「編集者にはなりたくなかった」本とクイズを愛する雑学博士がナイルで編集をする理由
コンテンツ制作部門で編集者として働く山元大輔(やまもと だいすけ)は、クイズが大好きなナイルの雑学王でもあります。とくに「アメリカ横断ウルトラクイズ」の魅力について語りだすと話が止まりません。一方で「編集は、やりたい仕事ではなかった」とも話す山元。そんな彼が見出すナイルの編集の魅力に迫ります。
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目次
アメリカ横断ウルトラクイズから広がった、知識を得ることの楽しさ
「ウルトラクイズの何が好きかって、借景の魅力ですよ」
山元が5歳のときに初めてテレビで見て以来、ビデオテープが擦り切れるほど繰り返し見てきたというアメリカ横断ウルトラクイズ。かつて、日本テレビで1977年から毎年1回放送された名物クイズ番組の魅力を、彼はロケーションの素晴らしさにあると語ります。
「クイズをしながらアメリカ大陸の各地を転々とするという圧倒的なスケール感。1983年に初めて見た第7回大会では、カナダの氷河からカリフォルニアのデスバレーっていう砂漠まで、とんでもない場所でクイズをやるわけです。
スタジオでやったら単なる早押しクイズですけど、広大な自然のなかで真剣にクイズをするバカバカしさというか。それを、刷り込みのように見ちゃった。自分の知識を頼りに、決勝のニューヨークを目指す参加者たちが、最高にかっこよかったんですよ」
それからの山元は、“ウルトラクイズに出て勝つ”という憧れを胸に、事典やマンガ学習書を読みあさる子ども時代をすごします。自然や生き物、星座、歴史、乗り物など、分厚い事典をながめて知識を得ることに楽しみを見出すのです。
「近所にあるショッピングセンターに行くと、母親がスーパーで食品とかを買って、そのあいだにぼくは上の階にある書店で本を読みながら時間をつぶす……みたいなことはしょっちゅうでした。本屋さんの、本が棚にギッシリ並んでる感じが好きだったんですよね。
今も、家に本が並んでいると幸せを感じます。たぶん、ウルトラクイズで刷り込まれた“知識があることはかっこいい”という影響があるのかもしれません。ただ、ぼくが中学生のときにウルトラクイズは終了してしまったので、出場することは叶いませんでした。
もし今ウルトラクイズが復活したら、いつでも会社を休んで出場する覚悟はできてるんですけどね(笑)」
雑誌の編集で味わった、伝えることの楽しさ
▲韓国文化を紹介する雑誌「スッカラ」の取材でテコンドーを体験する山元(写真右)
大学で韓国文化を学んだ山元が、新卒で入社したのは大手印刷会社でした。営業職や企画職として、企画提案や外国書籍を翻訳し出版するといった出版社をサポートする仕事を5年続け、その後に出版事業も行う会社へ転職します。
韓国での新規事業の立ち上げに関わるためです。しかし、会社の方針転換で事業立ち上げはストップ。山元は「本好き」という理由で、人手が足りない雑誌編集部に配属されます。
「実は編集って、やりたくなかったんですよ。子どものころから本がすごく好きだったので、 仕事にはしたくなかったんです。ただ、配属されたのは韓国文化を紹介する『スッカラ』というファンがとても多い月刊誌でした。『冬のソナタ』などのエンタメ作品をきっかけに、韓国に興味を持ちはじめた人が、雑誌を通じて韓国の魅力を深く知ることができたと感想をくれたりして。
韓国の伝統や食文化、ライフスタイルから、自分がおもしろいと思ったものを紹介するとよろこんでもらえるわけです。雑誌というメディアを通じて伝えることの楽しさや、その影響の大きさを実感しました」
しかし、その後は雑誌の休刊など会社の方針変更もあり、3年ほどで山元は転職。翻訳会社やWebサービス事業会社を経て、2017年、ナイルに入社します。
コンテンツの品質を重視する編集者と一緒に働く、ナイルのやりやすさ
▲ナイルのコンテンツ制作部門メンバーとの会議では、品質向上のための議論が交わされる
ナイルに入社して、山元が一番良かったと感じている点は「品質へのこだわり」でした。
これまでの会社では、予算と時間の都合から原稿は「品質よりも価格を重視」という場面もあったそうです。一般的に、Webサイトのコンテンツは雑誌よりも、安く大量に仕入れることが重要視される傾向がありました。しかし、予算と時間が限られるなかでも「良い原稿を作りたい」と考える山元は、ときには職場で周囲との温度差を感じることもあったと振り返ります。
「ナイルに入って最初に原稿の二次チェックを依頼したときに、部門長の三浦からビッシリと赤字が入っていて驚きました。ぼくも、どこか“Webコンテンツはこんな感じだろう”と思っていた部分があったと思います。ところが、こんなにしっかり原稿を見て、赤字を入れてくれるんだ!と。
ナイルでは、コンテンツの品質を重視しようと働く編集者がまわりにいる安心感というか、仕事のやりやすさというのを実感してます。今いる編集者は、それぞれが動画やインタビュー、マンガといった強みを持ってる人ばかりなので、とても刺激になってます。そうした強みや影響が、個人のスキルアップとチームのパフォーマンス向上につながると感じます」
子どものころから本が大好きで、編集という仕事を無意識に避けていた山元。印刷会社時代に接していた大手出版社の編集者は、まさに「雲の上の存在」だったといいます。
しかし、気がつけばナイルで編集者として仕事に臨んでいる自分がいます。
「編集という仕事を避けてたはずなのに、気付いたらここにいるというか。たぶん、本当はやりたかったんでしょうね」
言葉で表現することは覚悟がいること
▲企画のもとになるアイデアは、手書きのメモやタブレットでためておく
小さなころから本が大好きだった山元は、それだけに「言葉」を大切にしたいと話します。
「Webでも雑誌でも書籍でも、言葉で伝えるということは誰かに影響を与えることでもあるので、覚悟が必要だと思っています。今は、人を傷つけるような言葉とか、嘘や大げさな言葉もネット上にあふれてます。だけど、子どものころに好きだった本のように、きちんと書こう、正しい知識を伝えようって人たちもいて、ぼくはその人たちを尊敬しています。
特に“書く”のは、自分じゃできないことですから。実はぼく、読むことは好きなんですけど、書くことは正直とても嫌いなんですよ(笑)。
だから、一緒に仕事をするライターさんとは敬意を持ったうえでやり取りしています。これからも信頼できるライターさんと、良いコンテンツをいっしょに作りあげていきたいですね」
子どものころに憧れた「知識があることのかっこよさ」を「編集」という仕事で追い続けている山元。彼のように、独自の強みを持った編集者たちが誠実にコンテンツを作り続けることによって、ナイルの強みであるコンテンツ制作能力は支えられているのです。
※上記は、PR Table の掲載記事を転載したものです。
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