質を高める!原稿をプラッシュアップする方法【オウンドメディア編集者に必要なスキル 第3回】

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質を高める!原稿をプラッシュアップする方法【オウンドメディア編集者に必要なスキル 第3回】

オウンドメディアの編集者がやるべきことは、原稿の問題点を精査した上で、クオリティが高く、ほかの競合記事に負けないコンテンツにブラッシュアップすることです。

前回ご紹介した校正が「テクニカルな校正」とするならば、今回は「クオリティアップの校正」となります。オウンドメディア編集者が知るべきテクニックの3回目として、「原稿をブラッシュアップする方法」を、ご紹介します。

このテクニックをマスターすることで、統括的なコンテンツから、極上のコンテンツへと変貌させることができるでしょう。

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テクニカルな校正だけではダメな理由 

原稿をチェックする際に、前回ご紹介したテクニカルな校正作業を行うことは必須です。しかし、テクニカルな校正だけで十分なクオリティを担保しているのでしょうか?個人的には、前回までのテクニックでできるのは、最低限人に見られても問題ないレベルでしかありません。

「原稿の内容が間違っていない」状態に仕上げても、「単調でつまらない」記事になっているかもしれませんし、目的を達成していない記事になっている可能性があるのです。これを料理に例えるなら、レシピ本に掲載された内容を忠実に再現した「だけ」の料理といえるのではないでしょうか。

もちろん、それはそれで十分食べられる料理が完成していると思います。しかし、ただの「豚肉100グラム」を、「三元豚100グラム」にすればもっと美味しくなるかもしれませんし、塩を岩塩から削り出したり、ミルで挽きたてのコショウを使ったりすることもできるでしょう。さらに、副菜に彩を加えれば目で楽しむこともできます。このようにレシピ本にないブラッシュアップを加えることで、もっと料理を美味しくできるのです。

これらは、一種の推敲作業です。推敲とは、文章を良くするために繰り返し考えること。例えば語尾を「紹介します」とするのと「説明します」では、相手に与える印象も変わります。どこまで掘り下げるかは別として、このような文章を良くするための推敲作業はもちろんのこと、内容そのものをブラッシュアップするために「何ができるのか」を考えていく必要があるのです。

ブラッシュアップ前に!記事のチェックポイント

記事をブラッシュアップする前に、書かれている内容について確認すべきことがあります。

チェック1:記事構成に沿って書いてあるか? 

まず注意したいのが、記事構成に沿って書いてあるかどうかです。記事構成を渡して依頼しているのですから、当然それに沿って書かれているはずなのですが、さまざまな理由で記載されていないケースがあります。なかには「エビデンスが得られない」など、記事に入れるべきではない正当な理由もありますが、場合によってはライターのケアレスミスかもしれません。きちんと確認するといいでしょう。

なお、記事構成の作り方については、第1回で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。 

チェック2:コピー記事ではないか? 

過去に某大手メディアが量産していたコピー記事が問題になりました。書き手に著作権が存在するので、語尾を変えたりしたところで記事を盗用していることに変わりはありません。文章の前後を変えたり、言い回しを変えたりするだけで、記事を仕上げているケースもありえます。

ナイルでは、コピーコンテンツを検出するアプリケーションで確認しています。念のため、コピーコンテンツではないかは、絶対に行うべき作業といえるでしょう。

チェック3:信頼性のある情報を使っているか?

記事の信頼性を担保するためには、エビデンスの信頼性も必要です。私がある記事を海外ドラマの紹介文をチェックしていたら事実と異なる表記があり、ライターに確認したところ「ウィキペディアを参照しました」とのこと。ウィキペディアは有名なサイトですから信頼性が高く見えますが、個人で内容を編集できるため、情報は信頼すべきではありません。

このように、ライターがどこから情報を得ているのか、きちんと確認して問題のありそうなサイトがソースの場合は、確認が必要です。

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質を高める!記事をブラッシュアップする7つのポイント

記事に問題点がないかを確認したら、クオリティをアップするためにブラッシュアップをしていきましょう。

  1.  読者の興味を惹くリードにする
  2. エビデンスとなる情報をアップデートをする
  3. 文末表現を単調にしない
  4. おしつけがましい内容になっていないか注意する
  5. 一般的ではない言葉には補足説明を入れる
  6. 箇条書きや表組み、図版などを入れるべきか検討する
  7. 適度な改行で読みやすくする

1 読者の興味を惹くリードにする 

離脱率を下げるためにも注意したのが、リードのクオリティです。冒頭で「読者の共感」を得たり「問題提起」したりして興味を惹き、記事を読んだら解決できるように感じるリードに仕上げる必要があります。記事の内容を長々と説明したり、問題提起するために詳細なデータを引用したりしているケースもありますが、簡潔かつ、必要事項を網羅したリードにブラッシュアップしましょう。

2 エビデンスとなる情報をアップデートする

2016年※※省が発表した●●報告書によれば、××は年々上昇傾向です」という文章を読んで、どう感じますか?信頼できる引用元からの正しい情報に思えるでしょう。しかし、これには罠があります。年々上昇傾向とありますが、2017年以降下降気味である可能性があります。

できるだけ、エビデンスとなる情報は最新のものがないか、リサーチすべきです。あるいは、2016年時点の情報であることをしっかり伝える文章にしましょう。

3 文末表現を単調にしない 

文末表現が単調だと、読んでいて違和感が出る場合があります。例えば「です・ます」調であれば、できるだけ交互になるように注意すべきです。しかし、これは絶対条件ではないので、3回連続「ます」で終わるなど、文末表現が極端にならなければ大丈夫です。

4 おしつけがましい内容になっていないか注意する 

記事がおしつけがましい内容になっていないかにも、注意が必要です。例えば、「ポイントカードを作成して持ち歩くべきです」であれば、「そんなこと決められたくない」と思う人もいます。この場合は「ポイントカードを作成すればお得です」など、読者が選択できるような記述にしましょう。

5 一般的ではない言葉には補足説明を入れる

一般的ではない言葉には補足説明を入れると、読者に親切です。例えば「SEO」という言葉を使うとき、初めてネットショップを運営しようと考えている人であれば、意味が通じないかもしれません。ですから、SEOが「何か」について文中に記載するか、注釈を入れるべきでしょう。ただし、サイトに来訪する読者がエンジニアなどであれば、リテラシーが十分かもしれません。したがって、どこまで解説すべきか、サイトによって変わることになるわけです。

6 箇条書きや表組み、図版などを入れるべきか検討する

長い文章が続くと、内容があまり頭に入ってこないこともあります。そこで、一通りテキストを書いたあとで、まとめ的に「箇条書き」を入れると、わかりやすさがアップします。同様に、表組みを入れたり、イラストなどの図版を入れたりするのもいいでしょう。

 7 適度な改行で読みやすくする

前回の校正テクニックで句読点の話をしましたが、読みやすさという点では適宜、改行を入れることも必要です。「記事に興味があってどうしても読みたい」という意思があれば、読みにくくても読み進めてもらえますが、読みにくいと感じただけで、離脱されてしまう可能性があります。

SEO上、気をつけたいこと

クオリティとは少し異なりますが、SEO上で有利になるよう、原稿のブラッシュアップをすることがあります。この辺りはライターに依存するのは難しく、オウンドメディアの担当者が注意して修正していく必要があります。ここでは、基本的な3つのポイントに絞ってまとめていきます。

タイトルや本文に対策キーワードを入れる

SEOの基本ともいえますが、タイトルや本文に、対策キーワードが入っていることが大切です。もちろん、ペナルティになるほど無理やり入れるのではなく、あくまで記事内容の流れに沿って、キーワードを入れていくようにしましょう。

タイトルは最適な文字数にする 

タイトルは、SEO30文字前後になることをおすすめします。タイトルの場合、全角で30文字前後が検索結果に表示され、それを大きく超過する場合には「…」で途切れてしまいます(30文字というのはあくまで目安で、状況や利用環境によって増減します)。

可能な限り、内部リンクを入れる 

SEO上、有利とされているのが内部リンクです。オウンドメディア内に多数の記事があるのなら、記事同士でリンクできないかを確認しましょう。

外部の記事制作会社に依頼する方法もある 

これまで紹介した「オウンドメディア編集者が知るべきスキル」はいかがでしたでしょうか?どの企業もオウンドメディアの記事は力を入れて制作しているので、同レベルのクオリティがないとどうしても見劣りしてしまいます。これまでご紹介してきた内容をすべてクリアして、初めてスタートラインに立ったともいえるのです。

もし、コンテンツ制作に不安があるなら、まずはナイルのコンテンツ制作代行のプランをご利用いただき、制作に関するコツを掴んでから自社で運用する方法もあります。まずは、お気軽にご相談ください。

編集者情報

ナイル編集部
ナイル編集部

2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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