【保存版】業界別にSEOの考え方を解説!やっておくべきことまとめ

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【保存版】業界別にSEOの考え方を解説!やっておくべきことまとめ

※本記事は、2021年公開当時の情報を基にした記事です。

自社サイトにユーザーを呼び込むには、SEOが欠かせません。それも、業界の特徴に応じたSEOを行うことで初めて、ユーザーがサイトにたどり着き、商品・サービスの問い合わせや購入といった成果につなげることができます。

この記事では、業界ごとにどのようなSEOを実施すべきなのか、具体的な施策とともに解説していきます。

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業界ごとのSEOの考え方

SEO(Search Engine Optimization)とは「検索エンジン最適化」を意味しており、検索からの流入数やCV数を増やすために行う施策のことを指します。

一口にSEOといっても、扱う業界によって、行うべき施策は異なります。業界の特徴を踏まえたうえで、ユーザーの行動を予測し、適切なSEOを実施していかねばなりません。人材業界、ソフトウェア業界、保険業界、SaaS業界、製造業界、美容業界、クレジットカード業界について、それぞれのSEOの考え方を解説していきましょう。

人材業界のSEO

業界別 SEO

人材業界のビジネスモデルは、3つのタイプがあります。まずは、企業の求人情報をウェブや紙面に掲載して求職者を募る「求人媒体」。次に求人企業に求職者を紹介する成功報酬型ビジネスモデル「人材紹介」。そして、自社に登録した人材を企業のニーズに応じて派遣する「人材派遣」です。この記事では、ウェブの「求人媒体(求人サイト)」を扱います。

人材業界の特徴

人材業界における求人サイトを取り巻く状況は厳しく、上位サイトを中心に熾烈な競争下にあるといっていいでしょう。大手のサイトは、情報量とユーザー数が圧倒的であるがゆえに、SEOが非常に強いです。そのため、新たに求人サイトを立ち上げた場合は、成果が出るまでに1、2年かかることも珍しくありません。

人材業界におけるSEOの考え方

SEOについては、ページに優先順位をつけて効果的なクローリングをさせることが重要。クローリングとは、ロボット型検索エンジンのプログラムが、インターネット上のリンクをたどってサイトを巡回して、ページ上の情報を複製・保存することをいいます。

 

求人サイトの場合、エリア、職種・業界、条件など掛け合わせが複数あるため、ページ数は膨大になりますが、クローラーが1日にクローリングする件数には限りがあり、100万件を超えてクローリングすることはほとんどありません。トップページから求人の詳細ページまでの導線設計をきちんと行った上で、内部リンクとXMLサイトマップを活用し、クローリングを効率化することが、SEOでまず行うべき基本施策といえます。

人材業界におけるSEO施策

求人サイトのSEOは、クローリングの効率化を前提に、さまざまな業界・職種の求人情報を増やして、ターゲットとその検索軸に沿った十分な案件数を担保することが大切です。一方で、検索ボリュームが多い「東京都 求人」「品川区 求人」といったエリアワードでは、上位サイトに勝つことができないので、いかにオリジナリティを打ち出せるかがポイントです。業界や職種を絞ってニッチ化することで、シェアの確立を目指しましょう。

 

ソフトウェア業界のSEO

業界別 SEO

「ソフトウェア」とは、パソコンの内部で機能するプログラムや関連するファイルのことを指します。ソフトウェアの機能をクラウド上で提供するSaaSが台頭し、最適なソフトウェアを模索するユーザーの選択肢は増えているのが現状です。そんなソフトウェア業界で、どんなSEOを行うべきかを解説します。

ソフトウェア業界の特徴

ソフトウェア業界の場合、アプローチから契約に至るまでのリード期間が長いのが特徴です。そのため、いかに多くの潜在顧客と長期的な接点を持てるかが、成果につながります。ウェブの発信としては、コスト面と機能面における優位性をできるだけわかりやすく示すことが求められます。

ソフトウェア業界のおけるSEOの考え方

ビジネス向けソフトウェアでは、サービスごとの比較サイトが多いうえに、販売をパートナー企業に委託している企業も少なくありません。そのため、直接的なサービス名や会社名などを含めた「指名検索」をおろそかにしてしまいがちです。

 

指名検索をするユーザーは、すでに商品に興味関心を抱いており、購買意欲が高い傾向にあり、ほかの検索流入に比べても、コンバージョンにつながりやすいです。指名検索の対応は、しっかりと行うようにしてください。あわせて、「経費精算 効率化」「経費精算 時間がかかる」「帳簿作成 短縮」といった、コンバージョンの起点となるキーワードを取りにいくことも、ソフトウェア業界におけるSEOの基本施策といえるでしょう。

ソフトウェア業界におけるSEO施策

「指名検索」や「コンバージョンの起点となるキーワード」を押さえられれば、「会計ソフト」「経理ソフト」といったビッグワードを選定。キーワードを折り込みながら、オウンドメディアやサイトで記事を制作することで、ユーザーの商品への関心を高めることができます。記事ではなく、製品ページでも検索上位が狙えると、より成果につながりやすくなります。1つの特化した機能に関するビッグワードを取ることを目標にするなど、できることからやっていきましょう。

 

保険業界のSEO

業界別 SEO

海外旅行の保険のように手軽な気持ちで選べるものから、生命保険のように自分のライフプランをしっかり考えたうえで選びたいものまで、商品が多岐にわたるのが、保険です。保険業界のサイトは、どんなSEOを行うべきなのか、説明していきます。

保険業界の特徴

対面でどれだけ説明を受けても、勧められている商品が本当に自分に適した保険なのかが、顧客からすれば判断しにくいのが、保険という商品です。保険業界のサイトでは、ユーザーに向けて、いかに自社商品の特徴が伝えられるのかが肝となります。

保険業界におけるSEOの考え方

保険の商品は大きく分けると「しっかり検討したい保険」と「手軽に申し込みたい保険」があります。

「しっかり検討したい保険」とは、生命保険のように、ユーザー自身が本、ネット、周囲の評判などを調べる行動をとる保険のことを指します。簡単に申し込まない分、一度申し込めば、ずっとその保険と付き合ってくことが多いのが、「しっかり検討したい保険」の特徴です。契約期日が長い保険も「しっかり検討したい保険」に該当します。

その一方で、海外旅行保険のように、あまり深くは考えずに「手軽に申し込みたい保険」もあります。両者の特徴を踏まえてSEOを行いましょう。

保険業界におけるSEO施策

「しっかり検討したい保険」の場合は、意外と大手のドメインではなくてもSEOで勝ち目があります。なぜならば、ユーザーが徹底的に調べるために、さまざまなキーワードで検索を行って、知りたい情報を探します。「生命保険 精神疾患」「生命保険 タトゥー」といったユーザーが知りたいと思う、細かいニーズに応えるコンテンツを発信することが、最も有効なSEOとなります。

 

一方の「手軽に申し込みたい保険」の場合は、そもそもウェブで事前に調べる人が少ないです。コンテンツとして押さえておくに越したことはありませんが、優先順位としては、「しっかり検討したい保険」のほうを重視して、コンテンツを発信していきましょう。

 

SaaS業界のSEO

業界別 SEO

SaaS(Software as a Service)とは、GmailやPhotoshop、Salesforceなどのように、「モノ」を提供するのではなく、その機能性だけをクラウドから「サービス」として提供するソフトウェアのこと。SaaS業界のSEOはどのように行うべきか見ていきましょう。

SaaS業界の特徴

SaaSの登場により、これまで「所有するもの」だったソフトフェアが、「利用するもの」へと変化しました。それに伴い、売り切り型のビジネスモデルから「ストック型のサブスクリプションモデル」へとシフトしています。そのため、まずは潜在顧客の認知度を向上させて、見込み顧客を増やし、契約につなげることが大切です。そのうえで、契約後も継続的に価値提供を行って、解約を防止することも重要な施策となります。

SaaS業界におけるSEOの考え方

SaaS業界において、自社の認知度を向上させるには、オウンドメディアの運営が効果的。オウンドメディアを通して、ユーザーが求めるコンテンツを継続的に発信して、自社の製品やサービスを認知させることが第一の目的です。その際には、しっかりSEOを意識したコンテンツ作りが大切になります。

 

そのうえで、自社の製品やサービスに興味を持った見込み顧客に向けて、価値のある情報をホワイトペーパーにして、ダウンロードできるようにするのもいいでしょう。ダウンロードする際に、社名、氏名、電話番号、メール、役職といったような基本的な情報を入力してもらえれば、見込み顧客にリーチすることができます。

SaaS業界におけるSEO施策

SaaS企業のサイトのSEOとしては、「なるべく早くサービスを導入したい」というユーザーに向けて、コンバージョンに近いキーワードをしっかり押さえておきましょう。例えば、「営業の業務プロセスを自動化するSFAを導入してほしい」という目的があるならば、SFA関連のキーワードは押さえておくことで、SFAの導入を検討している層にリーチできます。

 

合わせて、直接的なサービス名や会社名を含む「指名検索」についても、SEO対策を行うこと。指名検索は、すでに自社商品に関心を持っており、コンバージョンに近い顧客である可能性が高いです。たとえ、検索ボリュームが低くても、優先的にSEOを行っていきましょう。

 

製造業界のSEO

業界別 SEO

製造業とは「物を作って販売する産業のこと」をいいます。製造業界のサイトを運営する際には、どんなSEOを行っていくのがいいのでしょうか。

製造業界の特徴

「ものづくり大国」ともいわれるほど、確固たるブランドを築いていた日本の製造業界ですが、近年は諸外国の低価格で高品質な製品が台頭しています。そのため、既存顧客との関係構築だけではなく、新規顧客開拓の重要性がより増しており、ウェブ上の集客にも注目が集まっているのが、業界の特徴といえるでしょう。

製造業界におけるSEOの考え方

製造業はBtoBの産業なので、顧客は企業になります。企業を相手にビジネスを行う場合、実に66.6%の割合で企業Webサイトを情報源にして、製品やサービスの購入を検討することがわかっています。

 

しかし、その一方で、サイトだけで発注が決まりにくいのも、製造業の特徴です。営業や技術員との話し合いを経て、仕様や要件を決めてから正式発注が行われます。サイトだけで、顧客と契約を結ぶクロージングまで考える必要はありません。ウェブではまず自社の存在を知ってもらうために、SEOを意識しながら、顧客が欲しい情報を発信していくことに注力するとよいでしょう。

製造業界におけるSEO施策

製造業のサイト運営では、自社が注力する事業をキーワード設定して、SEOを行っていくことが重要です。それと同時に、製造業は技術があるがゆえに、海外展開も視野に入れやすいです。国内のみならず、海外でも通用するSEOを行うことで、新たな可能性が広がっていく。それが製造業の醍醐味ともいえるでしょう。

 

美容業界のSEO

業界別 SEO

エステ、脱毛、美容鍼などの医院や店舗など美容業界は、どのようなSEOを行うべきでしょうか。業界の特徴を踏まえて、ポイントを確認します。

美容業界の特徴

業界の特徴としては、どうしても価格や広告の勝負に陥りやすいので、そこからいかに脱却するかが鍵となります。美容業界は、ユーザーにとって自身の見た目に関することなので、慎重に情報を集めていくと考えるべきです。ウェブでは、ユーザーの信頼感を得られるような情報発信をしていくことが、美容業界の場合は重要だと言えます。

美容業界におけるSEOの考え方

美容関係のサイトは、ユーザーに実際の医院や店舗に足を運んでもらうことが、目的です。つまり、通える範囲にいるユーザーがターゲットとなり、SEOを行う際も、常に「リアルで接点をいかに持つか」を頭に置いておかねばなりません。

また、美容業界のサイトでSEOを行うにあたって、どうしても意識せざるを得ないのが、広告型のプラットフォーム型のメディアです。実際にエステ、脱毛、美容鍼などの医院や店舗などを探すとき、ホットペッパーでまずは調べるユーザーがかなりの割合を占めると考えられます。そうなると、美容業界のサイトがターゲットとすべきなのは、「手軽に検索できる広告型のプラットフォームを避けているユーザー」ということになります。独自の割引を求めているユーザーもいれば、より専門性の施術を求めて、グーグルで検索するユーザーもいることでしょう。美容業界のサイトでは、広告型のプラットフォーム型では得られない、何かしらのスペシャルなサービスや情報をユーザーは求めている、ということを念頭に置いておいてください。

美容業界におけるSEO施策

美容業界のサイトについて、SEOで大切なのは、安心感や信頼感です。「写真を増やす」「医師や技術者の紹介ページに施術への思いや経歴を書く」などは有効な施策でしょう。

また、リアル店舗での接点を持つために、「地名×目的」「地名×症例」「地名×施術名」の掛け合わせで上位表示を狙うことが大切。「titleタグなどにきちんと地名を入れる」ことやマップエンジン最適化(MEO)は必須といえます。また、内部リンクの改善も順位を上げるには、とても効果的です。まずはこの3つを徹底させましょう。

 

クレジットカード業界のSEO

業界別 SEO

金融系商材であるクレジットカードとウェブマーケティングは、非常に相性がいいといわれています。なぜならば、多くのユーザーがウェブで情報を集めるためです。そのため、クレジットカード業界のサイトでは、SEOがより一層、重要視されます。

クレジットカード業界の特徴

クレジットカード業界の特徴として挙げられるのは、とにかく商品数が多いということ。そもそもクレジットカード会社の数が多いうえに、クレジットカード会社ごとに「プロパーカード」や、カード会社が企業と提携して発行する「提携カード」があります。さらに一般カード、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードとランクが分かれます。そこに、ユーザーのライフスタイルや、よく利用する店舗やECサイトなどによって、最適なクレジットカードが変わってくるのですから、選ぶユーザーは大変です。

クレジットカードは「お金」に関するものなので、ユーザーには「損をしたくない」という心理が強く働きます。それでいて、テレビCMや書籍では適した情報が得られにくいため、ユーザーは主にウェブ検索で、情報を得ることになります。

クレジットカード業界におけるSEOの考え方

「どのクレジットカードを選べばいいのかがわからない」。そんな悩みを持つユーザーをいかに取り込めるかが、クレジット業界でのSEOでは大切になります。方向性は明確で「ユーザーがクレジットカードを選ぶときに、どんな点で迷いやすいのか」を徹底的に分析し、自社商品の特徴を理解してもらえるような情報発信を行っていきましょう。

クレジットカード業界におけるSEO施策

クレジットカード業界のサイトでSEOを行うのであれば、「クレジットカード」に「はじめて」「学生」「社会人」といった単語をかけあわせたキーワードを狙い、SEOを実施するのが有効です。特に銀行系のクレジットカードならば、ドメインが強力なので、ビッグキーワードでも戦うことができます。また、コンテンツ制作に関しては、とにかく、検索で訪れたユーザーの疑問を解消するのがポイント。社内の専門家に取材をして記事を作ると、ユーザーの参考になります。その際には、できるだけオリジナルの文章で記事を作成すること。Googleの評価が高まり、上位表示につながりやすくなります。

 

さらには、「指名検索」、つまり会社や商品サービスの名前で直接検索した際に、上位表示されるようにSEOを行っていきます。指名検索をしてくれるユーザーは、すでに自社のクレジットカードに興味を持つユーザーです。重要な指名検索では1位表示をねらいながら、titleタグや記事の中身、内部リンクなどのSEO施策に取り組んでいきましょう。

 

業界が変わればSEOの考え方も変わる

業界ごとの特徴を踏まえて、SEOについて解説しました。業界によって、SEOの考え方は変わってきますので、しっかり業界の背景を踏まえながら、戦略を練っていくこと大切です。

 

なお、ナイルでは、集客だけではなく成果につなげるためのSEOコンサルティングが可能です。自社でSEOを実施するインハウスSEOに向かうためのサポートもできますので、ぜひ一度、ご相談ください。

 

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編集者情報

ナイル編集部
ナイル編集部

2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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