Googleが日本のリンクネットワークに制裁を与えたようです
※本記事は、2014年公開当時の情報を基にした記事です。
先ほど、GoogleのMatt Cutts氏がTwitterで「ここ数カ月で日本国内の7つのリンクネットワークに制裁を与えた」という内容のツイートをしたことが話題になっています。他のブログでも既に取り上げられていますが、こういう話題はあまり触れないのですが大事な動きですのでこちらでも書いておきますね。
Incredibly proud of Japanese webspam team. Over last few months they’ve taken action on seven link networks! Makes playing field more level.
? Matt Cutts (@mattcutts) 2014, 4月 8
“Over last few months”ということですので、今日そういうことがありました、ではなくて「ここ数カ月にわたってそういう対処をしてきました」という事後報告ですね。ですのでこの発表があったからどうこう、と慌てるような話題ではありません。
少し補足するとこういう発表のあるなしに関わらず、リンクネットワークの駆逐は小規模なものから大規模なものまで順次実施されています。また、こうした動きも今に始まったことではなく、以前からこういうようなネットワーク単位での制裁は行われています。
今回の「日本国内の7つのリンクネットワーク」がどれを指すのかは今時点では分かりませんが、海外ですと「○○のネットワークに対して制裁を与えた」という感じで名指しで公表されているものも多くありますね。
海外でのこうした発表は前から見られており、最近ではヨーロッパ諸国の話題が多かったのですが、日本国内のリンクネットワークに関する発表は初めてでしたので界隈では「ついにきたか!」という感じで話題になっていますね。
今回は結論とかはありません。
※4/8 追記1
「リンクネットワーク」って何?ということですが、ここでいうリンクネットワークとは、簡単に言えば「SEO目的の被リンク対策用に作られたリンク提供元サイト群」のことです。SEO会社や、SEO会社にリンクを提供するリンクベンダー、一部のアフィリエイターなどが色んな手法で作っています。
規模は様々で、事業規模にもよりますが、リンク系ソリューションやっているところで多いところであれば保有ドメイン数が当たり前に数万~というような規模ですね。
ちなみに今の時代にこういうような駆逐を避けながらリンクネットワークを一定以上の規模で運用するのは良い悪いではなく結構大変だと思うんですよね。よほど慎重にいくか、よほど工夫するか、開き直って大量生産大量消費な感じで回していくか。
工夫して駆逐されない方向でいくなら総合的にコスト面での採算が取れるかどうかというところも焦点になると思うのですが、大量消費的な感じでの運用は体力的にしんどいかなと。
※4/9 追記※
SEMリサーチさんにこのへん引用して頂いていました。ありがとうございます。
→[解説] Google ?_?、日本国内7つのSEO目的リンクネットワークにペナルティ(実施済)
※4/8 追記2
SEOを目的としたリンクネットワークに制裁を加える、というのはどういうことかというと、前述したようなリンクネットワークに対して、丸ごとそのリンクの価値を無効化するとか、ページランクを下げるとか、リンクネットワーク全体を検索対象(インデックス)から削除するとか、概ねそういうような対処を取られることが多いです。
※4/8 追記3
どういう影響がある?というと一概には言えないのですが、今回はあくまで「リンクネットワークへの制裁」ですのでそういうリンクネットワークを使ってSEOを行っていたサイトに対して直接何かの対処がされたわけではありません。
ただ、こういう処置を施されるということは、そういう処置をわざわざ手動でしなければいけないほど、リンクというものの効力はあるということなのですよね。したがって、もともとそのリンクの効力の恩恵を受けていたのであれば、リンクネットワークへの制裁によって間接的にダメージを受けたということはありそうです。
※繰り返しになりますが今回の公表は「ここ数カ月でそういうことをやってきたよ」の報告なので、今日なにか新しい動きをしたとかそういうことではありません。
ナイル株式会社 土居
※参考記事※
→Google、日本の7つのリンクネットワークに制裁 | SEOモード
→Google、国内7つのリンクネットワークに制裁を科したことを公表::SEM R
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被リンクとは?被リンク(バックリンク)とSEO効果について
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