短縮URLでのリンクはSEO効果があるのでしょうか?
※本記事は、2016年公開当時の情報を基にした記事です。
X(旧Twitter)どで見られる、短縮URLによるリンクをGoogleがどのように評価しているのかについて、SEO上の観点から解説します。
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目次
基本的には、通常のリンクと同様に扱われます
短縮URLでのリンクであっても、基本的には通常のリンクと同様に扱われます。そのため「ユーザーに短縮URLを使わせないようにする」などといったことを考える必要はありません。
理由としては、コンテンツの価値を判断するのに、貼られているリンクが短縮URLを用いたものか否か、という点は本質的な評価要素となり得ないためです。
※「リンクってなんで大事なの?」という方はまずは以下を読んでいただくと良いと思います。
これらのことから、短縮URLでのリンクも、Googleは通常のリンクと同様に評価”したい”と考えており、実際そのようにしていると考えて問題ありません。
リンク元の評価が反映されない場合もある
Googleとしては「短縮URLであっても、通常と同様に評価したい」と考えていても、実際にはリンク元が受けている評価が、リンク先に引き継がれない場合があります。
301リダイレクトが行われていない場合
こちらを説明する前に、一度URL短縮サービスの基本的な仕組みについて説明します。
URL短縮サービスで、ユーザーがhttp://hogehoge.jp/index.htmlというURLを短縮して、http://piyo.hg/abcというURLが出力されました。このURLをリンクとして貼ったとします。
ここでURL短縮サービス側で2つのURLが紐付けされており、「http://piyo.hg/abc」にアクセスすると、「http://hogehoge.jp/index.htmlに転送する」という処理が行われます。
しかし、一部のサービスでは自動的な301リダイレクトが行われず、読み込み画面を表示するクッションページを経由せざるを得ない場合があります。
この場合、本来のリンク元のページが持っていた評価が、リンク先に正しく引き継がれない可能性があります。(あくまで可能性です。Googleがこのような事情を理解して、自動的に評価を調整してくれているかもしれないからです。)
とはいえ、現在日本で使われている主要なURL短縮サービス(TinyURL.com、X.gdなど)は、ほぼ全て(デフォルトの設定では)クッションページを挟まず、301リダイレクトで転送が行われており、問題ありません。
なお、Googleが提供していたGoogle URL Shorterで生成された「goo.gl」の短縮URLは2025年8月25日をもって完全停止され、リンクが機能しなくなります。
Google マップなどのアプリで生成された goo.gl リンクは引き続き機能します。
リンクにnofollow属性が付与される場合(Xなど)
短縮URLがもっともよく使われるのは、投稿に140文字の制限があるX(旧Twitter)ですが、そもそもXからの発リンクには全てnofollow属性が付与されているため、リンクの評価が受け渡されません。
ちなみに、多くの国内ユーザーに利用されているFacebookについては、同様に外部サイトへのリンクにnofollow属性付与されていますが、それ以前にニュースフィードに流れる情報をGoogleがクロールして取得することができません(ログインしていることが前提で閲覧可能ですがGoogleのクローラーはログインしません)。したがってFacebookのニュースフィードでいいね!やシェアを獲得していても、直接的に検索エンジンの評価につながることは現時点ではありません。
これだけを見るとX上のリンクはSEO上で何の効果も及ぼさないように見えますが、ソーシャルメディア上での有効な露出が増えることは、間接的には一般的な自然リンク獲得の可能性を高めることにもつながり、SEOにとって無価値というわけでは決してありません。(そもそもSEOはあくまでサイトへの流入拡大方策の一環です。XやFacebookからのリンクはSEOとは別に評価するべきでしょう。)
ソーシャルメディアからのリンクに関する詳細については、以下のエントリーをご覧ください。
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まとめ
- 短縮URLでのリンクだったとしても、301リダイレクトされていれば問題なし。
- 大半のURL短縮サービスは問題ない。一部のクッションページがあるもの使用率高くないから気にしても仕方ない。
- Xのようにリンクにnofollow属性が付与されていればページランク引き継ぎの対象にはならないが、流入に貢献しているため、それが価値がないということにはならない。
こちらの記事も参考にご覧ください。
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