エンゲージメント重視は政治ニュースでも - 仏紙フィガロ ライブ動画を倍増。3月後半コンテンツマーケニュースまとめ
2017年4月7日号
Content Hubでは月に2回、ニュースをまとめてお届けします。
本日は、3月後半のニュースです。
仏紙「フィガロ」、仏大統領選に向け「ライブ配信」倍増へ (3月21日)
画像引用元: http://digiday.com/uk/le-figaro-live/
フィガロは、フランス大統領選にあわせ、4月と5月にライブ配信を増やしているとのことです。
このライブ配信は、購読者をさらに増やすために、エンゲージメントを高めることを目的としています。フィガロのデジタル責任者であるギエ氏は「我々がやろうとしているのは、オーディエンスを番組に巻き込み、コメントや質問をしてもらったり、投票に参加してもらったり、スカイプで話をするということだ。それが上手くいくようになる秘訣は、ただ彼らの声に耳を傾けることだ」と話しているそうです。
例えば最近ではトランプ米大統領の就任式のライブ配信も話題になりました。Twitterでの視聴者数は682万人にまでのぼり、Twitter史上最多の視聴者数を記録したとのことです。このように、ニュースや政治においてもSNSを利用してユーザーを巻き込む動きが高まっています。
SXSW閉幕。2017年は「VR・AIの実用化」がカギ (3月10日-20日)
画像引用元: https://www.sxsw.com/
アメリカ オースティンで10日間に渡って開催されるSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)が閉幕しました。今年はどのようなトピックがあったのでしょうか。
SXSWは元々は音楽や映画の祭典でしたが、最近ではテクノロジーやスタートアップが集まる大規模なイベントです。2007年にTwitterが世界に広まるきっかけになったイベントでもあります。
マーケティング領域で話題になっていたのは、やはり昨年に引き続きVR・AIについてのようです。アドタイさんの特集レポートによると、あるセッションでは「AIという言葉が登場して25年経ち、いよいよ現実的になって、これからは多くの産業の労働者に影響を与えることになる」と議論されていたそうです。
しかし、VRやAIは消費者にとってはまだまだ身近ではありません。これらをマーケティング活動の中でどれだけ実用化に近づけるか、という点が2017年のカギとなっていきそうです。
#SXSW2017 注目のVR・AIは、マーケティング領域における“実用化元年”を迎えられるか?
日本マイクロソフトとフジテレビがAIで協業 (3月29日)
画像引用元: https://dreamfactory.video/web/event/detail/12/
2017年1月に「DREAM FACTORY」という動画投稿サイトをリリースしたフジテレビジョンは、日本マイクロソフトと提携したことを発表しました。
マイクロソフトの自動翻訳技術や音声認知技術を利用し、DREAM FACTORYに投稿された動画に自動で字幕を反映させる機能が2017年7月より提供されます。日本語から、最大9ヶ国語への自動翻訳を目指すとのことです。
反対にフジテレビは、DREAM FACTORYの動画をマイクロソフトに提供することで、マイクロソフトのAI技術発展に繋げていきます。
「2017年はAI元年」とマイクロソフトの平野社長が話している通り、今回の協業によりAI技術は今年ますます発展していくと考えられます。
また、コンテンツマーケティングの分野でよく課題としてあがるものの1つに「どうやって記事を書いていくか」という点があると思います。今年1月には日本経済新聞社が決算の内容を自動で書き起こして記事にする「決算サマリー」のサービスを発表しましたが、このようにAIを利用した記事制作事例も増えていきそうです。
フジテレビと日本マイクロソフト、新しい視聴者体験を提供する クラウド/AI 技術で連携
ハースト婦人画報社 コンテンツマーケティング部が発足 (3月24日)
「婦人画報」「エル・ジャポン」などを発行するハースト婦人画報社で「コンテンツマーケティング部」が始動しました。
2017年1月に「企業出版部」から改称した「コンテンツマーケティング部」では、自社の雑誌発行のノウハウを活かし、クライアント企業にコンテンツの企画や制作を行います。 今回、ハースト婦人画報社のプレスリリースでは、コンテンツマーケティング部が始動して初の大型プロジェクトが紹介されています。
高島屋クレジット株式会社が運営する「美食百花」のリニューアルにあたり、自社の取材力やネットワークを活かしたコンテンツが新たに展開されているとのことです。雑誌「メンズクラブ」や「婦人画報」などの編集長がレストランを紹介する連載や、人気料理家への連載取材企画です。
例えば主婦の友社が運営する暮らしニスタなど、出版社が運営するWebメディアも増えてきています。雑誌発行で形成された読者コミュニティや、長年の企画・取材ノウハウが活かされたコンテンツ展開になっています。
企業のオウンドメディアを雑誌社の持つノウハウでサポート カスタムメイドのコンテンツを制作する新生コンテンツ マーケティング部が始動
Instagramの広告主が全世界で100万を超えに (3月22日)
画像引用元: https://about.fb.com/ja/news/2017/03/instagram_1madvertisers/
Instagramの広告主は、3月22日に100万を超えたと発表されました。
広告主の数はこの半年で2倍以上の伸びになっているとのことです。ユーザーの80%が企業をフォローしているInstagramでは、「ストーリーズ」やライブ配信などの機能追加により広告配信の幅も広げてきたことも起因していると考えられます。
今年後半には、ビジネスアカウントから直接サービス予約ができる機能のリリースも予定しているとのことです。マーケティング活動のプラットフォームとして今後もアップデートに注目です。
Facebook 新たな広告「コレクション」をリリース (3月24日)
画像引用元: https://about.fb.com/ja/news/2017/03/collectionad/
Facebook経由でユーザーがスムーズに商品を購入できる「コレクション」という広告フォーマットがリリースされました。「コレクション」ではメインの画像/動画の下に関連商品が表示され、その商品をタップするとフルスクリーンで商品画像の一覧が表示されます。そこからWebサイトやアプリに誘導するという流れです。
近年モバイル化が進んでいますが、モバイルでの購入体験は、離脱率などまだ課題が多くある状況です。その中で利用者の購入体験がFacebookによって改善されれば、利用者にとっても、広告主にとっても、そしてもちろんFacebookにとっても理想的な形となっていきそうです。
スムーズにショッピングできる新広告フォーマット「コレクション」を発表
Yahoo! 「♪検索」で様々な音の検索が可能に (3月23日)
画像引用元:https://promo-search.yahoo.co.jp/sound/
Yahoo!検索で、動物や楽器等の音が簡単に検索できる機能が追加されました。
これまでは、例えば「ヴァイオリン 音」と検索すると動画サイトが表示されたり、テキストコンテンツのページを参照した上で音の再生にたどり着く、という形でした。 今後は、Yahoo!で「ヴァイオリン♪」と検索すると、下記のような形で検索結果からすぐに音を聞くことができます。
今回「第一弾」として、47都道府県の音、使える音、動物の音、楽器の音がリリースされました。今後も、検索数の多いものは追加を検討しているとのことです。
「Yahoo!検索」で“音”を検索できる新機能『♪(おんぷ)検索』を本日より提供開始
今回のニュースは以上です。次回は4月下旬にお届けします。
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