オウンドメディアの集客にSNSを活用する方法!相性の良いSNSも紹介
SNSの活用は、オウンドメディアへの集客効果が期待できます。ターゲットユーザーにとって魅力的で有益な情報を発信し続けることで、自社に興味を持つユーザーを増やせるためです。
単にバズらせるだけではなく、サービスに対し友好的な関係を築くことができれば、最終的には収益アップにつなげることも可能です。この記事では、オウンドメディアでSNSを活用する方法について解説します。
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オウンドメディアは、ペルソナの見直しによって、ターゲットユーザーに効果的なアプローチができる場合もあります。
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目次
オウンドメディアでSNSを活用すべき2つの理由
オウンドメディアにSNSを活用すべき理由として、下記の2つが挙げられます。
順番に解説します。
理由1 ユーザーの購買プロセスが変化しているため
近年は、ユーザーがGoogleなどの検索エンジンだけではなく、SNS上でも情報収集する傾向にあります。
ユーザーの購買プロセスが、AISAS(アイサス)からSIPS(シップス)へ変化しているためです。それぞれの購買プロセスには、下記の違いがあります。
行動モデルの種類 | ユーザーの購買行動 |
AISAS | ユーザーが広告やニュースを通して商品を知り、検索エンジンで情報収集して購入する |
SIPS |
|
SIPSではユーザーがSNS上の投稿に共感することで、商品購入や拡散などの行動を起こします。そのため、SNSが顧客と接点を作るツールのひとつとして、重要な役割を持つようになっているのです。
理由2 特定のユーザーへ情報を届けやすいため
オウンドメディアは、自然検索流入が集客の中心になることが多いです。
しかし、自然検索流入は、「ユーザーの検索」が起点となるため、まだ検索されていないような情報に関しては、情報を届けにくいといった特徴もあります。
そのため、SNSのように自分たちの届けたい情報を伝えることができるチャネルを持っておくと、メディアとして発信できる情報が広がるのです。
また、SNSでの発信を強化することは、集客の安定性にもつながります。自然検索流入ありきのメディアの場合、検索エンジンの順位を決めるアルゴリズムがアップデートされることで、オウンドメディアの流入数が大きく下がるケースもあります。
しかし、SNSから集客する流れが構築できていれば、アルゴリズムによる影響を比較的抑えることも可能です。オウンドメディアを安定して運営するためにも、検索エンジン以外の流入経路を作っておくとよいでしょう。
オウンドメディアにおいてSNSを活用する5つのメリット
オウンドメディアでSNSを活用するメリットは、下記の5つです。
ひとつずつ見ていきましょう。
メリット1 最新の情報をすばやく届けられる
1つ目のメリットは、最新の情報をユーザーにすばやく届けられることです。
近年は幅広い世代がSNSを利用しているため、さまざまな情報がユーザーの目に留まりやすい状況にあります。
SNSをうまく活用できればシェア機能で拡散され、企業の認知度アップにつながる可能性も高いです。特に期間限定のキャンペーンや商品など、時間が限られている情報を発信したいときはSNSが適しています。
メリット2 見込み顧客や潜在顧客を発掘できる
SNSは、見込み顧客や潜在顧客を発掘しやすいこともメリットです。
例えばTwitterで、「リツイート&フォローすると抽選で商品をプレゼント」などのキャンペーンを行った場合、多くのユーザーに拡散されやすくなります。
その結果、自社の商品を知らないユーザーのタイムライン上に投稿が表示されるため、潜在顧客や見込み顧客と接点を持つことができます。
メリット3 顧客のロイヤリティ(企業への愛着)を向上できる
顧客のロイヤリティを向上できることも、SNSを活用するメリットといえます。
SNSを通してユーザーと継続的にコミュニケーションをとることで、信頼関係を構築しやすくなります。ユーザーの顧客ロイヤリティが高まれば、企業のファンを増やすことが可能です。
また、投稿に対して頻繁にリアクション(いいね・リツイート・シェアなど)してもらえるようになります。多くのユーザーに拡散されるため、潜在顧客と接点を持つこともできるでしょう。
メリット4 立ち上げたばかりのメディアでも流入が期待できる
4つ目のメリットは、立ち上げたばかりのオウンドメディアでも流入が期待できる点です。
基本的に、オウンドメディアの運用が軌道に乗るまでには、2〜3年の投資期間が必要になります。質の高いコンテンツを発信し続けても、すぐに上位表示されるとは限りません。
一方で、SNSを運用すれば、リリースしたばかりの記事を投稿してアクセスを集めることが期待できます。
メリット5 ユーザーと双方向のコミュニケーションをとりやすい
SNSを活用することで、ユーザーと双方向のコミュニケーションがとりやすくなることもメリットです。
企業が一方的に情報を発信するオウンドメディアと違い、SNSではユーザーからのリアクションを受け取れます。以下のようなコミュニケーションがとれるため、ユーザーとの距離を縮めることに役立つでしょう。
- ユーザーに話題を提供する
- ユーザーの質問に答える
- ユーザーの投稿にいいねやコメントを返す
また、指摘や感想などの声を取り入れることで、コンテンツ制作や商品・サービスの改善に活かすことができます。
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オウンドメディアへの集客にSNSを活用する5つのポイント
オウンドメディアへの集客にSNSを活用する際は、下記のポイントを実行することが重要です。
順番にお伝えします。
ポイント1 運用体制を整える
まずは、オウンドメディアの運用体制を整えることが大切です。
SNSを継続的に投稿していくためには、人的リソースがかかります。単にコンテンツを投稿するだけではなく、内容をチェックしたり、トラブル発生時に迅速な対応をとったりと、やるべき業務は少なくありません。
また、SNSの活用を成果につなげるためには、効果の検証が不可欠です。例えば、下記のような定量的に測れる指標をモニタリングします。
- コンテンツを投稿してからのフォロワー数の推移
- 投稿やプロフィールを見たユーザー数の推移
社内で、「投稿→チェック→モニタリング」を無理なく行える運用体制を築くことが重要です。
オウンドメディアの運用体制について動画で解説しています!(11:08~)
ポイント2 運用方針に沿って進める
SNSを活用する際は、運用方針に沿って進めていきましょう。
SNSでは投稿頻度が重要ですが、闇雲に投稿を繰り返しても当然効果は得られません。目的やターゲットを決めた上で、コンセプトに沿って運用することが大切です。例えば下記のような運用方針が挙げられます。
アパレルブランドが「ブランドの認知度を高めたい」場合
- Instagramを利用している20~30代女性をターゲットにする
- 自社ブランドの服を使った「体型・骨格別に似合うコーデ特集」「一週間コーデ」などのコンテンツを発信する
SNSに投稿する際は、オウンドメディアの記事内容をそのまま切り貼りして載せることはおすすめできません。下記のように、SNSの特性に合わせた投稿の仕方が重要になります。
Twitter:見てすぐわかる、真似できるノウハウなどを発信する
Instagram:見栄えをよくするための画像を用意する
このように、運用方針を決めて一貫性のある投稿を行うようにしましょう。
ポイント3 効果を検証する
SNSに投稿した後は、反応の数やフォロワーの増減などから効果を検証しましょう。
今後のコンテンツ制作や改善に活かすことができます。例えばTwitterの場合、以下のような要素が投稿の前後でどれくらい変化したかを確認します。
- いいね
- リツイート
- インプレッション(投稿が閲覧された回数)
- 詳細のクリック数
- プロフィールへのアクセス数
検証結果をもとに、ユーザーの反応を得やすい時間帯や曜日、回数などを探っていきましょう。
ポイント4 「炎上につながる発信」を防ぐ仕組みを作る
炎上につながるような発信を防ぐための、仕組み作りも欠かせません。
炎上すると瞬く間にブランドイメージを損ない、評判を落としてしまう危険性があります。次のように、言葉遣いや投稿タイミングに気をつけることが重要です。
- モラルに欠けた言動
- ジェンダー観の押しつけ
- 宣伝感の強い投稿
- タイミングに合わない投稿(災害発生時など)
具体的には、以下のような仕組みを作ることが有効です。
- 投稿でダブルチェックの体制を作る
- 投稿前のチェックリストを作成する
- SNSの運用担当者向けのガイドラインを社内で作成する
「常に多くのユーザーに見られている」という意識を持つことに加え、上記のような仕組みを構築して運用しましょう。
ポイント5 ユーザーが閲覧しやすい時間帯に投稿する
各SNSを利用するユーザーの動きに合わせて、投稿することも重要です。
投稿がユーザーの目に留まりやすくなり、反応をもらえる可能性が高まります。総務省の調査によると、以下のようにTwitterの利用者は主に10〜40代が多いです。
出典:P11. 第5章5-1 主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率 ①(令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書/令和3年8月総務省情報通信政策研究所)
そのため、下記のような時間帯に投稿すると効果を得やすくなります。
- 通学・通勤時間:7時~8時
- 昼休憩:12時~13時
- 帰宅時:18時~20時
SNSで集客する際の注意点やポイントは、以下の記事でも解説していますので、ぜひご一読ください。
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オウンドメディアと相性の良いSNS5選!特徴や活用例を解説
オウンドメディアと特に相性の良いSNSは、下記の5つです。
それぞれの特徴や活用例を見ていきましょう。
種類1 Facebook:ビジネスパーソンに発信できる
FacebookはほかのSNSよりユーザーの年齢層が高く、ビジネスパーソンに発信しやすいSNSです。
【Facebookの特徴と活用例】
特徴 |
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活用例 |
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参考:P11. 第5章5-1 主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率 ①(令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書/令和3年8月総務省情報通信政策研究所)
Facebookは基本的に実名で登録するため、信用が第一の業界での活用に向いています。例えば医療施設や学習塾、結婚相談所などです。
企業がFacebookアカウントを取得していることが多く、プレスリリースをはじめ、フォーマルな情報発信や企業広報に活用しやすいSNSといえます。
種類2 Twitter:拡散力に優れている
Twitterには記事のシェア機能である「リツイート」が備わっていて、拡散力がほかのSNSよりも大きいことが特徴です。
【Twitterの特徴と活用例】
特徴 |
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活用例 |
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参考:P11. 第5章5-1 主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率 ①(令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書/令和3年8月総務省情報通信政策研究所)
ただし、拡散力が高いということは、ネガティブな情報が広まりやすく「炎上しやすい」SNSともいえます。投稿前に「モラルに欠けた言動になっていないか」「価値観を押しつけていないか」などをチェックすることが大切です。
種類3 Instagram:ビジュアルでアピールできる
Instagramは、画像や動画を共有することを主眼に置いたSNSです。
もともと10〜30代の女性利用率が高いSNSでしたが、近年では40代以上にも浸透し、男性の利用率も増加傾向にあります。
【Instagramの特徴と活用例】
特徴 |
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活用例 |
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参考:
- P15. 第5章5-1 主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率 ①(令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書/令和2年9月総務省情報通信政策研究所)
- P11. 第5章5-1 主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率 ①(令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書/令和3年8月総務省情報通信政策研究所)
Instagramには、ビジュアルや世界観を重視しているユーザーが多い傾向があります。そのため、コスメ・ファッション・飲食・旅行など、ビジュアルで訴求したい業界に適したSNSです。
種類4 YouTube:テキストや画像で伝えきれない情報を発信できる
YouTubeは、動画を通じてテキストや画像よりも多くの視覚情報を発信できるSNSです。
視聴者が動画投稿者と同じ立場や目線で体験することで、共感が生まれやすくなります。
【YouTubeの特徴と活用例】
特徴 |
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活用例 |
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YouTubeは投稿者の熱意や人柄が伝わりやすくなるため、多くのファンを獲得できる可能性が高いです。オウンドメディアのテーマに合わせた情報を発信し、アプリやサービスへの登録を促すことにも向いています。
種類5 LINE:登録ユーザーへ密なアプローチができる
LINEの特徴は、アカウントを登録してくれたユーザーに対し、密度の濃いアプローチができる点です。
最新メッセージを通知することも可能なため、ユーザーに情報を届けやすくなります。
【LINEの特徴と活用例】
特徴 |
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活用例 |
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LINEアカウントを登録してくれたユーザーは、自社の商品やサービスに興味・関心がある状態です。オウンドメディアでの商品紹介やリリース告知などを投稿することで、購入につながる可能性もあります。
オウンドメディアでもSNSを活用し、集客につなげよう
それぞれのSNSの特性を理解して運用することで、オウンドメディアの集客につなげやすくなります。
まずは、社内で無理なく運用できる体制を整え、運用方針に沿って継続して発信することから始めてみてください。例えば、弊社のTwitterアカウントも過去記事を無理のない範囲で投稿するなど、身構えないで運用しています。
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