コーポレートサイトをリニューアルするタイミングと5つの確認事項
自社のブランド力を向上させたい、リードを獲得したいといった理由により、コーポレートサイトのリニューアルを検討している人も多いのではないでしょうか。
しかし、きれいにデザインされたコーポレートサイトを制作するだけでは十分ではありません。
また、リニューアルしても「サイトへのアクセスが減る」「あまり変化がなくお金を使うだけになった」というケースもあります。
そこで本記事では、コーポレートサイトのリニューアルや失敗しないために知っておきたいリニューアル時の確認事項などについて解説します。
また、なんとなくリニューアルを実施してしまうのも失敗の原因となりますので、リニューアルのタイミングもご一読ください。
なお、下記の資料ではサイトリニューアル時に知っておくべき点をわかりやすくまとめています。社内共有用にも活用いただけますので、リニューアルをご検討の方は、ぜひ無料ダウンロードの上、参考にしてください!
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目次
前提:コーポレートサイトのリニューアルは特に大変
コーポレートサイトでは、自社のサービスや活動内容などさまざまな内容が発信できます。
その上、サービスなどの問い合わせにつながる窓口でもあるため、力を入れたいと考えている企業も多いです。
ですが、前提としてコーポレートサイトのリニューアルには、非常に多くのコストや時間がかかるため大変な作業になる点を押さえておく必要があります。
なぜなら、コーポレートサイトは企業の顔であり、部署内だけでの確認ではなく役員陣クラスの確認が必要となるためです。
また、コーポレートサイトはECサイトやオウンドメディアのリニューアルと違い、サイトの機能面やセキュリティ面を過剰に強化する必要性は少ないです。
そのため、リニューアルした際のデメリットを踏まえた上で、本当にリニューアルをすべきかという点は、慎重に検討する必要があります。
【そもそもの整理】コーポレートサイトとは?
コーポレートサイトとは、顧客や採用候補者などへ自社について紹介することを目的としたウェブサイトです。
コーポレートサイトを見れば、「会社概要・採用情報・提供しているサービスおよび商品の紹介・IR情報」などの情報がわかります。
そのため、コーポレートサイトに訪問するユーザーは基本的に自社について知りたいユーザーが主となりますが、属性によって知りたい内容は異なります。
訪問するユーザーの目的例 | |
属性 | コーポレートサイトを訪問する目的 |
入社したい人 | 働いている人がどんな人か、会社がどんな事業をしているのか知りたい |
取引先 | 商品ページやIR情報を見て取引先としてメリットがあるか、信用できるか知りたい |
消費者 | 商品やブランドの情報・販売元が信用できるのか判断したい |
属性別に必要としている情報が異なることを理解し、ユーザーがストレスなく情報へアクセスできるようにするのがポイントです。
コーポレートサイトをリニューアルする3つのメリット
続いて、実際にコーポレートサイトをリニューアルすると、どういったメリットがあるのかを確認していきましょう。
リニューアルするメリットを知っておくと、稟議時にも進めやすくなるので、ぜひご一読ください。
【メリット1】新しいデザインは新たなブランディングが実行できる
古いデザインから新しいデザインに変更することで、新たなブランディングを行うきっかけにもなります。
古いデザインよりも、UX(ユーザーエクスペリエンス:ウェブサイトから得られるユーザー体験)とユーザビリティ(使いやすさ)を兼ね備えた新しさを感じるデザインのほうが、ユーザーにより良い印象を与えるのは明らかだからです。
例えば、普段デザインセンスの高いサイトを見慣れているユーザーが、古いデザインのコーポレートサイトを見ると、下記のような印象を持ちやすくなります。
- 「今の時代に合う商品を提供してなさそうだから別の会社の商品にしよう」
- 「今時の企業ではなさそうだから若い自分が活躍できるのか不安だ」
その結果、ユーザーの自社への興味や入社意欲が下がる可能性があります。
時代に合ったデザインにリニューアルをすれば、上記のような印象がなくなり、結果として、新たなブランディングができ、リードや適切な人材の獲得に貢献するでしょう。
コーポレートサイトは人材採用の目線で考えるユーザーも多いため、会社の方向性を示すメッセージが発信されていれば、求人のミスマッチを防止したり、意欲を高めたりすることにもつながります。
かっこよさだけを意識して、横文字を必要以上に多用しないこともポイントです。
なお、コーポレートサイトで採用活動を行うことがある場合は、下記の記事にて採用活動をする手法を解説していますので、併せてご一読ください。
【メリット2】導線を見直すことで必要な人に情報が届きやすくなる
コーポレートサイトは、さまざまな面で会社の顔になります。
サービスへの問い合わせだけではなく、求職者や投資家が確認することもあるでしょう。しかし、見たい情報はそれぞれ異なります。
そのため、情報の整理整頓を行わないと、必要な情報が必要な人に届かない可能性が出てきます。そこで、実施したいのがサイトリニューアルを行い、導線を見直すことです。
まずは、ページ上部に配置されることが多く、アクセスするとそのカテゴリの記事一覧にアクセスできるグローバルナビゲーションの設置です。
グローバルナビゲーションに「問い合わせページ」「サービス紹介」「IR情報」などの最重要情報を設置し、どのページからでもアクセスできるようにしつつ、フッターなどでより細かい情報へのリンクを載せるとよいでしょう。
▼赤枠の部分がグローバルナビゲーション(ナイル株式会社のコーポレートサイト)出典:ナイル株式会社※2023年7月時点
グローバルナビゲーションがあることで、サイトを訪問したユーザー自身が希望通りの動きをしやすくなります。
その結果、コーポレートサイトという自社に何らかの形で興味を持っているユーザーへ適切に情報を提供することができるようになります。
【メリット3】情報を再考案して指名検索SEOの最適化ができる
指名検索とは、「ナイル株式会社」「ナイル 評判」のような会社名やサービス名を含んだキーワードで検索することをいいます。
何らかのきっかけで会社を知ったユーザーが検索するキーワードのため、検索される回数は少ないですが、自社のサービスや求人などに興味を持っているケースが多いでしょう。
しかし、この指名検索は意外なほど対応されていないことが多く、他社サイトが1位に表示されることもあります。
もちろん、第三者の意見の方が適切な場合もありますが、「料金」などのキーワードでも1位が取れていないケースもあるため、サイトリニューアルを実施し、コーポレートサイトとして必要な情報を考えつつ、指名検索SEOの最適化を行うのがベストといえます。
コーポレートサイトをリニューアルするデメリット3つ
ここまでコーポレートサイトをリニューアルするメリットをお伝えしましたが、リニューアルすることで下記の3つのデメリットもあることを把握しておきましょう。
コーポレートサイトのリニューアルは、多くのコストがかかるため、デメリットを把握した上で慎重に実施すべきか考えましょう。
それでは、ひとつずつ解説します。
【デメリット1】リニューアルにより成果が下がることもある
リニューアルを行うと一時的にサイトの評価が初期化されたような状態になり、成果が下がることがあります。
特にSEOで集客している場合は、SEOに最適なサイト設計を行っていたとしても、一時的にアクセス数が下がってしまったり、検索順位が下がってしまったりする可能性を考慮せねばなりません。
地道に質の高いコンテンツを発信していけば回復する場合も多いですが、何かしらの問題により、リニューアルの前より成果が下がってしまうことがあることは覚えておきましょう。
なお、サイトリニューアル時にはSEO上で気をつけるべきポイントがあります。
下記の資料にわかりやすくまとめていますので、SEO上の評価をなるべく落としたくない方、またリニューアル時にSEOに最適な設計にしたい場合は、無料ダウンロードの上ご活用ください。
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【デメリット2】部署内から役員への内容確認に時間を要する
コーポレートサイトは会社の印象を左右する要素のひとつであるため、リニューアルの際は、部署内だけではなく、役員陣を含めた確認が必要です。
「どういったデザインにするのか」また「リニューアル時にはどこをどういった内容に変更するのか」など、都度確認する内容が多い上、許可を得る工程が増えるため非常に時間がかかります。
リニューアルの作業を進める際は、確認に時間がかかることを念頭にスケジュールや進捗管理をする必要が出てきます。
【デメリット3】リニューアル前の状態に戻すのは難しくなる
最後に紹介するのは、リニューアル前の状態に戻すのが難しくなることです。
「いざ、リニューアルしたがあまり評判が良くない」「リニューアル前より成果が落ちてしまった」など、リニューアルをしたが、前の状態に戻したいと思う可能性が出てくることも考えられます。
ですが、リニューアルをしてしまうとサーバーやサイトの状態も違う上、戻すのにも多くの時間やコストがかかり、簡単には前の状態に戻せません。
そのため、リニューアルが必要な理由をよく検討した上で実施することが大切です。
そして万が一、リニューアル後に思っていた状態にならなくても、根気よく改善や改良を行っていくことが重要になります。
コーポレートサイトをリニューアルするべきタイミング
メリットとデメリットを押さえたところで、コーポレートサイトをリニューアルするタイミングや場面について押さえていきましょう。
リニューアルには多くの時間と労力が必要になるため、「なんとなくリニューアルしよう!」ではおすすめできません。
コーポレートサイトをリニューアルする、下記のタイミングのときであれば検討してみてください
【タイミング1】会社の経営方針やロゴ・デザインカラーが変わるとき
会社の経営方針が変わった、上場前にロゴやデザインカラー、メッセージなどが変わるという会社は多いと思います。 しばしばこのタイミングでサイトリニューアルが検討される場合があります。
特に、コーポレートカラーやデザインを変える場合には、各ページの配色などを見直す必要もあるため、比較的大規模なリニューアルになることが多いです。
キャッチコピーの変更は、TOPページに表示するテキストを変更するのみですが、会社名が変わる場合は、ドメイン変更になります。
ドメイン変更時に適切なリダイレクトができなければ、最悪のケースとしてこれまでの評価を失うだけでなく、会社名で検索しても表示されない恐れがあります。
したがって、特にURLを変更する必要性が出てきたらSEOに精通したメンバーをアサインするなど、確実に進めるようにしましょう。
【タイミング2】古い会社情報のまま更新できていないと気づいたとき
コーポレートサイトの情報が更新ができていない場合は、思い切ってリニューアルすべきタイミングでもあります。
古い情報のまま更新ができていなければ、訪問したユーザーに不安感を与えかねないからです。
特にサイトの更新ができていない場合、下記の情報が古くなっている可能性が高いです。
【以下のページ情報が古くなっていないかチェックしてみましょう】
企業情報のページ(代表取締役・役員・本社住所など)
サービス案内のページ
社員インタビューのページ
など
※チェックボックスをクリックするとチェックがつきます。
また、リニューアルを機にコーポレートサイトの情報が更新できていない原因を洗い出し、解決できる仕組みづくりを行うことも重要です。
もちろん、更新だけではリニューアルの必要性はありません。しかし、更新環境に手間がかかるようでしたら、CMS導入などを検討してもよいでしょう。
【タイミング3】ウェブデザインのトレンドに合ってないと感じたとき
ウェブデザインが古いままであれば、リニューアルを行いターゲットやトレンドに合わせた新しいデザインへ変更しましょう。
流行していたものが、あっという間に廃れる時代です。デザインにおいてもその傾向があり、更新をほとんどしていないコーポレートサイトのデザインは、古さを感じたり、レスポンシブ対応でなく見づらかったりすることもあリます。
スマートフォンでの閲覧対応をしていないサイトは、「見づらい」「使いにくい」と感じた経験はありませんか。ユーザーが、少しでもマイナスの感情を抱いてしまうのは、コーポレートサイトとして逆効果です。
創業当時のデザインが現代のトレンドに合わなくなってきたら、リニューアルのタイミングといえます。
デザインを変えるためではなく、違和感を減らすために実施してください。
なお、この際に感覚だけで取り組むのは危険です。実際にユーザーの声を聞いたり、離脱が多くなったなどの根拠がある場合に取り組むようにしましょう。
ここまででご質問のある方は、以下のバナーよりお気軽にお問い合わせください。
コーポレートサイトのリニューアル 6ステップ
実際に、コーポレートサイトをリニューアルするときの6ステップを紹介します。
スムーズにリニューアルを行うためにも、流れやそれぞれのステップで留意しておくことを確認しておきましょう。ひとつずつ解説します。
【ステップ1】コーポレートサイトの現状を分析し課題を理解する
まずは、自社のコーポレートサイトがどういった課題や問題があるかを分析し、洗い出す必要があります。
ただ、単純になんとなくデザインを変えたいからという理由だけでは、失敗してしまうことも少なくないため、しっかりと現状の把握をすることが大事です。
例えば、コーポレートサイトでよくある問題は、以下のことなどが挙げられます。
- レスポンシブ未対応で、スマートフォンからの離脱率が高い
- サイトの表示速度が著しく遅く、離脱につながっている
- 会社の概要や紹介のみで情報が不足している(または多すぎる)
- どんなターゲットを意識しているのか不明である
リニューアルを成功させるためには、課題や問題の把握は必須になりますので、しっかりと分析していきましょう。
【ステップ2】課題からリニューアルで改善する点や目的を決める
次に、現状の課題や問題を解決するために、リニューアルで改善する点や目的を決めていきましょう。
例えば、会社の概要のみで誰に向けたコーポレートサイトかわからない場合は、ターゲットに合わせたサイト設計やデザインを検討する必要があります。
20代の会社員と50代の経営者層のどちらに訴求したいかで、コーポレートサイトのデザインは変わってくるでしょう。
また、離脱率が高い課題がある場合は、レスポンシブに対応したり、サイトの表示速度を上げたりする改善を行うのが良いでしょう。
レスポンシブとは、パソコンやスマートフォンなどデバイスの画面幅に合わせて、サイトを見やすいレイアウトに変えることです。
スマートフォン向けのレスポンシブに対応していない場合、パソコンのウェブサイトをそのままスマートフォンに表示する形になるので、文字や画像が小さく見にくくなります。
レスポンシブに対応すれば、スマートフォンからでもパソコンのように文字や画像を大きく表示できるのでユーザーにストレスがかかりません。
なお、改善方法について具体的に決められない場合は、いざリニューアルしても思った成果が得られない可能性があります。そのため、課題の分析と同じく改善の具体案もしっかりと決めていきましょう。
【ステップ3】リニューアルを依頼する場合は制作会社を選定する
自社でリニューアルを行う場合は、チームを発足してそれぞれの役割を決めて進めます。
ただし、自社での作業はコストや負担がかかったり、専門的な知識が必要になったりすることがあるため、実際の作業は外部へ依頼する場合が多いでしょう。
外部へリニューアルを依頼する場合は、依頼先の選定をする必要が出てきます。依頼先を選ぶときのポイントは下記を参考にしてください。
【リニューアルを依頼する会社をチェックしてみましょう】
リニューアルの実績が豊富か
リニューアルの事例が公開、または確認できるか
費用が適切であるか
行いたい改善(機能の追加など)に対応しているか
※チェックボックスをクリックするとチェックがつきます。
質問事項を整理した上で、複数のウェブ制作会社に問い合わせてみることをおすすめします。
【ステップ4】依頼先と要件定義を交わしリニューアルを進行する
外部へ依頼する場合は、依頼先と要件定義を行います。
要件定義とは、どういったコンセプトや内容のリニューアルをするか、費用や要望などをまとめたもののことを指します。
ステップ1やステップ2で行った現状の課題や問題点、改善したい点や実装したいことなどを依頼先と共有し、実際に作業する内容や作業期間、費用などをすり合わせましょう。
下記の記事では、要件定義の進め方や成功させるためのポイントを紹介していますので、要件定義を行う際に、ぜひ参考にしてください。
【ステップ5】作業終了の目処が立ったらリニューアル告知をする
リニューアル作業が終了する目処が立ったら、告知を行いましょう。
万が一、トラブルが起きて「公開日に間に合わない!」とならないよう早すぎる告知は行わず、余裕を持ったスケジュールで告知をするのがおすすめです。
逆に、告知を行わず急に公開してしまうと、これまでサイトに訪れていた人が「違うサイトなのか?」と勘違いや戸惑いを起こしてしまいます。
サイトに訪れるユーザーのために、計画的な告知を行ってからリニューアルしたコーポレートサイトを公開しましょう。
【ステップ6】リニューアル後の効果測定と情報の更新を実行する
リニューアルした後は、コーポレートサイトの効果測定および更新を行いましょう。
効果測定はリニューアル後すぐではなく、1ヵ月経過した時点からスタートします。見るべきポイントは、下記のとおりです。
【リニューアル1ヵ月後の効果測定4つの確認ポイント】
- 離脱されているページを確認する
- アクセス数の増減を確認する
- サイト訪問後のユーザー動向が想定どおりか確認する
- サイトの滞在時間を確認する
これらの確認ポイントがリニューアル前と比べて良くなっているか、改善の余地があるのか判断しましょう。
また、検索エンジンからの評価向上のためにも、定期的に発信内容を更新していくことがおすすめです。
下記の資料ではサイトリニューアル時に知っておくべき点をわかりやすくまとめています。社内共有用にも活用いただけますので、リニューアルをご検討の方は、ぜひ無料ダウンロードの上、参考にしてください!
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コーポレートサイトのリニューアル後にするべきこと
リニューアルしたコーポレートサイトを公開した後は、リニューアルしたことを発信することも重要ですが、まず大切なことは実装確認です。
実装確認とは、デザイン・表記・表示の崩れなどがないかを実際の画面で確認する作業です。
どんなに準備をして、丁寧に進めても、1つや2つは見落としがあるものです。あらかじめチェックする人と制作担当者の時間を確保しておき、必ず確認するようにしましょう。
また、分析ツールなどを使い、リニューアル後のアクセスや問い合わせなど効果検証や分析を行い、リニューアル前とのサイト状況を比較するのも重要です。
リニューアルしたことを発信すると、一時的に流入が増えデータがわかりにくくなるので、1週間後くらいから比較を始めるといいでしょう。
特に、「問い合わせ」の数値は要チェックです。
コーポレートサイトをリニューアルする際の5つの確認事項
コーポレートサイトをリニューアルする際に、注意するべき確認事項を5つ紹介します。
「アクセスが伸びない」、「リードにつながらない」などの問題を解決するヒントになりますので、把握しておきましょう。
【確認1】リダイレクトやドメインの設定をしているか
コーポレートサイトをリニューアルしたら、Googleに認識させる必要があります。
そのためには、リダイレクトやドメインの設定をしなければなりません。
リダイレクトとは、リニューアルによりURLが変わったことを設定(301リダイレクト)するときに行います。
実際にリダイレクトの設定ミスが原因で、リニューアルしたにもかかわらず、サイトへの流入数が減少するケースがあります。
リダイレクトが設定されているかどうかは、Google Search Consoleから確認可能です。
また、リニューアルに伴い使用しないページには、404エラーページの設定もしておきましょう。
なお、ドメイン名がリニューアルにより変更されてもホームページアドレスやメールアドレスはそのまま使えるのでご安心ください。
詳しいリダイレクトの設定については、下記の記事にて解説しています。リニューアルでリダイレクトを行わなければならない場合は、ぜひ参考にしてください。
【確認2】著作権や所有権が会社側に譲渡されているか
リニューアル前のコーポレートサイトを制作会社に外注していた場合は、著作権や所有権の確認が必要です。
なぜなら、以前依頼した外注先の制作会社にコーポレートサイトの著作権や所有権がある状態では、再度外注するのが難しくなるからです。
外注先に著作権など所有権がある場合、これまでのテキストや画像、ドメインなどを新しいコーポレートサイトに引き継ぐことができなくなります。
したがって、新たに一からコーポレートサイトを制作しなければなりません。
外注先に、これまでのテキストや画像、ドメインなどを新しいコーポレートサイトに引き継げるように手配をしましょう。
【確認3】ユーザーが使いやすく情報が充実しているか
リニューアルデザインのかっこよさや自社にとっての使いやすさだけに注目していたら、ユーザーは満足しません。
立派なコーポレートサイトを制作しても、下記の点のようにユーザーが使いにくい場合は、サイトへの流入があってもすぐに離脱されるので注意が必要です。
【「ユーザーの使いにくさ」をチェックしてみましょう】
サイトの表示スピードが遅い
レスポンシブ対応していない
情報が少なくユーザーの知りたい情報の記載があまりない
どのページに何が書かれてあるのかわかりにくい
※チェックボックスをクリックするとチェックがつきます。
1つでもチェックがあったら、改善しましょう。
自社サイトが、ユーザー目線でどうなのかは、常に意識することが大切です。
【確認4】外注や補助金利用など費用相場を把握したか
自社にコーポレートサイトを作れる技術がなかったり、人材を用意できなかったりする場合は、制作会社に外注する必要があります。
コーポレートサイトは会社の看板となるため、お金をかけなければ、良いものにならないと考える方も多いのではないでしょうか。
実際、安ければ10万円以下で制作可能ですが、お金をかければ300万円以上かかります。しかし、コーポレートサイトは自社の予算に合ったものを選ぶべきなのです。
「コーポレートサイトを本格的にリニューアルしたいけれど、あまりお金をかけられない」という場合は、下表記載の補助金制度を利用する方法もあります(詳しくは、各制度にお問い合わせください)。
国の補助金制度の種類※2023年7月時点 | |
補助金の種類 | 補助金額および補助率 |
IT導入補助金2023 |
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事業再構築補助金 (成長枠) |
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小規模事業者持続化補助金 (通常枠) |
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ものづくり補助金 (一般型) |
|
一部の補助金制度では、ウェブサイトの制作やリニューアルにかかった費用も対象に含まれるので、コストを抑えられます。
それぞれの補助金によって、対象企業や締め切りが異なるため、自社の条件と照合してご確認ください。
【確認5】制作会社へ依頼する際に要件定義を行ったか
外部へ依頼する際は、要件定義をしっかりと行うことがスムーズなリニューアル作業に効果的です。
要件定義がしっかりと行われないと、認識のずれやリニューアル作業後にイメージと違うなどのトラブルにつながりかねません。
コーポレートサイトのリニューアルは、メッセージ性やデザイン性が重要になります。社長の一声で、大きくデザインを変更しなければならないこともあるかもしれません。
デザインの微調整を行い続けると追加費用が発生することや、スケジュールどおりにリニューアルが進まないこともありえます。
外部パートナーの力を借りつつ、ステークホルダー(経営者や役員)の多い中で、適切に合意を取りながら進めることを意識しましょう。
コーポレートサイトリニューアルの参考デザイン事例3選
コーポレートサイトでは、「自社がどんな会社なのか」を伝える必要があるため、どういったデザインにリニューアルするかは、非常に重要なポイントです。
デザインによっては、「リニューアル前のコーポレートサイトの方が見やすかった」と思われてしまうことも考えられます。
そこで、ここからはデザインやサイト設計が参考になるコーポレートサイトを3社紹介します。
いずれも自社の理念やブランドイメージが伝わりやすく作られていますので、ぜひ参考にしてください。
【事例1】株式会社MIYOSHI
株式会社MIYOSHIは、岐阜にある建設や設計を請け負う会社です。
コーポレートサイトのキャッチコピーになっている、「職人の顔が見える岐阜の家づくり」のとおり、サイトは実際に大工さんが作業している映像が使われています。
職人の家づくりに対するこだわりが細部から感じられるサイトデザインになっているのが特徴です。
代表の思いや会社案内のページ、事例なども充実していて、どんな会社であるかがわかりやすいサイト設計になっています。
出典・参考:株式会社MIYOSHI※2023年7月時点
【事例2】日本コカ·コーラ株式会社
日本コカ・コーラ株式会社は、多くの人が知っている企業ですが、こちらのコーポレートサイトも非常に参考になります。
コカ・コーラのイメージカラーの赤と白を基調としたデザインと赤い背景には水滴が見え、爽快さを感じます。
フッター(ページの最後の部分)にはさりげなくコーラ瓶のシルエットが入り、細部までこだわりを感じるデザインです。
細部までこだわったデザインは、自社の商品を魅力的にアピールしながらブランディングを兼ね備えたいときのデザイン考案に役立ちます。
出典・参考:日本コカ·コーラ株式会社※2023年7月時点
【事例3】ヘルスケアテクノロジーズ株式会社
ヘルスケアテクノロジーズ株式会社は、ヘルスケアアプリを展開する企業です。
体調に不安があるときに、気軽に医師や看護師に相談できるサービスを提供しています。
コーポレートサイトは、サービスでできることをメインにした設計で、解決できる課題がわかりやすく伝わるデザインが特徴です。
自社のサービスをメインにしたコーポレートサイトのリニューアルを検討している場合は、参考にしてみるといいでしょう。
出典・参考:ヘルスケアテクノロジーズ株式会社※2023年7月時点
コーポレートサイトのリニューアルは目的と課題の分析を徹底する
コーポレートサイトのリニューアルは、自社で満足のできるデザインや機能を追加すればよいわけではありません。
ユーザー目線に立ったコーポレートサイトにしなければ、本来の目的であるブランドイメージの向上やリードの獲得などを達成できないでしょう。
また、リニューアルをした後も、「訪問したユーザーは想定どおりに動いているか」、「目的の達成はできているか」をチェックし続ける必要があります。
下記の資料では、リニューアルを行う際のよくある質問に回答していますので、ぜひチェックしてみてください!無料でダウンロードできます。
- サイトリニューアルはどのようなタイミングで行うべきか?
- サイトリニューアルを行うには、どのような手順を踏むべきか?
- サイトリニューアル時に注意することは?
など、よく寄せられる質問を中心に回答しています!具体的な内容については、ダウンロードの上、ご確認ください。
サイトリニューアルで後悔したくない方へ
サイトリニューアルによる検索流入悪化、コンバージョン悪化を防ぐポイントを資料にまとめました。無料相談もお気軽にご利用ください!リニューアル実施の前後は問いません!
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