URL正規化とは?よく見る正規化されていないパターンとその対処法について
URL正規化とは、重複するページの中で、どのページのURLを検索エンジンに評価してもらうのかを示す施策のことです。
URL正規化がされていない場合、意図しないページが検索結果に表示されてしまう、検索エンジンに余計なページをクロールさせてしまうなど、SEOを意識する上で不利に働く可能性があります。
ここでは、URL正規化が必要な事例や、URL正規化の方法について解説します。
この記事のポイント
- URL正規化とは、サイトの重複するページの中でどのページのURLを、検索エンジンに評価するべきURLかを示すことを指す
- URL正規化を行う際は、canonicalやリダイレクトなどの状況に合わせ使用する
- クローラビリティの改善など、特に大規模なサイトで有効
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目次
URLの正規化とは
URL正規化とは、サイト内で重複した内容、もしくは類似するページの中から、どのページのURLが、検索エンジンに対し評価してもらいたいURLなのかを、canonicalやリダイレクトなどで示す一連の施策を指します。
URLの正規化が行われていない場合、検索エンジンが評価するURLは検索エンジン任せになるため、場合によっては意図していないページが正規URLとして評価されてしまう場合もあります。
例えば、SNSシェアによって記事がバズった場合、計測用のパラメータが付与されていたURLが正規URLとなり、パラメータが付与されていないURLが重複コンテンツとなってしまうことがあります。
また、サイト内に多数の重複するコンテンツがある場合、インデックスさせるべきページをクロールしきれなくなってしまうなど、サイトのセッション数などに影響を及ぼすこともあります。
よって、サイトの規模の大小に限らず、URLの正規化は基本的に実施するべきです。
こちらの記事も参考にしてください。
よく見られる正規化されていない例
URL正規化が行われていない状態として、よく見られる例と、簡単な確認方法を4種類紹介します。
サイトによって適切な対応は異なりますので、以下を参考に自社サイトでの最適な正規化をご検討下さい。
URL末尾のindex.htmlのあり/なし
確認方法
https://www.hogehogehoge.jp/
https://www.hogehogehoge.jp/index.html
このように2種類のURLにアクセスした際に、両方のURLで正常にコンテンツが表示される(されてしまう)場合、URLの正規化が必要になります。
一般的な対処方法
どちらか不要なURL(メインで使用していないURL)にアクセスしたユーザーを、オリジナルのURLに対して301リダイレクトで転送するよう設定します。
このようにURLが異なるものの、表示されるコンテンツが完全に一致し、かつ片方のURLのみ保持すれば良い場合はcanonicalではなくリダイレクトを用います。
www.の有り無し、サブドメイン
確認方法
https://www.hogehogehoge.jp/
https://hogehogehoge.jp/
この場合も、考え方や対応は上記と同じになります。
一般的な対処方法
どちらか不要なURL(メインで使用していないURL)にアクセスしたユーザーを、オリジナルのURLに対して301リダイレクトで転送するよう設定します。
PC用とスマホ用で、コンテンツは同じだがURLが異なる
確認方法
- PCからアクセスするユーザーは、https://www.hogehogehoge.jp/
- スマートフォンからアクセスするユーザーは、https://sp.hogehogehoge.jp/
ユーザーが使用する端末に応じ、別のURLが振り分けられるが、それぞれのコンテンツはデザインこそ異なるものの、内容は共通していると言った場合、URLの正規化が必要になります。
いわゆるセパレートURLですね。
一般的な対処方法
この場合、PC向けページとは別にスマートフォン向けページが存在することを伝える必要があります。
- まずはPC向けページの要素内に、スマートフォン向けのURLに対して、link rel=“alternate”と、自己参照canonicalを記述します。
- その次にスマートフォン向けページのコンテンツがPC向けページと同一であることを伝えるために、スマートフォン向けページの要素内に、PC向けページのURLに対して、link rel=“canonical”を記述する。
※ユーザーの使用状況としてはスマートフォンが主流ではありますが、正規化に関しては上記の通りで問題ありません。
商品一覧ページなどでソート順序によって別のURLが出力される
確認方法
https://www.example.com/hoge?color=red&gender=mens
https://www.example.com/hoge?gender=mens&color=red
たとえば商品の一覧ページなどで、選択、ソートを行う順番によってURLが2パターンに分けられてしまう場合がありますが、この場合も重複URLとなります。
一般的な対処方法
- 異なるURLが出力されるような仕様を修正する。(必ず性別→カラーの順でパラメータが付与されるようにし、生成されるURLを1パターンにする)
- 生成されるURLのHTMLに、正規ページを指定したcanonicalを記述する。
計測用のパラメータが付与される場合
確認方法
https://www.hogehogehoge.jp
https://www.hogehogehoge.jp?_ga=1.23456789
このように2種類のURLをアクセスした際に、canonicalなどで正規化がされていない。
一般的な対処方法
- 生成されるURLのHTMLに、正規ページを指定したcanonicalを記述する。
- 末尾の「ga」を正規化すべきURLパラメータとしてSearch Consoleの「URLパラメータ」に登録する
まとめ(正規化の方法の整理)
ここまでURLの正規化を解説してきましたが、以下のルールを基本として覚えておくと対応しやすいでしょう。
- ユーザーがアクセスするURLが1つで構わない場合 →301リダイレクトによる正規化
- ユーザーが異なるURLで同一のコンテンツにアクセスしなければいけない場合 →canonicalによる正規化
- 重複するURLがパラメータによって生成される場合 →Search Console「URLパラメータ」の設定による正規化
- デバイスごとに重複するURLが発生する場合 →alternateとcanonicalによる正規化
以上で示した例は全てではありませんが、URL正規化は特に大規模なサイトにおいて、内部改善上の重要なポイントとなります。ぜひご自身のWebサイトなどについてもご確認ください。
SEOについて詳しく知りたい方はこの記事も読んでみてください。
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