Webマーケティングの始め方とは?目的や施策の種類、おすすめの本を詳しく解説

Webマーケティングの始め方とは?目的や施策の種類、おすすめの本を詳しく解説

Webマーケティングとは、ウェブ上で商品やサービスが売れる仕組みを作る施策全般のことです。しかし、Webマーケティングの施策は種類も多く、何から始めたらよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、Webマーケティングの目的や始め方、よく実施される施策などについて解説します。

特に、新たにマーケティング担当になった方やこれからWebマーケティングを学びたい方は必見の内容です。

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前提:Webマーケティングの目的とは?

Webマーケティングとは、ウェブ上で商品やサービスが売れる仕組みを作ることを指します。

元々、購入予定のなかった顧客に買いたいと思ってもらえるようにしたり、繰り返し購入してもらえるように売れ続ける仕組みを考えたりすることもWebマーケティングの役割です。

Webマーケティングを実施する主な目的としては、下記のものが挙げられます。

【Webマーケティングの目的】

  • ウェブサイトへの集客
  • 商品やサービスの認知拡大
  • 商品やサービスの販売促進
  • ウェブサイトへの再訪促進
  • リピーターやファン化のための顧客育成

例えば、大手サイトの広告枠を購入してバナー広告を掲載したり、検索エンジンで顧客がよく検索するキーワードで上位表示されるようにSEO対策をしたりするなど、目的に合わせて施策を行います。

どのような施策を実施すれば商品が認知され、問い合わせが増えて売上増加につながるかなどを考えて戦略を練っていくことが重要です。

Webマーケティングを実施する目的に合わせて、過去にウェブサイトへ訪問したユーザーに表示されるリターゲティング広告やSNS広告、メールマガジンの配信など最適な施策を選定しましょう。施策の種類については「Webマーケティングでよく実施される施策」の項目で解説します。

さらに詳しいWebマーケティングの施策や戦略の立て方について知りたい方は、下記の記事も併せてご一読ください。

Webマーケティングの始め方

Webマーケティングは、以下のように段階ごとに進めていきます。

今回は事業の理想の状態と現状を比較して戦略を立てていくギャップ分析の流れに沿って、Webマーケティングの始め方を見ていきましょう。

Webマーケティングの始め方 7Step(Webマーケティングから矢印が向けられるコンテンツ、SNS、モバイル広告、アフィリエイト、メルマガ、Web広告、SEO、調査・分析の施策)

【Step1】事業の売上目標を把握する

Webマーケティングを始めるときは、まず事業の売上目標を把握しましょう。

例えば、現状5,000万円の売上に対して、来年度は1億円の売上を上げるなどの売上目標を立てます。売上目標を把握することで、達成するにはどのような問題を解決する必要があるのか、どのような取り組みに力をいれたらよいのかなど、現状や目標によってとる戦略や施策が変わってきます。

Webマーケティングを始める上で目標を立てることは、戦略や施策の指針となるためしっかりと確認しておきましょう。

【Step2】売上目標から逆算してWebマーケティングの目的を定める

売上目標を把握したら、次に目標から逆算してWebマーケティングの目的を定めましょう。

例えば、「1億円の売上を上げるためには、問い合わせ件数を○件取らなければいけない」などの具体的な行動に落とし込みます。目的を定めることで、具体的にとるべき行動がわかりやすくなるのです。

また、Webマーケティングの目的を考えるときは、ペルソナを設定するとよいでしょう。ペルソナを設定すれば、どんな施策を打てば自社の魅力を効果的にターゲットユーザーへ届けられるかが検討しやすくなります。

【Step3】施策に使える予算を把握する

Webマーケティングの目的を定めたら、施策に使える予算も把握しておきましょう。

予算によって施策内容や方向性も変わってきます。例えば、「問い合わせで◯件取るためには、いくら使えるのか」など具体的な施策の予算を把握しておくとよいでしょう。

施策に使える予算がわかれば、施策案の中からコストパフォーマンスが高い施策に力を入れて実施できます。

【Step4】現状とのギャップを把握する

理想とする目標売上を達成するためには、現状とのギャップを把握しておきましょう。

例えば、「問い合わせ◯件の目標に対し、現状は△件」といったように理想に対するギャップを把握します。現状の数値は、目標を達成するための基準値です。問い合わせ件数やホワイトペーパーのダウンロード数など必要となる数値は、集計してまとめておきます。

また、どの程度のギャップがあるのか把握することで、実際に掲げている目標が達成可能な数値かを判断しやすくなります。あまりにもギャップが大きくなってしまうと達成までのモチベーションを維持しづらくなってしまうため、目標と現状のギャップが大きすぎないかしっかりと確認しましょう。

【Step5】ギャップを埋めるために、深掘り調査をする

次に、現状と理想との数値のギャップを埋めるには、どのような施策を打てばいいのかを深掘りして調査します。

例えば、「問い合わせ件数を△件から◯件に増やすためには、セッション数(ユーザーがサイトを訪問した回数)を今よりも□倍にしないといけない」など具体的な行動と数値に落とし込みましょう。

また、設定したペルソナからカスタマージャーニー(顧客が購入に至るまでの過程)を作成し深堀り調査をするのも重要です。自社のサービスの場合、顧客が商品やサービスを認知してから購買に至るまでの行動を再確認することで、どの過程に課題があり、どういった施策を打つ必要があるのか分析しやすくなります。

【Step6】課題をクリアするための施策を検討する

理想とのギャップを埋めるための深掘り調査から導き出された課題をクリアするためには、どのような施策を実施すればよいのかを検討します。

例えば、「問い合わせ件数を△件から◯件に増やすためには、セッション数を今よりも□倍にしないといけない」という課題を抱えている場合は、検索上位表示の記事を〇〇本は増やせるようSEOを強化する施策を実施するなど、どのような施策を行えばセッション数を□倍にできるのかを考えましょう。

このように、理想とのギャップを埋めるための施策は、抱えている課題に対して「どうしたらよいか」を繰り返し考えて現実的な目標数値や施策を導き出します

【Step7】施策の検討時に達成が難しければ目標も調整する

施策を検討する段階で、現実的に目標達成が難しいようであれば目標数値の調整をしましょう。

例えば、コンバージョン率、開封率、問い合わせ数など設定したKPI(中間目標の数値)や、検討した施策の達成がどうしても難しければ、検討段階で予算の増額または、目標を下げることも必要です。

目標の調整を行うことで、予算や施策の方向性が決まりやすくなり、実際に取り組む担当者のモチベーションを維持することにもつながります。

コンバージョン改善・アクセス解析に関するご質問は、下記よりお気軽にお問い合わせください。

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Webマーケティングでよく実施される施策

ここまで具体的にウェブマーケティングの始め方を紹介してきましたが、ここからは、Webマーケティングでよく実施される施策を実施の目的ごとに解説します。

どんな施策を打てばいいか悩んだときに参考にしてみてください。具体的な施策の例は、以下のとおりです。

【Webマーケティングの施策】

実施目的 施策名 内容
集客・認知拡大 SEO(検索エンジン最適化) 検索エンジンで検索結果の上位に表示させる
純広告 特定のサイトの広告枠を買い取ってバナーなどを表示させる
リスティング広告 検索エンジンでユーザーが検索したKWに連動させて検索上位に表示させる
アドネットワーク広告 複数のメディアにまとめて配信できる広告ネットワーク
アフィリエイト広告 サイトに掲載した広告を通して商品購入や問い合わせなどがあった際に掲載料が支払われる成果報酬型
リターゲティング広告 過去サイトに訪れたユーザーに向けて配信する
SNS広告 TwitterやInstagramなどSNSのプラットフォームに配信する
販売促進・接客 ランディングページ最適化(LPO) CVR改善などユーザーのニーズに合わせてLPを最適化させる
入力フォーム最適化(EFO) 申込みや問い合わせなどの入力フォームの離脱を防ぐための対策
AIチャットボット 問い合わせや疑問などチャットで自動返答できるプログラムシステム。ECサイトなどに設置
再訪促進・顧客育成 メールマーケティング 顧客の属性や検討段階に合わせたメールマガジンやステップメールを配信する
コンテンツマーケティング オウンドメディアなどで顧客にとって有益な情報を発信して接点を増やす。また、再訪問を促進

 

Webマーケティングは、広告の出稿やSEO対策など、サイトへの集客や認知度アップのための施策のみを思い浮かべる方も多いかもしれません。

しかし、サイトに訪れたユーザーが離脱しないようにランディングページ最適化(LPO)をしたり、コンバージョン率の向上が見込めるAIチャットボットを設置したりする販売促進や接客などの施策もWebマーケティングになります。

さらに、オウンドメディアやホワイトペーパー、ウェビナーなどコンテンツを使ってマーケティングを行うコンテンツマーケティングもWebマーケティングの施策です。

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Webマーケティングを始めるときに読むべき本3選

最後に、これからWebマーケティングを始めるときに読むべき本を紹介します。

Webマーケティングの基礎を学び直したい方やこれからウェブマーケティングに取り組んでいきたい方におすすめです。今回は、以下の3つの本を紹介します。

Webマーケティングを始めるときに読むべき本3選(Webマーケティングの本を読んで驚いている男性)

【読むべき本1】マンガでわかるWebマーケティング 改訂版 Webマーケッター瞳の挑戦!

「マンガでわかるWebマーケティング 改訂版 Webマーケッター瞳の挑戦!」表紙

Webマーケティングのほかに、デジタルマーケティングについても基礎から学べる1冊です。コンサルティング会社に勤務する主人公のマーケターが、Webマーケティングの業務やクライアントとのやり取りをするシーンがマンガタッチで描かれています。

Webマーケティングを行う上で欠かせないマーケティング用語もわかりやすく説明されているので、これからWebマーケティングを学びたい方にピッタリの本です。

【書誌情報】

マンガでわかるWebマーケティング 改訂版 Webマーケッター瞳の挑戦!

著者:村上佳代、ソウ、星井博文

出版社:インプレスブックス

発売日: 2017年2月17日

1,980円(税込)

【読むべき本2】世界一わかりやすいマーケティングの教科書

「世界一わかりやすいマーケティングの教科書」表紙

日本のマーケティング事例を中心に取り上げ、マーケティングの本質がわかりやすくまとめられています。マーケティングを行うときに必要となる情報収集や、商品開発についての知識も得られるようになっているのが特徴的です。

また、マーケティングにおいてのコミュニケーションの重要性も述べられているので、マーケティングの知識だけでなく業務に取り組む上で必要な知識を学べる1冊となっています。

【書誌情報】

世界一わかりやすいマーケティングの教科書

著者:宮永博史

出版社:中経出版(KADOKAWA)

発売日:2011年09月16日

定価:1,650円(税込)

【読むべき本3】マーケター1年目の教科書

「マーケター1年目の教科書」表紙

第一線で活躍するマーケターが経験則から成功事例をまとめていて、成果につながりやすい行動がわかるマーケティングの教科書です。調査や集客、戦略などマーケティングの基本的な流れに沿って、どのような行動を取ればよいのか、業務のコツやポイントが項目ごとに解説されています。

さらにマーケティングに落とし込みやすいように、実践者のインタビューも掲載されているので、初心者だけではなくマーケティング中級者以上にも役立つ本です。

【書誌情報】

マーケター1年目の教科書

著者:栗原康太、黒澤友貴

出版社:フォレスト出版

発売日:2021年10月21日

定価:1,980円(税込)

 

そのほかにも中級者や上級者向けのマーケティングに関する本を知りたい方は、下記の記事をチェックしてください。

マーケティングを始めるときは、施策の目的や種類について知識をつけておこう

Webマーケティングとは、ウェブ上で商品やサービスが売れる仕組みを作ることを指します。

顧客に買いたいと思ってもらえるように戦略を立てたり、繰り返し購入してもらうための施策を考えたりします。Webマーケティングを始めるときは、施策を実施する目的を明確にして、どのような施策を行うことが最適なのかを選定しなければなりません。

Webマーケティングを成功させるためには、始め方や施策の種類を理解して取り組むようにましょう。

また、Webマーケティングを行うときには、事業の目標を設定しておくことが重要です。目標を設定する際に必要となるKPIについて詳しく知りたい方は、下記の資料を是非お役立てください。

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2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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