アパレルECサイトでSEO集客を効果的に実施する6のポイント
ECのなかでも最大分野のアパレルでは競争が極めて激しく、集客の要としてSEOに力を入れる必要があります。ここでは、アパレルECサイトの現状を踏まえて、SEOのポイントについて解説します。
SEOコンサルティングサービスに興味のある方は、こちらもご覧になって下さい。
\SEOの基礎知識と実践方法を知りたい方必見!/
目次
アパレルECサイトは競合が多い
アパレルECサイトのSEOのポイントを解説する前に、アパレルECサイトの現状について整理しておきましょう。
アパレルはECサイトの最大分野なので、多数の競合がひしめき合っています。大手メーカー・ブランドやセレクトショップ、大型のファッションモールサイト、総合通販サイトがあります。
優れたブランドや商品であっても、ECサイトに商品を掲載するだけではユーザーに見つけてもらうのは困難です。アパレルECサイトにおいて集客するためにはマーケティング施策が不可欠。なかでもSEOは、ウェブ広告やインフルエンサーの起用などに比べると比較的に安価で実施できるため、まず取り組みを検討したい施策といえます。
大規模サイトと中小規模サイトのSEO戦略の違い
Googleをはじめとする検索エンジンは、消費者に多様な選択肢を提供しているECサイトを評価していると考えられます。
大手メーカー・ブランド・セレクトショップサイトや大型のファッションモールサイトは豊富な商品点数を持っているため、多様な選択肢の提供という点では圧倒的な優位性がありますので、SEOの基本を実施していくことで、集客につながる可能性が高いといえるでしょう。
中小規模のECサイトの場合、ユーザーのニーズに寄り添ったサイトになっているかどうかという別の評価軸で勝負したいところです。サイトのユーザビリティを高めることをSEOの方針とすることをおすすめします。
アパレルECサイトにおけるSEOのポイント
ここからは、アパレルECサイトにおけるSEOにポイントを紹介していきます。
商品ページのタイトルを最適化する
商品ページのタイトルは、SEOに大きく影響します。商品ごとに個別設定して、重複しないように注意しましょう。
titleタグは、テキストの配列も重要です。検索エンジンの検索結果一覧が表示された際、ユーザーがクリックしやすいタイトルテキストの配列を心がけてください。titleタグの例として、「シャツ」や「ボトムス」などの商品ジャンルのキーワードを先頭に、「秋冬新作の予約受付中!」といったユーザーに訴求するキャッチを入れたり、「メンズファッション通販」といった自社ECサイトの簡単な特徴を入れたりするといいでしょう。最後にブランド名を入れる順にするのがおすすめです。
この記事もチェック
質の高い商品画像を掲載する
商品画像は、アパレルECサイトにおいて商品をアピールする最も重要な要素です。商品画像のクオリティを高めつつ、1つの商品につき、さまざまな画像を掲載しましょう。
商品のフロント、バック、カラーバリエーションごとの物撮りはもちろん、モデルやスタッフによる着用画像も商品ページに掲載してください。着用画像は、さまざまなアングルや縮尺で撮影し、着用者の身長・体重も記載して、ユーザー自身が着用するイメージを思い描けるよう工夫をこらすと親切です。
商品説明文でユーザーのニーズに応える
商品説明文は、推したいポイントを中心にしながら、ユーザーのニーズに応える内容にしてまとめるといいでしょう。ある商品に対するユーザーのニーズは、Googleのサジェストキーワード(オートコンプリート)からある程度、推測することができます。
例えば、「フェイクレザー」で検索すると、「手入れ」というサジェストキーワードが表示されます。フェイクレザーは経年劣化しやすいので、手入れをして長く着たいというニーズがあると推測できます。そこで、フェイクレザーを使った商品には手入れ方法などをテキストで説明を加えると、ユーザーへの訴求を期待できるでしょう。
商品レビューを充実させる
商品を購入したユーザーによるレビューは、購入に際しての大きな判断材料になります。商品に対して高く評価し、ユーザーにとって参考になる良質なレビューを集めましょう。
実際の購入ユーザーのレビューを集めることが難しければ、着用モデルやスタッフによる感想でも構いません。着用モデルやスタッフにコメントしてもらう場合は、あくまでユーザー目線での使用感や長所を挙げてもらいます。また、着用モデルやスタッフ、購入ユーザーの着用サイズや体型も併記できるようにすると、ユーザーの参考になり親切です。
構造化マークアップを行い、リッチリザルトを追加する
検索結果に商品ページが表示される際に、評価やレビュー件数、価格などのリッチリザルトが表示されているものがあります。リッチリザルトは通常の検索結果より多くの情報をユーザーに伝えることができるので、集客上とても有利です。リッチリザルトを表示するには、構造化マークアップを行う必要があります。
構造化マークアップとは、検索エンジンのクローラー(ロボット)がページ上のテキストやコンテンツの内容をより適切に理解できるように記述する方法のこと。サイトのソースコードにある単語やテキストに特定のHTMLタグを付けることで、さまざまな情報をリッチリザルトとして検索結果に表示させることができます。
構造化マークアップを行い、リッチリザルトを表示しているアパレルECサイトも増えてきていますが、まだ対応していないサイトも少なくありません。まだ構造化マークアップに対応していないのであれば、ぜひリッチリザルトを表示させ、定期的な更新や見直しを行っていきましょう。
特集ページを強化する
特集ページでは「人気ランキング」や「トレンド感のあるコーディネート提案」といったテーマを企画して、力を入れて販売したい商品を集めて掲載できます。商品一覧ページよりも自由に、企画次第で充実したページをつくることができるので、ユーザーからの注目を得やすく自社サイトへの入り口になる可能性が高いといえます。
アパレルECサイトでは、ユーザーは特集ページを経由して商品ページに移動し、購入に至るケースが多いとされています。特集ページの充実は、大手サイトに比べて商品数が少ない中小規模のサイトでも商品数を増やすことなく実施しやすい施策といえるでしょう。新規の特集ページを増やし、既存ページの内容をブラッシュアップしつつ、トップページや商品一覧にバナーを設置して、特集ページへの導線をつくるとより効果的です。
\SEOの基礎知識と実践方法を知りたい方必見!/
【ナイル事例】アパレルECサイトでSEOを実施
ナイルがコンサルティングに携わったアパレルECサイトの事例をご紹介します。携わったのは、若い女性向けのアパレル商品を取り扱うECサイトです。
ブランドの認知度は高くないものの、トレンドアイテムの品ぞろえが豊富でリーズナブルなこともあり、一定のユーザーから好評を得ていました。ビッグワードでの検索結果も良好でしたが、クライアントからはSEOによってビッグワード帯の更なる上位表示でサイト流入を向上させたいとの要望をいただきました。
ナイルは、検索流入の見込めるカテゴリページを短期間で改善していく施策を提案し、内部改善を進めていきました。その結果、約5ヵ月で、サイト全体でのセッション数(ユーザーの訪問回数)は46.6%、トランザクション数(商品の購入回数)は44.1%改善。カテゴリページをランディングページとした場合、セッション数は338%、トランザクション数は236%改善しました。
「ページタイトルを個別に設定できない」「カテゴリページにテキストを追加できない」といったシステム上の制約がありましたが、重点を置くべきポイントをしっかりと絞って基礎的な改善を継続すれば収益を上げていくことが可能となるのです。
アパレルECサイトでSEOの実施しよう
大規模サイトであっても中小規模サイトであっても、アパレルのECサイトではSEO施策を実施することをおすすめします。検索からのユーザーとの接点を持つことで、効率的な購買に繋がる可能性が高いからです。
なお、ナイルでは、各社の課題に対応した施策をご提案し、サポートすることができますので、ぜひ一度ご相談ください。
ECサイトなどのデータベースサイトのSEOにお悩みの方へ
SEOコンサルティングをはじめとする、各サービスの詳細、スケジュール、費用の目安を資料でご紹介しています!また「技術的な話が難しい」「見積もりが必要」といった方は、お気軽に無料相談へお申し込みください!
関連記事