【失敗しない】オウンドメディアの外注について| 費用相場から選び方、注意点を解説
Webマーケティングに注目が集まるなか、オウンドメディア運営の外注を検討する企業は増えています。ですが、どのように進めればいいのかわからず、費用をかけたものの成果が得られず悩むケースが少なくありません。
本記事では、失敗したくない担当者向けに、オウンドメディア運営の外注ノウハウについて解説します。
SNSやYouTubeなどもオウンドメディアに含まれますが、注意点などは基本的に同じなので、ぜひ最後までご一読ください。
なお、ナイルではオウンドメディアの支援を実施しています。2,000社以上の支援実績をもとに無料相談も行っておりますので、「外注先選びで失敗したくない」とお考えの方は以下からお気軽にお試しください。
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目次
オウンドメディアを外注するときの3つのパターン
オウンドメディアを外注するパターンは、依頼する範囲によって、下記の3つにわけられます。
では、順番に見ていきましょう。
パターン1 オウンドメディアの戦略を任せる
1つ目は、SEOなどオウンドメディアの戦略設計を任せるパターンです。
【オウンドメディアの戦略設計で依頼できる項目例】
- 市場や競合などの調査
- キーワード選定
- 効果測定
- 効果測定後の改善アドバイス
市場や競合などの調査は、オウンドメディアの運営を始める前に実施し「検索結果で上位表示ができそうか?」「自社のターゲットからの流入が見込めそうか?」などをリサーチします。
その上でキーワード選定を行い、どのキーワードの検索結果で上位表示を狙ってコンテンツ制作を進めるのかを決めます。
ただ、自社がイメージしているキーワードで上位表示を狙えない場合もあります。自社での判断が難しいのであれば、オウンドメディアの運営を始める前に専門家に相談しておくと安心です。
また、戦略の段階で「何を持って成果が出たとするのか?」という最終的な目標を明確にしておくことも重要です。目標が曖昧だと、コンテンツ投稿後にセッション数やCV数などを計測しても、いつの間にか自社の利益につながらない数値を追ってしまうケースがあります。
【よくある失敗例】
- 問い合わせ数の増加(CV数)が目標なのに、セッション数だけを追ってしまう
そのため、戦略を練る段階で自社の目標や追うべき指標を明確にして専門家に相談することで、改善方法などのアドバイスを受けられます。
以上から、自社にディレクションできる人がいない企業が、戦略の立て方に悩んだ際に外注を検討するケースが多いです。
パターン2 コンテンツ(記事)制作を任せる
次に紹介するパターンは、オウンドメディア運営業務の「記事作成」を依頼するケースです。この場合は、選定したキーワードに対して、以下の流れで検索意図を満たすWeb記事を制作します。
【コンテンツ(記事)制作の6つの流れ】
- キーワード選定
- 構成案の作成
- 記事の制作
- 校正/校閲
- 入稿
- 公開
なお、キーワード選定は、コンテンツ制作に含まれるケースもあればディレクション費用として別料金となるケースもあるので、外注する前に確認しておきましょう。
記事制作は、ユーザーのニーズを満たすだけではなく、情報の正確さも確認しなければなりません。また、上位表示を目指すには、SEOを意識するなど注意すべき点が多くあります。
さらに、業界知識などの専門的な内容を含む場合、記事に誤りがないか確認が必要なので、制作した本数が増えるほど、確保すべきリソースが膨らみます。
外注によって戦略の策定、製品やサービスの開発といったコア業務に専念できるため、リソースが足りない企業におすすめのパターンです。
パターン3 一気通貫して任せる
3つ目は、メディア戦略から記事制作までをまとめて外注する、ハイブリット型を紹介します。オウンドメディア運営のほぼすべてを任せられるので、ノウハウ・リソースがない企業におすすめです。
ただ、「依頼主が何もしなくていい」わけではなく、以下のように自社でしか把握できない情報を、外注先へ積極的に伝える必要があります。
- 自社の特徴や競合にはない強みは何か?
- 既存顧客から喜ばれる情報には何があるか?
- 記事の内容は正確か?
そのため、定期的なミーティングを行い、依頼主と外注先の認識をすり合わせる工程が必要な場合もあります。
オウンドメディア運営を外注する3つのメリット
オウンドメディア運営を外注すると、主に以下3つのメリットが得られます。
では、それぞれ順番に解説します。
メリット1 専門家の意見を取り入れられる
1つ目のメリットは、専門家の意見を反映しながらオウンドメディアの運営ができることです。
オウンドメディア運営は、コンテンツ制作のほかにも以下などに気を配らねばなりません。
- 最新のSEOを取り入れる
- 不定期に発生する検索アルゴリズムの変更に対応する
その情報収集だけでもコストを要する上、理解を深めて実践に移すまでには時間を要します。
ですが、外注すれば、社内でSEOに知見のある人材がいなくても、専門家のノウハウや実体験をもとにすぐに動き出せます。また、Googleが検索のアルゴリズムに大きな変更を加える「コアアルゴリズムアップデート」によって、上位表示されていた記事の検索順位が下がっても、慌てずに対策を立てられる点も強みです。
さらに、戦略設計も最初に依頼すると、オウンドメディア運営に必要なナレッジが社内にたまっていき、将来的に内製化を目指せます。
メリット2 記事制作工数を大幅に減らせる
本来は多くの工数を要する記事制作の工程を、大幅に減らせる点もメリットです。記事制作は、以下の6つステップを経て進めます。
- キーワードを選定
- 構成案を作成 / すり合わせ
- 記事の制作
- 校正 / 校閲
- 入稿作業
- 公開
特にオウンドメディアを立ち上げたばかりのフェーズは、記事数を増やし集客と認知度を高めていかなければなりません。
ですが、原稿内の情報が正しいかを確認する必要があるため、記事制作をしたものの品質を管理するリソースまで確保できず、疲弊してしまう企業が少なくありません。
そこで、外注することによって、限られたリソースでも原稿チェックなどのコア業務に集中しながら、定期的に記事を投稿し続けられます。
メリット3 制作本数や更新頻度を上げられる
外注によって、記事の制作本数や投稿の更新頻度を上げられる点もメリットのひとつです。オウンドメディアを成長させるには、継続して記事を公開していく必要があります。ほかに抱えている業務もあるなか、工数の多い記事制作の本数を増やすことは簡単ではありません。
そこで外注先のリソースを借りれば、多くの記事を長期的に制作できます。さらに、記事を投稿した分データも集まるので、PDCAを回しやすくなり、より質の高いコンテンツ制作が可能です。
ただ、オウンドメディア運営で抱える課題には、共通するものがいくつかあります。ナイルではよくある課題と解決策をまとめていますので「質の担保が難しい」「リソース不足に悩んでいる」という場合は、以下の無料資料をお気軽にダウンロードしてください。
オウンドメディアの外注にかかる3つの費用
オウンドメディアの運営にはさまざまな費用が発生します。外注する内容によって変動はありますが、一般的に想定される費用を以下の3パターンにわけて解説します。
では、それぞれ見ていきましょう。
費用1 メディアサイトを構築する場合
新たにオウンドメディアを立ち上げる場合の相場は、100〜300万円です。含まれる項目例として、以下の5つがあります。
【メディアサイトを構築する場合の5つの項目例】
- オウンドメディアの戦略設計
- CMSのカスタマイズ
- Webサイトのデザイン代
- サーバー代
- ドメイン代
一見すると、サイトの準備段階でまとまった費用がかかる印象がありますが、Webサイトのデザインを自社で行えば費用を抑えられます。
ただ、自社で進めたものの、設定でつまずいたり思ったとおりに運営が進まなかったりするケースがあるため、何か不安がある場合はプロに相談しておくと安心です。
費用2 戦略などのコンサルティングを依頼する場合
コンサルティングを依頼する場合の費用の目安は、1~2ヵ月目は初期調査の費用として150万円、3ヵ月目以降はコンサルティング費用として50万円ほどです。
1~2ヵ月目 | 3ヵ月目以降 | |
---|---|---|
費用相場 | 150万円 | 約50万円〜 |
概要 | 初期調査の費用 | コンサルティングの費用 |
内訳 | ・競合調査 ・キーワード調査 ・サイト内部調査 ・KPI策定 ・戦略策定 |
・SEO改善提案 ・施策の実装サポート ・コンテンツ改善、リライト提案 ・KPIの進捗確認MTG、施策検討MTG |
1~2ヵ月目に大枠の方針を定めるため、追加の施策がなければ3ヵ月目以降の予算はほとんど一定額のままです。ただ、PDCAを回すうち状況が変化するため、改善策によって追加費用が発生する場合があります。
ただ、コンサルに依頼しても施策を自サイトに実装しなければ意味がありません。コンサルティングの内容を定期的に自社スタッフやライターなどにも共有し、メディアに反映させることが必要です。
費用3 コンテンツ制作を依頼する場合
コンテンツ制作を依頼する場合は、執筆ジャンルや作業を依頼する範囲によって費用が大きく変わります。
例えば、以下の条件で依頼するときは1記事あたり3万円からが目安です。
【3万円/記事でコンテンツ制作を依頼する場合の内訳例】
自社で対応すること | 外注先で対応すること | |
---|---|---|
構成作成 | ◯ | ー |
記事制作 | ー | △ ※文字単価3円のライターへ委託 |
図解制作 | △ ※3枚目/記事から対応 |
△ ※1〜2枚/記事 |
監修の有無 | △ ※なしor別途依頼 |
ー |
上記は最もリーズナブルな費用感なので、キーワード調査から構成作成なども依頼する場合、さらに費用が追加されます。
どこまでの作業を自社で実施するかによって費用は異なりますが、例で挙げたように、構成案や記事内の画像の作成を自社で実施すると、コストの削減が可能です。
ただ、コスト削減に重点をおいてしまうと、以下の理由でオウンドメディア運営が滞るリスクがあります。
- 自社で行う工程が増えて、考える時間の確保が難しくなる
- アクション量が担保出来なくなり成長が鈍化する
予算が限られているのなら、まずは記事の執筆だけを依頼し、成果が出始めたら外注する範囲を少しずつ広げてみるのもひとつの方法です。
オウンドメディア運用を外注する際の注意点
オウンドメディアを外注するメリットはさまざまありますが、いくつか注意点もあります。外注する前に、把握しておきたい注意点をご紹介しましょう。
オウンドメディア運用を外注する際の注意点
- オウンドメディア運営の知識を持っておくべき
- 外注先との情報共有に時間がかかる
オウンドメディア運営の知識を持っておくべき
オウンドメディア運営を外注するにあたっては、発注側もオウンドメディア運営についての知識を持っておくべきです。
オウンドメディア運営の全体の流れや、どのようなメリット・デメリットがあるのかといったことを、しっかり把握しておいてください。オウンドメディア運営の基礎知識があれば、外注先への的確な指示や質問が可能になります。
予備知識がないまま外注に出してしまうと、コミュニケーションが噛み合わず、プロジェクトが遅延し、オウンドメディアの成果が出るまで余計に時間がかかる可能性があります。
外注先との情報共有に時間がかかる
オウンドメディア運営は、外注先との情報共有に時間がかかる場合があるので注意が必要です。
外注先と連携してオウンドメディアを運営する場合は、自社の情報や特徴を外注と共有していく必要があります。具体的には、「自社がどのような会社で、業界の中でどのような立ち位置なのか」「自社の強みは何なのか」「自社と業界それぞれの課題は何で、どのような解決策があるのか」といった内容を、外注に伝えておくべきです。まずは外注先に、自社への理解を深めてもらうよう、徹底しましょう。
オウンドメディア運営の外注先を選ぶ4つのポイント
オウンドメディア運営を外注するなら、誰に依頼するかを慎重に検討してから選定することが大切です。ここで、外注先を選ぶ上で大切なポイントを以下の4つ紹介します。それぞれのポイントを順番に見ていきましょう。
業界での実績と経験があること
オウンドメディアの外注先としては、実績があり経験が豊富な大手企業、あるいは比較的小回りがきく中小企業やベンチャー企業があります。
オウンドメディアの運営は長期にわたるプロジェクトですので、安定性を重視するならば、実績があり経験豊富な大手企業を選択することをおすすめします。安定性よりも、柔軟でスピーディな対応に重きを置く場合は、中小企業やベンチャー企業の選択が考えられます。両方のタイプの企業から、初回相談時にオウンドメディア運営の意見を聞くことで、より効果的に比較できるでしょう。
担当者と相性がいいこと
オウンドメディアの外注先の担当者との相性も大切です。質問に対する明確な回答や、打ち合わせ前後のやり取りから、依頼後の仕事ぶりを推測することができます。
企業の規模にかかわらず、担当者が親身になってくれそうな外注先を選ぶことをおすすめします。
戦略や分析まで網羅していること
外注先には、できればオウンドメディアの戦略や分析まで担当してくれる会社を選んだほうがいいでしょう。
もちろん、オウンドメディアの肝となるコンテンツ制作をしっかりやってくれそうな会社であれば、そこに外注しても、運営上は大きな問題にはならないかもしれません。しかし、オウンドメディアの目的はコンテンツを公開し、サイトへの流入を増やすことだけではないケースが多いと思います。
オウンドメディアを通じて商品を購入してもらいたいといった要望もあれば、自社サービスを知ってもらうために問い合わせを増やしたいといった要望もあるでしょう。
このようなオウンドメディアが目指す目的に合わせて、トライ&エラーを繰り返しながらデータ分析を行うことで、成果につながるようなサイクルを生み出していきます。
内製化まで対応できるか確認すること
オウンドメディアの戦略部分についてコンサルティングを依頼する場合は、将来的な内製化を支援する仕組みがあるかどうかを確認しましょう。内製化を考慮していないと自社にノウハウが蓄積しないため、外注先に頼り続けることになります。
コンサルティングは「依頼主との契約を継続することで成り立つビジネスモデル」なので、1つの契約が終了すれば別の契約で売上を確保しなければなりません。
そのため、外注先の方針によっては、依頼主へのノウハウの共有を内製化できない範囲に留めるケースがあります。しかし、自社内にノウハウが蓄積されないままでは、外注費用が発生し続けてしまうのが現実です。
最終的に、オウンドメディア運営にかかるコストを減らして利益を上げていくためにも、外注先に「自走を見据えてノウハウを共有してくれるか」「内製化サポートの実績があるか」をあらかじめチェックしましょう。
オウンドメディアの記事制作の外注の流れ6ステップ
この章では、ナイルが実際に行っているオウンドメディアの記事制作の流れを以下の6つステップで紹介します。
コンサルティングも依頼する場合は、コンサルティング会社側が一連の流れを提案するケースが一般的なので、提案内容に沿って記事制作を進めれば問題ありません。あくまで一案として解説しますので、参考にしてください。
ステップ1 キーワードを選定
まずは、キーワードごとの検索ボリュームなどを調査しながら、対策キーワードの選定を行います。以下のようなキーワードを狙う場合は、記事でユーザーニーズを満たすことが難しい(=上位表示の難易度が高い)ので注意が必要です。
- 上位に公式サイトやサービスページが多いキーワード
- YMYL領域(生命やお金に関するジャンル)のキーワード
また、自社のターゲットが検索していないと考えられるキーワードは、CVを見込めないため避ける必要があります。
▼「SNS運用代行」の問い合わせを増やしたい場合の例
→記事を読んでほしいターゲット:SNS運用代行の依頼を検討し、サービス内容や費用感などをリサーチしている人
キーワード「SNS 運用代行 相場」 | キーワード「SNS アプリ 作り方」 | |
---|---|---|
想定読者 | 運用代行できる会社を探している人 | アプリ開発に興味がある人 |
CVの期待値 | 自社サービスとマッチするので、高め | 自社サービスと関連度が薄いので、低め |
制作の優先度 | 高い | 低い |
さらに、キーワードごとの検索ボリュームや現状のセッション数・CV数を分析し、今後上位を獲得していきたいキーワード、すでに効果が出ていてさらに順位を上げたいキーワードなどを中心に選定を進めます。
このようなキーワードの選定方法は以下の記事で解説しているので、ぜひご覧ください
ステップ2 構成案を作成 / すり合わせ
キーワードを選んだら、構成案の作成に進みます。まずは、上位10記事を分析し、検索している人のニーズや、どのような要素があれば上位表示されるかをリサーチしましょう。
リサーチが完了したら、その内容をもとに構成案を作成します。ここまでは依頼主が社内でも実施できる作業ですが、構成案から外注することはもちろん可能です。
ただ、外注した場合でも、完成した記事がイメージとずれないように、構成案のチェックをする必要があります。以下のように修正指示をできるだけ具体的に伝えると、想定に近い記事が完成します。
抽象的な指示 | 具体的な指示 | |
---|---|---|
依頼主の指示例 | もっと専門的な内容を追加してください。 | 専門的な内容を追加してください。 具体例:〇〇や△△ 参考記事:https://www.〜/ |
外注先の反応 | 専門的な内容が何かわからず、独自調査の結果を反映 | 専門的な内容とは、参考記事にある〇〇や△△と理解 |
記事の完成時 | 依頼主のイメージと異なった記事が完成 | 依頼主のイメージどおりの記事が完成 |
テキストのやり取りで認識が一致しない場合は、ビデオ会議などで直接伝えると意図が伝わりやすくなるケースがあります。
ステップ3 記事の制作
作成した構成案に問題がなければ、ライターに記事を作成してもらいます。可能であれば、執筆の依頼前に指示書やマニュアルを作成しておくことがおすすめです。以下の効果が期待でき、コミュニケーションコストの削減につながります。
- 執筆に関するライターからの質問が減る
- フィードバックする箇所が減る
- ライターが複数人いる場合、一貫した指示を出しやすくなる
表記ゆれや控えてほしい内容などを注意事項として記載すれば、オウンドメディア全体で統一できるので、ユーザー目線で読みやすくなります。
マニュアルには、以下の内容を載せるのが一般的です。
- トンマナ
- 表記の統一
- 情報の引用ルール
ほかにも記事執筆を依頼する上で共有したい内容があれば、適宜追加しましょう。
ステップ4 校正 / 校閲
次に、作成された記事に対して「誤字脱字がないか」「事実と異なる内容はないか」を確認します。特に金額などの数字や固有名詞などは、読者からクレームを受けたり自社の信頼を失ったりする恐れがあるので、念入りにチェックしましょう。
修正箇所があれば外注先へ依頼しますが、修正する理由がわかればライターが納得しやすいため具体的に伝えるのがおすすめです。
抽象的な指示 | 具体的な指示 | |
---|---|---|
依頼主の指示例 | 違和感があるので修正してください。 | 違和感があるので、記載の参考記事を見て修正してください。 参考記事:https://www.〜/ |
外注先の反応 | 具体的な違和感の正体がわからず、独自の解釈で修正 | 参考記事を見て、違和感の正体は〇〇や△△と具体的に理解 |
記事の完成時 | 依頼主のイメージと異なった記事が完成 | 依頼主のイメージどおりの記事が完成 |
このような伝え方は手間に思えるかもしれませんが、自社で直していると改善されないまま記事が納品されます。長期的に効率よく進めるなら、修正を依頼した内容をもとにマニュアルも整備すると、ミスの再発防止に効果的です。
なお、ナイルでは必ずダブルチェック以上の確認を挟んでから記事を公開しています。間違いを見逃さない仕組みを整え、読者からの信頼を失わないようにしましょう。
ステップ5 入稿作業
記事の内容に問題がなければCMSに入稿します。
入稿においても、執筆と同様にマニュアルを用意しておくことがおすすめです。入稿のマニュアルに記載する内容は以下が挙げられます。
- 装飾ルール
- パーマリンクやカテゴリの設定
なお、入稿は基本的にPCで行いますが、PCだけではなくスマートフォンでも表示が崩れていないかをチェックしましょう。ジャンルによるものの、記事はスマートフォンで読まれることが一般的だからです。
ステップ6 公開
入稿した記事が問題なければ記事を公開します。早ければ公開後1ヵ月ほどでSEOの効果が見え始めるため、Googleサーチコンソールなどで順位の変動をチェックしましょう。
なお、オウンドメディア運営を始めたばかりの頃は、効果測定の頻度や精度は高くなくて問題ありません。セッション数が少ない段階では、改善案を試しても効果が出ない場合があります。
立ち上げ後は分析よりも記事の更新を優先し、セッション数が多くなってきたら、記事タイトルの変更やリライトの実施などの改善案を出して、順位を上げる方法を考えましょう。
効果測定の方法がわからない場合は、以下の記事で詳しく解説しているのでご一読ください。
この記事もチェック
オウンドメディアの外注で成功した3つの事例
オウンドメディアを外注して成功した事例を以下の3つ紹介します。順に見ていきましょう。
オウンドメディアの外注で成功した3つの事例
事例1 後発オウンドメディアで月10万セッション達成 | 第一生命保険株式会社
まず紹介するのは、第一生命保険株式会社のオウンドメディア「ほけんの第一歩」の事例です。
生命保険の基礎知識や選び方などを発信する同メディアは、人の健康やお金に関するYMYL領域に該当するため、ほかのジャンルに比べGoogleからの評価基準が厳しい上、知名度の高いライバルがいるなかで集客する必要がありました。
そこでナイルは、元々ある認知度を強みとして以下の施策を開始します。
【行った施策】
- メディアに合ったKPIを設定
→キーワードごとに期待できる検索順位、月間セッション数の推移などを提示する - CVを見込めるキーワードを選定
→問い合わせ・資料請求などの評価軸を設けて優先度を付ける - クオリティを重視した記事制作
→SEOを取り入れつつ、専門的で正確な知識をわかりやすく伝える
結果として、開設から6ヵ月で月10万セッションを達成し、社内で「今さらアピールするほどでもない」と考えていた商品がニーズがあるとわかるなど、新たな価値の発見につながりました。
本事例は以下の記事で詳しく紹介しているので、ご一読ください。
この案件・類似案件を担当したメンバー
西脇 遼平(にしわき りょうへい)
・BtoB、BtoCで幅広くプロジェクトを経験しており、主にメディア型サイトにおけるSEO施策や導線改善を担当
事例2 戦略設計からコンテンツ制作を依頼 | 松尾産業株式会社
松尾産業株式会社は、塗装原材料や自動車部品をメインに、製造業向けの商材を扱う商社です。製造業の技術者やかかわる人とつながりを持つために、オウンドメディア「PEAKS MEDIA」の運営に着手しました。
最初にペルソナを設計した後、オウンドメディアのテーマやコンセプトを決める際に行ったのが、ユーザーが目標を達成するまでの行動や体験を図にする「コンセプトダイアグラム」の作成です。
社内のさまざまな職種の社員10人以上で提供する価値の共通認識を以下のように作り、メディアの方針を一貫できるよう努めました。
その結果、読者からは「かっこいい」「面白い」といったポジティブな反応を得るメディアを完成させています。
本件の詳細は以下で詳しく紹介していますので、併せてご覧ください。
この案件・類似案件を担当したメンバー
黒川 彩(くろかわ あや)
・ナイルではお客様のビジネス状況を理解した上で、事業成長につながる課題設定と施策提案を行う
事例3 ローンチから2年で月間100万セッション達成 | 株式会社トライアルカンパニー
ディスカウントストアとスーパーマーケットの複合店舗であるスーパーセンター「トライアル」を運営する株式会社トライアルカンパニーでは、オウンドメディア「トライアルマガジン」を運営しています。
メインの情報発信をチラシで行っていたところ、新聞の購読率が下がっている状況を課題と感じ、新たな顧客接点のチャネルとしてオウンドメディアを立ち上げを決意しました。
オウンドメディア運営で意識したのは、読者のためになるコンテンツや最新の情報を届けることです。具体的には、新規の記事制作をしながら以下を実施しています。
- リライト
- 内部リンク挿入
- 公開した記事のタイトル修正
- 旬がくる前に季節感のある記事をアップデート
ローンチ後は半年足らずで17万クリックされた記事が発生し、2年で100万セッションを達成しています。
「トライアルマガジン」の事例は以下で詳しく紹介しているので、ご一読ください。
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加藤 直子(かとう なおこ)
・一般情報誌、ムック本、ウェブメディア等の制作経験があり、コンテンツ制作の造詣が深い
オウンドメディアで自社のブランディングと売上向上を
オウンドメディア外注のメリットは、専門家の意見を取り入れられる点、記事の制作工数を減らして更新頻度を上げられる点にあります。戦略やコンテンツ制作どちらかを依頼する場合と、両者を任せる場合があるため、費用は外注する範囲によって異なります。
ただ、オウンドメディアの運営について何も知らない状態で丸投げしていては、運営が滞りかねません。また、実績や担当者との相性だけではなく内製化までサポートしているか確認することがおすすめです。
オウンドメディアで成果を見込めるのであれば自社に合った外注先を探して、認知度の向上や売上アップにつなげましょう。
ナイルでは、調査分析からWeb戦略策定・施策実行や改善まで一気通貫で支援しています。 多岐にわたる業界で2,000社以上支援した実績をもとに、内製化を見据えたサポートも可能です。
「何を外注したらいいのかわからない」「とりあえず相談したい」という方のために無料相談も用意しておりますので、以下からお気軽にお試しください。
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