[寄稿] 経験者が語る、インハウスWeb担当者の採用で失敗しないための3つのポイント

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[寄稿] 経験者が語る、インハウスWeb担当者の採用で失敗しないための3つのポイント

このメディアのメインライターになりつつある株式会社スタビライザーの小松氏による執筆。Web担当者の採用基準は、スキルセットももちろん重要ですが、将来的な成長幅や、業務やチームへのコミットメントも加味すると、やはり相応のマインドセットを有した人材は大事ですね。ということでとても納得する内容でした。

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「自社のWebを担当する人で誰かいい人いませんか?」

こう聞かれることが多くなってきました。

私自身、過去8年間、自社のWeb担当者(以下、インハウスWeb担当者)を確保する為に採用面接は人事部任せではなく必ず自分で行っており、これまでに数百人以上の採用面談を行ってきました。

採用する側としては、縁があって採用した社員全員に結果を出してもらい、会社とともに成長していけるのが一番だという想いで採用活動をしているかと思います。(私自身もそうでした)

しかしながら、これまで全ての採用がうまくいったというわけではありません。

結果が出せず辞めてしまう人。
どうしても行き違ってしまう人。
スキルを発揮しきれなかった人。

非常にツライ思いもたくさんしましたし、もっと最適な人材を採用出来たのではと思うことも多々ありました。

今回はそういった経験も踏まえ、インハウスWeb担当者の採用基準についてお互いに一番結果が出せる人との出会いについてお伝えいたします。

インハウス担当者を採用するときの悩み

そもそも、インハウスWeb担当者が担当するべき業務って、一体どのようなことがあるのでしょうか?

  • Web制作
  • SEO
  • リスティング広告運用
  • アクセス解析
  • アフィリエイト
  • アドネットワーク

etc…

これらのWebマーケティングに関する幅広い知見に加え、さらには、自社の業界・商材に関するマーケット事情にも精通していないと思うように成果が出ません。

会社の規模によっては、部署の人数が多く、SEO専任・リスティング専任という立場の方も もちろんいらっしゃるかと思います。

ただ、多くの会社のインハウスWeb担当者は「アレもコレも。」「それが出来るならこれも。」と要求スキルが増えて行きます

たくさんのスキルが必要だからこそ、採用の現場では非常に困った事態が起こります。

どのスキルに焦点を当てて採用すればいいか?

これが分からなくなります。

例えば、こういう状況が起こります。

  • この人はSEOは強いけど、リスティングやったことないって言ってるし、どうしよう。
  • リスティングやったことあるって言ってるけど、アクセス解析は苦手って言ってる。
  • Webの知識は十分だけど自社の業界については未経験だ。
  • スキルも業界経験も問題ないけど、年収が合わないなぁ。

などですね。なかなか悩ましいものです。

ですが、ここではっきり言います。

「スキルと業界経験が申し分なく、年収が想定範囲内の人を採用出来る」

残念ですが・・・ありえません!

もちろん、ゼロでは無いかもしれませんが、確率的にはほぼ不可能と思ったほうがいいと思います。

しかしながら、スキルや経験の観点からではなく、別な観点から見ると「スキルや業界経験は足りないけれどやってくれそう!(実際採用しても想定通り) 」という方はいらっしゃいます。

では、実際そういった方はどういった方が多いのでしょうか。

インハウスWeb担当者の採用の基準

どういう観点で採用すると良いか?ポイントは3つです。

  1. 素直である
  2. 好奇心が旺盛
  3. 運が良い

なぜこの3つが大事なのかご説明します。

1. 素直であること。

これは決してイエスマンのことを指している訳ではありません。 ここで言う、素直であるということは自分の意見を持っているものの相手の意見をきちんと受け入れられる人です。

Webの施策に正解はありません。過去の成功体験に基づいて行動しようと思っても 違う意見が出てくることは多々あります。 その際、自分の意見を押し通すのではなく、他人の意見を取り入れてまずやってみる素直さは必要です。

これがないと採用した後に多くの社員とぶつかることになります。一緒に仕事がしづらい状況が生まれます。

2. 好奇心が旺盛

Webに関して好奇心が旺盛であれば業界が未経験であったりスキルが足りなくてもある程度のことは 採用後でも何とかなると感じます。

逆にスキルがそこそこあっても好奇心が少ないと新しいことを覚えることもなく、やがて行き詰まります。

好奇心があると自分で調べたり、人に会って話しを聞いたり分からないことを理解しようとしますし、 この施策やったらどうるんだろ?と様々な施策を考えるようになります。

  • 好奇心の限界は、情報の限界。
  • 情報の限界は、思考の限界。
  • 思考の限界は、行動の限界。
  • 行動の限界は、結果の限界。
  • 結果の限界は、自分自身の限界。
  • 好奇心の限界は、自分自身の限界。

まさにそうだと思います。

3. 運が良い。

宝くじや懸賞によく当たるという意味ではありません。

運が良いと言っている人は自分の力だけでなく周りのおかげと思っている人が非常に多いです。 その人のおかげで成功したとしても周りのおかげで成功しましたと素直に思っている方が多い。

逆に運が悪いと感じていている人は、他人のせいにする方が多いです。 Webの施策では失敗することもあると思います。その際、周りのせいにしていては改善出来ません。

運が悪いと思っている人は上手く行かないのは、競合のせい、予算が少ないせい、アルゴリズムが変更したせい、そもそも自社製品(サービス)が悪いせいと改善点が見いだされません。

故松下幸之助は「優秀<ツキ」と考えていたようで、ツイてる人・運の良い人を何より優先していたようです。

「わたしは運がいい」と言える人の深層心理には、「成功したのは自分の力だけじゃない」というまわりに対する 「感謝」の気持ちが必ずあるのだそうです。そういう人は逆境に陥っても他人のせいにせず、前向きにとらえることが出来ると考えていたようです。

精神論に聞こえるたかもしれませんが、意外とWeb担当者として必要なスキルです。

採用は戦略上非常に重要です。自社の採用スペックから判断するとなかなか採用出来ない人材であっても、 角度を変えてみると優秀な方は数多くいらっしゃいます。

「え…きちんとスキルを保有している人のほうがいいんじゃないの?!」

と、ここまで読んで思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、必要なスキルというのは、「これまでどうあったか」ではなく、「これからどうなるか」という点だと思います。

特に、Webマーケティングの世界というのは日々とてつもないスピードで進化していっています。

これまでの経験というのはもちろん大切です。しかしながら、素直さ・好奇心があれば、そのスピードに追い付くことも可能です。

採用する側としては、もちろんそういった人が成長できる場を作る。というのももう一つ大切な仕事ですね。

まとめ:インハウスWeb担当者の採用基準
  • 素直であること
  • 好奇心旺盛であること
  • 運がいいこと。

 

こちらの記事も参考にご覧ください。

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