【初心者向け】セミナー開催レポート 「トラフィック改善の為のSEO内部設計セミナー」(スライド付)
※本記事は、2016年公開当時の情報を基にした記事です。
こんにちは。ナイル株式会社の益子と申します。
当社ではSEOやコンテンツマーケティング、アクセス解析等に興味のある方に向けてのセミナーを定期的に開催しております。改めて、ご参加いただいた方々に御礼申し上げます。
今回は、実際にWebサイトのSEOに携わっている初級者~中級者の方向けに、「トラフィック改善の為のSEO内部設計セミナー」についてスライドをご紹介します。
集客・コンバージョン数を増やしたい方へ
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目次
講義内容
Index
0.はじめに
【第1部】
1.検索エンジンについて
2.SEOを行う際のよくある間違った認識
補足:検索品質評価ガイドラインについて
【第2部】
3.サイトタイプ別の役割
4.サイトタイプ別のSEO
※今月開催のセミナー情報
今月開催のセミナーはこちら
0.はじめに
本講座で学んで頂きたいことは、「ご自身のサイトのタイプに合わせて、SEOを行う際の考え方」です。
「試行錯誤をしてみたが、全くアクセスが増えない」
「SEOを強化したいけれどどこから着手したらいいか分からない」
こういった悩みを抱えている方は是非スライドをご覧ください。
第1部
第1部では、検索エンジンについて簡単に説明しています。
検索結果に表示されるWebサイトやコンテンツを実際に評価しているのは検索エンジンです。そのため、SEOを考える際は検索エンジンへの理解が不可欠になります。
1. 検索エンジンについて
この章では、検索エンジンにクロールされてから、実際に評価されて検索結果に表示されるまでの一連の流れについて説明しています。
簡単に説明すると、まずページがGoogleのプログラムによって読み込まれて(クロールされて)、Googleのサーバーにインデックスされます。(検索結果に表示されるために、格納される、ともいえます。)
その後、実際にユーザーが検索を行うと、Googleは検索キーワードの意味を解析し(クエリプロセシング)、独自のアルゴリズム(評価基準)に基づいた検索結果をランキングの形で返します。
このアルゴリズムは、公開自体はされていませんが、方向性がガイドラインとして公開されており、その数は200を超えると発表されています。
2. SEOを行う際のよくある間違った認識
第2部に入る前に、検索エンジンについてのよくある間違った認識として、「6つの質問」をしております。
例えばインデックス数(=Googleに格納されているページ数)。一昔前は似たようなページが増えてもインデックス数が多いほど良い、という時代もありましたが、現在は、類似のページが量産されるのは望ましくないとされています。
ご存知の方が多いとは思いますが、知らない、あるいは間違った認識を持たれている方もまだ少なくないのが現状です。
補足:検索品質評価ガイドラインについて
Googleがどのようなページを評価しているか、品質評価ガイドラインが出されているため、補足としてそれに触れています。
Googleは主に以下の2つの評価基準に基づいてページを評価しています。
1つ目:Page Quality (ページの品質)
①メインコンテンツの質と量、②ページ・WebサイトのE-A-T(専門性・権威性・信頼性)、③Webサイトの評判の3つを軸に判断されています。
メインコンテンツの量はテーマに対し適切である必要があります。また、コンテンツの質、サイトのE-A-T、Webサイトの評判がそれぞれ高ければ、その分Page Qualityも高いと判断されます。
2つ目:Needs Met (ニーズとの関連性)
①ニーズとの合致度合い、②品質、③モバイル端末(=スマートフォン)での使い勝手の3つから判断されています。
「①ニーズとの合致度合い」は、ユーザーのニーズに合った内容・量の正確なコンテンツかどうかで判断されます。「②品質」はコンテンツの品質、E-A-TなどPage Qualityに関わるものや情報の鮮度から評価されます。「③モバイル端末での使い勝手」は使いづらさから判断され、モバイル端末での利用がほぼ不可能な場合、①・②が高評価でも「役に立たないコンテンツ」と評価されてしまうことがあります。
簡単にまとめると、ユーザーのニーズに合った高品質なコンテンツを作成し、モバイルユーザーにとっても使いやすいサイト作りをしていくことが重要、ということです。
元々は、「E-A-T」の3要素でしたが、2022年以降、経験の「Experience」が追加された「E-E-A-T」が新たな評価基準となりました。「E-E-A-T」については以下の記事で詳しく解説しています。
第2部
3. サイトタイプ別の役割
第1部の最後でお伝えした通り、基本はユーザーのニーズに合致した高品質なコンテンツを作成していくことです。
ただ、一口にWebサイトといっても、個人運営のブログから大規模なポータルサイトまで、目的や規模が様々に異なります。目的や規模が違えば、SEOでやるべきことも大きく変わってきますから、まずは目的に応じて3つのサイトタイプに分類しています。
コーポレート/サービスサイトであれば自社の情報を伝えることが目的。ポータル/通販サイトであれば、より多くのユーザーにCVしてもらうことが目的。メディアであればPVを増やして広告収入を得ることが目的。というようにそれぞれ目的が異なっています。
\疑問や不明点はお気軽にご質問ください!/
4. SEOの取り組みケーススタディ
前述したサイトタイプ別に、ケーススタディ・事例紹介を行いました。
以下でサイトタイプ別に、具体的にどういった方針で進めればいいかを整理しています。
コーポレートサイト/サービスサイト
自社のコーポレートサイトを導線として、自社商品に問合せ・申込をもらう場合を題材として扱いました。
ここでのコーポレートサイト/サービスサイトは、~100ページくらいの比較的小規模なものを想定しています。特性として、発信できる情報量が基本的に自社の情報に限られます。
このタイプのサイトでは、商品名や会社名が含まれるキーワードを逃さないことが非常に重要です。なぜなら、これらの指名検索系のキーワードで検索するユーザーは、自社、あるいは自社の商品に関心が高いユーザーだからです。自社に関連するキーワードは上位表示しやすいという特性があるので、比較的容易に対策可能です。その代わり、確実に取りきるという姿勢が必要になります。
一方、指名検索系以外のキーワードで検索するユーザーは、他社も含む包括的な情報を探している可能性が高く、検索ユーザーのニーズもその分広くなります。それに応じて上位表示に必要な情報量が増え、競合性も高くなるため上位表示の難易度は上がります。
知名度のある企業のホームページなどであれば、サイト内容が薄いにもかかわらずビッグキーワードで上位表示される、というようなケースも例外的存在はしますが、有名であるために被リンクを受けやすいなどの背景があります。
ポータルサイト/通販サイト(ECサイト)
ポータル/通販サイトでは「食べログ」類似のポータルサイトの立ち上げを題材として扱いました。
データベースから生成される数千ページ以上のサイトであれば地域や目的など複数のカテゴリに振り分けると、ニーズに応じた一覧ページがその分生成されます。これらのページを検索エンジンにも評価してもらえれば、カテゴリに紐付いた掛けあわせキーワードを狙うことが可能です。
ただ一方で、サイトの情報量が少ないにもかかわらず細かすぎるカテゴリ分けをしてしまうと、検索エンジンに見せる必要のないページが多数生成されてしまうこともあります。それらを事前に防ぐため、サイトの情報量を増やしていくための仕組みや、余計なページがシステム的に生成されないような仕組みはあらかじめ整備しておく必要があります。
情報メディアサイト
女性をターゲットに、美容や健康をテーマとしてコラム記事を定期的に更新するメディアサイトの立ち上げをケーススタディの題材として扱いました。
記事メディア系のサイトでは各記事単位で検索に引っかかることが多いため、記事を書く際にユーザーが検索するキーワードを意識することが重要です。狙っていくキーワードに含まれるユーザーの意図や、そのキーワードで実際に上位表示されている記事を確認して、ユーザーのニーズをより満たせそうな要素を記事に盛り込むことで、より上位表示されやすくなります。また、季節性やトレンドを意識して記事を用意していくと、効果的にトラフィックを集められるでしょう。
まとめ
サイトタイプやサイトの体力(情報量や被リンクなど)によってによってそもそものSEOの考え方や行う施策は変わります。単に上手くいっているサイトの真似をするだけでなく、自分のサイトがどのような特色と体力を持っているのか、しっかりと把握する必要があるでしょう。
現在特に強みがなかったとしても、作成したコンテンツや獲得した被リンクは、着実にサイトの体力となります。積み上げたサイト資産がSEO上の強みにもなるので、中長期的な視点で地道に取り組むことが大切です。是非、ご自身のWebサイトのご参考にしていただければと思います。
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