだけ良いコンテンツを作りたくさんの人に認知されたとしても、売上につながっていなければ徒労に終わります。
例えば、がんばってSEO記事を作り、上位表示できた結果を見ただけで安心してはいませんか?
時間が経ってから問い合わせが来ないことに不安を覚え、再確認したら「記事内に問い合わせなどにつながるCVポイントが設置されていなかった」というケースは意外と多いです。
これでは、ユーザーとの接点が持てず、なかなか利益にはつながりません。
コンテンツマーケティングを成功させるためには、「認知してもらってから、どのようにして売上を発生させるか」を考え、具体的な施策に落とし込むことが重要です。
認知拡大にコンテンツマーケティングが有効な“本当”の理由
ナイルでは、コンテンツマーケティングが認知拡大に有効なのは、ユーザーの「感動体験」と「認知」がセットになっているからだと考えています。
そもそも、認知拡大にコンテンツマーケティングが有効な理由として、以下の2つがよく挙げられています。
- 理由1 購入に前向きなユーザーと接点を持てるから
- 理由2 ユーザーに購入の機会が訪れたときに、自社のことを思い出してもらえるから
確かに上記の2つは正しいのですが、その核となる部分には「ユーザーの心に残りやすい」というコンテンツマーケティングの強みが隠されています。
解決したい悩みがあってGoogle検索をした際、ドンピシャで自分の課題を解決してくれる記事に出会ったときには、感動すら覚えます。
そのようにして見つけたコンテンツは記憶に残りますし、ほかの人にもシェアしたくなるものです。
このようにコンテンツマーケティングでは、ユーザーの求める情報を提供することで生まれる「感動体験」と、自社のことを知ってもらう「認知」がセットになっています。
これが、「購入に前向きなユーザーとの接点作り」や「購入の機会が訪れた際、自社のことを思い出してもらえる」ことにつながり、売上アップにつながるというのがナイルの考えです。
ご質問は、以下のバナーよりお気軽にご連絡ください。
\本記事に関するどんなことでもお答えします!/
コンテンツマーケティングで認知拡大を図る3つのポイント
コンテンツマーケティングで、認知拡大を成功させるためのポイントを3つ紹介します。
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
ポイント1 良質なコンテンツを制作する
コンテンツマーケティングで最も大事なのは、「ユーザーが感動を覚えるような優れたコンテンツを制作する」ことです。
良いコンテンツを作るためには、以下の3つのコツがあります。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
【良いコンテンツを作る3つのコツ】
- コツ1 ターゲットを明確にイメージする
- コツ2 競合のコンテンツを調査する
- コツ3 一目でわかりやすいものを目指す
コツ1 ターゲットを明確にイメージする
コンテンツを作る際は、設定したターゲットを明確にイメージしながら、その人に深く刺さるような内容にするのがおすすめです。
多くの人に刺さるようなコンテンツを目指すと、結局誰にも刺さらないものが完成します。
ですが、1人の人物のために作ったコンテンツであれば「これは自分のために作られたものだ」と思ってもらえ、結果的に自社の印象を強く残せます。
深く刺さるコンテンツを作るためには、ターゲットの「抱えている悩み」や「知りたい情報」を把握し、そのニーズを満たす内容にすることが重要です。
そのため、既存顧客にアンケートを取るなどして、ターゲットへの理解を深めましょう。
コツ2 競合のコンテンツを調査する
コンテンツを作り始める前に、競合他社が実施しているコンテンツマーケティングを調査することは有効です。
競合が「どのようなコンテンツを作っているのか」「作成したコンテンツを、どのプラットフォームで公開しているのか」を調べましょう。
他社が成功している取り組みを参考にすることで、何がターゲットに刺さっているのかイメージしやすくなります。
また、調査をすることは競合と同じようなコンテンツを作らないことにもつながります。
ネットで調べた二次情報をもとに、競合と同じような内容のコンテンツを作っても、ターゲットの印象に強く残るとは言い難いからです。
下記のような自社にしかない情報を盛り込んで、独自性を強化しましょう。
【独自性を強化する情報発信の方法】
- 自社が保有するノウハウの発信
- お客様の声のアンケート調査の実施
- インタビューの実施
- タイアップ企画の実施
できるだけ、自社ならではのオリジナルコンテンツを作成することで打開策となります。
コツ3 一目でわかりやすいものを目指す
一目でわかりやすいコンテンツ作りを目指すこともコツといえます。
膨大な情報が溢れるインターネット上において、わかりにくいものはユーザーに興味を持ってもらえません。
例えば、流し読みが考えられるウェブ記事では、ページを開いた瞬間にわかりにくいと感じたら、即座に別のページへと移ってしまいます。
その対策として、わかりやすい文章にすることはもちろん、テキストに太字やマーカーを入れて重要な箇所を強調したり、図解を使って視覚的に理解しやすくしたりする工夫が大事です。
また、YouTubeの場合は、サムネイルで動画を見るか見ないかの判断をするユーザーがいます。
そのため、視聴してもらうには、目にとまるようなインパクトがあり、なおかつ動画の内容が一目でわかるようなサムネイルが理想的です。
このように、コンテンツを作る上では「パッと見ておおよその内容をつかめるか」を意識しましょう。
ポイント2 コンテンツを多くの人へ届ける
コンテンツが完成したら、次は多くの人へ届けるための手段を考えなければなりません。
厳しいようですが、どれだけ頑張ってコンテンツを作っても、誰にも見てもらえなければ世の中に存在していないことと同じです。
作成したコンテンツは、形を変えることで別のプラットフォームでも活用できます。例えば、ナイルでは、「【後悔しないために】そのサイトリニューアル、本当に必要?」というウェブ記事の内容を以下のように変換しました。
- 動画にしてYouTubeに公開:本当に必要?重要なサイトリニューアルの考え方【知らないと後悔】
- ウェビナーで説明: 「失敗しない!」サイトリニューアルウェビナー
ほかにも、コンテンツを変換するアイデアとして、以下があります。
- ウェブ記事の要約をメールマガジンやTwitterで発信し、記事へのリンクを貼る
- 複数のウェブ記事の内容をまとめて1つのホワイトペーパーにする
- YouTube動画を短く切り取ったショート動画をTikTokにアップする など
「ウェブ記事を公開するだけ」「メールマガジンを送るだけ」「動画はYouTubeにアップするだけ」となっている場合は要注意です。
既存のコンテンツを最大限に活用しながら、より多くの方へ届ける工夫を考えましょう。
ポイント3 各コンテンツの制作を継続する
コンテンツマーケティングを成功させるには、継続的にコンテンツを作り続けることが重要です。
そのために、施策を継続できる体制を構築しましょう。コンテンツ制作には、人手が必要だからです。
例えば、ウェブ記事制作では、ディレクターのほかに、ライターや編集者・チェック担当者をそれぞれ置くことが望ましいです。
また、動画制作の場合は、出演者・撮影者と編集者・チェック担当者などの役割があります。
なお、制作チームのメンバーが多くなる場合には、マニュアルの策定がおすすめです。
マニュアル内でコンテンツを作る際のトンマナを明文化し、それに沿って制作することで品質のムラも減らせます。
もし、社内のリソースが不足している場合には外注がおすすめです。
限られたリソースでも、専門家が代行したりノウハウを共有してくれたりするので、無理なく続けやすくなります。
ナイルでもウェブ記事の制作代行をしていますので、興味のある方は下記からお気軽に無料相談をお試しください。
コンテンツマーケティングで認知を拡大し、売上につなげよう
売上を目的とするコンテンツマーケティングでは、売上につながる最初のプロセスが認知です。
認知したユーザーは、さらに商品を知るために情報収集をして、必要を感じたら購入します。
ですが、あくまで最終的なゴールは売上なので、コンテンツ作りだけで終わらないように戦略を立てましょう。
なお、「コンテンツマーケティングの始め方がわからない」「自社に合ったコンテンツの判断が難しい」という方に向けて、初心者向けの資料を用意しています。
資料は無料なので、自社のマーケティングをスムーズに始めるためにもお気軽にダウンロードしてください。
コンテンツマーケティングってどう始めればいいのだろうとお困りの方へ
ナイルでは初心者の方でもわかりやすい「コンテンツマーケティング」に関してまとめた資料をご用意しております。取り組み始める前にぜひダウンロードください。社内の課題やご質問があればお気軽に無料相談をご利用ください!