マーケティングは自社で実施すべき?成功させる3つのポイントを紹介

マーケティングは自社で実施すべき?成功させる3つのポイントを紹介

マーケティング活動をする際には選択肢として、自社で行う「インハウス」と外部へ委託する「アウトソーシング」があります。

本記事では、「自社で」マーケティングを行う場合のメリット・デメリットと成功させるための3つのポイントを紹介します。

ナイルでは、企業様向けにマーケティングの支援を行っております。マーケティングを自社で行うか外注するかでお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。

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自社マーケティングの4つのメリット

マーケティングをインハウスで行うメリットとしては、下記の4つが挙げられます。

ここではそれぞれの項目について、詳しくお伝えします。

自社マーケティングをする4つのメリット(オフィスのテーブルに座り、同僚のグループを背景に自信のある表情の若い女性社員)

メリット1 顧客のニーズを反映しやすい

自社マーケティングのメリットの1つ目は、「顧客のニーズを反映しやすい」ことです。

インハウスの場合、商品や顧客について熟知している社員が直接施策に関わります。自社の社員は、「自社サービスを購入する人や企業は、どのような情報を求めているか」といった顧客の気持ちを比較的理解しているはずです。(完全には理解できていなかったとしても、顧客情報に触れやすいということは間違いないはずです。)

そのため、顧客の求める情報を、施策に反映させやすいといえます。一方でアウトソーシングの場合、外部パートナーとのコミュニケーションが不足していると、顧客のニーズとかけ離れた施策を提案される可能性もあります。

取り組みを続ける中でチューニングがあってくることも考えられますが、その間の見当違いな施策は効果を生み出さないだけではなく、コストの無駄使いにもなりかねません。

もちろん、自社の顧客だからといって何もしない状態では理解できるとはいえません。必要に応じて顧客や社内メンバーへのヒアリングも必要でしょう。また、自社製品への愛ゆえに「このポイントにこだわっているので、ユーザーにも響くはずだ!」という頑固になっている部分もあるはずですので、そういった部分を客観視することも重要です。

このように気をつけないといけない点もありますが、総じて顧客のニーズは反映させやすいといえるでしょう。

メリット2 社内にノウハウが蓄積できる

2つ目のメリットとして、「社内にノウハウが蓄積できる」ことです。

アウトソーシング先にマーケティング業務を任せっぱなしにしていると、社内に知見があまり蓄積されません。それに対して、インハウスでは必ず自社の社員の手でマーケティング業務を行うため、着実にノウハウが積み上がっていきます。

アウトソーシングの場合でも、ノウハウをシェアしてくれるパートナーはいますが、実際に自分の手と頭を使って学ぶのとは、学習の質にも差が生まれます。

一方でノウハウを溜めることを目的にしてしまうと、施策のスピード感が下がってしまう他、ノウハウを蓄積する過程で「車輪の再発明」と呼べるような、知っていればスキップできた過程などが発生する可能性もあります。

任せっぱなしにしなければ、外部パートナーとの取り組みの中でもノウハウは溜めていけるので、社内メンバーのスキルセットなどと相談しながら進めてみてください。

メリット3 施策のスピードが早まる

「施策のスピードが早まる」ことも、マーケティングを自社で行うメリットです。

外注の場合、施策を進めるには「委託先からの提案→自社内で意思決定→委託先で実施」というステップを踏まなければなりません。これでは実際に動き始めるまでに時間がかかり、スピード感に欠けるケースもあります。

一方、自社マーケティングの場合には、「社内で意思決定した後、即実行」が可能です。「スピード感」という面では、アウトソーシングよりインハウスのほうが有利だといえます。

ただし、自社のリソースが不足している場合は、思うようにマーケティング業務に着手できないこともあります。結果的に外注したほうが早いケースもあるので、自社だけで施策の実行までできるのか、事前に確認しましょう。

メリット4 コストの削減ができる

最後のメリットは、「コスト削減」です。

アウトソーシングの場合は、「委託費用」に加えて、打ち合わせやメールなどの「コミュニケーションコスト」も大きくなります。インハウスでは、この委託費用やコミュニケーションコストを削減できることが利点です。

ただし、自社マーケティングの場合は、マーケティングを担う人材の採用や育成にコストがかかります。単純に「外注=高額」とは言い切れないため、自社のケースではどうなるか、事前にシミュレーションしてみてください。

自社マーケティングの4つのデメリット

自社マーケティングのデメリットには、下記の4つがあります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

自社マーケティングをする4つのデメリット(仕事でストレスを感じている4人の女性社員)

デメリット1 ノウハウを持った人材が必要不可欠になる

デメリットの1つ目は、「ノウハウを持った人材が必要不可欠」なことです。

マーケティングで成果を出すには、知識や経験が必要になります。そのため、社内にノウハウがない場合は、社員を教育したり、新しく人材を採用したりしなければなりません。

教育や採用のコストを考えると、アウトソーシングのほうがコストパフォーマンスに優れる場合もあることは頭に入れておいてください。

デメリット2 0から取り組む場合は成果が出るまでに時間がかかる

0から自社でマーケティングを行う場合、「成果が出るまでに時間がかかる」ケースがあります。

自社マーケティングでは、膨大なマーケティングのノウハウをインプットしながら、作業することが多くなります。一つひとつの業務に時間を要するため、目に見える成果が出るまでに時間がかかってしまうのは、インハウスの欠点です。

特に0から施策に取り組む場合は、知識のインプットをしながら行うため、最短ルートで施策を実施できない、誤った施策を実施してしまうなどのリスクもあります。

その点、アウトソーシングの場合は、経験豊かで知識豊富なパートナーが実務を担います。インプットの時間を省けるため、自社マーケティングよりも短い期間で成果が出やすくなります。

デメリット3 社内の負担が大きくなる

「社内の負担が大きくなる」ことも、自社マーケティングのデメリットです。

マーケティング活動は「現状の把握」「戦略の立案」「戦略にもとづく実務」「結果の分析」など、対応することが多いです。

社内のリソースを大きく割くことになるため、人的リソースに余裕がないと、すべてのマーケティング活動を自社のみで行うのは難しいでしょう。

業務量を計算した上でリソースが足りないのであれば、アウトソーシングも検討してみてください。

デメリット4 外部からの知見が得にくくなる

最後のデメリットは、「外部からの知見が得にくい」ことです。

アウトソーシングする場合は、委託先からマーケティングの最新情報を得られる機会があります。マーケティング会社が、他の企業と一緒に仕事をする中で獲得した「流行りの施策」や「効果的な手法」などの情報は自社にとっても有益なことが多いです。

それに対して、自社マーケティングで外部に一切頼らないとなると、「外部パートナー」という豊富かつ有力な情報源がなくなることを意味します。

ここまでお伝えしたメリット・デメリットをもとに、自社でマーケティングを実施すべきか、判断してみてください。

 


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自社マーケティングを成功させる3つのポイント

自社マーケティングで成功を収めるためには、下記の3つのポイントを押さえておきましょう。

それぞれのポイントについて、詳しくお伝えします。

自社マーケティングを成功させる!3ポイント(会議中に事務所でビジネスマンと握手をする自社スタッフ)

ポイント1 最初はアウトソーシングから始める

自社マーケティングを成功させるポイントの1つ目は、「最初はアウトソーシングから始める」ことです。

社内に知見がないのであれば、最初のうちは外部のマーケティング会社にコンサルティング依頼することをおすすめします。

委託先と一緒にマーケティング活動を行いながら、社内にノウハウを蓄積していってください。少しずつ自社でできる業務を増やしていき、最終的にインハウスでマーケティング活動ができる体制を整えましょう。

ポイント2 社内でノウハウを共有する

自社でマーケティングを行う際には、「社内でノウハウを共有する」ことも大切です。

ノウハウを蓄積している段階では、社内のマーケティングが属人化しないよう注意してください。「担当者しか知らないこと」が多くなると、当事者が退職した際にノウハウが失われるだけではなく、後進の人材育成にも支障が出ます。

属人化を防ぐためにも、得られたノウハウは社内で共有できるように、マニュアルや動画などのコンテンツにして残しておきましょう。

ポイント3 外注すべき業務を見極める

最後のポイントは、「外注すべき業務を見極める」ことです。

「自社マーケティング」といっても、すべての作業を自社で行う必要はありません。「マーケティング戦略の立案は自社で行う」「戦略にもとづいた実務は外注化する」など、業務ごとに自社と外注を使い分けることも可能です。

外注化を見極めるのも「自社マーケティング」のコツ(戦略立案は自社、実務は外注化、効率化したことで余裕を持った表情のビジネスマン)

「業務の重要性」や「必要なコスト」を考慮しながら、インハウスとアウトソーシングの使い分けを決めていきましょう。

ここでいう「業務の重要性」は、コア業務に集中できるよう自社でどこまでやるか、などを検討して判断します。また、コスト面においては「社員を採用・育成する費用」と「委託費用」を比較してください。

この「業務の重要性」や「必要なコスト」を十分考えた上で判断することで、マーケティングの費用対効果が上がりやすくなります。

自社マーケティングの判断は慎重に行おう

自社マーケティングは「コスト」や「スピード」の面で、外注よりも優れているケースが多いです。

ただし「自社だけ」でマーケティング活動を行うことで、「最新情報が得にくくなる」などのデメリットも発生します。

インハウスのメリットを残しつつデメリットの影響を小さくするためには、「一部の業務」を委託するのも手です。インハウスとアウトソーシングのどちらか一方に絞るのではなく、2つを上手に使い分ければ、両方の良いとこ取りができるでしょう。

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編集者情報

ナイル編集部
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2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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