葬儀会社のサイトでSEOを効果的に実施するためのポイント
近年、葬儀を取り巻く事情は大きく変化しています。葬儀会社のサイトにおいて集客を考えるには、SEOを検討しておきたいところです。
ここでは、葬儀会社のサイトでSEOを実施するポイントについて解説します。
「とりあえず自社サイトのSEO対策について相談してみたい!」「そもそも自社に合ったWeb集客がわからない」という担当者の方は、以下よりお気軽にご相談ください。
\「すぐに外注するつもりはない」という方のご相談も大歓迎です!/
目次
葬儀会社のサイトがSEOを実施すべき理由とは?
葬儀会社のWebサイトがSEOを行うべき業界特有の理由が存在します。まずは、葬儀業界を取り巻く近年の状況とSEOの関連について説明します。
高齢者のインターネット利用率が増加している
社会のデジタル化の進展に伴い、高齢者のインターネット利用率も高まっています。65歳以上のインターネット利用率は53.9%に上っています(総務省「2020年 通信利用動向調査」)。
今や多くの高齢者がインターネットを利用しているわけです。葬儀の情報は、家族が調べるケースのほうが多いでしょうが、生前から自身の葬儀の準備のために情報収集している人も少なくないと考えられます。葬儀会社は自社サイトのSEOを強化して、インターネットを利用する高齢者の需要に対応する必要があるのです。
葬儀スタイルが多様化している
ライフスタイルの多様化に伴い、葬儀もさまざまなスタイルが登場しています。小規模な家族葬や自宅葬、従来的な葬儀の形式にとらわれない直葬や自然葬などが挙げられます。また、元気なうちから親しい人にお別れを告げるために、生前葬を選ぶ人もいます。
ユーザーは自身の希望する葬儀スタイルに応えてくれる葬儀会社をインターネットで探しています。SEOを実施しておくことで、より多くのユーザーに自社サイトへ訪問してもらいましょう。
葬儀会社のサイトにおけるSEOのポイント
葬儀会社のサイトのSEOを強化するために、どのようなサイト作りを心がけ、どのような施策を取ればいいのでしょうか。葬儀会社におけるSEOのポイントを解説します。
初めて葬儀を行うユーザーに寄り添う
1つ目のポイントは、初めて葬儀を執り行うユーザーを意識するということです。自身の葬儀は一生に一度であることは言うまでもありません。また、喪主となる近親者にとっても人の葬儀に参列することはあっても、葬儀を執り行う経験が少ないことが一般的でしょう。
そのため、結婚式とは異なり、予算や口コミが葬儀会社選びの基準になることは稀です。葬儀会社のサイトの役割は、初めて葬儀を行うユーザーに寄り添い、安心感を持ってもらうことがとても大切になります。自社はどのような葬儀会社なのか、ユーザーに理念を伝えつつ、併せて「なぜ安心できるのか」を伝えられるよう努めてください。
地域名による検索を意識する
もう1つのポイントは、「地域名+葬儀会社」で検索するユーザーが多いことです。地域名を対策すべきキーワードとして考えておくのは必須です。
全国規模の大手葬儀会社だけでなく、地域密着型の小規模な葬儀会社も数多く存在するのが、葬儀業界の特徴です。自社サイトでは、必ずtitleやページ内に地域名を記載するようにしましょう。
葬儀会社のサイトで用意しておきたいコンテンツとは?
葬儀会社のサイトで用意しておきたいコンテンツをご紹介します。ユーザーの多様なニーズを満たし、大切な葬儀をトラブルなく執り行えることをアピールするコンテンツ作りを心がけましょう。
葬儀会社選びにおいて必要な情報を提供する
ユーザーの目線に立って、葬儀会社選びにおいて必要な情報を提供してください。
費用を詳しく知りたいユーザーのために、葬儀プランについてのコンテンツを用意します。明朗会計を意識して価格をわかりやすく記載するとともに、各プランでどのような規模の葬儀になるのか、葬儀はどのような流れで進むのかを記載して、ユーザーがイメージできるようにしましょう。プランごとにページを分けると、ユーザーにより詳しい情報を提供できます。
全国展開していたり、広い地域をカバーしていたりする葬儀会社の場合は、サイト内検索ができるようにするのもおすすめです。地図や都道府県名、フリーワードなど、さまざまな方法で検索できるといいでしょう。
初めて葬儀を執り行うときに必要な情報を提供する
初めて葬儀を執り行うユーザーのために、葬儀マナーや段取りの解説といったコンテンツを設けるのも効果的です。
また、ユーザーは葬儀会社について口コミから情報を得にくいので、「自社がお客様から選ばれる理由」を紹介するのも、ユーザーの安心につながるでしょう。すでに自社で葬儀を行った顧客からアンケートを取るなどして、普段から自社に対する評価データを得ておくこともおすすめです。さらに、スタッフブログを作って、スタッフのホスピタリティをアピールするのもユーザーからの安心や信頼を高めるのに役立ちます。
各宗派の情報を提供する
仏教やキリスト教といった宗教ごとの対応に留まらず、それぞれの宗派にまで掘り下げて、情報を提供するようにします。サイトでは、「どの宗教にも対応可能」と一括りにアピールするよりも、具体的に各宗教のどの宗派までカバーしているのかをわかりやすくして、ユーザー目線で必要な情報をすべて盛り込むようにしてください。
故人(もしくはユーザー本人)が特定の宗教・宗派を信仰している場合もあります。故人の遺志を尊重したいというユーザーの立場に寄り添う情報を盛り込みましょう。
対応可能な葬儀形式を詳しく提示する
一般的な葬儀のほか、どのような葬儀形式があるのか、自社ではどのような形式に対応できるのか、必要な情報を明記してください。さらに、それぞれの費用や式次第、所要時間、開催場所など、これまでの事例と併せて記載しましょう。可能であれば、実際に行われた葬儀の写真なども掲載できれば、ユーザーはイメージしやすくなります。
終活を意識した情報を盛り込む
終活ビジネスの市場規模は増加傾向にあり、2023年には2.1兆円に上るとの予測が出されています。拡大する市場規模を背景に、終活ビジネスは葬儀会社選びやお墓選びなどに留まらず、「人生の締めくくりをよりよくしていくにはどうすべきか」というニーズを対象としたものに転換していくと考えられます。
こうした市場のトレンドに対応するため、終活に関連したコンテンツを作成し、「遺言」「エンディングノート」といったキーワードの情報を盛り込んでもいいでしょう。終活でさまざまな情報を収集しているユーザーの目に触れることが期待できます。
問い合わせへの導線をわかりやすく設ける
問い合わせや資料請求への導線はわかりやすく、ユーザーが迷うことなくたどり着けるように設計することが重要です。親族が急逝して、急いで葬儀を行わなければならないというケースも多々あります。葬儀会社のサイトはこうしたユーザーのニーズに対応できるように整えておくことが必須です。自社の電話番号、問い合わせフォームや資料請求へのリンクが、フッターなどに固定で表示されるようにするなど、ユーザーが必要なときにすぐ問い合わせできるような工夫を施してください。
\自社でSEOをやってみたい方は↓↓の資料をダウンロード! /
葬儀会社のサイトでSEOを実施した事例
ナイルがコンサルティングに携わった事例として、「いい葬儀」「いいお墓」「いい仏壇」(株式会社鎌倉新書)があります。それまでサイト別に分かれていたチームの上に「SEO推進チーム」が新設され、それに伴ってナイルがサポートを行いました。
株式会社鎌倉新書が掲げたプロジェクト目標は「コンバーションにつながる自然検索流入を増やすこと」と「SEOのスキルを底上げすることで、自立自走してSEOを実施できる組織にすること」の2つ。目標達成のため、プロジェクト発足時の密接なコミュニケーションや人的リソースのサポートなど、二人三脚でプロジェクトを進行しました。
その結果、3サイトのリニューアルを行ったところ、月間の自然検索流入が昨対比で37~267%向上(2018年11月時点)。3サイトのウェブサービス事業の四半期売上は、昨対比71%増となりました。
葬儀会社サイトはユーザーの不安解消とニーズ対応が鍵
葬儀会社のサイトは、初めて葬儀について検討するユーザーの不安を解消しつつ、多様なニーズに応えていくことが求められています。また、料金表や問い合わせ窓口など、特に重要なコンテンツはわかりやすく設計しましょう。
なお、ナイルでは、初めてのお客様にどう訴求するかをはじめ、各社の課題に対応した施策をご提案し、サポートすることができますので、ぜひ一度ご相談ください。
集客・コンバージョン数を増やしたい方へ