印刷業界のサイトでSEO集客を効果的に実施するポイント
インターネットの普及によって印刷の発注・受注がオンラインで行われるようになりました。そのため、自社サイトへの集客が売上向上のカギを握るケースがあります。
今回は、印刷会社のウェブサイトに効果的に集客するためのSEOのポイントを解説していきます。
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目次
印刷会社のサイトがSEOを実施すべき理由とは?
印刷会社がウェブサイトを活用しようとする場合、印刷通販事業はすでに大手企業がシェアを押さえていて、後発のウェブサイトで勝負するのは厳しいと考えられます。印刷通販事業でシェアを広げていけるだけのリソースがあればいいですが、そこまでの体力がない場合、せっかくコストをかけてウェブサイトを立ち上げても失敗に終わる恐れがあります。
それでも印刷会社がウェブサイトを立ち上げ、SEOを実施して集客するメリットはあります。印刷会社がウェブサイトを活用して集客する最大の目的とは、潜在的な新規ユーザーとつながることです。紙の需要は減ってきているとはいえ、同人誌やチラシ、名刺など、紙の印刷物を求める人は数多く存在します。個人が印刷会社を探す場合、インターネットを使うことがほとんどですから、ウェブサイトで集客できれば、営業しにくいBtoC事業を広げていくことができるのです。ユーザーは、紙の印刷物は在庫がなくなれば再印刷をオーダーするので、リピーターが生まれることも期待できるでしょう。
印刷会社サイトのSEOのポイント
SEOの基本施策は、ユーザーが検索しそうなキーワードを想定して、自社サイトのコンテンツにそのキーワードを散りばめておくことです。印刷会社のウェブサイトがSEOを意識する場合、どのようなキーワードを対策するのがいいのかを解説します。
指名検索に対応する
まずは、指名検索に対応するようにしてください。指名検索とは、会社名や店名、サイト名そのものをキーワードとして検索すること。ユーザーが印刷会社のウェブサイトにアクセスする場合、検索エンジンで指名検索することは少なくありません。印刷物に自社名がクレジットされていて、印刷のクオリティに魅力を感じたユーザーがクレジットを見て検索する可能性も考えられます。
地域を示すキーワードを意識する
「地域名+印刷」でキーワードを組み合わせて設定しておくことはおすすめです。地域名は駅名や市区町村名レベルまで絞り込んでおくといいでしょう。タウン誌や地域の広報誌、お店やイベントのチラシ・フライヤーなど、地域に根ざした印刷物の需要があり、地域のお客様に支えられている中小規模の印刷会社も少なくないのではないでしょうか。また、同人誌を作っている人なら全国各地、身近なところにいますし、遠方の会社でも「展示会中にチラシが切れてしまい、急遽増刷する必要が出たので、会場近くの印刷会社を探している」といったケースがあります。
鉄板キーワード「印刷物+印刷サイズ」
キーワードを設定する場合、ユーザーはどのようなニーズを抱えているかを想定することが大切です。簡単な印刷ならプリンターで誰でもできてしまう現状を考えると、ユーザーは家庭や一般的なオフィスではできない印刷物をつくりたいというニーズを持って、印刷会社を探すと考えられます。
家庭やオフィスでできない印刷物の代表的な例が、ポスターやチラシなどの大型印刷です。そこで「ポスター 印刷 A2」など、印刷物の種類と印刷サイズを組み合わせてキーワード対策しておくのは、一つの方法になります。
重要キーワード「名刺」「チラシ」「同人誌」
ユーザーの需要が大きい名刺やチラシ、同人誌といった印刷商品名は、キーワード対策しておくといいでしょう。「名刺」「チラシ」「同人誌」と1ワード単位ではなく、「名刺+作成」「チラシ+印刷」など複数を組み合わせて設定するのが基本です。
ほかにも、自社のターゲットとなるユーザー像と自社が提供できるサービスから、ユーザーが検索しそうなキーワードの組み合わせを考えるのはおすすめです。例えば、デザイン力に自信がある場合は、「チラシ 印刷」だけでなく「チラシ デザイン 格安」といった組み合わせがキーワードとして考えられます。
自社商品・サービスに関連するキーワード
チラシや名刺、同人誌など一般的な印刷商品だけでなく、自社が対応できる特殊な印刷商品があれば、できるだけ細かくキーワードに設定しておきましょう。例えば、イベントで使用されるTシャツやスタッフジャンパー、同人誌即売会にて出展サークルが同人誌と一緒に販売するノベルティグッズなど、多様な商品を展開しているなら、それぞれキーワード対策を考えていきましょう。また、商品名だけでなく、「即日印刷」といった自社の強みとなるサービスがあれば、キーワードを意識したページを用意しておくといいでしょう。
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印刷会社のサイトで用意しておきたいコンテンツとは?
印刷会社のサイトで用意しておきたいコンテンツについては、ユーザーにとって有益である必要があります。どのようなコンテンツが必要なのか、確認していきましょう。
デザインテンプレを提供する
名刺印刷やチラシ印刷のサービスを紹介するページで、デザインテンプレを提供することで、ユーザーは手軽に注文でき、リピート率の向上が貢献できます。
デザインテンプレは、バリエーション豊かに作成しておくといいでしょう。名刺印刷であれば業種別におすすめデザインをカテゴライズし、チラシ印刷であればイベントやセール、習い事、求人など目的別にさまざまなデザインを用意しておきましょう。テンプレはウェブ上である程度編集できるようにして、ユーザーが来店することなく発注できるようにすると手軽でリピートしやすいです。
オンライン上で簡単見積もり
Google検索に「印刷」「印刷会社」と入力すると、サジェストワード(検索窓にキーワードを入力すると自動的に表示される検索候補)として「安い」と表示されます。言うまでもなく、ユーザーは希望する印刷に料金がどれくらいかかるかを決め手としていることがわかります。
料金は「○○円〜」というざっくりした表示だけでなく、ユーザーが希望する印刷にかかる料金をウェブ上で把握できるように、見積もりが出せるコンテンツを用意しましょう。用紙サイズ、用紙の銘柄、使用色数、印刷枚数など、フォームに入力して簡単に料金と納品日を出せるようにするとユーザーフレンドリーです。
注文方法を解説して離脱を防ぐ
注文にあたっては、ユーザーが注文作業中に離脱しないように注意したいところです。ユーザーが希望する印刷プランをわかりやすく提示し、注文方法をできるだけ簡略にするのはもちろん、ユーザーが悩むことなく注文を完遂できるように「注文方法ガイド」ページを作成しておきます。
「注文方法ガイド」では、注文完了までの基本的な流れや注文画面の操作方法について、図も交えて説明します。また、リピート注文の場合はどうするかなど、さまざまなケースを想定して説明しておくことも大事。よくある質問をQ&A形式のコンテンツも用意すると親切です。用紙サイズの実寸法や提供している用紙の特性や厚さについても忘れずに説明しましょう。
こだわりの印刷技術が強みになる
ユーザーの中には、印刷のクオリティにこだわる人もいます。例えば、箔押しなどのさまざまな加工ができたりすると、こだわりのある作り手に喜ばれます。自社で対応可能な印刷技術があれば、積極的に紹介しましょう。
印刷会社のサイトでSEOを実施しよう
印刷会社のサイトでは、これまで対面で行われていた接客を「ウェブサイト上で行う」と考えることが、SEOを強化し、ウェブサイトの成功につながるといえます。
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