【成功のポイント】集客の方法16種類と自社に合う集客手法の考え方
オフライン・オンライン問わず数多くの集客方法があり、自社の目的に合った方法がわからない方もいるでしょう。集客方法の選択を間違えるとコストや時間を掛けたにもかかわらず、期待していた成果が得られない場合もあります。そこで、本記事では集客方法から集客を成功させるポイントまで解説しています。
なお、ナイルではWebマーケティングについて無料相談を受け付けています。どのような集客方法が良いのかわからない方はぜひご相談ください。
マーケティングでお悩みの方へ
目次
集客とは?
集客とは、さまざまな手法を活用し、「自社の店舗やWebサイトなどに人を集めること」を指します。具体的には、検索エンジンや各種広告、メディアなど、オンライン・オフライン問わず施策を実施し顧客を惹きつけ、自社の店舗の来店数やWebサイトのアクセス数を増やしていく活動のことです。
どんなに素晴らしい商品やサービスを提供していても、顧客となりうる人を集められなければ、売上にはつながりません。そのため集客は、ビジネスの成功に非常に重要な役割を果たしているといえます。
集客とマーケティングの違い
マーケティングとは、「商品やサービスが売れるための活動全般」を指します。例えば、
- 市場調査などのリサーチ
- 成約率を上げるための施策
- 既存顧客のアップセル(単価アップ)
といった、売上向上に関する活動すべてがマーケティングにあたります。
集客は、こういった多岐にわたるマーケティング活動の一要素として存在している、という位置関係になります。
「マーケティング=プロモーション活動や広告宣伝活動」というイメージがあり、広告を活用した集客と混合されることも多いのではないでしょうか。
しかし集客はWebサイトのアクセスや店舗への来店といった、「人を集める」というマーケティングの一部分を意味しているに過ぎないのです。
自社にあった集客手法の考え方
自社にあった集客方法を絞り込むために、まずは集客の目的とターゲット層を明確にしておくことが大切です。それぞれについて整理しておきましょう。
集客の3つの目的
1つ目の目的は、新規顧客獲得です。自社商品を利用したことがない人がターゲットであり、販売の第一ステップといえます。次にリピーターの獲得です。リピーターを獲得することにより売上が安定します。
集客の最終的な目的は、ブランディングです。優良顧客獲得に向けたブランディングを行うことで、シリーズ商品や新商品の利用を促進できるようになります。認知拡大を含めたブランディングに成功すると新規顧客獲得もしやすくなり、さらなる売上の拡大が見込めます。
リピーター獲得やブランディングにつなげるためには、新規顧客獲得のステップからターゲットを意識することが重要です。
ターゲットの4つの分類
非認知層とは、自社・他社問わず、商品・サービスの存在自体を知らない層です。ターゲットの中では最も人数が多いですが、ジャンルに興味を持ってもらうところから始める必要があるため、集客が難しいといえます。
潜在層とは、自社の認知はないものの、他社の同じジャンルの商品・サービスに興味がある層です。そのため、自社を認知することで顧客になる可能性があります。
顕在層とは自社の商品やサービスの存在を知っていて、興味があるが利用したことがない層です。潜在層と比べると成約に近く「利用してみたい」と思わせるアプローチが必要になります。
顧客層とは自社の商品やサービスを利用したことがある層です。顧客満足度を向上させてリピーターになってもらうことで、売上の安定が期待できます。
どのターゲット層を狙うかによって使用するマーケティング手法が異なるため、具体的な手法を検討する前に集客の目的とターゲット層を明確にしておきましょう。
オンラインの集客方法9種類
オンラインで集客する方法を9つ紹介します。オンラインの集客方法における集客できる層とコスト、成果が得られるまでの期間をまとめたものが下記です。
コストが高い集客方法は即効性があり、結果が出るまでの期間が短い傾向にあります。上記を参考にして、自社のターゲット層や目的、コストにあった集客方法を検討しましょう。それぞれの集客方法の概要とメリット・デメリットを紹介します。
集客方法1 SEO
SEOとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにおいて、Webサイトを検索上位に表示させることです。
Search Engine Optimizationの頭文字をとっており、「検索エンジン最適化」の略語を意味します。自社のWebサイトやオウンドメディアを作り、特定のキーワードでの上位表示を狙ってページや記事を作成する施策です。
SEOのメリット
- 継続的・安定的な集客が見込める
- 費用対効果に優れている
SEOは、一度上位表示に成功すれば、検索エンジン側のアップデートなど、大きな環境の変化が起こらない限り、上位表示が持続します。中長期に渡る継続的かつ安定的なアクセス獲得が見込めるのが強みです。
またSEOは、クリック数やアクセス数に応じた課金は発生しないため、中長期で見ると、費用対効果に優れる手法といえるでしょう。
SEOのデメリット
- 上位表示されるまでに時間がかかる可能性がある
- 必ず上位表示できるとは限らない
SEOは、検索エンジン側から評価を受けるまでの時間が長く、成果が現れるまでに数ヵ月~1年程度の時間を要することがあります。
また、検索エンジン側の評価基準は明かされていないため、確実に上位表示ができるとは限りません。総じてSEOには、地道に改善していく、という中長期的な姿勢が必要です。
集客方法2 SNS
SNS集客とは、自社のSNSアカウントを作り、自社の店舗やWebサイトに集客することをいいます。
InstagramやFacebook、X(旧Twitter)など、近年多くの企業で運用されています。SNSの投稿は友人のシェアなどを通じて多くのユーザーに拡散されることもあり、検索エンジンでは届かない潜在ユーザーへのリーチが可能です。
SNSのメリット
- 費用を抑えて集客ができる
- ユーザーとの関係を構築できる
多くのSNSアカウントは、無料で開設でき、操作も簡単であるため、特別な知識や技術がなくてもスタートできます。
またSNSは、いいね!やコメント、DMを通じて、ユーザーとコミュニケーションを取ることが可能です。継続的に有益な情報を発信したり、ユーザーからのアクションに対して誠実な反応をとったりすることで、企業への親近感や信頼感が生まれます。
SNSのデメリット
- 炎上リスクがある
- 細かい運用の手間がかかる
拡散力が高いことはSNSのメリットではありますが、同時に炎上のリスクも伴います。
企業として発信するには担当者のリテラシーが求められます。またユーザーの目に触れられるためには継続的に投稿をしなければなりません。加えて炎上などに気をつけながら投稿をし続ける必要があるため、想像以上に負担がかかる可能性があります。
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集客方法3 YouTube
YouTube集客とは、自社のチャンネルで動画を投稿し併せて自社の商品・サービスを宣伝することをいいます。企業のターゲット層に動画を届けられれば集客につながるため、動画の再生回数やチャンネル登録者数が少なくても問題ありません。
YouTubeのメリット
- 視覚と聴覚へ同時にアプローチできる
- 検索エンジンで上位表示を狙える
YouTubeはテキストだけではなく、音や動きも情報として同時に届けられるのが最大のメリットです。映像や効果音などを工夫することで、ターゲットの記憶に残りやすくなります。
また、検索キーワードを予測して、動画のタイトルや説明文を記載するなどポイントを押さえて動画SEOを行うことで、検索エンジンで上位表示できる可能性があります。具体的な上位表示させるポイントは下記の記事を参考にしてください。
YouTubeのデメリット
- 動画制作にスキルや時間が必要
- 成果が出るまでに時間がかかる
動画制作には動画編集以外にもシナリオ作成や撮影などの工程があり、「企画力」「編集スキル」などが必要とされ、想像以上に時間や労力がかかります。自社で動画制作スキルのある人を確保できない場合は、外注も視野に入れて検討しましょう。
また、動画を投稿してもすぐに再生回数が伸びるわけではありません。成果が出るまでに最低半年はかかると想定し、長期的な目線で計画を立てることが重要です。
集客方法4 MEO
MEO(Map Engine Optimization)は、「マップエンジン最適化」の略語です。
MEOとは、Googleマップの検索(ローカル検索)結果や、Googleで検索された際に表示されるマップにおいて、自社の情報を上位に表示させることを意味します。
Googleマップでの検索の場合、検索結果には「店舗情報」と「マップ上での店舗の位置」が表示されます。MEOは、Googleビジネスプロフィールを活用して上位表示を目指す施策で、実店舗を持つ来店型のビジネスに有効な集客手法です。
※Googleビジネスプロフィールとは?:自社の住所や営業時間、写真などのビジネス情報を、Google検索やGoogleマップ上に表示できる無料ツールのこと
MEOのメリット
- 行動を起こす可能性が高いユーザーにアプローチできる
- 競合が周辺エリアの他社のみとなるため、比較的容易に検索結果で上位表示ができる
「エリア×◯◯」などのワードで検索して、地図情報を見ているユーザーは、店舗に行く可能性が高いユーザーといえます。
MEOは、こうした行動を起こす可能性が高いユーザーにアプローチできるという強みがあります。
また、MEOはこのようにエリア軸で探しているユーザーに対して、マップや店舗情報を上位表示する対策であるため、競合となりうるのは周辺エリアの他社のみです。
SEOの場合、大手のポータルサイトなどを含めた全国のあらゆるサイトが競合となります。一方で、MEOは地域特化で競合が少ない分、比較的上位表示しやすいというメリットがあります。
MEOのデメリット
- 効果が出やすいのは地域密着型ビジネスに限られる
- ネガティブな口コミで自社の印象が悪化する可能性がある
MEOは、ユーザーが実店舗で商品やサービスの提供を受けられる地域密着型のビジネスと相性がいいですが、それ以外のビジネスはうまく活用できないケースが多いです。
また、Googleビジネスプロフィールには、ユーザーからの口コミが投稿されます。口コミはMEOに影響を与えるため、積極的に促すことが望ましいですが、ネガティブな口コミが投稿されてしまうこともあります。
しかし、ネガティブな口コミに対して丁寧に対応することで、逆にポジティブなイメージを築くこともできます。
集客方法5 メールマガジン
メールを使って一斉に顧客に情報を届けることができるメールマガジンも、古くからある集客手法の1つです。
メールマガジンはいわゆる「プッシュ型メディア」と呼ばれ、ユーザーの情報収集を待つのではなく、企業から能動的に情報を届けにいくことができます。そのため、キャンペーンや新商品のPRなどに効果的に働きます。
メールマガジンのメリット
- 幅広い業種やユーザーに対応が可能
- 比較的、低コストで始めることができる
メールマガジンは、非常に汎用性が高く、法人向け・個人向けを問わず幅広く活用できます。
見込み顧客のメールアドレスを獲得できれば、アプローチが可能です。
また、数多くのメールマガジン配信システムが存在しており、安価なものだと月数千円程度で配信できるものもあります。自社のニーズに合わせて、比較的低コストで始められるのもメリットです。
メールマガジンのデメリット
- 新規顧客獲得には利用しづらい
- 情報を届けても見てもらえない可能性もある
メールマガジンを配信するためには、そもそもメールアドレスの取得が必要なため、自社を認知していない新規顧客の獲得には向いていません。
もしメールマガジンで新規顧客の獲得を狙うのであれば、SEOなどほかの集客経路を活用し、新規ユーザーのメールアドレスを入手する必要があります。
さらに情報を発信しても、ユーザーがその情報に興味がなかったり、ほかのメールマガジンに埋もれてしまったりしていると、開封してもらえない可能性があります。
開封率を上げるためには、タイトルや配信時間帯などを変えて配信するなど、1つずつ効果検証をしていかなければなりません。
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集客方法6 LINE公式アカウント
LINE公式アカウントとは、企業や店舗が開設できるLINEのビジネス用のアカウントです。
友達追加したユーザーに直接メッセージを送ったり、付随する販促ツールを使ったりできるサービスです。好きなタイミングでユーザーに情報を届けることができるため、メールマガジン同様「プッシュ型メディア」に分類されます。
LINE公式アカウントのメリット
- 同じプッシュ型メディアであるメールマガジンに比べて開封率が高い
- 集客に関するさまざまな機能が用意されている
LINEは、原則1人1アカウントでいわゆる捨てアカウントが存在しにくく、迷惑フォルダもありません。
そのためLINE公式アカウントは、その開封率が同じプッシュ型メディアであるメールマガジンに比べて開封率が高いと言われています。
さらにLINE公式アカウントでは、メッセージ送付機能だけではなく、クーポンやショップカード、メニュー表示機能など、集客で活用できるツールが基本機能として備わっています。
これらを活用することでメッセージだけでは伝えきれない情報を伝えたり、来店や購買の促進につなげたりすることが可能です。
LINE公式アカウントのデメリット
- 活用できる業種が限られている
- 簡単にブロックができてしまう
LINEの大きなデメリットとして、BtoBビジネスでは活用しづらいことが挙げられます。
昨今、LINEはかなり広く利用されているものの、企業間でのやりとりは未だメールが一般的です。そのためLINE公式アカウントが効果的なのも、あくまで個人向けの商材やサービスを提供している業種に限られてしまいます。
また、LINEは気軽に友だち追加ができる反面、簡単にブロックもできてしまいます。ブロックされてしまうと情報が届けられなくなってしまうため、情報の配信頻度や内容にも注意を払いましょう。
集客方法7 リスティング広告
リスティング広告は、GoogleやYahoo!などの検索結果より上部にある広告枠に自社の広告を掲載し集客を図る手法です。
広告を表示したいキーワードを設定できるため、アプローチしたいユーザー層を効率的にWebサイトへ誘導することができます。
リスティング広告のメリット
- 短期で集客効果が出やすい
- 柔軟に施策をトライ&エラーできる
リスティング広告は設定すれば、すぐに配信が可能です。
またクリックされるごとに課金される仕組みのため、少額でも即時でWebサイトへの集客が増える傾向にあります。いつでもキーワードや配信予算の変更が可能なため、時期やキャンペーンなどに合わせて柔軟に施策を打てることもメリットです。
リスティング広告のデメリット
- 費用をかけつづけなければならない
- 運用に専門知識が必要
リスティング広告から流入を確保するためには、広告費をかけつづけなければなりません。
また、配信には運用の知識はもちろん、定期的・継続的なメンテナンスも必要です。自社で運用ができない場合は代理店に依頼することになりますが、運用手数料が広告費の15~20%程度必要になります。
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集客方法8 ディスプレイ広告(SNS広告・バナー広告)
ディスプレイ広告は、WebサイトやSNS、アプリの広告枠に、画像・動画・テキストといった形式で表示される広告をいいます。
テキストだけではなく画像や動画でも訴求できるため、より具体的に商品やサービスの魅力を伝えることができます。
ディスプレイ広告(SNS広告・バナー広告)のメリット
- まだ自社を認知していない顧客へのアプローチに効果的
- 一度自サイトに訪れた人に向けて再配信も可能
ディスプレイ広告はユーザーの性別・年齢・興味関心などを指定して配信ができます。そのため、「まだ自社を認知していないが、サービスに興味を持ってくれそうな人」へアプローチが可能です。
また、ディスプレイ広告は「一度Webサイトを訪れたものの成約に至らなかったユーザー」に向けて、再度広告の配信ができることもメリットです。
ディスプレイ広告(SNS広告・バナー広告)のデメリット
- 広告クリック後の成約率は比較的低い傾向にある
- バナーやテキストの準備に手間がかかる
ディスプレイ広告は、WebサイトやSNSを見ているだけの人へ向けて配信する広告です。
自ら情報を求めて能動的に検索している人にリーチできるSEOやリスティング広告と比べると、成約率が低い傾向にあります。また、継続的なバナーやテキストの制作が必要にあり、そのリソース確保もしなければなりません。
集集客方法9 ウェビナー
ウェビナーとはオンライン上で開催されるセミナーのことです。オンラインで行われる企業のイベント(講演会・商品説明会など)もウェビナーに分類されるため、セミナーを実施していない企業もウェビナーを集客に利用できます。
ウェビナーのメリット
- 全国場所を問わず多くの方を集客できる
- 低コストで実施できる
インターネット環境があれば自宅やオフィスなどどこからでも参加できるため、例えば東京のオフィスからでも、大阪や北海道に住んでいる見込み顧客にアプローチできます。
また、ウェビナーはコストを抑えて開催できるのがメリットです。会場を使用してセミナー等を行う場合、会場費や資料の印刷代、人件費などコストがかかります。一方、ウェビナーはパソコンとインターネット環境があれば、配信もできます。
ウェビナーのデメリット
- 主催者と参加者同士のつながりを持ちにくい
- 配信トラブルへの対応が必要となる
ウェビナーはオンライン上で開催されるため、直接顔を合わせることがありません。そのため、人脈を広げることを目的とする場合には、ウェビナーとは別に交流会を開催したり、参加者限定のFacebookグループを作ったりしましょう。
またウェビナー配信では、配信トラブルが起こる可能性があります。マイクやカメラなどの機材トラブルやインターネット回線のトラブルが起きると、参加者の集中力が奪われ、ストレスを与えてしまいます。
事前にテストをしてストレスなく配信ができるかチェックしましょう。ウェビナーに関して詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。
オフラインの集客方法7種類
次にオフラインで集客する方法を7つ紹介します。オフラインでの集客方法における集客できる層とコスト、成果が得られるまでの期間をまとめたものが下記です。
オフラインでの集客は効果測定が難しい場合も多いですが、認知度拡大に影響があることや抵抗感を感じにくいことがメリットとして挙げられます。ただし、コストがかかるものが多いため、自社の目的やコストにあった方法を検討しましょう。
それぞれの集客方法の概要とメリット・デメリットを紹介します。
集客方法1 CM
マス広告の代表ともいえるCMは、認知拡大としての影響力が高く、大手企業を中心に活用されています。
CMのメリット
- 拡散性が非常に高い
- ブランディングに効果的
CMは、全国各地の性別、年齢を問わず幅広いユーザーに広告を視聴してもらえます。またCMを放送することで、商品やサービスだけではなく「企業自体の認知度向上」にも効果的です。
CMのデメリット
- 高額な費用とある程度の準備時間が必要
- 10~20代中心にテレビ視聴は減少傾向にある
CMのデメリットとして、高額な費用がかかることが挙げられます。さらに広告制作も含めると、企画段階から放送まで数ヵ月に渡る準備期間も必要です。また、スマートフォンやインターネットが普及した昨今、若者を中心にテレビ離れが進んでいると言われているのもデメリットの1つでしょう。
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集客方法2 チラシ
地域密着型ビジネスを中心に、ポスティングや折り込みチラシなどのチラシ集客は活用されています。直接ユーザーの手元に届けることができ、根強い人気のある集客方法です。
チラシのメリット
- 地域の方に向けた認知度拡大が期待できる
- 手元においてもらえる可能性がある
チラシは、対象としたいエリアに届けられるため、老若男女問わずその地域に住む人たちにアプローチできます。 また、チラシは紙媒体として現物を届けることが可能です。手元に保管してもらえれば、長期的に効果を発揮し続ける可能性もあります。
チラシのデメリット
- 制作・配布段階で費用が発生する
- 見てもらえず破棄される可能性がある
チラシ集客は、仮にチラシがまったく見てもらえなかったとしても、制作・配布段階で費用が発生してしまいます。また、チラシお断りをしている家庭や、ポストにチラシ破棄用のゴミ箱が置いてある住居もあります。こういった場合は、チラシを見てもらえない可能性が高いです。
集客方法3 ポスター
ポスターの掲示も、オフライン集客手段の1つです。
ポスターのメリット
- 認知拡大に効果的
- 手間が少なく長期間の宣伝が可能
ポスターの掲示は、人の目にふれるような場所にされるため、認知拡大に効果的です。一度ポスターを掲示してしまえば、内容の修正がない限り、手を加えることなく長期間に渡って宣伝してくれることになります。
ポスターのデメリット
- 掲載する情報量に制限がある
- 集客効果がわかりづらい
ユーザーを惹きつけるためには、さまざまな情報を詰め込みたいところですが、ポスターは限りある面積の中で情報をまとめなければなりません。
オンライン集客でのデータ分析、チラシ集客でのクーポン確認などといった効果測定もしづらく、実際の集客効果を測定することが難しいデメリットもあります。
集客方法4 セミナー
オフラインでのセミナーの開催も集客手段として活用されています。長期的に顧客との関係性を構築していくようなビジネスにおいて非常に相性がいい方法です。
セミナーのメリット
- 成約見込みの高い顧客の創出が可能
- 顧客の信頼を獲得できる
セミナーに参加するということは、すでに商品やサービスに興味を持っている可能性が高いともいえるでしょう。セミナーを通じて、そういったユーザーをさらに成約見込みの高い顧客へと育成することができます。セミナーの内容を有益な情報にすることで、顧客の信頼確認につなげられます。
セミナーのデメリット
- 日時・場所が制限される
- セミナーの企画・集客自体が難しい
オフラインのセミナーは、開催される日時・場所が制限されてしまいます。昨今はオンラインセミナー(ウェビナー)も増えてきていますが、日時が制限されてしまう面は変わりありません。また、セミナーの企画やセミナー自体の集客にも、費用や時間、人的リソースが取られます。
集客方法5 看板
店舗や企業などをアピールするために屋外に設置されている看板も、集客手段の1つです。
看板のメリット
- エリアを限定してPRできる
- 繰り返し目にすることで評価が高まる
看板は掲載をやめない限りPRし続けてくれる媒体であり、エリアを限定したPRに向いています。ターゲットが多く集まる場所に設置することで、効果を高められます。
また、繰り返し見てもらえることもメリットです。心理的傾向として「特定の人やものを何度も繰り返し見ると、見ているものに対する好感度や評価が高まる」という効果(ザイオンス効果)も期待できます。通勤や通学などで看板を目にする頻度が高いターゲットに、店舗や企業などを強くアピールできる方法です。
看板のデメリット
- 効果測定が難しい
- 効率よく広告を見てもらえない
看板の効果をデータで示すことが難しく、効果測定したい場合には、来店数の増減やアンケートの導入の検討が必須です。
看板は見てもらわないと宣伝効果はありませんが、人通りが多いところに設置すると視覚から入る情報が多く看板のインパクトが薄まります。一方で人通りが少ないと見てもらえる機会が少ないため、効率よく見てもらえない媒体といえます。
集客方法6 交通広告
交通広告とは、交通機関の車内や駅などの施設内に掲出されている広告です。ポスターのような静止広告以外にも動画広告もあります。
交通広告のメリット
- 信頼感や安心感が高い
- ほかの広告媒体と比較して抵抗感がない
公共交通機関に掲出されるため、公益性が高いイメージがあり、広告主企業に対する信頼感や安心感を高められます。
また、多くの人が利用する空間に邪魔にならない形で存在しているため、ストレスを感じずに同じ広告を繰り返し目にしてもらえることもメリットです。抵抗感なく日常生活で視界に入ることで、自然に興味を持ってもらえます。
交通広告のデメリット
- 広告掲出までに時間がかかる
- 広告の効果を把握しにくい
交通広告はインターネット広告に比べると審査が厳しく、掲出物を制作する工程が必要なため、インターネット広告に比べると広告出稿までに時間がかかります。
また、どのくらいの人が交通広告を見て、商品・サービスの購入に至ったのかを数値で把握するのが難しく、交通広告単体での効果を判断しにくいといえます。
集客方法7 展示会
展示会とは新商品の紹介や既存商品のアピールを行うために企業が集まって開催されるイベントです。実際に商品を使用してもらえるため、ユーザーにテキストや写真だけでは伝えられない情報も共有できます。
展示会のメリット
- 短期間で多くの顧客と接触できる
- 顧客と直接コミュニケーションが取れる
数万人以上の来場者がある展示会もあり、短期間で多くの見込み顧客にアプローチできます。また、既存顧客とも直接コミュニケーションが取れ、把握できていなかったユーザーの課題やニーズの発見につなげることもあります。
展示会のデメリット
- コスト・時間がかかる
- アフターフォローに時間がかかる
展示会に参加するためには、出店費用や人件費などのコスト、企画や販促物の制作などの時間の確保が必要です。また、展示会で商談が決まることはほとんどなく、終了後に見込み顧客の絞り込みや具体的な商談の連絡などに時間がかかります。
展示会に出展する際のポイントなどについて詳しく知りたい方は、下記の記事を併せてご覧ください。
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集客を成功させる5つのコツ
ここからは、実際のマーケティング現場を通じて見えた、集客を成功させるためのコツを5つ紹介いたします。
コツ1 成功の定義を考える
集客を成功させるには、集客を通じて達成したい成功の定義を明確にしておくことが大事です。「なぜその集客施策を行いますか?」と聞かれたときに、明確に目的を答えられるでしょうか。
例えば、一口に「たくさん閲覧されるWebサイトを作りたい」と言っても、
- サイトから商品を購入してほしい
- サイトを通じてサービスの認知を広げたい
- サイトに他社の広告を貼って広告費を得たい
など、その背景はさまざまです。
まずは成功の定義を決めて、集客を通じて叶えたいことを明確にする必要があります。これを怠り、流入を増やすことのみをゴールとしてしまうと失敗しかねません。
実際「閲覧数は多いけれども売上につながらないWebサイト」は数多く存在しています。こういった失敗に陥らないためにも、「集客はあくまで目標を達成するための手段である」と理解をしておく必要があります。
コツ2 一貫した導線を考える
集客施策は一貫した導線を考えて、実施していくことが重要です。数ある集客手法を紹介いたしましたが、実際には複数の方法を組み合わせて行うことが多いでしょう。
その際に陥りがちなのが、「SEOのみ」「チラシのみ」といったような“点”で捉えてしまうことです。集客を成功させるためには、「オウンドメディア→問い合わせ」「チラシ→QRコード→ホームページ」というような“線”で考えなければなりません。そのときに気をつけたいのが、ユーザーが受け取る情報に一貫性を持つことです。
例えば、ある高機能ゲーミングチェアメーカーが、「オウンドメディアを通じて自社のECサイトに誘導し、商品を購入してもらう」という集客施策を行っていたとします。オウンドメディアでは「ゲーミングチェア おしゃれ」というキーワードで上位表示を狙い、「当社の製品は〇〇デザイン賞を受賞しています」とデザインの良さを押し出していました。
一方のECサイトでは、「当社の製品は機能がいい」と機能性を中心にアピールしており、それぞれ訴求する内容が異なっていました。このような状況では、オウンドメディアからECサイトまで辿り着いたユーザーが「自分の求めている製品ではないかも?」と離脱してしまう可能性が高まります。
こういったケースでは、下記のいずれかの施策を実施するべきです。
- オウンドメディアで「ゲーミングチェア デザイン」というキーワードは狙わない
- オウンドメディアでも「ゲーミングチェア 高機能」などのキーワードで検索上位を狙い、機能性を強調したページを用意する
- ECサイトにもデザインのこだわりについて記載する
- デザインについて訴求したLPを別途用意する
ユーザーがコンバージョンに至るまでの導線をイメージし、一貫性を持たせた施策を打つことが大切です。
コツ3 時には集客の優先度を下げる
集客施策を行う中では、集客の優先度を下げて、コンバージョンを増やす施策を実行する判断も必要です。なぜなら集客は目的ではなく、手段に過ぎないからです。集客した人を売上につなげていかなければ、結局のところ意味がありません。
売上を増やす施策は、下記のような例が挙げられます。
- CTA(※)周辺のテキストを変更する
- 問い合わせや入力フォームの修正・テストを実施する
- 導入事例やお客様の声を充実させる
集客だけに注力してしまうと、コンバージョンにつながるユーザーが離脱してしまう可能性があります。コンバージョン増加の施策にも目を向けることで、より多くの成約につながり、費用対効果の高い集客が実現できます。
集客を成功させるためには、全体を俯瞰して重視する施策を変更していく柔軟な姿勢が求められます。
コツ4 集客以外の効果も同時に狙う
集客を行う際に、副次的な効果を同時に狙うとより効果的な施策となります。例えば、SEO施策では記事を制作します。そこで作成した記事を、下記のように集客以外でも活かしていくイメージです。
- 営業資料として商談に使う
- ホワイトペーパー(※)化する
- 採用時、求職者に見せる
集客以外でも記事を活用することで、より有益なコンテンツが生まれていきます。
そのためにも、
- 営業資料として使えるものとするために、セールスのニーズを把握する
- 顧客の求める情報を提供するために、カスタマーサクセスによくある質問を聞く
- 採用のために、求職者が興味を持つような深いノウハウまできちんと書く
といったように、他部署を巻き込んで進めていくことをおすすめします。
コツ5 鉄板の成功法則を知っておく
自社の特性やターゲットユーザーを鑑みた、効率的な集客方法を把握しておくことは非常に重要です。
例えば、地域密着型の小さな花屋の場合、下記2つのうち、どちらの施策がより適切でしょうか。
- SEO対策で「プロポーズ 花束」というワードの検索上位を狙う
- MEO対策で「〇〇駅 花束」というワードの検索上位を狙う
おそらくこの場合は、MEO対策がより効果的でしょう。理由は2つ挙げられます。
- そもそも「プロポーズ 花束」で上位表示を狙うことが難しい(SEOでは大手企業や有名企業のサイトのほうが優遇され、上位表示されやすい傾向にある)
- 仮に「プロポーズ 花束」で上位表示ができたとしても、記事を読んだほとんどの人は来店できないため、ECサイトがない限り売上につながりにくい
しかし、「花を求めているユーザーを集めよう」という思いで、意外とこのような失敗に陥るケースも多く見受けられます。このような失敗をしないためにも、まずは成功パターンを知ることが重要です。
このような場合、SEOの成功事例や成功法則を知っておくことが大事です。ナイルの事例について、無料の資料をご用意しておりますので、以下のバナーをクリックしてお気軽に資料をお申し込みください。
Webサイトに集客した後はどうするのか?
ここまで、集客施策の種類とその成功方法について解説いたしました。最後に、「Webサイトに集客をした後、どう成約につなげればいいのか?」という視点で、4つの方法を紹介いたします。
方法1 リードを獲得して営業する
1つ目は、リードを獲得して営業する方法です。リードとは、自社の将来顧客となりうる「見込み客」を意味します。BtoBビジネスにおいては、「顧客のメールアドレスや電話番号」をリードと呼ぶことが多いです。
まず、Webサイト内でユーザーをホワイトペーパーのダウンロードに誘導し、ダウンロードの際にメールアドレスや電話番号を記入してもらいます。ここで記入した情報をもとに営業が連絡をし、商談につなげるという方法です。特にBtoBビジネスで一般的な手法です。
ユーザーにとっては直接問い合わせをするより心理的なハードルが低く、リード数が増えやすいというメリットがあります。一方で問い合わせより気軽に行える分、サービスに興味のない人も集まりやすく、商談や電話1件1件の成功確率が低い傾向にあるのがデメリットです。
方法2 リードを獲得してメールマガジンを配信する
リードを獲得してから、すぐに商談にはつながらないとしても、メールマガジンの配信を行って関係性を継続するという方法です。自社の最新記事やウェビナーなど、ユーザーにとって有益な情報を発信します。「商品はいいと思うけど、今は必要なタイミングではなかった」というユーザーが、タイミングによっては問い合わせをくれる可能性があります。
方法3 問い合わせに誘導し、商談に繋げる
Webサイトに訪れたユーザーを問い合わせに誘導し、商談へとつなげる方法です。問い合わせはユーザーにとって心理的なハードルが高いので、「リードの数を確保したい」際には不向きといえます。ですが商談や成約につながりやすいため、「質の高いリードを獲得したい」際には効果的です。
自社の指名ワードで検索したユーザーのように、すでに自社サービスや商品への興味関心度合いが高いと思われるユーザーに対してこのアプローチをとることをおすすめします。
方法4 商品の購入やサービスの申し込みを促す
商品の購入やサービスの申し込みを促す方法です。営業活動を行わずに、売上が発生するという大きなメリットがある一方で、効果的な業種やケースが限られています。
以下のような場合に検討するのがいいでしょう。
- 悩みの強い人や購買意欲が高いと思われる人を集客した場合
- 価格が安い・無料など、購入や申し込みのハードルが低い場合
集客で成功した2つの事例
ナイルがプロジェクトに関わり、集客で成功した2つの事例を紹介します。
集客で成功した2つの事例
株式会社トライアルカンパニーは新たにオウンドメディアを立ち上げることで、ローンチから約2年で100万セッションを達成しました。また、株式会社スクロール360はサイトを改善することで約半年でセッション数が約9倍になるなどの成果を挙げています。それぞれ事例について詳しく紹介します。
toCで成功した事例 | トライアルカンパニー
株式会社トライアルカンパニーは、生鮮食品などの食品から日用品、生活家電など幅広く取り扱っているスーパー「トライアル」を全国で展開しています。
2021年1月以前はチラシをメインに集客しており、60代以上のシニア層がボリュームゾーンの顧客でした。そこで、ナイルと共に30〜40代の働く女性をターゲットとしたオウンドメディアを立ち上げることで、今までアプローチできていなかったターゲット層に利用してもらえるように戦略を立てました。
オウンドメディア「トライアルマガジン」のローンチ後、20~40代の方がオウンドメディアにアクセスしており、これまでリーチできていなかった層のリーチに成功しています。また、新規コンテンツの作成や既存コンテンツの改善により、ローンチから約2年で100万セッション(サイトへの訪問数)を達成しました。
戦略としては、季節性のある記事をタイミングを図りながらアップすることで、アクセス数を伸ばしています。このように、ターゲット層に合わせた媒体を利用してアプローチすることで、既存顧客とは異なるターゲット層にも利用してもらえることが期待できます。詳しい事例については下記の記事をご覧ください。
toBで成功した事例 | 株式会社スクロール360
株式会社スクロール360は、EC・通販ビジネスを展開する事業者様向けに物流代行からマーケティング、一元管理システムの提供などトータルサポートを展開しています。
自サイトでの記事制作や広告運用などの施策を行っていましたが、競合他社に比べるとWebマーケティングで成果が出ていなかったことからナイルにお声かけ頂き、2022年12月にプロジェクトを開始しました。
サイトの改善ポイントは、コンバージョン率の向上です。認知度を向上や潜在層にアプローチできるように新規記事の作成や内部リンクの改善などのSEO対策を施しながら、コンバージョン率を高められるようにサイトを改善しました。また、データ分析ツールの設定や流れを整えることで、すばやくPDCAを回せるように提案した結果、プロジェクト開始から約半年でコンバージョン数は2.6倍、セッション数は約9倍になるなど大幅に改善しました。
事例の詳細については下記の記事をご覧ください。
このように実施済みの集客方法であっても、効果を分析し、改善を繰り返すことで集客効果を高められます。特にSEOは一度上位表示に成功すれば継続的に安定的なアクセス獲得が期待できますが、上位表示させるためにはPDCAを回すことが必須です。「自社での対応が難しい」と感じる方に向けて、ナイルでは無料相談も承っています。お気軽にお問い合わせください。
集客は売上拡大のための重要な要素
集客は、売上を拡大していくための重要な要素です。集客を成功させるためには、自社の特性、課題や戦略から最適なものを選択する必要があります。多くの場合は単一の施策ではなく、複数施策を組み合わせて実行していくことになるでしょう。
一方で紹介してきたように様々な種類があると、「何から取り組むべきか」「どんな施策が自社にはマッチしているのか」など、迷われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。そういった方は「ナイルの無料相談」をぜひご活用ください。
「すぐに外注するつもりはないんだけど」「予算に限りがあるのですが」という方のご相談も大歓迎です!
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