Google アナリティクスの流入元キーワード(not Provided)の割合が増加しているのはなぜですか?
※本記事は、2016年公開当時の情報を基にした記事です。
Google アナリティクスの計測で、自然検索流入キーワードのうち(not provided)の占める割合が増加している原因と、その対応策を解説しています。
目次
(not provided)とは?
Google アナリティクス上の「(not provided)」とは、サイトへの流入キーワードのうち、Googleから提供されていない検索キーワードのことを指します。 検索ユーザーがSSL通信(https://で始まるURL)を使用して検索を行った場合、Googleは、その検索ユーザーのプライバシーを守る名目で、その検索キーワードを提供していません。
例えば、GmailやGoogle+などGoogleのアカウントでログインしている状態で検索を行うと、自動的にSSL通信行うため、その検索キーワードは提供されず「(not provided)」となります。
ちなみに、この措置はGoogleアナリティクスだけでなく、他のサードパーティ製のアクセス解析サービスにも取られています。
参考:(not set)との違い
「(not provided)」と似た項目で「(not set)」というものがあります。「(not set)」とは、「(not provided)」と違い、流入キーワードの情報が正しく取得できなかった場合です。原因としては、Analyticsのトラッキングコードの設置ミスなどが考えられ考えられます。「(not set)」の占める割合が小さい場合は無視してもよいでしょうが、占める割合が大きいのであれば、設定などを見直すことをおすすめします。
(not provided)が増加している理由
昨今この「(not provided)」の流入キーワードに占める割合が増加傾向にあります。背景としてGoolgeが強制的にHTTPS通信を使用するようになったことがあります。「http://www.google.com」のように、通常のhttp://で始まるURLを使用しGoogleにアクセスしようとしてもhttps://で始まるSSLのページヘリダイレクトすることがわかります。
このため、「(not provided)」の占める割合は今後も増加することが予想されます。「(not provided)」の占める割合が増えるということは、サイトに流入している検索キーワードがわかりにくくなります。そのため、SEOで効果を測ることや、SEO上の施策に集中するポイントを見極めることが難しいくなります。
流入キーワードを知るための代替策
そこで、流入キーワードを知る代替案として以下の3つが挙げられます
- ウェブマスターツール
- Yahooのオーガニックのみを指標とする
- Adwords等のリスティング広告
それぞれ簡単に説明します。
ウェブマスターツール
ウェブマスターツール「検索クエリ」という項目があります。アナリティクスほど正確な流入キーワードをだすことはできませんが、過去90日間に限定されますが、大まかな流入キーワードを知ることができます。
Yahooのオーガニックのみを指標する
Yahooから検索キーワードは、「(not provided)」の対象にはなりません。したがって「(not provided)」による影響はありません。しかしながら、サイトの性質上YahooよりGoogleからの流入のほうが多い場合など参考にできない場合があるで注意が必要です。
Adwords等のリスティング広告
Adwordsでは、リスティング広告だけでなくオーガニックからの流入キーワードの情報を入手することができます。Adwordsで広告を出稿しているのであれば、使ってみるとよいでしょう。
参考:https://support.google.com/adwords/answer/3097241?hl=ja
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まとめ
- 「(not provided)」とは、Googleから提供されなかった検索キーワードのこと
- Googleで検索する際に、SSL通信を使用すると「(not provided)」になる
- Googleが強制的にSSL通信を使用するようになったため、「(not provided)」の占める割合は増加している。
- サーチコンソールやAdwordsなど他のツールを使用することで、流入検索キーワードを知ることも可能
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