Google検索のコアアルゴリズムアップデートからWebサイト運営のポイントを解説
※本記事は、2021年公開当時の情報を基にした記事です。
コアアルゴリズムとは、「コア」と呼ばれるように、Googleにおける中核的な検索アルゴリズムのことを指します。実施されるたびに検索結果が大きく変わり、サイトの流入数にも影響が出ることから注目している人も多いのではないでしょうか。
コアアルゴリズムアップデートが実施される際は「The June 2019 Core Update」などと題して、GoogleからTwitterなどを通じて告知されます。
この記事では、Googleのコアアルゴリズムアップデートの特徴とこれまで実施された主なコアアルゴリズムアップデートの変遷を振り返り、Webサイトを運営する上で大切な情報発信の姿勢を解説します。
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目次
大規模な検索アルゴリズムアップデートは2パターン
Googleの検索アルゴリズムは、日々アップデートされていると考えられます。
しかし、日常的なアップデートはいちいち告知されることはなく、実際にどのようなアップデートが実施されたのかはわかりません。
一方で、コアアルゴリズムアップデートはGoogleよりアップデートを事前(もしくは事後)告知されることがほとんどです。どのようなアップデートか内容はわからないとしても、実施されたこと自体は把握ができます。
現状、Googleが事前に告知をした上で実施するのは、「The June 2019 Core Update」といった時期だけを明言するコアアルゴリズムアップデートです。
そして、内容・目的が明らかにされていて、ユーザー側の対応が必要な「ページエクスペリエンスアップデート」と「プロダクトレビューアップデート」があります。
コアアルゴリズムアップデートとYMYL領域
コアアルゴリズムアップデートは、2018年以降、年に3回程度の頻度で行われています。
アップデートがどのようなWebサイトに影響を及ぼすかを知ることはできませんが、多くの場合YMYL領域のコンテンツをターゲットにしていると考えられています。
YMYL領域とは「Your money or Your life」の頭文字で表された言葉で、Googleの品質評価ガイドラインで規定されている評価項目です。
医療や健康、お金といったユーザーの人生と生活に関わる情報には誤ったものも多く、ユーザーに直接的な不利益を及ぼす恐れがあります。
Googleは、YMYL領域についてより正確性と信頼性を重視するという姿勢を打ち出し、品質評価ガイドラインで定めて検索順位に反映しているのです。
これまでのコアアルゴリズムアップデート
Googleは2018年以降、どのようなアルゴリズムアップデートを実施してきたのでしょうか。
ここからは、これまでに実施された主なコアアルゴリズムアップデートの変遷をたどります。
2018年3月のコアアルゴリズムアップデート
- 公開日:2018年3月5日週(9日頃)
- 完了日:未発表
Googleは、2018年3月上旬にコアアルゴリズムのアップデートがあったことを発表しました。
Googleは検索結果の改善のために常にアルゴリズムの変更を実施しています。年に数回ほど広範囲にわたるアップデートを行い、各Webサイトはアップデートへの対策として素晴らしいコンテンツを構築し続けることを推奨する旨を発表しました。
参考:Google SearchLiaison 公式Twitter(2018年3月12日公開)
2018年4月のコアアルゴリズムアップデート
- 公開日:2018年4月16日
- 完了日:未発表
翌月4月にも、コアアルゴリズムアップデートが実施されました。
このアップデートは品質面ではなく、検索クエリとコンテンツの関連性に関するアップデートであったと考えられています。
参考:Google SearchLiaison 公式Twitter(2018年4月20日公開)
2018年8月のコアアルゴリズムアップデート
- 公開日:2018年8月1日週
- 完了日:未発表
同年8月にも、コアアルゴリズムアップデートが実施されました。
今回のアップデートではYMYL領域を扱うWebサイト(特に医療領域)の検索順位に大きな影響を及ぼしたと推測されています。
参考:Google SearchLiaison 公式Twitter(2018年8月1日公開)
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2019年3月のコアアルゴリズムアップデート「March 2019 Core Update」
- 公開日:2019年3月11日週
- 完了日:未発表
2019年3月のコアアルゴリズムアップデートは、広範囲にわたるものでした。
各Webサイトにはそれまでと同様の対応を求め、Googleはここからアップデート名を発表しました。
参考:Google SearchLiaison 公式Twitter(2019年3月13日公開)
2019年6月のコアアルゴリズムアップデート「June 2019 Core Update」
- 公開日:2019年6月3日週
- 完了日:未発表
同年6月に実施されたアップデートはこれまでと異なり、前日に事前告知がなされました。
それまでもコアアルゴリズムアップデートの事前告知を望む声は多くあり、Googleは要望に応えた形となりました。ただし、事前告知の有無がアップデートの影響や規模と関わっているわけではない点は留意しましょう。
参考:Google SearchLiaison 公式Twitter(2019年6月2日公開)
2019年9月のコアアルゴリズムアップデート「September 2019 Core Update」
- 公開日:2019年9月24日
- 完了日:未発表
2019年は9月にも、コアアルゴリズムアップデートが実施されました。
このアップデートも特にGoogleから追加の説明はなく、淡々と展開されました。
参考:Google SearchLiaison 公式Twitter(2019年9月24日公開)
2020年1月のコアアルゴリズムアップデート「January 2020 Core Update」
- 公開日:2020年1月14日
- 完了日:公開日より2週間程度かかると説明あり
2020年1月に行われたアップデートは、多くのWebサイトの検索結果の表示順位を変動させました。
特にYMYL領域のキーワードで順位変動の幅が大きかったようです。
参考:Google SearchLiaison 公式Twitter(2020年1月13日公開)
2020年5月のコアアルゴリズムアップデート「May 2020 Core Update」
- 公開日:2020年5月5日
- 完了日:2020年5月19日
5月のアップデートは5月4日から開始され、19日に完了しました。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行後、初のアップデートということで、その影響が注目されました。
同年1月のコアアルゴリズムアップデートに引き続いて、YMYL領域のキーワードに大きな影響が見られましたが、その背景にはやはり新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行が影を落としているとみられます。
参考:Google SearchLiaison 公式Twitter(2020年5月4日公開)
2020年12月のコアアルゴリズムアップデート「December 2020 Core Update」
- 公開日:2020年12月4日
- 完了日:2020年12月17日
12月には7ヵ月ぶりとなるコアアルゴリズムアップデートが実施されました。
コアアルゴリズムアップデートは毎年3回程度実施されますが、例年、下半期は9~11月に実施されることがほとんどでした。
2020年は11月までに3回目のコアアルゴリズムアップデートが行われず、2回のアップデートに止まるのではないかとの見方が広がりました。
しかし、異例である年末のコアアルゴリズムアップデートが実施され検索順位が動いたことで、クリスマス年末年始商戦と消費者の行動に少なくない影響があり、企業の売上にはね返ったものと推察されます。
参考:Google SearchLiaison 公式Twitter(2020年12月3日公開)
2021年6月のコアアルゴリズムアップデート「June 2021 Core Update」
- 公開日:2021年6月3日
- 完了日:2021年6月12日
2021年は、まず6月にコアアルゴリズムアップデートが行われました。
ただし、6月の時点でアップデート事項のすべての準備ができていたわけではなかったようで、史上初の2回に分けて実施されることが説明されました。
参考:Google SearchLiaison 公式Twitter(2021年6月2日公開)
2021年7月のコアアルゴリズムアップデート「July 2021 Core Update」
- 公開日:2021年7月2日
- 完了日:2021年7月12日
残ったアップデート事項について予定通り、7月に実施されました。
参考:Google SearchLiaison 公式Twitter(2021年7月1日公開)
2021年11月のコアアルゴリズムアップデート「November 2021 Core Update」
- 公開日:2021年11月18日
- 完了日:2021年12月1日
さらに、2021年3回目のコアアルゴリズムアップデートは11月に実施されました。
これまでコアアルゴリズムアップデートの告知や報告は、Google検索の公式Twitterアカウント「Google SearchLiaison」(@searchliaison)から発表されていましたが、このときの報告は、優れたWebサイトづくりを支援するニュース等を配信するTwitterアカウント「Google Search Central」(@googlesearchc)からなされました。
参考:Google SearchLiaison 公式Twitter(2021年11月17日公開)
2022年5月のコアアルゴリズムアップデート「May 2022 core update」
- 公開日:2022年5月26日
- 完了日:2022年6月9日
2022年最初のコアアップデートは、5月に実施されました。
このアップデートからGoogle検索セントラルブログでも投稿されるようになりました。
参考:
2022年5月のコアアップデートのリリース(Google検索)(2022年5月25日公開)
Google SearchLiaison 公式Twitter(2022年5月25日公開)
2022年9月のコアアルゴリズムアップデート「May 2022 core update」
- 公開日:2022年9月12日
- 完了日:2022年9月27日
2022年2回目のコアアップデートは、9月に実施されました。
前回のアップデートから4ヶ月と短いスパンでした。また、同時期に英語圏で「helpful content update」が実施されたばかりでのコアアルゴリズムアップデートだったため、驚きの声が多数見られました。このアップデートは、Google検索セントラルブログにも投稿されています。
参考:Google SearchLiaison 公式Twitter(2022年9月12日公開)
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Google検索品質評価ガイドラインを活用して、Webサイトを改善しよう
コアアルゴリズムのアップデート内容は公開されませんが、質の高いコンテンツを提供するWebサイト運営が求められていることはGoogleのガイドラインからわかります。
自社サイトが質の高いコンテンツを提供できているかどうかの判断基準として、Googleが提供している検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)を活用しましょう。
検索品質評価ガイドラインはGoogleのWebサイト評価者向けガイドラインですが、Googleがどのような観点でWebサイトを評価しているのかをつかむことができるのでWebサイトの運営にも役に立ちます。
毎日、全世界で、膨大な回数の検索が繰り返されています。Googleは、その膨大な数の検索に対応し、ユーザーが求めている情報を的確に提供できるように、ユーザーが入力する検索クエリを分析しているのです。
また、全世界のWebページに掲載されたコンテンツ、コンテンツ情報の専門性や信頼性、使用言語や地域など多様な要素を日々分析・検討を行い、コアアルゴリズムのアップデートを定期的に実施しています。
ナイルでは、豊富な経験・データに裏付けされたコンサルティング力で、サイト改善の支援が可能です。大きく3つのステップに分けて、対応させていただきます。
- 調査・設計:現状のヒアリングやKPIの設定、ツールの導入などを行う
- 分析:アクセスやヒートマップの分析、ユーザー行動観察などを行う
- 改善:施策の効果検証や定例レポーティング作成、継続施策の提案などを行う
状況をヒアリングした上で、段階的にサイト改善を行っていきます。ぜひ、お気軽にご相談ください。
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