高品質な記事作成に必要な5ステップ!外部パートナーとの付き合い方も紹介
高品質な記事を作成するには、ユーザーにとって有益な情報を盛り込むだけではなく、複数の条件を満たすことが重要です。
そこで本記事では、高品質な記事を作成する条件や自分で作るときのステップ、外部パートナーと協力する際のポイントを紹介します。
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目次
高品質な記事とは?
ウェブコンテンツにおいて、高品質な記事とは「疑問や悩みに素早く回答する記事」「ユーザーの興味関心を高める記事」のことを指します。
記事作成の目的によって異なる部分はありますが、具体的には以下を参考にしてください。
【高品質な記事の基本】
- ユーザーにとって有益な情報が充実している
- 著作権などの法律を守っている
- 誤字・脱字、文法ミスがない文章である
- 画像などが必要に応じて使われている
- 監修者がしっかりと内容のチェックをしている
上記のほかにも、高品質な記事にするためには多くの要素や工数が必要です。詳しくは後述しますので、最後までご覧ください。
Google公式でも、下記のように明言しています。
Google のサイト品質アルゴリズムは、質の低いコンテンツの掲載順位を下げることで、「質の高い」サイトを見つけやすくすることを目指しています。
参考:質の高いサイトと見なされるもの(Google検索セントラルブログ)
したがって、ただ闇雲に記事を量産しても順位が上がる可能性は低いです。自然検索で上位をとったりSNSで拡散されたりして、より多くのユーザーに見てもらうためにも、高品質な記事作成は必要不可欠といえます。
また、質の低い記事は「会社の品格」を下げかねません。金額だけを優先して記事を作成しても、かえって逆効果になる可能性があることを十分に理解しておきましょう。
しかし、こうした話やこの後に続く話も結局のところ、記事の内容そのものに価値がないと意味がありません。
どんなにルールを守っていて読みやすい記事だとしても、内容がちょっと調べれば分かるようなものでは真の意味で高品質とは言えないのです。自身の経験、知識、そして感覚を踏まえた内容をわかりやすくまとめていく、それが高品質な記事であることは忘れないようにしましょう。
高品質な記事の7つの条件
高品質な記事は、最低でも下記7つの条件を満たす必要があります。
順番に見ていきましょう。
条件1 ユーザーにとって有益な情報が充実している
1つ目の条件は、「ユーザーにとって有益な情報」が充実していることです。
特に検索するユーザーはさまざまな悩みや課題を抱えており、「知りたい」「解決したい」「改善したい」と思って検索しています。
どれだけ文字数が多くても、内容が薄かったり欲しい情報がなかったりすると役に立たないため、ユーザーに離脱される可能性が高いです。
そのため、ユーザーの悩みや課題を解決できるような内容を、過不足なく記事に盛り込む必要があります。具体的には、下記のポイントを押さえることが大切です。
【有益な情報を充実させるポイント】
- 記事のターゲットをはっきりさせる(年齢、職業、生活スタイルなど)
- ユーザーの「知りたいこと」「興味を持っていること」を的確に捉える
記事を作成する前段階で、「どのようなユーザーが読みそうか」というターゲット像を明確にしておくと、記事に必要な情報を洗い出しやすくなります。
もしターゲットをイメージしにくい場合は、既存の顧客にインタビューを実施することもおすすめです。
課題解決だけでなく、「単純におもしろい」「へー」と思わせる記事も有益です。とはいえ、例えば「笑い」のようなものは極めて主観的なものなので、全員を笑わせるのは難しいでしょう。
そういう場合には、(多少の調査と)ひたすら自分たちが面白いと思うものを妥協なく記事にしていくことがポイントです。「全員に刺さらない内容よりも、1人だけでも心が動く」そんな文章を目指しましょう。
条件2 著作権などの法律を守っている
著作権などの法律を守っていることも、高品質な記事の条件です。
「そんなの当たり前じゃないか」と思う人も多いかもしれませんが、万が一法律に違反した場合、訴訟を起こされるなど深刻なトラブルを招く恐れがありますし、Webにおいては気をつけていても起きやすいミスです。
参考:3,画像や原稿の「引用」のルールに違反して著作権を侵害し、賠償命令を受けた事例(弁護士法人 咲くやこの花法律事務所)
企業の信用低下にもつながるため「文章」や「写真」「イラスト」などの著作権や肖像権を侵害しないように、細心の注意を払う必要があります。
具体的には、下記を守ることが重要です。
【法律を守るために押さえるべきこと】
- 他人の書いた文章を使う際は、「参考」「引用」「出典」などを明記する
- 人物が写り込んでいる写真や動画を使用する際は、特定できないよう加工する
トラブルにつながらないよう、これらの記事制作に関連する法律もチェックしておきましょう。
条件3 誤字・脱字、文法ミスがない文章である
3つ目の条件は、記事の中に誤字や脱字、文法ミスがないことです。
これらがあるだけで質が低いと思われ、ユーザーからの信頼を落としかねません。
よくある文法ミスとしては、以下の例が挙げられます。
【よくある文法ミス】
- 主語と述語の関係がわかりづらい
- 修飾語(言葉を詳しく説明するための文節)が長い
目視で確認するだけでは抜け漏れが起きやすいため、誤字脱字や文法ミスをチェックするツールなどの活用がおすすめです。
また、ありきたりな手法ではありますが、自分で声に出して読んでみると読みにくいポイントや、誤字・脱字に気づきやすいでしょう。
条件4 専門家が監修し、深く正確な内容になっている
記事の監修者がいることも、高品質な記事を作成するためには欠かせません。
記事のテーマに精通している監修者が入ることで、下記のようなメリットが得られます。
【監修者が入るメリット】
- 専門家ならではの視点で、問題の解決や悩み解消に導ける記事にブラッシュアップできる
- 記事に監修者を表記することで、読者の記事への信頼性が高まる
特にお金や健康といったYMYL(人の幸福や健康に影響を与える可能性のあるページやトピック)領域では、誤った情報を記載することで読者の人生に悪影響を及ぼすことも考えられます。
よって、専門家に監修を依頼できない場合は、該当の記事を作成しないことも含めて検討するべきです。
また、よくあるケースとして出来上がった記事を専門家に監修してもらうケースもありますが、おすすめなのは「構成段階」からチェックしてもらうことです。
構成の段階から確認してもらった方が、監修者の負担も最終的に減ることが多く、また記事に専門性も高まりやすくなるからです。
どちらの進め方にしても、監修してもらうことが目的にならないように気をつけましょう。
条件5 読みやすい文章になっている
5つ目の条件は、ユーザーが読みやすい文章になっていることです。
どんなに役立つ情報を盛り込んでいても、わかりやすく理解できる文章でなければ読み進めてもらえません。
質の高い記事では、下記のように、読みやすさに配慮して書かれています。
【読みやすい文章の基本】
- ひっかかりがなくスラスラと読める
- 読み手の思考に沿っている
- 「なぜそうなるのか?」「何を意味しているのか?」など根拠や結論が明確になっている
逆に、以下のような文章は、わかりにくくストレスがかかるため、途中で離脱される可能性が高いです。
【読み手にストレスがかかる文章】
- 一文が長い(目安60文字以上)
- 結論が最初に書かれていない
- 削っても問題のない表現や文がある(重複など)
また、読者のリテラシーに合った文章にすることも重要です。
例えば特定分野に詳しくないユーザーに対して、その分野の専門用語を当然のように使用すると「難しい記事だ」と感じられ、離脱につながる可能性があります。
ユーザーが知らない用語や内容は、噛み砕いた説明文や補足情報を入れましょう。
条件6 独自性がある
競合サイトとは違う、独自性のある内容にすることも条件のひとつです。
Googleは「独自のコンテンツや情報などが記載されているオリジナル性の高い記事」があるサイトを、質の高いサイトと公式で言及しています。
オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります。
引用:日本語検索の品質向上にむけて(Google 検索セントラル ブログ)
下記を実施して、自社ならではの独自情報を提供できるようにしましょう。
【独自性を高めるコツ】
- 記事のテーマに詳しい人へ取材する
- 自社で集計したデータや分析した結果を入れる
- 自社の事例やノウハウを盛り込んで完成させる
誰でも簡単に執筆できるような内容は、独自性があるとはいえません。自社で調査したデータや経験にもとづく情報などを盛り込み、独自性を高めましょう。
条件7 レイアウトに配慮している
7つ目の条件は、記事のレイアウトに配慮していることです。
1ページを文字ばかりで埋め尽くすと、読み手の集中力が続かないため、途中で離脱される可能性も高いです。
次のように記事の中に変化を持たせて、ユーザーに読み続けてもらう工夫をしましょう。
【レイアウトに配慮した記事例】
- 写真、図解、グラフ、表、動画を挿入する
- 箇条書きやボックスを利用する
- 装飾を活用して重要な箇所を目立たせる
また、記事の中に広告を入れる場合は、メインコンテンツを邪魔しない位置に入れることをおすすめします。
この7つの条件以外にも、自社優位な記事ではなく、フラットな目線で記事を制作できているかも確認しましょう。
なぜなら、ユーザーはメリットだけでなくデメリットも含めた商品の説明を求める傾向があるためです。
自分たちが書きたいことだけを書いていないか注意しながらコンテンツを制作しましょう。
参考:株式会社オンジン実施「GoogleやYahoo!の検索結果に表示される記事でおすすめされている、商品やサービスに関する意識調査」
高品質記事を自分で作る5ステップ
ここまで紹介してきた「高品質な記事の条件」を満たす方法を、5ステップにまとめました。
ひとつずつ見ていきましょう。
ステップ1 記事の目的を決める
まずは、記事の目的を明確にしましょう。
記事の全体像を最初に決めておくことで、ブレのない内容に仕上がります。
具体的には、下記の点を決めていきます。
【記事の目的を明確する基本】
- 誰に向けて書くのか
- どのようなテーマにするのか
- 記事を読んだ後に、どのような行動をとってほしいのか(例:資料ダウンロード、問い合わせ)
特に、「どのような行動をとってほしいか」はコンバージョンにつながる部分なので、明確に設定しておきましょう。
ステップ2 構成を作る
目的を決めた後は、記事の設計図となる構成を作成します。
ユーザーが理解しやすい、論理的な流れに組み立てるのがポイントです。
構成は、下記の手順で作成します。
【構成を作るときの流れ】
- 企画を考える
- キーワードを決める
- 競合記事を調査する
- 記事の内容を詳細に落とし込む
- 記事タイトルやリード文を作る
例えばナイルでは、下記のような記事構成シートを使用して構成を練っています。
出典:記事構成の記載内容は?(SEOに強くなる!記事構成の作り方を解説【オウンドメディア編集者に必要なスキル 第1回】/ナイルのSEO相談室)
構成作成の段階では、競合サイトの記事もリサーチし、必要な情報を過不足なく入れていきます。その上で、自社ならではの一次情報を盛り込んでいくことが大切です。
監修者に見てもらう場合は、この段階で構成を確認してもらいましょう。専門家の目線からほかに必要な情報がないか確認してもらうことで、過不足のない記事に近づきます。
ここで漏れてしまったトピックは後から付け足すことが難しいため、出来上がった記事ではなく、構成段階での確認をおすすめします。
なお、「構成の作り方をより詳しく知りたい」という場合は、下記の記事をご一読ください。構成作成で記載すべき内容や、具体的な進め方を紹介しています。
ステップ3 記事を執筆する
作成した構成に沿って、文章を執筆していきましょう。
スラスラと読みやすく、わかりやすい文章であることが重要です。
次のように、文章を読みやすくさせるテクニックを押さえながら「理解しやすい文章になっているか」を意識しましょう。
【文章を読みやすくさせるテクニックの例】
- 結論は記事の前半で出す
- 「主張→根拠→具体例」の順に書く
- 一文はなるべく短くする(目安40~60文字)
- 代名詞(あれ・これ・それ)はできるだけ使わない
記事の作り方の基礎も、併せてご覧いただくと理解が深まります。
ステップ4 レイアウトする
文章が完成したら写真やイラスト、表などを適宜入れ、レイアウトを整えていきましょう。
例えばナイルでは、記事の中に下記のようなイラストや表を盛り込んでいます。
例1:イラスト
イラストを入れて、要点を直感的に伝えやすくする
出典:BtoBビジネスでSEO対策が重要な理由とは?効果的な進め方も紹介(ナイルのSEO相談室)
例2:表
表で情報を整理し、一目でわかりやすくする
出典:BtoBビジネスでSEO対策が重要な理由とは?効果的な進め方も紹介(ナイルのSEO相談室)
画像についてはデザイナーにイラスト制作を依頼したり、自社で写真撮影したりするなど、オリジナリティの高い素材を使用しましょう。
ステップ5 推敲→校閲→校正をする
記事が完成したら、冒頭から読み返してチェックをします。
次のような観点で、推敲→校閲→校正をしていきましょう。
【記事のチェック主要5項目】
- 冗長的ではないか
- 専門的すぎないか
- 文法ミスや誤字脱字がないか
- 内容は正確か
- 著作権などを侵害していないか
気になる箇所があれば、文章の修正や削除を実施しましょう。記事を作成したチーム内だけではなく、他部署の人に客観的な目線でチェックしてもらうことも大切です。
監修者には、ある程度完成した状態で確認依頼をします。構成段階で想定していたとおりの流れになっているか、細かい内容も含め記事に怪しい箇所がないかなどのチェック項目を伝えると確認しやすいです。
また、記事の最後に記載する、監修者のプロフィールに間違いがないかも見てもらいましょう。
高品質な記事を外部パートナーと作る2つのポイント
自社だけで高品質な記事を作成するのが難しい場合は、外部パートナーに協力してもらうのがおすすめです。
記事作成の実績が豊富な企業に依頼することで、自分たちだけで記事を作成するよりも記事の質を高めやすくなります。
ここでは、外部パートナーと記事を作るときのポイントを紹介します。
ポイント1 前提知識やサービス内容の共有の場を設ける
1つ目のポイントは、前提知識やサービス内容を共有する場を設けることです。
外部パートナーは、業界の基礎知識やサービスへの理解が十分ではありません。必要な情報が足りないまま記事制作を進めると、品質の低い内容に仕上がる可能性もあります。
そのため外部パートナーに依頼する際は、任せっきりにするのではなく、密にコミュニケーションをとるようにしましょう。特に下記のような前提知識は、共有しておく必要があります。
【共有すべき前提知識】
- メディアを始めた背景と目的
- 売りたいサービス
- コンバージョンの優先度(問い合わせ、サービス資料やホワイトペーパーのダウンロード、メールマガジンの登録など)
- 獲得したい顧客(業界、規模、担当者の役職など)
何度も打ち合わせを重ねるのは、コミュニケーションコストがかかるものです。しかし、違いの認識をすり合わせれば修正の手間も減らせるため、自社の負担の軽減にもつながります。
ポイント2 執筆・校閲・校正などの業務はプロに任せる
執筆や校正・校閲などの業務は、経験豊富なプロに任せるのも重要なポイントです。
高品質な記事を作るためには、ユーザーの検索意図を捉えた、高度な執筆スキルが欠かせません。また、文章の正確性を担保するためにも、校正・校閲ができる体制は重要です。
もし十分な品質を担保するためのリソースがない場合は、下記のように業務を分けて制作を進めるのがおすすめです。
【業務を分けて制作する例】
- メディアの戦略やテーマを決める作業は自社でする
- 執筆や校正などが必要な記事制作はプロに任せる
高いスキルが必要になる業務を外部パートナーに依頼することで、高品質な記事を効率的に作成できます。
高品質な記事制作はナイルにご相談ください
高品質な記事を作成するには高度なスキルが必要な上、体制をしっかり整える必要があります。
すべての工程を自社内で実施するのはハードルが高いため、記事制作のプロに依頼することも検討しましょう。
なおナイルでは、下記のように高品質な記事が制作できる体制が整っています。
- 多数のメディアで執筆経験のあるライター
- 取材や撮影などのディレクション経験が豊富な編集者
- 企画の意図を汲み取り、撮り方を提案するカメラマン
また、「編集者」「デスク」「校正士」の体制で執筆記事を確認するトリプルチェックを実施し、記事の精度を高めて質の向上に努めております。
もし「自社に合った良質な記事を作成してほしい」という場合は、ぜひお気軽にナイルにお問い合わせください。
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