旅行代理店のサイトでSEOを効果的に実施するためのポイント
※本記事は、2021年公開当時の情報を基にした記事です。
観光業界はコンテンツマーケティングとの相性が良く、旅行代理店はオウンドメディアを積極的に活用したいところです。一方で、旅行代理店のサイトはSEOが難しいともいわれています。
ここでは、旅行代理店が取るべきSEO戦略を解説し、ポイントや効果的なコンテンツを紹介します。
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目次
旅行代理店サイトのSEO戦略のポイント
旅行代理店サイトを運営するにあたっては、SEO戦略にいくつかポイントがあります。
ペルソナを設定して、ユーザーのニーズをつかむ
まずは、ユーザーの細かなニーズに応える情報を発信するために、ペルソナ設定を行い、ニーズを分析していきましょう。ペルソナとは、ターゲットとなるユーザー像について、あたかもその人物が実在しているかのように具体的にイメージしたものです。
旅行代理店サイトの場合は、氏名や年齢、性別、住所、職業、年収、家族構成などに加えて、旅行に関する考え方や行動もイメージしましょう。海外旅行派か国内旅行派か、主な旅行の目的はグルメなのかショッピングなのか、これらを細かく設定していくことで、発信すべき情報の方向性が見えてきます。
キーワードを設定して細かなニーズに対応する
ペルソナが明確になったら、キーワードの設定をしていきます。
旅行を計画しているユーザーの多くは、「沖縄+旅行」といったビッグワードから検索します。ビッグワードの検索結果においては、高いブランド力を持ち、豊富なリソースでSEOを重点的に行っている大手旅行代理店が検索結果上位を占めていることが多いです。ここに、旅行代理店サイトにおけるSEOの難しさがあります。
後発サイトは、リソースを投入すればビッグワードでの検索上位を取れるかどうかを検討してください。難しい場合、まずはビッグワードでの勝負は避けて、「旅行+沖縄+年末年始」など、ユーザーの細かなニーズに対応した複数のキーワードでの検索上位を狙って、キーワード設定をしていきましょう。
ユーザーが求めるコンテンツを作る
複数のキーワードで流入数を向上させつつ、ユーザーにとってより有益なコンテンツを提供することがSEOにおいては非常に重要です。
例えば、沖縄旅行についてのコンテンツを作るのであれば、ユーザーが沖縄についてどのような情報を求めているかをリサーチしておきます。リサーチ結果に基づいて、ホテルやレストラン、アクティビティ、交通機関、各種料金など、さまざまな関連情報を盛り込んでいくのです。
また、情報の信頼性が高く、読みやすい文章であることも検索エンジンからの評価向上につながります。知見を持ったライターに依頼したり、タイトルや写真、デザインを洗練させるような編集を施したりすることが重要です。
旅行代理店サイトのSEOで取り入れたいコンテンツ
旅行代理店サイトのSEOを意識した上で、具体的にはどのようなコンテンツを作ればいいのでしょうか。ここからは、ユーザーのニーズを満たし、SEOに貢献するコンテンツ例をご紹介します。
検索ボリュームを意識しながらユーザーが求めるコンテンツを作る
検索キーワードの設定については先述したように、ビッグワード単体だけではなく、複数のキーワードを掛け合わせるべきです。では具体的に、どのようなコンテンツを作ればいいのでしょうか。
先ほどの例のように、「旅行 沖縄 年末年始」というキーワードでの検索上位を狙うなら、年末年始の沖縄旅行で必要な情報を、コンテンツに盛り込むべきです。イルミネーションや初詣に加えて、12月に堪能できるホエールウォッチングを紹介してもいいでしょう。また気になるのは、飛行機やホテルの費用で、どのくらいのタイミングで予約すると割安なのかといった情報を提供します。
もちろんビッグワードも幅広く検討してみてください。「グルメ」「レストラン」「温泉」「お土産」「美術館」「博物館」といったキーワードが、よく検索されています。これらのビッグワードに、それぞれ地名を掛け合わせて、各地の魅力を伝えるコンテンツを作成することを検討してみましょう。
「おすすめ情報まとめ」や「ランキング形式」にする
サイト内の情報を「おすすめ」や「ランキング」といった形式で、まとめて提供することは、ユーザーによって喜ばれます。
例えば、観光地には数多くのホテルがありますが、ユーザーは全ホテルの情報を求めているわけではありません。「夜景がきれいなホテル」「海を一望できるホテル」「お風呂でゆったりできるホテル」といったまとまった情報を提供することで、ユーザーのニーズが満たされる可能性があります。
また、「ユーザーが選ぶ!行って良かった宿ベスト10」「有識者が選ぶおすすめの宿」といったように、リサーチした情報をもとに、おすすめ形式やランキング形式で情報をまとめてもいいでしょう。
グルメ情報は王道からB級まで幅広く網羅する
食は旅行の大きな楽しみのひとつです。名物料理の情報はもちろん、知る人ぞ知るB級グルメまで幅広く網羅して、ビギナーからヘビーユーザーまで楽しめるコンテンツ作成を目指してください。
B級グルメや現地の人だけが知る情報を発掘し、他社サイトにはない情報を発信するために、現地在住や地域に詳しいライターを起用してみることもおすすめです。魅力的な写真や文章とともに、アクセスマップを掲載して、ユーザーニーズに応えた情報を提供していきましょう。
旅行代理店だから知っている情報を発信する
今や、一般のユーザーも気軽に旅行情報を発信できるようになりました。旅行代理店のサイトが発信するコンテンツとして、ありきたりな観光地の情報を掲載するだけでは、ユーザーに満足してもらえません。
現地の人だけが知っているような穴場スポットの紹介など、貴重な情報を発信することで見込み客のニーズを喚起するように努めましょう。コンテンツを読んだユーザーが追体験できるようなストーリー性のあるテキストや写真で構成するなど、スポットの魅力を引き出す編集を心がけることも重要です。
子ども連れ旅行の不安を解消する
小さなお子さんがいる場合、トラブルなく親子で旅行を楽しめるかどうかは大きな課題です。そのため、「子連れ 旅行」は、検索ボリュームの大きなキーワードとなっています。
「子連れ 旅行」という検索キーワードには、「赤ちゃん連れにおすすめのホテルは?」「フライト中の過ごし方は?」「ベビーカーなど、旅行にはどんな持ち物があると安心?」といった、ファミリー層ならではの細かなニーズが隠れています。ニーズを分析して、子連れユーザーファーストなコンテンツ作成に活用しましょう。具体的なニーズ情報は、ユーザーの生の声をリサーチしたり、Q&Aサイトの質問文をチェックしたりするのも有効です
SNSを運用して見込み客に訴求する
旅行代理店のサイトでは、SEOだけではなく、SNSを活用することを検討してもいいでしょう。TwitterやFacebook、InstagramといったSNSを積極的に活用し、自社商品・サービスへの認知度を向上させることで、自社サイトへのアクセス数を増やせる可能性があります。
旅行代理店ならば、やはり観光地の写真の投稿がおすすめです。ユーザーが行ってみたいと思うような魅力的な写真を選んで投稿し、ユーザーの反応を見ながら反響のいいパターンを見出してください。
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旅行代理店サイトの運営ではユーザーニーズの深掘りが必須
旅行代理店サイトのSEOではユーザーファーストの視点が欠かせません。さまざまな解析ツールなどを駆使しながら、ユーザーのニーズ把握に努めましょう。
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