コンテンツ制作チームの成長を支える秘訣は、出版社の品質とWeb制作の柔軟さ
Webコンサルティングを行なうナイルのデジタルマーケティング事業部は、コンテンツマーケティングが強みです。その秘訣はコンサルタントが設計するSEOやUI/UX、マーケ戦略を踏まえたコンテンツを具現化できる制作能力にあります。
コンテンツ制作部門部門長・三浦利夫の姿を通して、強さを支える制作体制についてお伝えします。
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目次
1%でも不安があれば確認、という体制を徹底できるかどうか
三浦利夫(みうら としお)は、ナイルのデジタルマーケティング事業部でコンテンツ制作部門をまとめる部門長です。徳間書店やアスキーなど大手出版社で編集者として13年間の経験を積み、その後Web制作会社のウェブクルーなどで7年間ディレクターとしてあらゆる業界のサイトを運用してきました。
2017年現在、三浦は7人の編集者と数十名の外部ライターを束ね、毎月数十万字に及ぶ原稿をすべてチェックしています。さらに、企画や進行といった制作全体を管理することにより、ナイルのコンテンツ制作体制は安定し、売り上げは2年間で約2倍へと成長しています。まさに、制作部門の「最後の砦」と呼ばれる存在です。
「制作部門の成長は、当たり前のことを当たり前にやった結果です。ルールを整理して、要所をチェックして、PDCAを回す。ただ、僕は編集と制作で約20年仕事をしてきたので、出版社の良いところとWeb制作の良いところを、バランス良く業務に落とし込めているのかもしれません」
そんな三浦にも、忘れられない失敗があると言います。出版社勤務の新人時代に、雑誌でアイドルの名前を間違えて出版してしまったのです。
「よく似たアイドルふたりを勘違いしていて、名前を逆にして出版してしまいました。以来、1%でも自信がなかったらきっちり調べて、確認するという習慣をつけています。『こうだろう』みたいな思い込みは、誰にでも起こりうることですから。人は間違える可能性があるということを認識して、確認を徹底できるかどうかがプロとして大事なことだと思います」
ナイルのコンテンツ制作部門では、ライターの原稿を編集者がチェックし、さらに部門長の三浦がチェック、最後に校閲者のチェックを入れるという、3段階の確認体制を敷いています。
誤字脱字といった日本語の校正はもとより、内容が事実と相違ないか、信頼できる情報源によって構成されているかといった「校閲」を厳重に行います。こうした品質向上のしくみを整えることが、チームの成長につながっています。
出版社で学んだ「指摘」することの大切さ
▲ナイル社内での打ち合わせ風景
ナイルでコンテンツ制作部門長を務める三浦が、最初に就いた仕事はゲームプログラマーでした。しかし、「本を作る」という仕事の魅力に惹かれ、出版社へ転職。徳間書店でキャリアを重ね、さらにアスキー(現在のKADOKAWA)へ転職し、ゲーム雑誌として有名な週刊ファミ通編集部へ配属されます。
「当時はインターネットが一般的になりつつあるタイミングだったので、雑誌だけではなくWebメディア『ファミ通.com』の立ち上げにも関わりました。そのときのスタッフは個性的な方ばかりで、本当にいろいろなことを勉強させてもらいましたね。
なかでも大事にしてるのは、きちんと指摘する、ということです。
当時の編集長が『良くないものは、良くない』とはっきり言う人でした。僕は30代で、それなりに仕事ができるようになっていたときで、なかなか注意してくれる人も少なくなっていたのですが、客観的に指摘してもらうことで学べたことがたくさんありました。
あと、出版社の良いところは、長年培われた制作体制にあります。編集デスクや編集長といったチェック者によって原稿に修正赤字が書き込まれて戻ってくる。その赤字は、修正された状態で戻るのではなく、『直させる赤字』が多いんです。意味不明とか要確認とか書いてあるので、考えたり調べたりしながら文章を直します。
作業効率だけ考えれば、気付いた人が修正したほうが速いと思うんですよ。でも、そこで直すことを実践して学ばせる。そういうしくみによって、客観的にどういう文章が良い文章なのかを、感覚として身に付けることができるわけです。
人間、どうしても主観的になりがちなので、客観的にしっかり伝えないと本人のためにも会社のためにもなりません。これは、今の業務でも大事にしています」
制作と運用というふたつの強みを持つナイルのコンテンツマーケティング
▲コンテンツ制作部門のメンバーは、いずれも経験豊富な編集者ばかり
出版社で編集者としての経験を積んだのち、三浦はIT関連の事業会社へ転職します。時代はITバブル。インターネットに新たな可能性を感じ、Web専門の職場に身を置いたほうが自身のスキルアップにつながると考えたのです。転職先のIT企業では、保険やEC、ポータルサイトなど、さまざまなジャンルのサイトを運用していました。
「Web制作の現場で学んだのは、サイトの運用経験に加えて、作業の効率化やルールを柔軟に運用することの大切さです。
出版社は、歴史があるところが多いので柔軟な対応が難しいところがあります。たとえば、記者ハンドブックや独自の表記ルールを使っている編集部は少なくないですが、実態に合ってないのに『ルールだから』という理由で守られ続けたりするところもあります。ただ、文章表現はサイトのターゲットユーザーごとに最適な伝え方が存在します。
ですから、ナイルではサイトの想定ターゲットが理解しにくいような表現はサイトごとにルールを上書きして、なるべく違和感なく読んでもらえるよう、柔軟に運用しています。
あと、表記統一に関しては、一部自動化できる部分がありますので、Wordでマクロを組んで一括置換しています。ほかにも、メールや進行管理などで工数削減できるしくみを導入して、編集者の時間を考えるべき部分に回すよう、環境を整えています。僕は元々プログラマーだったので、経験や考え方が役に立っているのかと思います」
三浦をはじめ、雑誌やWebで経験豊富な編集者がナイルに増え、コンテンツの制作能力は大きく向上しました。多くの編集者が10年以上の業務経験を持ち、一般的な制作スキルに加えてビジネスやライフスタイル、カルチャーなど、さまざまな分野についての知識が豊富なメンバーばかりです。
「僕もWeb制作時代のディレクター経験を活かして、動画や漫画、サイト制作など、これまでナイルになかった強みをプラスできています。特に今後、デジタルネイティブといわれる若い世代のユーザーには、文章よりも動画や漫画のほうが相性のいい場合も増えていくかと思います。かといって、何でも動画や漫画にすればいいというものでもありません。また、良い動画を作って終わりではなく、ユーザーにどうやって見てもらうのか、どう届けるのかという課題もあります。
それらの課題を、ナイルでは経験のある編集者が、どう見せたらいいのかを判断できますし、集客や拡散についてもコンサルティング部門が戦略設計することができます。つまり、コンテンツの制作と運用という、ふたつの部分において強みがあるわけです」
コンテンツの作り手として、チームの担い手として、より高みを目指したい
▲ナイルではマイナビやライオンをはじめ、数多くのコンテンツマーケティング施策で制作を担当
経験豊富な編集者をマネジメントし、制作チームとしてのパフォーマンスを向上させてきた三浦。彼が仕事で大事にしていることは何でしょうか?
「コミュニケーションです。よく『優秀なプレイヤーは優秀なマネージャーになれない』といわれたりしますが、僕はちょっと違うと思っていて。プレイヤーとしての現場感を忘れないことが、マネージャーとしてのチームづくりに役立つと思っています。
そのためにも、コミュニケーションを大事にしながら、原稿チェックや表現のルール化、作業の自動化など、あらゆる場面でチームを成長させていきたいですね。
あと、僕自身も作ることが好きなので、プレイヤーは一生やっていきたいです。自分が納得するまで突き詰めたいというか、作り終わったときの達成感を味わいたいというか、そういうところが自分の性格に合っていると思います」
Googleのアルゴリズム変化により、コンテンツマーケティングはより高い制作能力やユーザー理解が必要になっています。今後も重要性を増していくWebコンテンツにおいて、制作と運用というふたつの強みがあるナイルのデジタルマーケティング事業部が存在価値をより高めていくことでしょう。
※上記は、PR Tableの掲載記事を転載したものです。
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